人狼議事


75 サプリカント王国の双子

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――お慕い申しておりました。

[心中呟いた言葉はそれだけ。
 後は、締まるような想いに消えた。]



(私は、王女になるのだ。)


[首に。
細い、目に見えない糸が、絡みつくような。]


【人】 会計士 ディーン

― 城 庭園 ―

[鳴り響いたのは、正午を告げる教会の鐘。

群衆から少し離れた位置から見上げるバルコニー。
女王グロリアと、その娘たる二人の王女。

美しい上等なドレスを身にまとった二人の姿。
髪を彩る花の彩は、“彼女”達の金の髪をより鮮やかなものに見せるか。]

 ………シルヴァーナ様と、ミッシェル様。

[名前だけは知っていたが、いざその姿をこの目で見るのは初めての事だった。
あまり女性と接する機会が多かったわけではない。
中等、高等とも、男子学院だった為、同年代ともなれば尚更だった。

それでも、二人の姿が美しい事は、遠目からでもはっきりとわかって。]

(12) 2012/01/09(Mon) 01時半頃

【人】 会計士 ディーン

 帰りたい……

[尚更重く、吐き出される台詞。
懐から取り出した直筆の招待状。
木立瑠璃の視線を落として、眉を顰める。]

 ……僕には、無理ですよ。

[そう、愚痴を零しながらも、式典が終われば城の中へと向かうのだろう。

警備の者に招待状を見せている最中、ふと、視線を空に向ければ、先程まであれだけ輝いていた太陽が、雲に隠れ始めていて。]

 降りそうだな……

[小さく呟いたのと同時、城の中へと入る許可が下りるか。]

→ 城内 ―

(13) 2012/01/09(Mon) 01時半頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2012/01/09(Mon) 02時頃


[女王がグラスに口をつけ、中身の液体を飲み下したのにゆったりと笑む。
 その瞳は黒曜より昏く、とぷりと濁っていた。]


[そうすぐに変調を来たすものではない。
 それで良かった。それが良かった。

 時は、満ちた。]


―着替えの間―

 …… ね、シメオン。

[衣装のズレなど、口実で。
実際は殆ど、手直しの必要はないだろう。
ただ、二人になりたかった。]

 バルコニーから、国民たちの姿を、見たわ。
 …… 本当に、たくさん、で。


    "父さん"と"母さん"の姿、は… わからなかったの。

[この話を聞かせられるのは、自分付きの世話役ただ一人。]


 きっと、見に来てくれてはいたと、思うんです。
 でも、…… 上に立つということは、一人ひとりの顔までは、
 見られないことなのですね。

[こんなことを言っても仕方が無いのは、わかっている。
けれど、胸に去来した空虚な寂しさは、どうしようもなく。

会いたいと、泣いた夜があった。
寂しいと、縋った夜があった。
王女としての教育を受け、歳を重ねるうちに、そんな事はなくなっていたが。

ミッシェルではなかった頃の、あの少女はもういなくなった、筈なのだが。]


 これは、ひとりごと、です。

[幾度も彼に見せていた、弱い姿。
その前にくっつけていた、幼い言い訳。]

 だから、すぐに忘れてくださいね。

[忘れろとまで謂うのは、本当に久しぶりだった。]


 …… わたし、

             母親に、なりたかった。


[もう二度と言うまいと、過去形にして。
妹王女には、決して許されぬ願いだった。]


[自分が生まれたときに、喜んでくれたという本当の両親。
養子である自分も可愛がってくれてはいるが、実の"娘"に対するグロリアの態度は、やはり何か違って見えて。
子を産むというのは、どんなことなのだろうかと、幾度も夢想した。
それが決して叶わぬと知ったときには、あまりの衝撃に涙さえ出なかった。

遅めの初潮を迎え身体が女になった、13歳も終わろうという頃だった。
普段は忙しくしている宰相レベッカが、二人になれる時間をつくり、神妙な顔で話してくれたのをよく覚えている。

