人狼議事


217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】

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『――終いだ。』


『なにもかも、終いだ。』


[粉々になった眼鏡の欠片。
 あれは鏡だ。

 映して、反じて、封するもの。

 黒亥は消える。意識が途切れていく。
 形は崩れ、意識は溶ける。]


[否、還るだけ。


 元の闇に還るだけ。

 何も変わらぬ、何も求めぬ、何も 何もない、暗闇に。



 かえるだけのこと。]


[夏の陽も、

 赤金の視も、


 白金の言も。]


[届かぬ場所に、


   *かえるだけ。*]


【人】 看板娘 櫻子

[暖かな日差しの元、主を中心に皆が仲睦まじく過ごす。
そんな何時も通りの光景を、一歩外から、眺めている。

何時もの光景、
見慣れた光景、
暖かくて、幸せで、残酷な景色。

あぁ、なんて、…――酷い悪夢]

(19) 海月 2015/02/19(Thu) 04時半頃

【人】 看板娘 櫻子

(此の侭総て終わってしまえば良いのに)

[眠りの淵で呪いを吐く。
”良い子の櫻”の仮面を、けれど捨てきれずに抱えた侭に。

大丈夫だと、巳に手を伸ばした兎。
最後に見た光景は、救済であり、絶望だった。
兎が巳に重ねた櫻を救ってくれた気がした。
けれど、同時に、
己の中の孤独の影は、余計に色を濃くした――…

目覚めたってどうせ、独りきり。
もう、目覚めたくなんてない。
独りは嫌だなんて、言える筈も無い。
誰にも添えぬのは己の咎…]

(20) 海月 2015/02/19(Thu) 04時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[―――…ぽたり、
            ぽたり。

萌芽を促す慈雨のように、意識を覚醒へと導く柔らかな音色。
>>5:-105暖かな雫が降り落ちて、眠りの淵に波紋を描く。
まだ眠って居たいのに、もう目覚めたくなんて無いのに。

>>5:-107聲が――…聞こえた気がした。

誰かしら?まるで、櫻みたいね。けれど櫻よりずっと素直だわ。
少ぅし、羨ましい。櫻もそんな可愛げが欲しかった。

己がそれを言うのは、ただの我が儘だと判っている。
我が儘を言って、嫌われるのが怖かった、けれど…
言えたら、何か違っただろうか…?]

(21) 海月 2015/02/19(Thu) 04時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[ぼんやり虚ろな空色が、見上げる、透き通った深い蒼。

短い前足を伸ばしても届かないから、人の姿を思い出す。
胸の上に落ちた仮面を、夢の中のように胸に抱いて、
爪を隠した手を伸ばす。

傷付けないよう、気を付けながら、そっと…]

あら、…おじさまのお顔、櫻、初めてみたわ。
……――どうしたの?おじさま、泣いているの?

(22) 海月 2015/02/19(Thu) 04時半頃

【人】 看板娘 櫻子

だいじょうぶよ、大丈夫…

[幼子をあやす様な穏やかな声音で謳う様に繰り返す、
何度も何度も繰り返してきた、魔法の呪文。

両手で頬を包み込むように、親指で濡れた頬を拭って、微笑み掛ければ、腕を伸ばして抱き締めた。
抱え込んだ頭を撫でて、宥める様に、背を叩く。

寝惚けた…恐らく最年少の寅は、恐らく一番目上であろう辰相手に何をしているか、あまり理解してはいない。

ただ其処に”櫻”が居た気がしたから、
其処に居る”櫻”が、こうして抱き締めて欲しかったから…]

(23) 海月 2015/02/19(Thu) 04時半頃

[嗚呼、口惜しい、口惜しい。

ようやっと器を手に入れたのに。
ようやっと報復が叶うと思うたのに。

また、暗闇の中で眠るのか……――。]

『辰星……――』

[ようやっと、同輩の名を思い出せたというに。
また呼べぬ、呼ばれぬようになるのか。]


[嗚呼、嗚呼、忌々しい。
ただの眠りのみならず、今度は呪詛も掛かったか
嗚呼、前より忌まわしい物が増えておる。]

『……だが、汝が犯した罪は変わらぬ』

[深い深い眠りにつく直前。悔し紛れに返す呪詛。]

『罪を償え 南方螢惑……!!』

[忌まわしき名を持つ巳の男。壺を割りし、負の者。
お前がいなければ、この様なことはなかったのだ。
最後にそう囁くが、それがしかと声になったか否かは、判らぬ侭。*]


…―――――

[辰星は眠る。
 代わりの涙は天に流れ、地に流れ。

 安らぎの闇に浮かぶ星とならん。


 夏日と、また名を呼べる日を想い描いて。]



 当然だ 馬鹿野郎
 


[込み上げるは何の香りか。冬の香り。]


『…――忘れろ。忘れて良い。』
『我の事など、忘れてしまえ―――』

『此方に引き摺られるな。』

[忘却を望み、星は―――墜ちる。**]


/*
[この牙を向ければ独占できる、と。
 叶わなかった願いのために。

 黒亥は、黒蛇に呪いをかけた。


 断ち切れぬ絆があると、知れず。


 成就せぬ願いとは、知らず。**]


[背負う覚悟を決めて歩む巳の男。
嗚呼、吾は結局、報復ができなんだか。
誰にも…… 何も……――。]

『かなしい、なぁ……』

[居るだけで罪だと言われし己。
封じられるその身を恨み、嘆いて、哀しんで。
それでもまだ、誰からも見てもらえず、忌み嫌われ。
何時しか恨みは外へ向き、人を呪い、更に恨まれ。
それを繰返し繰返し積み重ね。]


[嗚呼、結局己は何をしたかったのか。]


