52 薔薇恋獄
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『恋に破れた、とッても可哀想で、愛おしいヒトたち』
『恋を失うのは とても苦しいわ とても悲しいわ』
『あなたたちの 涙は わたしが 受け止めてアゲル』
『この 降り注ぐ わたしの 涙の 雨 のナカで』
『ワたし と いッしょ に ねむ リ ましョウ?』
フィリップは、哲人せんぱいののろけをによによ。
sayclear 2011/05/25(Wed) 09時頃
フィリップは、蘭香を抱きしめた。らんかあああ(挨拶
sayclear 2011/05/25(Wed) 10時頃
フィリップは、蘭香をぎゅむぎゅむなでなで。蘭香まじ大好き。愛してる。
sayclear 2011/05/25(Wed) 10時頃
フィリップは、蘭香がすごい確率で愛してくれたことを理解した。
sayclear 2011/05/25(Wed) 11時頃
フィリップは、蛍紫にぶんぶん手を振った。いってらっしゃいー。
sayclear 2011/05/25(Wed) 11時頃
フィリップは、こくこく頷いた。
sayclear 2011/05/25(Wed) 11時半頃
フィリップは、じゃあセシル[[who]]をによろっと。
sayclear 2011/05/25(Wed) 12時頃
フィリップは、夜のせんせたちをによれということか・・・。
sayclear 2011/05/25(Wed) 12時頃
フィリップは、Σおうじー! (蘭香にぶんぶん手を振りつつ
sayclear 2011/05/25(Wed) 12時頃
フィリップは、・・・。そりゃ、罰ゲームに怯えもするわ。
sayclear 2011/05/25(Wed) 15時半頃
フィリップは、悠里を全力でとめた。ダメですからー!!
sayclear 2011/05/25(Wed) 15時半頃
フィリップは、調音をなでなでしながら、蘭香の声にびくり。何事。
sayclear 2011/05/25(Wed) 16時頃
フィリップは、・・・・・・・・・・・・・そうだったのか!
sayclear 2011/05/25(Wed) 16時頃
フィリップは、蛍紫を壁から引きずり出した。えいっ。
sayclear 2011/05/25(Wed) 16時半頃
フィリップは、蛍紫にも落書きしてやろうと企んだ。正座している足の裏を、ペン先でこちょこちょ。
sayclear 2011/05/25(Wed) 16時半頃
フィリップは、叩くより撫でた回数のほうが多いと思ったが、けーしに限れば叩いてただろか。
sayclear 2011/05/25(Wed) 17時頃
フィリップは、せんせに山吹色のお菓子を・・・ 進呈できなかった。
sayclear 2011/05/25(Wed) 17時頃
フィリップは、Σ昼っ!? お疲れ様です。
sayclear 2011/05/25(Wed) 17時頃
フィリップは、そういう話。リバ・・・
sayclear 2011/05/25(Wed) 17時半頃
フィリップは、>>-434を聞いて、ぴくり。けーしをぺちぺち叩いていった。愛?*
sayclear 2011/05/25(Wed) 17時半頃
― IF魔法少女になっちゃったvre ―
[ドドドっと地鳴りの音がした。
反射的に蘭香の身を抱き寄せ、身を丸めた。
右へ左へ、上へ下へ――もみくちゃにされながら、
それでも必死で抱きとめた時間は永遠にも思えたけれど、
きっと実際の時はそれほどでもないのだろう。]
蘭香、蘭香!しっかりしろっ。
[気がつけば暗闇。おそらく土砂の中なのだと思う。
痛みにあまり身じろぎできない中、腕の中の幼馴染に声かける。
じゃりっと口の中に土の味。
冷えて行く相手の体温。
――……覚える絶望。]
[と、闇の中に仄暗い光を見た。
光という、言葉は間違っているかもしれない。
闇より尚、黒い故に光って見える存在。
黒光りする鎌、黒いから見えるかんばせは、しゃれこうべ。]
死神……―――?
[タロットカードに描かれるそのままの姿。
呟けば死神が此方を振り返り、にたりと笑った。]
え?
