199 Halloween † rose
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―いつか来る未来のはなし―
[その身長はとうの昔に止まっていただろうが、体格や顔立ちの変化はずっと続いて行く。 幼さの残る彼はあっという間に過ぎ去り、直凛々しい青年へ。 そして逞しい壮年。この頃になれば何やら力量関係は反転していた気もするが、それはまあ、別の話。
歳を重ねる毎に変わって行く彼を何度も愛し直し、それでもその内面は変わらず彼のままで。 自分の時は止まったまま。 重ねた彼の手にシワが増えても、自分の手は、ずっと色の悪い細い手で在り続けた。
それでも、それなりに楽しくは過ごしていたと思う。 少なくとも先の100年の様に孤独では無かった。]
(@63) mzsn 2014/11/03(Mon) 15時半頃
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[人の一生など一瞬の事。 彼と共にあると決めた時から、ずっと覚悟はしていた。つもりだった。
彼が弱り始めてから、街を転々とするのを止めた。 その土地に腰を添えたまま、薬屋はずっとそこに。 流石に不振がられ手は困る為自分は店の奥に引っ込んで、話相手は店番の老人だけ。 買い出しの為の外出は顔を隠して、歳を取らぬ存在と悟られぬよう。
彼がさらに弱ってからは、店を開けるのを控えた。 薬屋の内情を探る者を殺したりもしたが、それをリーには話さない。 きっと、彼が親しくしていた人物も含まれていただろうから。
彼の死期が見え始めた頃、薬屋は彼に服薬を命じる。 それは死期を早める訳でも、引き伸ばす訳でも無い。
彼が死んでも遺体はそのまま。 幾日立っても腐らぬ遺体に満足そうに手を這わせ、漂う彼の魂にも秘密にしたまま、 ガラスの棺と薬液に彼の身体を横たえると、ようやくその街を後にした。
店の中に、複数の他殺体を残して。]
(@64) mzsn 2014/11/03(Mon) 15時半頃
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[さあ、魔女を探そう。 身体も魂も此処にある。
今までのように逃げ回る旅では無く、明確な目的を持って。 もう一度、お前と踊る為に。*]
(@65) mzsn 2014/11/03(Mon) 15時半頃
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>>288>>289>>290
[店主は困った顔を、そして、泣きそうな顔をしていた。 しばらくそれを見つめてからメニューを受け取ると、一見してからそのまま返す。]
――……この店のおまかせで。
[そう注文をして、小さく笑う。]
(296) nostal-GB 2014/11/03(Mon) 16時頃
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ハロウィンが終わったら、来るって決めてたから、 ハロウィンを終わらせた。 ――……でも、すぐには来れなかった。
露蝶は、あれから、変わりはないか?
(297) nostal-GB 2014/11/03(Mon) 16時頃
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[帽子をとれば、金糸は溢れ、肩に落ちる。 その肌の色は、前よりだいぶ浅黒く、そして、あきらかに野性味がついていた。]
街には久しぶりにくるんだ。 この街は、いい街だからな。
[ただ、それでも、時が流れれば、様相は変わる。 薬屋はなくなっているし、広場の看板は古ぼけた。 魔女の屋敷には行っていない。 きっと、魔女は来ていることなど感じているだろうけれど。]
ってことで、美味しい食事を頼むよ。
[やはり顔を見つめたまま、首を傾ける。*]
(298) nostal-GB 2014/11/03(Mon) 16時頃
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[名を、呼ばれた>>285。 一瞬気を失っていたようだ、顔をあげれば月明かりに照らされる誰かの姿。 這いつくばった身体を起こし、手を伸ばせば、その腕が男を包んだ。]
——……、ニコラエ、
[嗄れてもいない、罅割れてもいない、己の声が その名を、抱きしめてくれる彼の名を、呼ぶ。 声が、指先が、香るノーツが、彼を示してくれる。]
約束しただろ、迎えに行くって、
[そのわりに格好のつかない再会ではあったが、それほどまでに早く、会いたかったのだ。]
(299) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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あ、っぅ
[冷たい舌先が、切れた皮膚をなぞった>>286。 痛むような悩ましいような。感覚にふると身体を震わせた。
空いた手は、ニコラエの金糸を、緋色を、頬を。辿るように触れて]
……泣かないでくれ
[零れて行く透明な硝子の雨。 浮かべたのは、笑み。緋色の二つの瞳を間近で視るように、彼の額に自らの額を押し当てた。 泣き止ます方法は相変わらずわからない。だがそれも、彼と生きていくのなら、何れは解ける謎なのだろうか。]
