256 【突発RP村】胡蝶の夢
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……ハナの残りは部屋に置いてあるぞ。
トレイルが食う分までは、ないかもな。
[まだ“仲間”が誰かに殺されてしまったことなど、気づかずに。]
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―二日目・夜―
[気にかけていたハナをそっと抱きよせたが>>2:234 次第に眠りに落ちていった少女を、どうしようかと迷って。 男性三人が見張っているこの場が、一番安全だと判断した。]
……後は、お願いします。
[三人に頭を下げて、二階へと上がっていった。 夜の夢を、見るために。*]
(3) 2016/11/16(Wed) 00時半頃
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― 記憶 ―
[今か今かと、待っている民衆たち。
わたしは処刑台に連れて行かれ、 ギロチンを眼前にし、唇をきゅっと引き結ぶ。
執行人は、灰色の眸をわたしに向けた。 何を見ていたのだろう。 彼も痛みを、感じたのだろうか。
ギロチンにわたしを導こうとした彼の足を うっかり踏んでしまった]
あら、ごめんなさい、わざとではないんです。
――――でも靴が汚れなくてよかった。
(4) 2016/11/16(Wed) 00時半頃
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[お祭りのように、沢山の人が居て―――…
彼らはわたしの死を待っているの。
横たわるわたしは、特別に空を見ながら刑を受ける。 落ちてくる鋭利な刃はスローモーションのようだったが 痛みを感じるまもなく、暗闇に、落ちる。]
(5) 2016/11/16(Wed) 00時半頃
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[ "三つめの感覚が脱ぎ捨てられ、" ]
[ "代わりに、古くの感覚が宿る。" ]
(6) 2016/11/16(Wed) 00時半頃
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[ローズマリー・アルヴィエという個の概念を超越し、 夢に見る、或いは仕草や無意識に残るもの。
それは、輪廻転生を証明する。]
[ローズマリー(あなた)の見る世界は 偶像(わたし)からおしえてあげましょう。**]
(7) 2016/11/16(Wed) 00時半頃
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分かった。
ありがとう。
[おぞましい食事の音を聞き届ける、二回目の夜。
人狼の仲間が犠牲に選んだのがハナであることにすら、私は何も感じない。
そして。
トレイルさんの声がいつの間にか聞こえなくなっていたことに、まだ気付かず。]
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―三日目・早朝―
["わたし"が心に入り込んだ"あなた"は 目を覚まし、違和感を覚えるでしょう。
いいえ、もはや、あなたはわたしであると言っても 過言ではないのかもしれないわ。
目覚めは、空が白んでゆく頃合。 けれど雪に閉ざされた室内は暗く、 まるで牢屋に入れられていた時のような 冷たさを感じます。]
(28) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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……人狼
[昨日の朝に見つかったキャサリンは 一体いつ、殺されたのかしら。
きっと、そう、夜中。 獣が動く時間は夜と相場が決まっている。そうでなくて?
それが誠であったからこそ、 あなたが目覚めたタイミングは、 少々遅かったと言わざるを得ないでしょう。]
(29) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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[部屋を抜け出そうとして、 咄嗟に扉を開けるのをやめたのは 誰かの気配が、廊下を歩んでいったからでした。>>10>>11
こそこそする必要はありません。 ただ、もしその足音が人狼のものであるのなら。 咄嗟に働いた防衛本能なのでしょう。
この部屋の前を通り過ぎて 進むべき個室は限られています。
心音が速くなるのは、当然のこと。 もしかしたらその足音は、 まさに今から人を襲おうとしているのかもしれませんから。]
(30) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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[足音が静まった頃、今度こそ扉を開き足音が向かった方向を見ますが、不意に鼻をついた血の匂いに息を呑むのです。 匂いの元はどこなのかわかりません。
その血と人肉の塊が、たった今廊下を通り過ぎたばかりだったのですから、廊下にもその匂いは、微かに残っていたのです。]
……、ッ
[既に匂いがするということは、 誰かが犠牲になっているのでしょうか。
ただ、一つの疑念。今扉の前を通った存在が、この奥の個室で今まさに人を襲ったにしては、匂うのが早すぎるのです。
焦りに唇を噛み、足音が向かった方向とは反対へと進んだ先で、あなたは強くなる血と死の匂い気づき、一つの個室の前で足を止めました。
犯行は、終わったあとでした。 震える手で、扉を開けた先で
幼き亡骸を、目にします。]
(31) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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……。
[少女の死を、受け入れがたい思いは 同じ心からよぉく伝わってきます。
けれど、あの時も>>2:45、今も、 あなたが声を上げなかったのは 理解をしていたのです。
何の理解かというと、死というものへの理解です。]
[人が殺される場面を、わたしは見てきました。 革命戦争のときに、襲撃された私たちの宮殿では 多くの召使や衛兵が、義勇兵によって殺されたのです。]
[あなたは死を目にしたことがなかったけれど、 わたしが同居していたゆえに、"識って"いたのです。]
(32) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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……赦す?
[自問のような声が漏れました。 愛くるしい少女の命を奪ったその存在を、 赦せるのか、と己に問うたのです。
マタイによる福音書にはこのような一節がありましたね。
「しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。 だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。」
あなたはその意味を知っていますか?
