180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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― 食堂 ―
[そこにはすでに何人か居ただろう。 見知らぬ顔ばかりが並んでいた。
中には、配下の騎士団長にそっくりな顔の少年も居たのだが。 そもそも性別が違っていた。 中心にあるテーブルに腰を降ろすと、まずは彼女の話を聞く体勢になっていた。]
(3) 2014/06/07(Sat) 00時半頃
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我が"主"にもそろそろご機嫌伺いをしなければ。
《悪意》を御せる器の持ち主であれば良いが。
世界の為にも、な――。
[悪意の小鳥がこの祝祭《FES》にて仕えるべき主。
それすらも、全ては創造主《カミ》の思し召しのまま。]
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……なるほどな、それが集められた理由と言うわけか。
[話を聞き終えると、そんな事を口にして。 そのままソファーに腰を降ろしていた。
世界を救ったと言う言葉>>@3には笑みを漏らしていた。 そう、確かにブラッド・ダーク・バビロン帝國はヨーランダによって救われた。 それは間違いないところだった。
ならば、同じようにセカイ全てを救えばいいのだと。]
(17) 2014/06/07(Sat) 01時頃
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――――…… く くくっ
くくくくっ ………!!
[堪えきれない嘲笑は、緋-あか-く、緋-あか-く、さざ鳴る]
さあ今ぞ見よ天陽が齎す刻の針
宿命の流れには逆らえない。何人も。
運命の果実は青きままではいること適わず
やがて果実は熟し、地に堕つ物と心得よ。
世界に赦された選択肢はいつもふたつ。
地に堕ちて潰れゆく果実の死を唯見送るか
己が手でかの果実の甘き雫を享受するか だ。
――――… 血閃-フェイタル-は 今ぞ始まる ッッ!!
[緋き魔皇の声が、闇を思わせる魔紫-マゼンタ-の中でゆらめいていた]
――セカイ全てを救ってやろうじゃないか。
この俺、悪夢率いる異天の魔皇《ナイトメア・ゼノ・インペリアル》が。
[闇の中、声が聞こえた。
自分同様に魔皇を名乗る声が。
これはどのような仕組みなのか不明だが――]
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……どうかしたか?
[こちらを呆然と眺める冥王《ヘル・マスター》 その姿は、書庫にあった本に記されていたそれと酷似して……いや、彼がきっとあの本に記されていた冥界の支配者《ヘクター》なのだろうが。]
(44) 2014/06/07(Sat) 01時半頃
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― 食堂 ―
(……思ったより少ないわね。
もっと居る方がむしろ引っ掻き回しやすいのだけれど。)
[この先どう立ち回るか――《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》は思考を巡らせる。]
[巡らされゆく視線が一点で止まる。
惹かれるように、じ。と、
胸赤鳥《ロビン》の上に視線は暫し留められた]
…───お前、
[声はコエ。越えていくもの。
音は常の響きによらずに響き行く]
お前も”招かれた”者か。
[面白い、と思った。それは直感にして必然だ。
この場にあって、間違いなく最も近しく”使える”者。
そうセシルは判断した。
その判断がどこから来たのか──或いはセシル自身にも答えられなかったかも知れない。この時は、まだ]
僕はセシルだ。
[名のみを告げる。今は姓は不要だと思った。
誇り高く頭を掲げ、見知らぬ胸赤鳥に目を向ける。
ゆるやかに浮かべられたのは、笑みの気配。
確信をもって問いを向けた]
───お前の名は?
[共に終焉へと赴くために。
供たる者の名を、真っ直ぐに*問う*]
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……この館の書庫にあった本に貴方に関する記述はあったな。 ヘクター・クリュメヌス、あるいは冥王《ヘルマスター》と呼んだほうがいいかな?
[ヨーランダと呼ばれると驚いたような顔を見せて。 そう、自分に関する記述は書庫の本には見当たらなかったのだから。]
ヨーランダ=アンギュロス=ブラッド・ダーク・バビロンスだ。 よろしく頼む。
しかし、どうして俺の名を知っている?
[頭に浮かぶのは当然の疑問。 書庫に並んでいた本の人物が目の前に居るのも妙と言えば妙だったが。]
(55) 2014/06/07(Sat) 01時半頃
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くくっ、どうやら世界を混沌に導く者は…
俺ひとりでは無いみたいだね。
ひとり、ふたり、さんにんとんで。四人くらい?
俺を合わせて五人。そのくらいかな?俺の知覚できる範囲ではね。
[届く声に、原理など求めてはいけない。
そう、世界をF.E.S《終焉》に導く意志と、それだけの力。
この二つを兼ね備えているだけで、資格は既にその掌に存在するのだ]
あのおっさん、面白い言い回しをしてくれるね。
極上の、心躍るエンディング …… か。
《Fabulous Ending of Supremacy》
それを赦さぬ俺達の存在は、そう。
さしずめ、運命と云う川を流れし導船-アーク-を滅亡の渦-ストリーム-へと追いやる者。
終焉へ導きし五柱の天敵
《Five`s Enemy of Stream》
…そんな所かな?