(300) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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ここにいるよ。 な?……ニコラエ。ずっと一緒だ。
[闇が深まる中。月の光は白く、辺りに降り注ぎ。 吸血鬼と人間の再びの出会いは、赤と白の紐を結うたガラスの靴だけが、知っている**]
(301) oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/03(Mon) 18時半頃
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― ハロウィンが終わったときのこと ―
[露蝶の店に行くすがら、 友人のことも思い出す。そこにもハロウィン後にいくと言ったのだけど、
でも、ハロウィン後は、そのまま、金色の狼は魔女の手から時計を奪うと噛み潰し、その身を翻して走り去った。 町外れで鳴いた遠吠えは、ベネットへの感謝は込められていたが、彼女はどうだったかは知らない。 ただ、ベネットの力をもてば、狼を逃さないこともできただろうけれど、それはなかった。
そして、母親の魔女の時と同じように金色の狼は駆け、 今度は金色の栗鼠に会うこともなく、そのまま。]
(302) nostal-GB 2014/11/03(Mon) 19時半頃
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[あの時、もう友人の声は聞こえなかった。 探してもみつからないその姿に、少し、あきらめも思っていた。
大切な何かが友人を囲んでいる。 その寂しさは、もう、伝えるべきものではないと思ったし、 もし、それが永遠に近しいものではないともいえないから。
彼は、自分を心配してくれた。 その事実だけで十分だと思う。
そうだ。己は、魔物だ。 別れの言葉は、己には美しすぎる。*]
(303) nostal-GB 2014/11/03(Mon) 19時半頃
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明之進は、ニョキニョキ
lalan 2014/11/03(Mon) 20時半頃
シーシャは、[壁]_・)
shake 2014/11/03(Mon) 20時半頃
明之進は、ミネストローネの香りで悪魔をいぶりだす作戦だ!
lalan 2014/11/03(Mon) 20時半頃
明之進は、えっ、ほっかいどこゃい……
lalan 2014/11/03(Mon) 21時頃
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[ここに来るまでに幾つのものを捨てて来たのだろう。 いくつの倖せに、見て見ぬふりを。 空白の数ヶ月を思えば、罪悪感を覺ぬ訳ではない
紅と白の紐は睦み合い、互いに其れしかないと主張し>>299 他の色は不要であると訴えている。 約束の靴に食らいついて、離れない。
甘く切ない血の味を舌は憶え、 またひとつ忘れられぬものが出来てしまう>>300 恐ろしい夢のことも、今自身に触れる指を思えば 脳からはじき出され、薄れて消えてゆく。]
……あ……、ドナルド……、 嬉しくて、……止まらないんだ。
[これが夢だとしたら、哀しくて止まらないのか。 夢ではないと教えて欲しい。 彼の体温で、彼の声で、彼の匂いで、教えて欲しい]
(304) motimoti 2014/11/03(Mon) 21時頃
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………はい、 君は、私を探し出してくれた。 この数ヶ月間、片時も君を忘れたことは無かった。
ねえだから、もう……もう、私を離さないでよ、
[共に在れる喜びに打ち震え、目尻に殘る涙を指に拭われ、 冬色の外套を脱ぐ代わりに、暖かな春を抱きしめ直す。
愛しさが零れないように、あの日と同じように。 塞き止めるよう、口づけを*]
(305) motimoti 2014/11/03(Mon) 21時頃
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― 夜・城下街 ―
[ドナルドの手を引き、城下へ向かう。 買い取った時はただの廃屋とも呼べる居抜きの1軒。 店の看板には、「Curcubeu」と刻まれている。 雨が流れた後には必ず虹が注す。
ドアを開ければ、そこはきちんと「酒場」になっていた 酒のリキュールに業務用の冷蔵庫。 踊り場には、端にグランドピアノが、 そして緋色の絨毯が敷かれたダンスフロア。]
憶えてますか…? 私は、君に宿題を出しました。
(306) motimoti 2014/11/03(Mon) 21時頃
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もうけして、陽のあたる処で仕事をさせてやれないけれど、 ………ニンゲンのように、
[ニンゲンのように当たり前に、恋をして、 ニンゲンのように当たり前に、彼を愛して。 ニンゲンのように、愛しい人と生活をする。]
吸血鬼がニンゲンのように生きたいだなんて、 おかしいでしょうか。
[指を滑らせても埃が触れないカウンターを撫ぜ、 苦笑を浮かべ、ドナルドに手を伸ばす。
取り上げてしまったものの代わりに、 新しい何かを与えたい、だなんて。]
―――屋根の上、登ってみる……?