王女なんてやめる、と言わなかった、言えなかったのは、本当の両親の思いや、シメオンの存在があったから。
衝動を踏みとどまるほど情緒が成熟し始めていた時期だったというのも、大きかった。
その点で言えば、身体の成熟が少し遅かったのは、良かったと言えるのだろうか。]


[自分の子を、腕に抱くことができたなら。
諦めることのできなかった願い。

その子を、本当の両親に見せてあげられたなら。
どんなに、二人は喜んでくれるだろうか。
わが子というのは、どんなに可愛いものだろうか。
くすぶる想いは、胸の中で成長し続けていたが。]

 …… それだけ、です。

[王女なのだと、日々自分に言い聞かせて。
宰相になるのだと、頭の隅に追いやっていた願いは、
どうしても捨てることができずにいた。
こうして、もう言わぬと誓いながら、逃げられぬ、逃げぬと思いながら、なのに忘れ去ることが出来ずにいる自分は、なんて未練がましいのだろう。

自嘲の笑みを浮かべながらも]




 …… あなたがいてくれて、本当に、よかった。

[謝罪の言葉を、飲み込んで。
これで謝っていたら、何度謝罪したって足りやしない。

ただ、礼の言葉に変え。
少し眉を下げた、笑みを浮かべた。]


【人】 会計士 ディーン

― 応接間 ―

[―――こんなに人が少ないなんて、聞いていない。

慣れぬ空気に戸惑った様に、足元や廊下の隅とを視線は行き来する。
嗚呼、やはり、こんな所に来るべきではなかった、と。
学院の事を言い訳にでもして、断るんだった、と。

腹の辺りに置いた手の、指を絡ませたり、解いたりして。
そんな風に落ち着きなくしていれば、不意にかけられる声>>31に、はっと視線を上げる。]

 ……そう、見えます、か……?

[僅か眉間に皺寄せて、ゆるく首を傾げて尋ねる。
確かに緊張しているし、正直あまり気分が乗っているというわけでもないのだが。
そんなに表情に出るまで、此処に居る事が嫌なのだろうか、と自問して。]

(33) 2012/01/09(Mon) 22時半頃

【人】 会計士 ディーン

 わ、

[そんな風に、また何時も通りに考え事に集中ししまえば、伸びてくる指>>31を避けられる筈もなく。
咄嗟に閉じる瞼。触れられたのは眉間。
其処には滅多な事では消えない皺が常通りに刻まれていただろう。

指先が離れたのならば、自分の掌で其処を数度撫でる様にして。
閉じていた瞼をゆるりと開けば、一度、二度、ほんの少しだけ上にあるその顔を、木立瑠璃は見上げた。]

 ……ぁ、 ……はい……。

[何となく、居た堪れなくなって。
それでも応接間を離れる事ができないまま、視線だけをその微笑みから外す。
少なくとも彼は、自分よりも年上で、ずっとずっと大人びて見えて。

あぁ、こういう人が、王女の夫となるのだろうか、と、ぼんやり思った。]

(34) 2012/01/09(Mon) 22時半頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2012/01/09(Mon) 22時半頃


【人】 会計士 ディーン

[もう一人の“候補者”とも何か話しただろうか。
落ち着いた色の、それでも上等に見えるスーツに身を包んでいる青年。
簡単な挨拶くらいなら、する時間もあっただろうか。

しかし、そのうちにかかる使用人の声に、言葉を切って。
一度目を閉じれば、息を吸って、息を吐く。

そうして女王達三人の姿が見えれば、一度、深く礼をして。
身体を起こし、額にかかった髪を直そうと、指先を伸ばした時。]

 ………、

[その指越しに見えた妹王女の顔に、木立瑠璃は向くか。
その顔を見つめながら一度瞬き、心の奥底、引っかかった違和とも呼べぬ“何か”に、内心首を傾げて。

それでも姉王女の自己紹介>>36が聞こえれば、さっと髪を直して其方に視線を向けただろう。]

(40) 2012/01/09(Mon) 23時半頃

――着替えの間――

 はい。

[始めは、名を呼ばれて、それに対する返事。]