[そして、持ちかけられる契約。
――……迷いはなかった、腕の中の命が助かるというのならば。
契約を結べば、死神は満足気に姿を消した。
それと共に見える、淡い光。がむしゃらになって、片腕で蘭香を抱き止め、片手を伸ばした。
嗚呼、それはきっと、彼(楓馬)なのだと思う。
指先が触れる、嗚呼、彼の顔が見えると思ったその瞬間。
――……全ての光を失った。]
[死神との契約。
生と死を渡る紫の両目が、蘭香の命を救う対価。
そのことを誰にもいうことはないけれど。
命を救う対価としては、安いと思えども。
あの一瞬、見えそうで見えなかった記憶が妙に切なく思える。
その感情もまた、対価なのかもしれないけれど。
最後に脳裏に焼きついた彼の表情は泣き顔だから。
だから、目覚めたら事あるごとに確かめてしまうのだろう。
指先が、楓馬の頬に触れる。蘭香の頬にも。
今日もちゃんと、笑っている、か……と*]
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―― 大木の、うろ ――
…… いてっ
[額にあたる、鋭いもの。 それが何なのかは、良く知っている]
『……』
紅子さん……。
[痛む頭をさすりながら、重い目蓋を開けば。 覗きこむ黒の瞳。もの言いたげな、そのいろの向こう側。
別荘でもあの館でもない、薄暗い木肌。 小鳥のさえずり。木々の葉擦れ。
ああ、戻ってきたのだな と。分かってしまった]
(26) sayclear 2011/05/25(Wed) 22時半頃
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……蛍紫。
[起き上がらないまま、傍らにごろりと頭を向け。 閉じられた目蓋に掛かる金糸へ、手を伸ばす。
あの館でなされたまま、真新しい包帯に覆われた手。 破れて血染みのついた、ぼろぼろのシャツ。
自分の状態が、あれらの何も、まぼろしではなかったのだと、訴える。 けれど今は、まぼろしよりも手の届かないところへいってしまったのだと、分かっている]
蛍紫。おきろ。
[緩慢に伸ばされた手が、くせの無い髪を梳き、頬へ届く。 やわらかな感触。そこに、たしかに息づく、ぬくもりの感触]
(27) sayclear 2011/05/25(Wed) 22時半頃
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…… けい …っ、 おき、ろ よ……!
[早く、目を開いて。 そうして泣けばいい。嘆けばいい。
じゃないと、自分が先に。 泣き出して、嘆いて蹲って。 此処から、動けなくなってしまいそうだから*]
(28) sayclear 2011/05/25(Wed) 22時半頃
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『置いてなんて行かないよ』
『一緒に行こう』
きっと。それが、あの人の望んでいた言葉だろう
『大事な人』は自分じゃないから
言ってはいけないと思った
紡ぐのは逆の言葉。もしかしたら、とても残酷な真実を
結局、『置いて』いなくなった
選ばれなかった
届かなかった
もっと違う言葉をかけていれば
励まし? 慰め??
そんなものこそ、『要らない』
けれども。
ここに『居る』のは、あの人が想ったから。
想いが届いたから。
選んだから。
―…なのでは?
せめて、笑顔…で
逝ってくれただろうか
『ごめん』の代わりに、願う
次は、もっともっと幸せに生きて
フィリップは、蛍紫をハリセンで殴った。
sayclear 2011/05/26(Thu) 09時頃
フィリップは、お兄さんだと左なのかー。
sayclear 2011/05/26(Thu) 09時頃
フィリップは、ぱっちり目覚めた。おはよ、王子様。 これで良いのか?