赦すことは悪人のためにするのではなく、 自分自身のためにすることです。
死という結果が残った時、 今、出来ることを考えなさい。]
(33) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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……ゆるす。
[今度は疑問形でなく、ただぽつりと。 少女の亡骸に背を向け、ひとりの人物を探します。
彼がどこにいるかは知っていましたから 食堂へと足を向けました。
三人の男性が、椅子やソファで、 眠りに落ちている様が目に映ります。
あなたは絞り出せぬ声を、胸中へ落とします。
大の男が三人もいるのに、何故あなたがたは 止められなかったの?と。]
(34) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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[それもこれも ひとりの男性の所為だ、と。
視線を向ける先にいるのは トレイルという名を持つ、茶色い髪の青年。
赦しましょう、ローズマリー。 目を覚ましたら、罪を告白させ 贖罪へと導くのです。]
(35) 2016/11/16(Wed) 08時頃
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―――ぃ、や
[浮かぶのはわたしの笑顔ではなく あなたのくしゃりと歪んだ泣き顔でした。
ほろほろと頬に伝う涙は、 最早、何を悲しみ、何がつらいのか
あなた自身にも理解ができません。
理由を聞きたいと、あなたは言いました。>>2:71 けれど、あなたは昨日それを実行しましたか? 見えた茶色の髪に、声をかけることをしましたか?>>2:180]
(36) 2016/11/16(Wed) 08時半頃
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[逃げたのです。 あなたは、眼前にある恐怖から 死を齎される恐ろしさから逃げたのです。
会話で理解するつもりなど、 元々なかったのかもしれません。]
――――――…ちがうわ。
[あなたは、微かに声をあげました。 その"違い"について、語るより先に。
トレイルに歩み寄り、短剣を取り出します。]
(37) 2016/11/16(Wed) 08時半頃
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[迷いがなかったのか 何も考えることができなかったのか
あなたの胸中は空っぽで わたしが知ることはできませんでした。
短剣は勢いをつけ、トレイルの胸元へおちてゆきます。
―――突き刺さった瞬間、肉を貫く感覚に ぐっと目をつむって。
ひゅう。ひゅう。
トレイルが苦しげに呼吸音を漏らしました。 ひとを殺したことなどない、かよわい腕が 一度で心臓を貫くことはできません。
引き抜いて、返り血を浴び、 再び刺して、その繰り返しを何度行ったのでしょう。]
(38) 2016/11/16(Wed) 08時半頃
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[ヴェスパタインとジェフが 目覚めぬことが不思議です。
起きていても、おかしくはなかった。 それほどに、殺気と肉を抉る音で 死に満ちた場所と化していました。
やがて絶命を悟った頃に、 短剣から手を離し、深く息を吐きます。]
(39) 2016/11/16(Wed) 08時半頃
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[遺体のそばに短剣を残したまま、 食堂から去り、やがて駆け出すあなたは どこへたどり着いたでしょうか。
返り血を浴び、緋色に染まった衣服と身体。
頬についた血を拭いながら 言うのです。]
(40) 2016/11/16(Wed) 08時半頃
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これが、私の
赦し、です。
[愚かなほどに、無邪気な笑みを浮かべて。**]
(41) 2016/11/16(Wed) 08時半頃
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―聖堂―
[二階には戻れませんでした。 着替えようとも、隠そうともしませんでしたが、 ただ、いっときでも良いから、あなたは逃げたかったのですね。
この修道院で血まみれのあなたが見つかるのは、 時間の問題でしょうけれど。
赦しを与えた、はずなのに 聖堂へと足を踏み入れたのはなぁぜ? 心のどこかで、赦しが欲しかったのかもしれません。]
(47) 2016/11/16(Wed) 10時半頃
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[かつ、こつと、静寂に響く靴音は止まり 横たわる女性の姿を見つけました。>>24
駆け寄って、その姿を見つめ、呼吸に上下する胸元に心底安堵して、隣でへたりこむのです。]
貴女まで、失いたくは、ないの。
[オーレリアの、伏せられた目元にかかる銀糸をそっと梳き、その顔ばせを見つめているあなたの想いは。 全ての人へと与えたいと願う、博愛なのでしょうか?]
(48) 2016/11/16(Wed) 10時半頃
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[オーレリアの無事を確認して微笑みますが あなたは、彼女の傍にはいられないと 立ち上がり、場を後にしようとします。
美しく、慈悲深い彼女に、 この汚れた手を伸ばしたことすら、 罪のように思えてしまったのですから。*]
(49) 2016/11/16(Wed) 10時半頃
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ローズマリーは、オーレリアが立ち去ったことを確認し、聖堂裏でずるりと座り込みました。
2016/11/16(Wed) 11時半頃
トレイルが………殺された。
[かすれた声で、それだけを、ぽつりと伝える。]
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―聖堂―
[オーレリアの気配が完全になくなった頃、 あなたは再び聖堂の祭壇の前にゆき、膝をつきました。]
……私を許して欲しいとは言いません。
……でも、これで ……終わるはずなの……。
[あなたはすっかり忘れてしまっているのね。 人狼は、ふたりいるという、キャサリンのお噺を。
血にまみれた格好で、 今はただ神に祈りを捧げるのでしょう。**]
(78) 2016/11/16(Wed) 18時頃
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[今のランタン屋さんと、トレイルさんの声が重なる。
食べたくなかったけど、食べちゃったあの人。
見ている私には、違いが分からないでいる。]
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[どのくらい祈ったでしょうか。 そしてその祈りは、本当に神へ向けたものだったのでしょうか。
あなたは立ち上がり、信徒席の中央を通って 聖堂をあとにします。
会いたい人がいます。 いいえ、会いたいというよりも、確かめたいことが。
廊下の先、階段の方へと向かいましたが 声が聞こえれば、足を止めてしまうでしょう。>>90>>92]
(94) 2016/11/16(Wed) 20時半頃
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