(307) motimoti 2014/11/03(Mon) 21時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/11/03(Mon) 21時頃
明之進は、ぐれっぐおかえり!
lalan 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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― after after after... ―
[悪魔とて85年余りもただ茫洋と過ごしていたわけではない。
格もそこそこ、経歴には迂闊の烙印が多く、馬鹿にされていた悪魔がただそのままに人間を眷属にすればどうなるか。 恐らくは周りの悪魔が好機とばかり寄ってきて碌な目に遭わない
それだけを自分への脅しとして、我武者羅に突き進み、”ゲート”の管理の一端を担うようになり
やがて果たされた再会。 心地よい”敗北”。
その後も仕事は相変わらず、されどいつか自分の元を去った黒猫よりは聡い新たな相棒のお陰で幾許かは楽になった。 特権で以前よりも遥かに外出は楽になって――]
オイ、気ィ抜くなよ。 何時も通りに頼むぜ。
[自分の部下であるトカゲまでも、見た目がゴツくなってしまったのは些か嘆かわしいが。 うんうんと頷く大型の火蜥蜴達を一頻り撫でてやり”ゲート”へ近付いた]
(308) shake 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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[隣には番の姿。 止むを得ない事態でもなければ片時も離れない相手と、今年もまた外界へ繰り出す。
永遠に決着のつかない勝負を忘れさせる程鮮烈な愛。 悪魔の知らぬ筈の感情を与えた相手こそが一番恐れるべきなのかも知れないが、]
……今回は ある 方に賭ける。 テメェはどうする?
[元人間だけあって感情豊かな相手に、結局は甘えているのだろう。 心優しき相手の手を取り、その甲へ口づけひとつ。
憎き”食い逃げ野郎”を探す旅はいつしか、昔に別れた黒猫とその飼い主とまた出逢えるかどうかを競う旅になった。 今回は彼の故郷である国へ。
愛という言葉をそのまま口にするには些か歪な心。]
(309) shake 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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逸れンじゃねぇぞ、和希。
[それでも、隣に”彼”が在る。
唯一の心安らげる場所。永い生も何もかも預けられる存在。
相手を思う時、悪魔の心に芽生える想いは愛に等しいのだろう
いつか口にした砂糖菓子のように甘く優しい *それこそが*]
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− 11月 −
[グレッグもシーシャも華月斎も街から消えて数日が経つ。 ミケも探したけれど、彼が行きそうな場所は1つしか 思い浮かばないけれど。 ドナルドとキスをしていた男の店だと思うと何となく 気恥ずかしくて足を向けられなかった。
なかなか足を向けられなかったのはニコラエの店だけでなく、 露蝶の店も同じ。 待っていてくれると言われた事に、 胡坐を掻いてしまいそうになる。]
露蝶、こんにちは。
[それでも自分の言葉で別れを言わなければ、と 手を置いた扉は自棄に重く感じた。]
(310) pannda 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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露蝶、今日のお勧め何?