      ―― はい。

[二度目は、心の暗がりを肯定する、重い、重い返事。
 "王女"の父と母は国王と女王でしかなく。
 栄えたこの国の"国民"の、ひとりとひとりではない。
 "王女"の見るべきが"国民"だとしても、その愛を注がれるのは特定の誰かであってはならない。

 ミッシェルの静かな深い声に、もう何年も、何年も昔の、縋り泣く姿が重なった。
 この、まだ本当は二十に満たぬ子の、何度数えてもただの四つしか歳の離れない子の小さな儚い背を、その度に宥めすかすしか出来なかった、力ない自分を思い出す。]


 はい。はい。

[三度目は、ひとりごと、を受け入れた。
 四度目は、忘れてください、を聞き入れた。

 だから、あとは何も言わなかった。
 言う必要はなかった。ひとりごとは、聞こえてなどいないのだ。
 このただの十九歳の少女の、か細い呟きは耳には届かないのだ。]


 ――勿体無いお言葉です、私の、私だけのミッシェル様。

[瞳を伏せたまま、笑う。
 愛おしいと抱き寄せることはしない。そんな事は、出来ない。

 こんな汚れた身体では、彼女を汚してしまうから。]


【人】 会計士 ディーン

― 回想 謁見前 ―

[女王達の到着する前、現れた使用人に手渡された城内の見取り図>>43。]

 ……ありがとうございます

[消え入りそうな声で礼を述べると、紙面に視線を落として。

ざっと眺める見取り図。
庭園に続く扉と、其処へ至る道を辿れば、思い出すのは城下街であった庭師の言葉>>7か。

ベネットと言っていたけれど、そういえば自分は、名前すら名乗っていない事を思い出して。
この謁見が終わったら先ず、庭園に向かおうと心に決める。

直ぐ傍で交わされていた、生成りの髪の二人のやりとり>>46>>48には、気付けずに。]

(49) 2012/01/10(Tue) 00時頃

[シメオンの出自は、知っている。
初めてあったとき、彼はどこまで使用人としての教育を受けていたか。
たとえ所作ができていても、噂話は耳に入ってくるもので。

己も、今は王女ではあるが、元は一般庶民だ。
木に登ったこともあるようなおてんばで、しとやかさとは縁がなかった少女からすれば、生粋の完璧な世話役がつくよりも、随分と気楽でありがたくさえあった。
だから、彼が自分を、汚れたなどと卑下しているなんて、知らなかった。

過ぎると言われるやもしれぬほど頼りにしていた彼の賛辞は、いつも、胸の奥を暖めてくれて。]


 あなたがいなければ、今の私はありませんでした。
 これからも、よろしく頼みます、ね。

[信頼と親愛を込めて。
彼のいない城での生活など、考えられない。

姉や母を、あまり待たせる訳にもいかない。
最後の弱音を流してしまえば、行きましょうか、と促した。]


【人】 会計士 ディーン

― 応接室 ―

[挨拶の順番はどういったものだったか。
自分の番となれば、静かに立ち上がる。再び深く頭を下げれば、揺れる金糸。]

 ……ディーン=エゼルレッドと申します。
 歳は21、今はペンブルックシアの王立学院に通っています。

[此処までは用意していた挨拶なのだが、其処から先は全く考えていなくて。
一度瞬き、視線を彷徨わせて。焦りに身を任せれば、勝手に言葉は口から零れる。]
 
 ……えぇと、……緑のとても綺麗な場所です。
 もし、ペンブルックシアに立ち寄る事がありましたら、是非ご一報ください。
 あの、……多少の案内でしたらば、できると思います、ので……

[言葉尻は消え入る様に。―――何故自分は今、自分の紹介ではなくペンブルックシアの紹介をしているのだ、と。
ぎゅ、ときつく握りしめた上着の裾。
か、と昇った血が耳まで回っているのが自分でもわかって、以上です、と、小さな声で告げれば腰を下ろした。]

