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[森に近い、村外れの粗末な小屋の中。月光を浴びながら、一人の女が糸を紡ぐ。
時に、銀色の光が注ぎ込む窓辺から――。
森から村へと続く小途を、慈しむように眺めながら]
あの人の生まれた村を静かに見守ってきたわ。
あの人の愛した村を、私も愛してきたわ。
でも――。
もし、村が悲しみのうちに滅びるようなら――。
どうすれば、いいと思う?
[誰ともなく問いかけて]
[そんな事は起きないで――
そう、願いながらも。]
.
愛する人の死を告げられるのは、辛い、わ。
自分の命が天に召す神様の御手により、刈られるよりも辛いこと、よ。
魂が千切られるような、痛みと悲しみに晒される、の。
埋めきれない空白を、疵を、魂に深く残すの。
それを埋めることなんてできるものでは無いわ。
あの人が愛したこの村が悲しみにくれるのなら――。
あの人の愛したこの村の人々が、身近な人を、村の人を失い。
魂に喪失という残酷な疵を受けるのなら。
私の手でできる事を――。
し て、あげる――。
[例え、自らの手を赤く染めたとしても――
丸い銀の円盤を、静かに眺めながら心の奥で思って。]
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―夜・酒屋― [もうそろそろ店を閉めて、自分の酒を楽しもうと思っていたところ飛び込んできた話。 流石に笑みも無く、細い目を更に細める。]
…どうしようもないってのか。 いや、ないんだろうが。 ……アンタは。 どうする。
俺は…酒に囲まれて死ぬのも悪くない。 いや、足掻いてみるべきかもしれんがな。 どうも、この村に毒されちまったらしい。 自棄になる気にもなれんよ。 …しかし………。
分かった。 誰を恨みようもない。 わざわざ、済まなかったな。
[伝える事も辛いだろう。肩を労う様に叩いて自警団員を送り出すと、沈痛な表情で暫く、小さな明かりの灯る店先に座っていた]
(19) 2010/07/03(Sat) 02時半頃
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>>23 ペラジー [顔を上げる。陽気な笑みは向けられなかったが、翳りのある顔を向けた]
…おう、ペラジーか。
[顔色と、声を思えば内心は見て取れる。ぽつりとこぼした。]
その様子じゃ、聞いたな。 …お前さん、どうするんだ。 俺は残るが…な。
(27) 2010/07/03(Sat) 02時半頃
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>>32 ペラジー …そうか。 しかし、言っちゃなんだが、妙な気分だ。 ガキの頃良く、もし明日死ぬとしたら…なんて話したもんだが。 現実にそうなるとはな。 にわかには信じられん。
お前さんなら、どう答えるね。
[店の事を聞かれると苦笑いした。]
酒が売れそうでな……。 閉めちゃおれんよ。
(37) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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>>41 ペラジー なるほど。 俺の答えは…いつもこうだった。
"いつも通りに過ごす。 ただ…。 違う事をしてみたい。"
何てことはない。 許せない奴を少し許して、嫌いな野郎を少し好きになり、 そして最後に自分を…愛してやれるか、とな。
俺ぁ勿論、笑って死にたいね。 悔いはある。 だが、出来るだけ墓の下には持っていきたく無いモンだ。
[酒場娘を始めると言うペラジーに笑う。]
おいおい、運営に人が居るんじゃあなかったか。
[ふと真面目な顔になって続けた。]
(44) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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荒れる奴もいるだろう。 当たり前だ。 誰を恨めと言う。 それこそ神か、悪魔か…。
見えないモノを呪ったって仕方がない。 それにな…誰だって死ぬ。 どうしようもない事実だ。 不老不死なんざ、いまどき誰も信じちゃいないだろう。 生きる、ってのは死ぬって事だ。 毎日俺たちは少しずつ死んで行ってるようなモンだ。 そうだろう。 病が無くたって、俺は明日死んでいたかもしれん。 どこかで酔っぱらってひっくり返った…なんて下らない理由でな。
[口元をゆがめて言う。]
だが逆を言えば、人は生きる。 死ぬ寸前までは生きている。 それもまた事実だ。
(46) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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>>47 ペラジー いや、出来れば最期は嫌いな奴を視界に入れずに済ましたいんでな。 良い事を言って、放っておいてほしいだけさ。
