226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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おトイレで手をバシャバシャ洗って戻ってくるとメル兄は何かしてるようです。>>220>>221]
私もアレやりたいーー!と濡れた手をオスカーの前に差し出しながらハンカチを待つ 足踏みしながら自分も木登りしたいよう。]
(266) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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もとは一人だったからかな。 一緒だから…気に食わねぇのかも、知れない。
[薄い唇を噛んで、低く呟く。 青年は今は自身の奥に眠る"私"のことを考えた。 "私"もこんな気持ちだったのだろうかと。 ……自分の中に棲むもう一人のことを考えた。
似た者同士だからこそ。好きにはなれなくて。
( ――嫌いにもなれなくて。 )
…それぞれが別の人間だったら。 …片方が何時か消えてしまう。なんてことがなかったら。 疾うに考えることをやめた"もしも"の話。 それがふっと胸に蘇って、青年の瞳の奥を熱くさせた。]
(267) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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[謝らないでと、そう、言われたけれど。>>243 小さな頭へ寄せた手のひらへ伝わる温かさにどこか安堵している自分を、情けねぇなあ、と思う。
ああ、本当は。 幾ら悟っているような振りをしてみたって、 他人事のように澄まして口にしてみたって、
…いなくなりたくない――なんて。
ガキが駄々をこねるように思ってしまう。 人の温かさは体の奥に沈めた未練を容易に引き戻そうとする。
それを。どうにかこうにかもう一度隠して、笑う。 小指を一層強く絡めて、紡いだ言葉は『 約束 』。>>245]
(268) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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[…小指が繋がれたことで近くなる少女の顔は、 青年の心の凝りを溶かしていくようにふわりと微笑む。]
ん。約束だ。 …これは、 …――そうだな、約束を忘れないための鍵、かな。
[絵本は無事に少女の腕へと渡る。 それを見れば薄らと過る、忘れないでという言葉。]
もし、オレがオレを忘れてしまったとしても、 "私"しかいなくなったとしても、 きっとその本があれば思い出せるから。 …約束のこと。
[頼んだ。と足して、少女の胸元へ居場所を移した本を見遣る。 ――願わくば、忘れなければいい。 …消えゆく"オレ"のことも、この少女の可憐な笑顔も。]
(269) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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[指切りをすれば、控えめに名前を呼ぶ声が聞こえた。 ふいと気配を感じて振り返ればそこに人二人の姿。>>210>>216 傍らの少女が返事をしているから、青年は手を振るに止めた。]
――…ピクニックねぇ。 …今日はいい天気だから、お誂え向きかもな。
[窓から差し込む陽光は柔らかい晴れの色。 今はもう"いない"人のことを思う。 今頃どうしているのだろうと考える。
けれど、それも直ぐに胸の奥へと仕舞い込んだ。 "かなしむ"のは一人でも出来る。 残された時間を他の誰かと使うことはもしかしたら 明日にでも叶わなくなるかも知れないから。]
(270) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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……行く。
[問う声にはぶっきらぼうに答えた。>>248 そうして、少女が歩き出すなら、その速度に合わせるよう、ゆっくり、ゆっくりと足を動かすことにする。*]
(271) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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[物思いに心を飛ばしていると、かさり葉擦れの音がする。 そちらに目を向ければ、身軽に木によじ登るメルヤの姿>>220。
何をするのだろうと見ていると、手を洗ってきたのだろう、びしょびしょの手を伸ばしてくるタルトが目の前にいた>>266]
……うん? アレって、木登りのこと?
今からメルヤが面白いことをするらしいから、ここで見てる方が楽しいんじゃないかな。
[タルトの手を拭いてやりながら、ほら、さっきの手品とか。と持ちかけてみる。]
木登りは、運動しやすい服を着てきたら教えてあげるよ。
(272) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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[すきよ すきよ
貴方の眼差しが 触ると意外と柔らかい黒髪
温かな手 私より長くかっちりした、指先
優しい声が だいすき よ]
(273) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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――あら、いけないかしら? 貴方を見て居たいと思うのが
[遺された時間全てを使って、ずっとあなたを見ていたいと思うのは 慌てふためき、此方を伺う姿にゆるり細める勿忘草色>>257
その一瞬が、その一欠片が なによりも(誰よりも)大切、で]
(274) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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[ねぇ、私ね ――貴方に忘れられたくないのに 貴方が私を忘れたほうが苦しまないですむかもなんて考えてる それでも、忘れてほしくないって我儘言ってる
私、自分がこんなにずるい人間だなんて初めて知った 私、自分がこんなに独占欲の強い人間なんて初めて知った
私を優しいと言ってくれる貴方 それでも、こんな醜い部分を知っても私を――愛して、くれる?]