[火の星を冠し、夏の陽の如く激情に流されし者。
智恵を持ち、能力あるはずの者が最後に願いし事は。]

『淋しい……――』

[忘れないでくれ。
同じく火の星を冠する男に対し、小さく小さく囁いた。
届いたか否か。其を知る前に、赤く黒い火の星は燃え尽きた。*]


【人】 看板娘 櫻子

[>>40寂しかった?怖かった?尋ねてもきっと、己では役不足。
吐き出してくれる事も無ければ、受け止める事も出来ないだろう。
結局何も出来なかった。

ずきりずきりと胸が痛むのを、己で刻んだ傷口が涙で濡れる所為だと思い込んで、誤魔化した]

あらまぁ、止める必要なんて、ないわ。
泣きたいときは泣いて良いのよ。

ふふっ、おじさまを心配させた悪い皆をドッキリさせてやるといいんだわ。

[痛みは胸の内に隠して、おどけた風に笑う。
何時も通りの仮面を被って、猫を被って。
優しい人、綺麗な人。
似ているなんて、錯覚だった。己はそんな風には、なれはしない]

(56) 海月 2015/02/20(Fri) 00時半頃

【人】 看板娘 櫻子

あぁ、でも……
困ったわ、

[苦笑いを滲ませて、抱き締めた手を解けば、
涙に濡れたその顔を覗き込む。

先程から、古傷なんてお構いなしで撫で回す掌が、指の背でもう一度その頬を拭って…]

綺麗な目が、蕩けてしまいそう――…

[ぽつりと、吐息交じりに零せば、
新たに溢れた涙に、唇を寄せる。

ソーダ味でもしそうだなぁ、なんて、考えながら
微かな水音を残しその滴を吸い上げて、予想より塩辛いそれに、悪戯に笑った]

(57) 海月 2015/02/20(Fri) 00時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[>>#2>>#3起き上がる主の声、壺を受け取るその様子を横目に。
けれど、もう警戒する気配を其処に感じ取る事は出来ず、
安堵を零して視線を逸らす]

うーん、これは…
かみさまへの”ドッキリ”には少し度が過ぎてしまうかしら?

[もうすっかり血は止まって居れど、溢れた赤に汚れた侭の掌を、
喉を、胸を抉った爪の痕を、思い出して、
取り敢えずは掻き乱したままの襟を整え隠して、名残惜しく思いながらも暖かな膝の上を降りた。

悪戯心で気付かれぬ様辰の仮面をくすねた侭に、席を外し――]

(58) 海月 2015/02/20(Fri) 00時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[くすねてきた仮面を顔に当ててみて遊んでいれば
>>60呼ばれる名。
己の顔には大きい辰の仮面を顔に当てた侭振り返り]

あら、…――じろちゃん、
…急いでどうしたの?
身体は、もう平気?

[壺が割れても平然としていたのは、
覚えているのは己と、未くらいだった気がする。
確か亥は子の見立てで邪鬼に侵されていたと聞いたのを思い出し、遊びの時間はお終いに、仮面を外してその顔色を、気遣う視線で伺った]

(61) 海月 2015/02/20(Fri) 01時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[驚く亥に、仮面の下でひっそり悪戯っ子の笑みを零して、手を差し伸べる…が、その手は一瞬迷って行く先を変た。
ヒビの入った眼鏡へと。
割れてしまった原因が己であるとは知らぬ侭。

すっかりずり落ちたそれを摘み上げて奪い取れば、
光に翳して物珍しそうに眺めた]

ふふっ、平気そうね、良かった。

[問い掛けに、訳が分からないといった様子の亥に安堵の笑みが浮かぶ。
となれば遊びの時間に戻ろうと、持ってて、と辰の仮面を彼に押し付ける様預けて、眼鏡を掛けてみた。
其処から見える景色は何時もと違っただろうか?

似合う?なんて小首を傾げて訪ねてみて、彼に見えるのか、如何か…]

(63) 海月 2015/02/20(Fri) 01時半頃

【人】 看板娘 櫻子


……、…いいえぇ、なぁんにも。
じろちゃんの夢見が悪く無かったなら、良かった。

[彼の心は、意識は、眠っていたのだろうか?
何も知らぬならそのままで良い、そう思い笑って誤魔化す。

「似合う」と望む言葉を貰えば、ほんと?と
嬉しそうに笑って、仮面と眼鏡をまた交換]

(66) 海月 2015/02/20(Fri) 02時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[外し奪うは簡単ても、耳に上手く掛けられず、
彼に任せることになっただろう]

うーん、うっかり持ってきちゃった。
ふふっ、今なら辰のおじさまの素顔、見放題よ?

じろちゃん見た事、有る?櫻、初めて見ちゃった。

[仮面を掲げて小躍りでもする様くるりとまわる。
あんなに綺麗なんだから、隠すなんて勿体無いと思えばなんだかとてもいい事をした気分になって、得意げだ。

鉄錆に似た匂いをふわりばらまいたかもしれないけれど、無邪気な笑みでひた隠せば気付かれる事も無いだろう]

(67) 海月 2015/02/20(Fri) 03時頃

―後の世―

[世が乱れたのは昔。
 ようやく平和な世になると誰もが信じ始めた頃。

 それでも街を離れれば、村へと足を伸ばせば、目に見える戦禍に昔を思い出さずにはいられまい。]


[上佐川。
 夏陽を受けてきらきらと眩く川面を見詰める子は、親を知らず。名を知らず。

 クロ。次郎。佐川。

 どの名前で呼ばれても、その子は頷き返事をした。
 取り立て困ることなく過ごしてきた。]


[けれど、心の内では思っていたのだ。


 それは違う、と。
 自分のことではない――――と。*]


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