まるで俺が手のかかる人間みたいな言い草じゃあないか。 こいつめ、ちゃっかりしてやがる。
[かろうじて笑った所に、サイラスが入ってきた。 苦笑いを向ける。]
痴話でもなし、偶々聞くには向かん話だったな、若いの。 ……聞いてないのか。 聞きたきゃ、聞いていけ。 救われやしないがな。
[自警団員の話を繰り返した。]
お前さんの妹分、何処に居るか分からんが。 探してやった方が良いんじゃあないか。 この時間だ、家に帰ってるかもしれんが。
(52) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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>>49 ペラジー ふん、現実的ね…。 何、ひねくれているだけだ。 俺はもう折り返し始めた所だ、悔いも少なくて済む。
心残りなら、お前さん達若い連中の方が多くて当たり前だろう。 あまりにも早い。 早すぎる。 これから、がなくなっちまうにはな。
[いささか沈痛な顔で言う。]
酒場娘にしろ何にしろ、好きなようにやると良い。 怖くて当たり前だ。 俺だって怖いさ。 あんまり怖いんで、酒に逃げる気にもなれん。
(53) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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>>60 ペラジー 若い内からひねくれるもんじゃない。
〜、結婚か。 結婚は一人じゃ出来んからなァ…。
[かける言葉もなく、バツが悪そうに言う。 ワインを持って行ってしまった事には何も言わず]
好きにしろ。 明日は出かけるつもりだったが、そうもいかなくなった。 ワイン一本で娘が雇えるなら安いモンだ。
(62) 2010/07/03(Sat) 04時頃
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>>63 サイラス お前さん以上に、あの嬢ちゃんも沈んでるだろう。 さっさと会って、その辛気臭い顔を見せてやれ。
[会えて突き放すに言ってその背中を見送った。]
……ふぅーっ。 こんな時に、葉巻が無いってのもな……。
(65) 2010/07/03(Sat) 04時頃
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>>64 ペラジー [顔をしかめる。しっしっ、と追い払う様に手を振ると]
俺ぁ太っ腹だが、慈悲深いわけでもないぞ。 働くんなら飲ませてやる。
[重々しくそう言って、手を挙げて答えた。]
ああ――また、がある内にな。
(67) 2010/07/03(Sat) 04時頃
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[独りが滲みる。目を閉じて、深呼吸した。]
ふざけた話だ……。 のどかな村の、果てがこれとはな…。
存外、早くにそっちに逝く事になったなァ、兄貴…。
[独り、グラスを傾ける**]
(71) 2010/07/03(Sat) 04時半頃
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初めて目を覚ましたときにあったのは、
幸せそうな笑顔と自分の泣き声でした。
子どもの頭を撫ぜる親はどうしてあんなにも幸せそうなんでしょう。
もうこれ以上は無い、と思える平凡。
当たり前のことが当たり前にある奇跡。
理解したらもう失っているもの。
病気になった、と聞きました。
詳しいことは分かりません。
誰が病気になったのでしょうか。
パパとママじゃありませんように。
せめて私でありますように。
パパもママも隠れて出てきません。
必死に探し回るかくれんぼ。
外は雨が降っていました。
雨はいつも通りに音を奏でていました。
何度も呼びました。
パパ。
ママ。
隠れてないで出てきてよ。
私は自分を偽って、平気な笑顔を作っていました。
その日初めて、私は本当に、
パパとママの為に泣きました。
自分を騙すのをやめた途端、涙が溢れて止まりませんでした。
パパとママはびょういんで
なんにちも、苦しんだ末に逝ったのだそうです。
そんなの聞きたくなかった。
墓前に立つと涙が溢れます。
どうして苦しんで逝ってしまったんだろう。
どうして楽に逝けなかったんだろう。
何を責めたらいいかわからない。
パパとママがいない毎日が目まぐるしく過ぎていきます。
私はいつしかパパとママがいないことが当たり前になりました。
私は私だ。
いつしか、私は、この記憶を封じて生きてきました。
だけど今、鮮明に思い出せます。
ソフィア、と呼んで呉れた優しい声。
パパとママを蝕んだ病気。
最後に頭を撫でて貰った刻。
すべてはしあわせで
すべてはふしあわせな
おもいでです。
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