(275) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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[筆ではなく、指先で塗り重ねられる色は夜明けの様な紫 塗り込める様に何度も往復するその指を 貴方の指先を、スケッチブックを持つ手を 真剣な貴方の瞳を私は見つめる
瞬き1つすら惜しい、私の時間はもう残り少なくて 隔離されるという闇に落ちるなら漆黒の貴方の羽根みたいに優しい色な場所であればいい 貴方の面影を探していたいから
――時間よ止まれ 誰よりも愛しいあなたの瞳は、真剣な色を帯びて それは花弁を閉じ込めたかの様に美しい
君の瞳に花咲く日。私は何度も貴方に恋をする*]
(276) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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―シーシャの自室前→トレイルの自室前― ……――。
[ドアの前まで来て彼は往生際が悪かった。 彼のほうから、トレイルを尋ねるのは、何時ぶりか。見掛けたら避けはしないが、歓迎しない。最早、刻み込まれた、拒否反応なのだ]
(……。明日がないといつも思ってるのに、油断するんだよね)
[コン、コン。コココココココン。と奇妙なリズムでノックする。 最終手段には、ピエロ直伝の鍵開けマジックがあったが、する気は起きなかった。]
[いないなら、いないで仕方ないと思っている。 ただ、彼は。どれひとつとして、未練を、約束を残したくなかった。 >>98昼に、だとか。>>1:294『後で』だとか。言わないように気をつけていたのに、相手が悪いとしか思えない。ペースを乱される自覚が彼にはあった。 彼の我が儘でしかないのは承知だ。トレイルの部屋の前のドアの横で、バナナが房半分ほど入った袋を持って、待ってみた。*]
(277) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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シーシャは、メルヤメルヤは今どうしているのだろうと、ふと思った。
2015/06/11(Thu) 00時頃
メルヤは、シーシャは、バナナ喜んでくれるだろうか、とふと思った。
2015/06/11(Thu) 00時頃
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/11(Thu) 00時頃
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[手を拭いてもらって木登りもしたいけどお弁当も食べたい!手品は魅力的だったもののタコさんには勝てずに言うとおりに大人しく食べながら手品をみる。 やがてお粗末様でしたとメル兄が〆ればパチパチパチパチと拍手をして、喜んだ。]
(278) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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シーシャは、キルロイとしばらく会っていない気がした。
2015/06/11(Thu) 00時頃
シーシャは、ケイトも一緒にいるのだろうか。と考えた。
2015/06/11(Thu) 00時頃
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ねえねえオスカーお兄しゃん! 雲雀鳴いてる?? どこにいるのかなあ? [どこかで聴こえる雲雀>>265に目をキョロキョロとしながら木の上をさがす。
メルヤお兄しゃんはどこかで、キルお兄しゃんはケイトをみながら何か描いている??]