…くくっ。 さあ 俺を傷つける事敵う者、何人も無して。
この俺を。この世で最も神にもふさわしき男を
……倒せる者がいるものか。
[すぐにでも始めるかな?終焉の名を冠すに相応しき冥宴-うたげ-を]
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法の神に愛されし者…楽園に住まう始源の乙女ね。
[笑って否定しようとした。 しかし、へクターの言葉を否定できない部分もあったのだった。 まるで、魂に刻まれている記憶とでも言う様に。]
他の者ならば兎も角、冥王《ヘルマスター》の言葉だ。 それは真実なのかもしれないな……
だがまあ、残念だったな。 俺には今は守るべき帝國と民が居る。
少なくとも、現世では一緒に往く事は難しいな。 それとも、ブラッド・ダーク・バビロン帝國へ一緒に来るかい?
(72) 2014/06/07(Sat) 02時半頃
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さあ―― 舞踏会-ラグナレック-の時間だぜ
[緋色の魔皇が闇の中で、唇を釣り上げた]
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成程な。
メフィストフェレスが迎えに来る。 案外と俺の最後には似合いの光景かもしれないな。
[まあ、その時は是非とも始原の乙女として再度の転生をと願うのだった。 それならばきっと、目の前の冥王《ヘルマスター》も喜ぶであろうと。
そして立ち上がると、周囲の面々に告げる。]
ヨーランダ=アンギュロス=ブラッド・ダーク・バビロンスだ。 悪いが、帝國が心配でな。
一度戻る事にするよ。 また会おうじゃないか。
[面々にそう告げると、その場を一度離れることにしたのだった。]
(104) 2014/06/07(Sat) 03時半頃
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―食堂―
……………。
[混沌に導く者――――――。]
……………。
[正確には少し違うがおおよその目的は同じか――。
男はそんな風に判断する。]
(……っかよく喋るな…アイツ……うっせぇ…。)
[届く声にそんな風に舌打ちをした。**]
[周囲見渡す視線が留まるのは同時。
響く"コエ"に群体は狂喜に震え。]
ク、……ハハ……。
[無数の意思《ナノマシン》が同時に哂うよう。
響き返すコエは重なり、混じる。]
……その通り、私は命じられ招かれた。
返り血の胸赤鳥《ロビン》。
[ライトニングに答えたのと同じ名を繰り返す、血玉《ヘリオトロープ》は瞬きすらしない。
だが湛えた悪意は変わらずとも狂気の色は薄い。]
停滞し腐れ堕ちる苗木《セカイ》に火種を撒き。
燃え上がれば更に煽り燃やし尽くす。
世界を蝕む忌まわしき凶鳥。
創造主により世界に投じられし玩具《ポーン》。
[本来それは『世界を救う』存在(もの)などではない。
創造主の定めた混沌《秩序》そのもの。]
――我は創造主《カミ》の悪意なり。
[胸赤鳥は真紅の翼を広げ。
忠誠を誓うが如く胸元へと折り畳む。]
セシル様、我が主よ。
創造主《カミ》より預かりし我が《悪意》は。
――世界を誰かを救うのであれ。
――世界を誰かを滅ぼすのであれ。
この卑小なる翼の果てる彼方まで。
貴方様の《悪意》へと従いましょう。
[響き来る声に含まれるのは、まごうことなき歓喜
セシルはそれに同調する風はなく、
ただ否定する素振りも見せないままに胸赤鳥へと視線を返す。
不吉なまでの血の色の赤。
最高級の紅玉が、力を帯びて煌いている。
広げられた翼も鮮やかなる真紅。
セシルはそれを愛でるという風ではなく、測るように見つめた]
───いいだろう。
[やがて返すのは是]
悪趣味な玩具《ポーン》だか何か知らないが、
[唇に浮かぶのは笑み。瞳に浮かぶのは不敵な光]
僕がお前の悪意《正義》の標となってやる。
[彼が己を主と呼ぶならば、導くまでだ。
それは今更確認するまでもない程の自明の理。即ち必然である。
この身に備わった、高貴なる宿命の下に]
その翼の持つ力。
しかとこの目に見せてみろ。
[誇り高い瞳で半ば傲然と宣して、一対の紅玉を捉えた。
凝る闇のような赤に対するのは、透き通るような銀の輝きだ。
自信に溢れた瞳が愉しげな光を揺らして宝石のように煌いた。
───若い、未完成であるがゆえの輝きをも伴って]
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― 廊下 ―
[館の前に止めた馬車まで戻るべく、廊下を歩む。
行く手を阻むように目の前には55匹の異形。 それらに向かって冷たく告げる。]
……生憎だが去るが良い。 遊んでいるほどの暇は無いのでな。
(132) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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まあ、言葉などは通じないか。 仕方ないな……
[そう言うと、血の月十字《ブラッディ・クロスムーン》を抜き放つ。
漆黒の刀身に十字架や髑髏の細工がふんだんに施された、帝國の三神器の一つであるそれを操り。 55匹の異形を息も乱さずに切り裂いていくと馬車へと戻って。]
さあ、帰るぞ。 わが帝國へ――
(136) 2014/06/07(Sat) 15時半頃
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