sayclear 2011/05/26(Thu) 09時頃
フィリップは、蘭香はほんとに、らんだ神に愛されてんなあ、と再確認。
sayclear 2011/05/26(Thu) 10時頃
フィリップは、蘭香をなでなで。なでなで。たんとお泣き。
sayclear 2011/05/26(Thu) 10時頃
フィリップは、メールこわい。携帯もってなくてよかった。
sayclear 2011/05/26(Thu) 11時半頃
フィリップは、呪いが中和されるよう祈った。25(0..100)x1%を引き受けた。
sayclear 2011/05/26(Thu) 12時頃
フィリップは、四分の一か。
sayclear 2011/05/26(Thu) 12時頃
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[ふたりで抱き合って、泣きじゃくって。 紡がれた願いに、空っぽな心はただ、頷き返すしか出来なかったのは。 ほんの、数日前のこと。
あれからどうやって戻ってきたのか、良く覚えていない。 ただ空が綺麗で、雨粒の残る枝葉が綺麗で。 上ばかり見上げながら、ただ歩いていたような気がする。
寄ろうと考えていた土産物屋も、耳障りに騒がしい喧騒も、あったような気がするけど、良く覚えていない。 ただ、オレの片手も蛍紫の片手も空いているのに、オレたちは2人で歩いてた。
むかし、虹を見つけて、けれど手を離せなくて。 指させなくてただ、ばかみたいに、虹だって叫んでみせた。
今は手を伸ばせる。 けれどそれだけ。
なないろへ伸ばした手は、何もつかめず、落ちた]
(91) sayclear 2011/05/26(Thu) 20時半頃
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『大好きだった。愛してた、そうだ』
[7には足りない、けれど鮮やかな翼が、肩から囁く。 それは、鸚鵡の物真似などではなく、明確な意思を持った人の声。 けれど、此の世ならざるものの声]
『貴様が、蛍紫を好きなのは知っている。 その上で、そんな事を告げてすまないと。
……蘭香は、泣いていた』
[泣きながら、微笑んでいたと。 冷ややかに低い声は、続く]
『蛍紫。貴様へも宛てた言伝だ。
今までありがとう。 二人のおかげでここまで生きてこれた。 本当に幸せだったよ と』
(92) sayclear 2011/05/26(Thu) 20時半頃
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[紅子さんは、何を言っているのだろう。 他ならぬ蘭香を、見えざる者とのいざこざに巻き込まない為に、ただの鸚鵡の振りを貫き通してきた彼が。
もう、その必要が無くなったというかのように、何も隠す事無く。 蛍紫にまで、語りかけるなんて]
『貴様の目は節穴、耳は笊だ。 今まで、蘭香の何を見てきた。
…――ほとほと、愛想が尽きたわ。 去らばだ、……愚か者』
[そうして。 重さは変わらぬ筈の肩が、ぽっかり軽くなってから。
紅子さんが、言葉を話すことは、二度と無かった]
(93) sayclear 2011/05/26(Thu) 20時半頃
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鳥使い フィリップは、メモを貼った。
sayclear 2011/05/26(Thu) 20時半頃
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―― 甲斐家、門前近く ――
…――。
[それから。 何が変わったわけじゃない。 学校には行くし、終わればバイトだし、帰れば寝るだけ。 旅行のことを聞かれたり気遣われたり、周りは騒がしかったけど、気にならなかった。
いつも通りの日々を、精一杯送るだけ。 だってそれは、これから探しに行く幼馴染が、送れた筈の日々だから]
……早すぎたか。さすがに。
[約束の時間には、まだ1時間もある。 まだ煌々と灯っている街灯に頭を預け、目を瞑った*]
(94) sayclear 2011/05/26(Thu) 21時頃
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鳥使い フィリップは、メモを貼った。
sayclear 2011/05/26(Thu) 21時頃
フィリップは、せんぱいが、ひとしくん人形になっている・・・
sayclear 2011/05/26(Thu) 21時半頃
フィリップは、165↑+4cm・・・びみょう。
sayclear 2011/05/26(Thu) 21時半頃
フィリップは、日向にちゅっちゅ・・・は遠慮して、なでなでぎゅー。(えあー
sayclear 2011/05/26(Thu) 22時頃
フィリップは、桂馬せんぱいをなでた。なでなで。
sayclear 2011/05/26(Thu) 22時半頃
/*
延長の話が出ましたので、ちょっと日向さんで。
今のままですと、あと25時間ほどでエピローグが終了します。
【★延長を希望される方はメモでその旨お知らせください】
村建としては、2回延長フルで使って日曜日までまるっとエピローグでいいのではないかなと思っていますが、皆様もご都合とか色々あるかと思いますので……。
アンケートとさせていただきます。よろしくお願いします。
/*
日向だ!