(279) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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―自室―
[ひらり。揺らぐ視界の隅に、白い花吹雪が見えた気がしたのは、つい先ほどのことだったか。どうやら微睡んでしまったようで、体を起こせば、どこかが軋む音がした。
俺を起こしたのは、どうやら奇妙なリズムだったようだ。
こんなことするのは誰だったか。思い出すのは、先の口約束――――嗚呼、あいつ、かな。]
…………いいよ。
[一瞬迷うも、最終的にあげた声は肯定。ベットから腰を浮かすのは少々、面倒だったから。]
(280) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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[(聞こえない振りして帰ろうかな。)
一瞬そんな思考に駆られた。何だろう。尋ねたのは、彼の方なのに、凄く入りたくない。 渦巻く欲望に理性を働かせた。]
入るよ。
[>>280気怠そうな姿を見て、彼はげんなりとした。諸に。愛想もなにもない。]
うん。トレイル何してるのかな? [サンドイッチとバナナの差し入れをしながら、白と紫の部屋を見る。 ドアの前にいるのは、反発心のせいだったろう。]
(281) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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[お弁当を食べ出すタルトの横で、オスカーは目を細める。
『種も仕掛けも ご ざ い ま す♪』
そんな声を上げて、手品を披露し始める>>221メルヤの楽しげに上げられる声や鮮やかな手つきは玄人ばりで、素直に感心してしまう。 時折小さく目を見張ったり、拍手をしたり。 しかし、その技術に見入るうちに気付く。
彼の心がおそらくはここにないことに。
何を考えているかまでは判らない。 けれど、おそらく何かを憂いてるのだろうと。
それは多分にここでは別れを意味すると。 それくらいのことが推測できないような歳ではなくて、少しうんざりしてしまう。]
(──あぁ、彼の懸命な演技を。 私はいつまで覚えていることができるだろう?)
(282) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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[元々はひとり。今はふたり。 分かれてしまう、 というのはどういう感覚なのだろう。 身を裂くのはいたいけれど、 心が分かれてしまう、というのは――……。]
[『約束』を交わす。 痛みを笑顔にかえて、というには、 儚すぎる笑顔をお互いに浮かべ ]
鍵。 そっか、……大事な本なんだね。
[わたしはそっと、絵本を見つめる。 表紙は――なかった、だろうか。>>1:161
片手で捲ることはできなかったから、 そこに彼自身の残した記録があると知らないまでも 守るように大切に抱えこむ。 「頼んだ」という言葉に応えるように。]
(283) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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任せて。
[ 同時に、忘れないで、とこころが叫ぶのを 忘れない、という決意に、塗り替えた。]
[ぶっきらぼうに返ってきたのは、肯定の言葉。>>271 こくりと頷いて、わたしは歩きだす。 虫になりつつあるわたしの足取りは重い。
それでも、傍であるくひとが 歩く速度を落としているのはわかっていたから できるだけはやく。
中庭につけば、ふわりと風が薫る。]
(284) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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こんにちは。……いいお天気、だね。
[ その場にいたひとにぺこりと挨拶をして、 空をちらりと見上げる。 きらきらと輝く陽光を、跳ね返す木の葉が眩しい。
ひばりが鳴いていただろうか。 寄り添うように見えるケイトリンさんとキルロイさんを 眩しげに見てから、 タルトちゃん>>279の元気な声を聞いて静かに微笑んだ。]
(285) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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タルトは、ヒナコに手を振った。
2015/06/11(Thu) 00時半頃
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[なんだその顔、訪ねてきたのはそっちだろう? そう言いかけたけれど、飲みこんで。にへらとあいまいな笑みを浮かべた。こちらの返事から、扉があくまで少しの間があったのには気づかないふりをして。]
寝起きだからね ん――――夢でも見てたかな。
[冗談めいた言葉はあながち嘘というわけでもなく。本当に夢を見ていたような気がしたけど、どんなものだったかは思い出せなかったから口にしてやらない。
差し入れは微笑んで受け取っておいた。]
昨日の答え、してやろうか
[彼からの問い>>1:268は何故だか覚えていて。皮肉めいた口調は――――彼の様子を、少し、訝しんだから、かもしれない。]
(286) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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[演目を全て終え、木から下りてくる青年>>228には素晴らしい演技だったよと賞賛の声を掛ける。 お粗末様でしたと戯ける彼の、声は明るいが目の奥は昏い。
だから空を仰ぐ彼には>>239それ以上掛ける言葉が見当たらなかった。
用事があると場を後にする彼の視線>>241には軽くうなずいて。]
──あぁ、じゃ、またね、
[──明日か明後日か、記憶の涯(はて)か。 わざわざ言わなくても、いずれ天国で会えるさ。
青年が口癖のように繰り返していた別れの言葉を、今度はオスカーが口にした。 老人が口にする再会を望む言葉は、いつでも少し不吉なものだ*]
(287) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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[腑抜けた顔晒して何やってんだ。 >>286何故か。酷く、苛立つような思いがしたが飲み込んだ。 机の上。花の鉢。視線を逡巡させた。]
そう。 ……そうだね、どうなんだい?
