人狼議事


103 善と悪の果実

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[宛がわれた部屋は、ほとんどの調度が失われた屋敷の自室とは今や比べられることもできないほど
それは豪奢に、少女にはうつった。

慣れていないわけではない。
だからこそ

――だからこそ]


[柔らかなシーツに包まれても、灯りのない闇にくるまれても寝入ることができなかったのは
目裏に残る林檎の幻影のせいか。


そうして裸足のまま、ベッドを降りた少女が見るのは
焦がれていたグロリアの笑顔だろうか、
それとも―――       ]


【人】 良家の末娘 ポーチュラカ

 ― 朝、薄暗い部屋で ―

[少女は目覚めた。
知覚が浮上する前のまどろみを呼び起こされ
何に起こされたのかわからずに、数回瞬きを繰り返す。

眠る前に外された赤――髪飾りはナイトテーブルに置かれ、カーテンを通り抜けた僅かな日の光の下、鈍い赤を発していた]

(1) 2012/09/26(Wed) 02時半頃

 ― 夜、光の届かない闇の中 ―

[少女は目を瞑る。
闇を味方につけようと、恐れを押し込めようと静かに息をする]

 ………姉様

[掠れた声に気づいて、ナイトテーブルに置かれた水差しからコップに一杯、一気に飲み干して唇を湿らせた。
光が届けば、唇もまた、髪飾りと同じように健康な赤を放っていただろう。
今はただ、闇に沈むのみ]


―深夜・キッチン―

[足音を消すことも、息を殺す事も簡単だ。
僕の体には少し重い扉を開け、軋む音を何とかやり過ごす。]

 さあて。

[林檎を盗むか、それとも。
まずは護身の為にとキッチンへと歩き出す。
カタリ、かたりと探すのは刃物。
この体躯でも扱える程度の、果物ナイフを探して回る。]


【人】 良家の末娘 ポーチュラカ

 …誰か   何か?

[使用人の叫び声だろうか、廊下の分厚い絨毯が吸い込めなかった声は扉をいくつか通り抜けて少女の耳にも届いた。
目覚めの原因を知り、ベッドから出る。
ふかふかとした絨毯は、それでも裸足の足には冷たくて、簡単に身支度を整えると、何もつけない髪を撫で付けて扉を開けた]

(2) 2012/09/26(Wed) 02時半頃

[夜の空気は静謐さと冷徹さを含む。
夜着から伸びた細い素足は、床の冷たさに気づかぬまま絨毯に沈んだ。
積み重ねられた枕の横に置いていた、薄紅の褥。
目を覚まさぬように、ゆっくり持ち上げて、細く扉を開ける。

遠くで、何か音がした。
客室と厨房は別の階だろう。
音の発信源は分からずに首をかしげ、そうっと廊下を覗く]


良家の末娘 ポーチュラカは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 03時頃


【人】 良家の末娘 ポーチュラカ

[廊下を覗けば、同じように声を聞いた誰かが扉をあけただろうか。
そのひとつ、昨夜見かけた同い年くらいの子供の姿にまだ少し眠りから覚めてなかった瞳を見開く。

2階は客室がほとんどであろうし、こんな早くに使用人の子がそこから出てくるなど、ありえない――普通では]

 …やっぱり招待客なのね

[場違いな感想をもらし、もう一度髪をなでつけ足を踏み出した]

(4) 2012/09/26(Wed) 03時頃

[グロリアの部屋は客室の並びとは階が違っていた。
廊下を進み、階段に足をかけても、よく手入れされた家の、毛足の長い絨毯を進めば、足音は響かなかった]

 ……冒険してるみたい

[つめていた息を吐き出せば、小さな笑い声になって、闇へと消えていった]


【人】 良家の末娘 ポーチュラカ

 あ あの

 …一緒に行ってもよくって?

[昨夜よりは少しおとなしめのドレス。
薄紅のバッグは部屋において、廊下に出れば扉を閉めた]

 何か起こっているのに、知らないままなのは嫌だわ

[男の子ならば何かあっても守ってくれるだろうと、期待を込めて見つめた]

(6) 2012/09/26(Wed) 03時頃

[――見つけた。
凶器を服の中へと隠し、笑む。]

 あれを守る鍵は栄光の元にあるでしょうし。
 彼女の元に行くべきか…さて。

[行ったところで通してもらえるとも思えない。
直接、林檎の元に行ってみようか。
辺りを窺いながら、廊下へと出た。]


[たどり着いたグロリアの部屋。
薄紅を持つ両手に力がこもり、慌てて片手を離した。
そのまま扉に向かい、軽く叩く。

一回、二回、三回と]

 …姉様?

