3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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連れて?
…… 鬼を 鬼を狙って。
『それが誰か、知ってるのかなぁ。』
[連れて?
共に?
さみしく ない?]
わか、…らない…
[首を、横に振るような気配があった。]
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― 伝説の木 ―
―――……よぉ。なに、呆けてるんだ?
[辿り着いた時には、化学教師も、ディーンも、ケイトの姿もすこにはなく。在るのは座り込んだ放課後の王子様。
反応はあったろうか。なかったろうか。 さみしい と伝えてきた相手の傍による。
未だ纏う花の香りに、ふと、この木は花をさかせていたっけ?と1年特に意識していなかったが故に、知る由もないことをふと思った。]
(299) 2010/03/03(Wed) 18時頃
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一緒に 連れて 逝く ?
いやよ 誰も連れてなんて 逝かせない……
『そう…… でも』、皆。
鬼を探し始めて『るんだ。』
『表では心配そうな表情の下で。』
『何を考えているんだろう。』
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―木の下―
[――どれくらい、そうしていたろうか。 遠く、澱んだ風の揺らぎに乗って、 花の香りが漂った]
――……ぁ 、…
[何処か緩慢な動作で顔を向け、見上げた。 薄紫の奥に、微かな闇色が揺れる。 ――揺れる。 ――ただ揺れた。]
……――ドナ、ルド。
[小さく名前を呼んだ。 腕が重い 気がする。]
(300) 2010/03/03(Wed) 18時頃
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−用務室− [調べた範囲にケイトのことは何も載っていなかった。 はぁ。溜息が零れる。 >>297扉が開いて、見える姿。瞬き。 保健室でのことを思い出してもあり、やや顔を背け。左手は硬く 隠す。]
…… あ、センセ。 お疲れ様 。でも、僕は特に何も
[見つからなかった、と言って。用務室から出ようとする。 この担任が、身体を見たら心配すると、思って。 けれど、担任はどこか上の空で、少しほっとしながら出る際に振り返る。 左は、見せないように。]
―― 。
[声を掛け様として、出来なくて。 まだ眠るディーンに、一度視線を向けてから。扉を開けた。]
(301) 2010/03/03(Wed) 18時頃
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どうか した?
[ 怪訝な声に ]
さがす…
どうやって さがすのかしら ね
[どうやって。]
……結構、『簡単かもね。』
[ビー玉を見せて と 言われて
鬼 じゃなければ 見せられる から。]
…… まあ、誰彼かまわず 見せるわけじゃないだろうけど。
[自身は見せる気はない。いや、もう、見せているのだが。
鸚鵡の瞳のひとつは――]
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[ 闇の 中で ] [ 少女は 魂を みていた ]
( あたしの、 せいで )
―――― 、…
[ 呼ぶ 名前が みあたらな い ]
(@36) 2010/03/03(Wed) 18時頃
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― 木の下 ―
おぅ。ドナルド様だ。
[冗談めかせて自分を様付けし、唇の端を持ち上げて見せる。 薄紫の奥で、仄かに闇色が揺れて見えた。]
―――……どうしたんだ?
[覚悟などないまま、尋ねる。 尋ねなければ ―――……消えてしまいそうだと思った。
視線を合わす為にしゃがみ込む。 微かな花の香りが動く。 濃紺は、酷く変化したセシルの腕を少しだけ視た。]
(302) 2010/03/03(Wed) 18時頃
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―用務員室―
――あれ、フィリップ君。 君も調べに来てくれたのね、ありがとう。
[顔を背ける様子には、 咄嗟に嫌われたかしら、と思ったけれど。 さすがに、したことがしたこと だったので、ため息しかでなくて。
立ち去ろうとするのは止められない。
ただ、扉を開けようとする姿に目を向ければ、ぞく、と震えた]
ぁ……、…フィリップ君?
[日誌がはらり1頁めくれて。>>#2:396 感じたのは怨嗟の響くような深い やみ の気配]
(303) 2010/03/03(Wed) 18時頃
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― 木の下 ―
……―…、
[緩く、ひとつだけ瞬く。 花の香りは、何処から来るのか。 嗚呼、――何処かで。]
…、――、 俺、
[どうした。どうしたのか。問われて、 ほんの少し腕が動いた。 濃紺が近づく。
――不意に。 揺れた左目から、一筋雫が落ちた。]
(304) 2010/03/03(Wed) 18時半頃
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きらわれちゃった みたい?
でも、君のその やみ……
見せて?か。
ずるいな。
こっちは見せてもらっても なんにもわかんないのにね
ああ、あの子が泣いてる……
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― 校長室 ― >>291
[寝てるつもりだった。 実際寝てるはずだった。 だけど、ふいに帽子を取られて、泣いてるって指摘されれば、あれ、そうか、と。]
――……いや、泣いてな……。
[でも目から汗はちょこっと落ちてた。 かっこわりいなぁ、と思った。
舐められて、髪を撫でられる。
あまり知られていない目の色は、アッシュグレイ。]
(305) 2010/03/03(Wed) 18時半頃
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―用務員室―
あー、はい。 ……あとで、かけておきます。
[どこか歯切れ悪く言って。]
いってらっしゃい。
[戻ってきたと思ったらすぐに出て行くグロリアたちを見送って。 怪しまれぬように、布団をかける。
そして何事かを思えば用務員室にある、 武器になりそうな物を探せば見つかったのは]
(306) 2010/03/03(Wed) 18時半頃
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……こういうものって普通、こんなところに置かないよねぇ。
[何故か所々錆がある銀でできていると思われるナイフ。 とりあえず、自分自身を傷つけないようにしてから、 見つからないよう懐へと。
それからまた探し物を始めた。>>#2:3956
グロリアだけが帰ってくると不思議そうな顔をした。]
(307) 2010/03/03(Wed) 18時半頃
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あれ
誰だっけ
[ピッパの顔はわかるが、名前がわからない。]
あの子?
―― ケイト 泣いてるの
[哭いていた。]
ああ、『もっとお友達増やしてあげないと、可哀想』だね。
[――乱れた意識で、捉えられない]
… ないてる
… ケイト …?
[――バーナバスの様子がおかしいのにも、まだ。]
生徒会執行部 ラルフは、飼育委員 フィリップには曖昧な笑みを返しながら、場所を空けた。
2010/03/03(Wed) 18時半頃
[闇色が薄まったり、濃くなったり。]
ん?
嫌われた? 誰に?
[そのつもりはないから、不思議そうな、声。闇 と 言われて 繋がった。]
―― ッ 気に、しないで。
痛くないし。
[闇。]
『気にしないで、大丈夫。』
『心地良いくらいだから。』
…… ?
[疑問。]
知らない、じゃ、なくて。
思い出せないの?
[誰だっけ 記憶にはあるのに そんな声。]
あれは さみしいからとか じゃ なくて ……
もう、
君たち 好きな子とかいないの?
[くす、と笑うような気配]
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