情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
『ああ……美味しい』
ああ……不味い。
[重なる聲と血を啜る音。
蕩ける血の味に、爪の先まで満たされて。
今本当に人では無くなったのだと。
泣いていた赤子が笑う代わりに……何故か泣きたくなった。]
血腥い……。
[翌朝。ベッドの中にいる私を覚醒させたのは鮮やかに漂ってくる血の芳香であった。**]
[どこからか血の匂いがする。
淑女とのダンスでこびりついた臭いではない。
新鮮な、食欲をそそる血肉の匂い。
一体、誰の仕業か。
考える必要は、あまりなさそうではあったが。
絶望の芳香に、ひそかに、喉を鳴らす。*]
[この血生臭さに、どうしても咥内が涎で満たされる。**]
大方あの仔犬の仕業か…。
【人】 地下鉄道 フランク――― 4号室:夜中 ――― (30) 2014/12/11(Thu) 14時半頃 |
[部屋に戻る前、芳香に誘われるよう、船底の牢へ足を向けた。
引き裂かれた骸は、誰の手に依るものか。
大方の予想はつくが、無論、責めるつもりなどない。
かといって賞賛するでもない。
この捕虜が、人狼がいると騒いだとか、そんなことはどうでもいい。
身の危険など、今更なこと。
ただ、絶望の波紋が広がるさまを、この目で見に来たまでのこと。]
……いい貌だ。
[絶望の中、息絶えたであろうサイモンの顔を見て、無機質な声を零す。
絶望は畏れを産み、畏れは絶望を喰らい、成長する。
産声あげた畏れの行く末を、愉しむかのように。
ほんの微かに、唇の端が持ち上がった。*]
そうだ……俺は……ヒトじゃ無くなったんだった。
[舌に食い殺した血の味が蘇る。
同時に胸を締め付けるこの感情は………。]
は、はははははっ。
もう人間じゃないのに、何、人間みたいな事思ってるんだか。
[渇いた笑いを絞り出して、最後に1つ自嘲を重ねた。]
ミナカ、二人きりで話をしようか。
[私は甲板に集まった面々から嗅ぎ分けて仔犬の正体を的確に見抜いていた。なるべく穏やかに聞こえるように聲を風に乗せた。]
殺ス 殺ス カ ?
仔犬 仔犬 を
[断続的に拾っていた獣の“聲”は、
船長が云う重罪人に繋がる手掛かりとなり。
皆のざわめきに混ぜて落とした唸りに、
我知らぬまま、薄く困惑の想いが乗った。]
そうだな、俺は仲間じゃない。
[船長の聲に静かに目を閉じる。
ヒトを、仲間を棄てたのは自分の方。
徐々にヒトで無くなっていたかも知れないが、仲間を棄てたのは
自分の意志だと自嘲を浮かべ。
やっと産声を上げ、紅いミルクを呑む事を許された赤子は死を拒む。
当然死にたくないと思う反面、殺されても仕方ないと、
むしろ死を望んだ方が良いかもしれないと思う片割れである己と。
混ざり合い、自分でも袋小路になった思考を、聲
現実に引き戻した。]
【人】 地下鉄道 フランク――― 甲板 ――― (100) 2014/12/11(Thu) 22時半頃 |
……ああ。
[船長が同じ聲を持つ驚きよりも、
犯人を捜し出して殺せと命じた直後の呼び掛けられた事に驚いた。
彼には全てお見通しで、殺されるのだと怯える様に
顔を歪ませ掛けた赤子の感情を殺して、短く返す。
凪いだ波間の様に笑えていれば良いと思いながら。]
ミナカ、いつ誰がお前を仲間でないなどと言った。
[返ってきた聲にイライラと返す。]
ギリー……仔犬のことは殺さない。
私が、殺させないようにする。
[思い出した顔は、当然、血に塗れ、恐怖を張り付かせた惨たらしいものだったが。]
【人】 地下鉄道 フランク[静かに、底冷えをする絶望が、背を這っている感覚を覚えた。 (104) 2014/12/11(Thu) 22時半頃 |
……船長……ど、して?
[イラついた感情が届いたのか、一瞬身を固くしかけたが。
言葉の意味を理解すると恐る恐る船長を見つめる。
思ってもいなかった言葉に、多少動揺したのか、
赤子の不安を映した瞳の色は隠せないままだったが。]
……別に。
その、お前には死んで欲しくないと思ってるだけだ。
[ミナカの視線を直視出来なくて私は顔を逸らした。]
…… あの仔、生きル
[殺しはしない、させはしない、との言葉に、
赤子の泣き声を思い出し
珍しく、感情を滲ませた。
それは殆ど独り言のようなか細い聲で。
その後のふたつの聲による会話は
実際の周囲の声や音に紛れて聞こえなくなった。*]
【人】 地下鉄道 フランク (118) 2014/12/11(Thu) 23時頃 |
…………。
[船長の聲
どんな言葉を口にすれば良いのか。
どんな表情をすれば良いのか、胸に沸くものを形にするものは
探しても見つからない。
ほんの少しだけ泣きそうな嬉しそうな、
困惑を混在させた表情のまま階下へと消える。]
私が気づいたときにはもう二人の死を揉み消すことは
叶わないくらいには人が集まっていた。
[船底についた私はミナカに話し始める。]
だからその、なんだ……泣き聲まで聞こえていたのに
事が起こるまで気付いてやれなかった私の落ち度だ。
済まなかった。
[それからおもむろに見張りをやっていた元仲間の死体の上に屈み込むと、]
[その死体を食い千切った。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ
の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ
人狼議事lobby
人狼議事morphe
人狼議事cafe
人狼議事perjury
人狼議事xebec
人狼議事crazy
人狼議事ciel
SoyBean
Sangria
@hello_giji
@7korobi