君が、あの医者に向かうぐらいには悪いんじゃない?
[鳶色の双眸を、真っ直ぐぶつける。かすかな、彼にも気づかない苛立ちが灯っていただろう。それは、トレイルの方が看過するかもしれない。]
(288) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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あと。……ナナオとユリのことだけど。
[かすかに息を詰めて、サンドイッチに手を伸ばす。 誰もトレイルの分だけだとは言ってない。]
ヒナコは、ケイトが見てくれてたし大丈夫だと思う。 タルト…にも言って来た。
オスカーさんが、フォローしてくれたから、何とか…もう会えないことはわかってくれたと思う。
シーシャには言ってないけど…まあ、キルロイにも伝えてるからいずれ伝わると思う
[妙に饒舌だな、と彼はぼんやり思う。 立場が逆な気がしている。何だろう。何かが、朝から引っ掛かっていた。 さっきの青空の下にいた、爽やかな気分は霧散してしまっている。*]
(289) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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[メルヤを見送ったあと。 またどこかから聞こえだしたヒバリの声にタルトがきょろきょろと声の出所を探し始める。
小鳥は木の上にいると思っているのだろう。 茂みの辺りをキョロキョロしているタルトにほほえみかける。]
そうだな、ヒバリは多分、見えないな。 あれは草むらにいる鳥でね、100メートルも空に上がって鳴くんだよ。
タルトは目がいいかい?
目を閉じてゆっくり回ると、どっちから声が聞こえてくるかわかるんだ。 難しい鳴き声が聞こえるときに、これくらいの角度で空の上を探すと見えるかも知れないよ。
[30階建てのビルの屋上はどれくらいの角度だったっけ。 何となく思い出しながら、空の上を指さして大きく円を描いてみせた*]
(290) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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タルトちゃん。 いい天気だね。
[手を振る彼女に、にっこりと笑って手を振りかえす。 このこはナナちゃんの事について、聞いたのだろうか。 辛い思いはしてないだろうか。 そんな事を思った、けれど――。
この子の笑顔は尊い。 傷を掘り下げていいことなどひとつもない。 「わらって」くれているならそれが一番だと
銀の霧に齎された、悪夢のような病>>2:132の 実態を知らぬわたしは、そんなことを思っていた。*]
(291) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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[彼の瞳は、些か尖りを持っていたか。]
そろそろ、かな。
[重い一言は、軽く零される。ユリは置いておき――ナナオはそう、酷くは見えなかった(俺が“落した箇所”で何があったのかは、分からない)。
そこで俺の様態の急変と来ては。ばれれば、すぐ。急に広がった結晶化が、すべてを示していたのかもしれない。そろそろ“心”だった蝕むと、そう、言いたげに。]
“そろそろ”が、良い。
[混ざる願望。それは――――決して隔離でなく、“消失”を意味するものであったけれど。]
(292) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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なぁ。 お前まで“落させて”くれるなよ。
[やけに回る舌に、目を細めて。告げる言葉は非情。やけに落ち着いてられるのは、もう、“慣れ”なのか“諦め”なのかは分からない。
手を伸ばすのは、バナナだったか。しっかりしたものを咀嚼する気にはなれなかった。]
(293) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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[穏やかな、けれど何処か悪戯っぽい彼女の言葉>>274に、 少したじろいでしまうけれど]
……………駄目、じゃない。
[けれど、本当は駄目などころか嬉しかった。 その瞳が自分を見つめてくれていることが。
緩やかに細まる菫色に、どきりとする。 惹かれているのだと自覚して、頬は僅か熱を帯びる]
(294) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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[太陽は次第に真上から緩やかに傾いていく。 どんなに祈りを重ねても、時は決して止まってはくれない。
彼女に完成した絵を見て貰いたい。 想いばかりが募れども、この指先は滑らかに動かない。
それでも描くことに集中する。 自己満足かもしれないが。 こうしていると、何より彼女の傍に居られる気がした。
少し肌寒い位の風も、鳥の囀りも、和やかな談笑も、 全て意識の遠くへ沈んで行って。 優しい君の眼差しだけを、間近に感じている。
―――とてもとても、幸せで。 息が詰まりそうな程の胸の痛みに、気づかない振りをする]
(295) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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