[小さな声に応えはなくとも、鍵のない部屋、ゆっくりと扉は開き、そして―――**]


【人】 良家の末娘 ポーチュラカ

 ええ
 今、一時。
 私の命を預けるわ

[差し出された手。
迷いは一瞬。
すぐに手を握りしめた。

場にそぐわぬ言葉遊びは、父との日々を思い起こさせ
伏せた睫毛の下、瞳は複雑な色を見せる。
少年の持つ凶器には気づかず、微笑みを向ければ一緒に足を踏み出す。
騒ぎ出した使用人たち。
静けさとは無縁になった朝の空気は、空っぽの片手にはまだ冷たかった**]

(9) 2012/09/26(Wed) 03時半頃

良家の末娘 ポーチュラカは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 03時半頃


―大広間―

 まずは下調べと行きましょうかね。

[パーティでは近くで見なかったそれ。
さて、と動く足は大広間へ。]

 ………おや?

[そこで気付く。
警備のものは居らず、大広間の扉には鍵もかかっていない。
違和感を感じながらも進むのは壇上。
ひっそりと息を潜めている禁断の果実に手を伸ばした。]


[『善と悪の果実』。
手に取る僕が見るのは、間違いなく『悪』だろう。

『善』など、生きるには必要ない。
偽として『善』を騙り、『悪』を貫かなくては。
この街で生きてなど、いけない。

そんな事を思い立たせるのは、これを手にしているからだろうか。
本当に―――]


 本当に、不思議な果実だ。


[この手に、この体に、その重みを確かめた。]


[警備もなく、鍵も開いていた。
無用心極まりなく、これが贋作でないとも限らない。
けれど、それならそれで本物として扱うのみ。
どうせ本物かどうかなんて、他の誰にも分からぬのだから。]

 これさえ手に入れば、後は何の用も無いんですがね。
 ……さて、どこに隠したものか。

[自室へと持ち帰るにはリスクが高すぎる。
僕はその林檎を、そっとどこかに隠した。]


―翌日・大広間―

 お集まりの皆様も、どうか静粛に。
 昨夜、何か物音などを聞かれた方はいらっしゃいますか?

[そしてふと、少女を見やる。
ナイフを探している間、微かな物音を誰かに聞かれていた可能性は無いわけじゃない。
それを探る言葉に、彼女はなんと返すだろうか。]

 ………貴女は昨夜、どちらに?

[彼女にしか聞こえぬよう、そっと言葉を添えて**]


【人】 良家の末娘 ポーチュラカ

 ― 朝、大広間へと ―

 ポーチュラカ・ブロワよ
 ポーチュラカ、って呼んで頂戴

[握った手は温かかった。
窓の外からは朝鳥ではなく犬の声が聞こえてくる。
日常からは外れてしまったような、朝の空気。
大広間につくまではそれ以上口は聞かず、少しだけ前を行くトニーの後をついていった]

(29) 2012/09/26(Wed) 16時頃

良家の末娘 ポーチュラカは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 16時頃


【人】 良家の末娘 ポーチュラカ

 ― 大広間 ―

[善と悪の果実が盗まれた。
重ねたままの手に、一層の力がこもる]

 な… ぜ 何故なの?

[まだ…近くで見ていなかったのに。
覚えているのは、輝きのみ。
その大きさも、形も、曖昧なまま、黄金の林檎は姿を消した。

どこか冷静に思えるトニーの言葉に、表情を取り繕うこともできず、呆然と他よりも近い瞳を見つめ]

 …だって

[子供じみた――いや、子供そのものの当惑を零した] 

(30) 2012/09/26(Wed) 16時半頃

 ― 闇に沈む寝室で ―

 姉様…ごめんなさい
 起こしてしまったわね

[扉の開いた音か、廊下から吹き込んだ風のせいか
目を覚ましたグロリアは枕元のナイトランプに手を伸ばした。
柔らかな橙の灯りに照らされたグロリアは、化粧を落としてもその顔立ちに、表情に、内から滲み出る何かを漂わせていた]

 やっとお会いできたのだもの
 入っていいかしら

[許可を得れば、廊下よりも格のあがった絨毯の上を白い足がすべり、今度は音ひとつ立てず扉が閉まる]