[今日は手伝いでは無く、客だと勝手にテーブル席に座り、 メニューでは無く露蝶を見つめてオーダーする。]
……露蝶……俺、この街を出て行く。 何かあったわけじゃ、いやあったんだけど。 悪い事があったんじゃなくて。 良い事があって。
[今言わなければ、そのまま食事をして終わりそうだったから。 まとまりのない言葉を一気に紡いだ。]
(311) pannda 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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俺、また遊びに来るから。 その時まで……ツケててよ。
[ただ「また」と言うだけの曖昧すぎる約束を押し付ける。 露蝶の優しさに甘えていると判っているけど。 巻き戻り変わっていったハロウィンの中で、 変わらぬ露蝶は、確かに俺達がそれを過ごした証拠の様で。 揺るがぬ姿に、このままでいて欲しいと勝手な願いを込めた*]
(312) pannda 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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明之進は、露蝶さんにおひとつくださいした
lalan 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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― 手紙の話 ―
[魔女の家に送る手紙は、返事がないと分かっていても 頻度を変えることはなく。
かえって来たものといえば、一通だけ返事があった。 もう金狼は出ていってしまったという事。 揃いの時計は、彼が壊したという話。]
――そう……か。
[ベネットの筆跡で綴られたそれを封筒の中へ戻す。 あの日金狼と会った城を囲む森の中を歩み。 この辺りだろうかという処で足を留め、満月を見上げる。]
(313) motimoti 2014/11/03(Mon) 21時半頃
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……私は、変わらず君の友人だよ。
何が変わろうと、変わらなろうと。
ねぇジェレミー。
だから、――…いつか店に遊びにおいで
虹の架かる橋の下で、待っているよ。
[虹を冠る店は、あの街にはもう無い。
あるのはただの、空き地のみ。
店に訪れた住人は首を傾げる
此処には雑貨屋があったはずなのに、と。]
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[同じ名前を酒場にもつけたのは、 大事な友人を訪れを、待つ為に。*]
(314) motimoti 2014/11/03(Mon) 22時頃
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ー 旅立ち −
[カビ臭さにクンクンとわざわざ匂いを嗅いでは 顔を顰めていた俺にキリシマはふざけた事>>@61を口にしてきた。 服なんて洗って干して位しか覚えのない俺に、 なかなか無謀な要求だと思いながらも]
えー。俺が管理したら虫喰い孔だらけになる。
[面倒臭いと言いながらも、キリシマが身の廻りを 任せてくれた事に、臭いに歪んでいた顔はたちまち輝いた。]
なーなー。キリシマも虫喰うの? 違った。虫に喰われるの?
[ちゃんと埃や汚れを取って風通しの良い所に防虫剤と 一緒に入れていれば大丈夫だろうか。 そんな事を考えていたら、キリシマ食べる虫いるのかと 下らない事を思い付いた。 勿論後先考えずに、ノーバウンドでキリシマに投げたけど。]
(315) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃
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あ、そうだ。 グレッグ……って言って判んないか。 ハロウィンで仲良くなった奴がいるんだけどさ。 そいつが住んでるのが港町でさ。 海って凄く大きいんだろ。 今度そこにも行って見よう?
[目の前に広がる新しい世界に夢中な俺は、 キリシマが色々考えてくれていた事に気付く筈もない。 馬鹿みたいに駆け回るのを止めた位で、 彼が密かに見守り思っていてくれた事に漸く気付いても、 キリシマの答えはいつも素っ気無い。
その度に、可愛くないと膨れながら、随分上達した お手玉を跳ねさせていた*]
(316) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃
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− そして避けられない未来 −
[この手がキリシマと同じように枯れている事に気付いた時も。]
これでお揃い。
[そうやって笑っていた。]
あんたがずっと傍にいてくれるなんて、歳を取って良かった。
[ベッドから起き上がれなくなった時も、そう言って笑っていた。]
キリシマ……ありがとう……1人にして……ごめんなさい。
[最後も笑って終わろうとしたのに。 最後だけは笑えなかった。
彼が渡した薬の効果の意味>>@64等聞きもしなかった。 彼が俺の為に渡した薬だ。 毒でも何でも喜んで飲めた。]
(317) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃
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なぁキリシマ……あんた、何する気なんだ。 こんな爺さんの身体残して。
[ガラスの棺と薬液に眠る俺の身体は白雪姫とは言い難い。 抜け出た魂は最初の街を出たあの時に巻き戻っていた。 まるで魔女のループが今更発動している様に、あの頃を 思い出させる姿のままキリシマに問い掛けたが、 明確な答えは返って来ない。
こんな時は絶対に答えを教えてくれないと判っている。]
(318) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃
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キリシマ、何処行く気だ? そんな服だったら街の連中がびっくりするぞ。 コートならしまってあるから着て行けよ。
[季節は移ろい、人間なら寒さに身を縮める季節。 虫食い孔1つ無いコートをしまった場所を指差したが、 彼に届いたかどうか。]
キリシマ、俺も着いて行って良いんだろ?
[肉体を保存してくれているのは嬉しいが、 俺の魂の場所はお前の傍だと譲りたくは無いが。 彼が戻って来ると言うなら、待てと言うなら、 そのまま眠りながら、彼を待とうか*]
(319) pannda 2014/11/03(Mon) 22時頃
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―遠い未来―
Trick or Treat! キャンディ、クッキー、チョコレート!
[黒いマントを翻して、少年は高らかに声を上げた。
今夜は街中が甘い匂いに包まれるハロウィンの日。 やっと友達との巡回を認められて意気揚々はしゃぐ 6歳になったばかりの子供たちの一軍も街を行進する。]
(320) onecat69 2014/11/03(Mon) 22時頃
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