(66) 2012/01/10(Tue) 01時半頃

【人】 会計士 ディーン

[嗚呼、本当に、どうして自分はここにいるんだ。
どう頑張ったって自分には“王子様”なんて肩書きは似合わない、そんな事はわかりきっているのに、と。]

 ……すみません、……、こういった場には、慣れていなくて。
 女性と接する機会が、少なかったものですから……すみません。

[言い訳の様な言葉を、つらつらと並べていく。
その度に、消え入りたいという気持ちが心の奥底から沸いて出るようで、ぎゅっと目を閉じた。]

(75) 2012/01/10(Tue) 04時頃

【人】 会計士 ディーン

[そんな風にしていれば、かけられる、柔らかい声>>71

前を見なければ、と、瞼を開けば、柔らかく弧を描く濃桃が目に入る。
かっ、と顔に血が昇るのがわかって、直ぐに視線を逸らしてしまって。
混乱しきった頭の中、問いかけ>>72をちゃんと理解できただけ、まだまともだったのだろうが。]

 が、 学院、では、……生物学、を、……
 ……本当は、政治を学べと言われているのですが、……やりたい事を、やりたくて。

[必死に答えるも、所々で声は裏返るか。
下唇を噛み、逃げだしそうになる身体を抑えつけるのに必死だった。

これでも、人見知りはだいぶ改善されたのに、と、頭の片隅、言い訳の様な言葉。*]

(76) 2012/01/10(Tue) 04時頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2012/01/10(Tue) 04時頃


[あの儚い少女の呟きは聞こえていなかったから、今から起きることはみんな自分のただのエゴだ。
 盗人の最後の悪あがきだ。
 静かに伏せた目の向こう、扉の奥を思う。

 この国はどうかしている。
 男を王女と着飾るのもそうだが、ただの庶民の子に責を押し付け、体裁を取り繕おうとしている。
 きっと本当の王女が存命であったなら、いや、自分が王女つきの世話係などにならなければ、自分もまだ己の身が可愛いままでいられたのだろう。

 だけれど、知ってしまった。
 知らなくていいことを、きっと知ってしまった。
 涙を、痛い想いを、本心を。]


[これから起こることはエゴだ。
 何が起きても彼女の味方でありたいという、世話係としてのエゴイズムだ。
 姫を救い出す騎士になんてなれなくていい。
 これが自分の人生のピリオドでいい。

 きっともうすぐだ。]




[あの女の肉を食べたら、何種類の薬の味がするだろう。]

 


[動揺しなかった理由の一つは、世話役の存在もあった。
今でこそ普通にして礼を言えるが、いつからだったろうか、
ずっとストレートに褒めてくれる彼の言葉に赤面したのは、一度や二度ではない。]


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2012/01/10(Tue) 22時半頃


【人】 会計士 ディーン

― 回想 雨の降りだす前 ―

 ……すみませ、ん。
 大丈夫、です、……。………

[姉王女に次いで、妹王女にも緊張している事を言われれば>>78、尚更頭が白く、白く塗りつぶされていくようで。

そろそろと上げた視線、笑みを深くした妹王女の顔。
白くなった頭の中、何故か浮かんだのは鮮やかな赤の花。

あれ、と、一度瞬くけれど、赤の花弁の髪飾りは妹王女ではなく姉王女のものであった筈、と。]

(107) 2012/01/10(Tue) 23時頃

【人】 会計士 ディーン

[頭に浮かんだその赤い花に、内心首を傾げていれば妹王女からの問いかけ>>79が聞こえる。
次いでの女王>>81からの質問に、数度目を瞬かせて。]

 将来、は、………

 ……そうですね、家族は、父の様な政治家になれと。
 内からこの国を支える様に、と。

 ……でも、僕には、とても。

[自嘲すらできず、眉を下げて。
そうしていれば、エリアスの口から繰り返される、母の生家のある地名>>90
“素晴らしい”という言葉には、素直に一つ、頷いて。]

 僕は、……あの自然の中で、学んでいる方が、好きなんです。
 ……だから、……

[―――言いかけた言葉は胸の裡に閉じ込めて。]

(108) 2012/01/10(Tue) 23時頃

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