[ベッドに浅く腰掛けたグロリアの隣へと促され、両手に薄紅を握り締めたまま慎重に腰かけた。
柔らかなベッドにバランスを崩した軽い身体はグロリアに抱きとめられる。

その心算はなくとも、ささやかな灯りによって床を滑る黒い影は、夜を共にする情の通じた二人のように重なり]

 ね?姉様…

[眠りから覚めたばかりの高い体温は緊張に冷えた身体をあたためてくれた]


 お願いがあるの

[グロリアの表情は、影になって窺うことはできない。
反対に少女の想いは、隠したいものまで全て、グロリアには見えていただろう]

 林檎…ね、私に下さらないかしら、って 思って

[整然とは言えない言葉の粒は、尻つぼみに小さくなり、影の中、きっとこちらを見ているだろう瞳に吸い込まれる。
グロリアは黙って、一回首を振った。
少女が眉尻を下げ、少しく俯くと口を開き]


 ………そうよ、ね

[グロリアの言葉に、少女は神妙に頷いた。
仕方のないことだ、わかりきっていたことだ、そう理解はした。
それでも

それでも。

その瞳に、光の届かない深海の如く濁った水を湛えた瞳に
灯った熱を、グロリアはただ黙って見つめていた]


[子供に対する侮りか、自らへの絶対の自信か。
感情の高ぶりをようやく瞳を隠すことによって抑え、少女はさらに身をよせた。両手をまわし、甘い声で名を呼ぶ]

 姉様… グロリア姉様

[柔らかな胸に頬を埋めた。
どこかねっとりとした、甘い香りを胸いっぱいに吸い込む]

 ずっとこうしていたいわ…

[母への甘えをなぞるように、少女は夢見るように呟いて]


 …―――大好きよ、姉様

[薄紅の褥から放たれた赤い蝶は、身体から細い影を伸ばし羽を広げた。
少女に誘われるまま、グロリアの白い首を目指し




―――やがて、赤い、赤い花が咲き誇る]


 姉様 ねえ、姉様

 ……痛くない?

[蝶は数度羽ばたき、また休む。
此処にとまっていいのだろうか?と首を傾げるように、何度も、何度も。
開いたままのグロリアの口からは、もう何の言葉も出てきはしなかったけれど、それでも少女は念を押すように何度も、何度も蝶を操った]

 …前よりは上手くできたかな、って思うのだけれど
 どうかしら…

[硬い輝きを放っていた赤い蝶は今、
濡れた紅を纏い、悦びの舞を踊る]


 大嫌いよ、姉様

[言葉とは裏腹に、力を失った身体を柔らかく抱きとめて
少しずつ薄くなっていく甘い香りと
濃くなっていく錆びた鉄のような、生々しい香りを思い切り吸い込んだ]

 ……賢い貴女は気づいていたのでしょうね
 けれど…知らないことだってあったのよ

[少女の覚悟も想いも、そしてその狂気に気づけなかった
それがグロリアの、栄光をその身で現していた彼女の命を奪った]


[赤い蝶は、久々の水浴びを終えると満足げに薄紅の褥へと戻っていった。
生命を失ってなお、美しい
――否、だからこそ美しいグロリアの身体をベッドに横たえる。
これだけのことが、幼い少女には一苦労だったが、愛情がなくても、熱に浮かされ赤く染まった少女は、笑みすら浮かべながらグロリアの髪を整えまでした]

 ……姉様 おやすみなさい

[目元に別れの口付けを落とし、ナイトランプを消せば
部屋は再び闇へと沈み、光がなければ赤もまた、輝くことはない]


[真っ赤に染まった夜着と身体を、グロリアの部屋に繋がる浴室で清め、少女は部屋に戻った]

 林檎、は――

 …駄目、眠いわ

[ひとつ、大きく欠伸をすると、幸福な子供の表情を浮かべベッドにもぐり込む。遮る者は、もう何もない。
あとはただ、手を伸ばすだけ。そう信じて―――]


【人】 良家の末娘 ポーチュラカ

 音…?
 昨日は疲れて夢も見なかったわ

[握った手から力を抜く。
それでも、まだ、離す気にはなれなかった。
衝撃は大きく、足元を危うくさせていた。浅くなった息が整うまで、手をつないだまま、落ち着かなげに視線を動かしていた。

誰だったろうか、グロリアが死んでいる、そう叫び声が聞こえるまでは]

(31) 2012/09/26(Wed) 18時頃

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