[むだに赤ログ。
えあーぎゅむぎゅむした。ぎゅむぎゅむ]
鳥使い フィリップは、メモを貼った。
sayclear 2011/05/26(Thu) 23時頃
|
―― 甲斐家 ――
こんな時間に、小父さんたち起こしたら悪ぃだろ。
[開かれた窓へと、小声で呼びかけた。 ただでさえ、この数日間はお世話になってしまったから。
自分が気にしたくなくとも、話を聞きたがる職業の人間は居る。 災害のことだけなら良いが、自分の場合、調べられては困ることが、色々と。
申し訳ないけれど、少しだけ避難させて貰ったり。 その間もバイトは続けていたから、妙な時間に物音は立ててしまっていた わけだけど]
おはよ。まだ、電車動いてないぜ。
[迷い無く伸ばされる手を取り。 室内に居たのに、一瞬ひやりとした温度を感じれば、ぱちり瞬く。
空のいろと、紅子さんの残した言葉しか覚えていない、帰り道。 それでもずっと、手が繋がれていたことは、疑いもしない]
(137) sayclear 2011/05/27(Fri) 00時頃
|
|
――なあ、
[出発までは、まだ十分なほど時間がある。 蛍紫の部屋に上がり込めば、勝手知ったる足取りで、ベッドに腰を下ろし]
紅子さんが、言ってたこと。……おまえ、知ってたの。
[紅子さんの言葉。 あれから、尋ねる時間も機会も無いように感じていて。 ただ、逃げていただけかもしれないけれど。
これから、彼を迎えに行くのだから。 知らない振りをしていられない、してはいけないこと。 尋ねてしまおうと、口を開いた]
(138) sayclear 2011/05/27(Fri) 00時頃
|
フィリップは、蛍紫のとなりでまったりしている。主にお茶菓子狙いで。
sayclear 2011/05/27(Fri) 00時頃
/*
ありがとうございます。延長しました。
楓馬
『あなたって本当に変わってるわね』
[ エアーむぎゅむぎゅを貰った ]
[ 勿論、触れられはしないけど ]
『言ったでしょ。気持ちだけで十分』
/*
だって日向すきだし。
[あふれるほどのらぶを送った。
とっても一方通行]
そして延長りょうかいっす。お疲れ様!
|
そこまで甘えらんねーっての。
[けじめは付けたいと思っている。 それは、蘭香の事細かな事情はしらねど、彼のほうがきっと、自分よりこの家に世話してもらうべきだったのだとは、何となく思っていたから。
貰った鍵は、たからもののように、引き出しの一番下に仕舞われたまま]
…………オレは、好きとか、そんなん、考えたことも無かった、けど。 あるなら、もしかしたら、お前かもって、……
[ネトゲが、具体的にどういうものか、簡単な説明は蛍紫からして貰ったけれど、いまいち分かっていない。 だから、その画面が直接、桂馬の記憶とは結びつかず。 ただの無機物として見やることもせず、まっすぐ蛍紫を見つめたまま]
ってことは、蘭香は、出来て。……お前が、好きだったんだろ?
[紅子さんの言葉とは矛盾する気もしたが、話の落としどころがそうとしか思えず。 眉を寄せた]
(150) sayclear 2011/05/27(Fri) 01時頃
|
鳥使い フィリップは、メモを貼った。
sayclear 2011/05/27(Fri) 01時半頃
フィリップは、せるふー。(自分をぎゅっとした*
sayclear 2011/05/27(Fri) 01時半頃
|
―― 蛍紫の部屋 ――
ん?
[しまったな、という顔をする蛍紫に、首を傾げる。 今更彼が、ごまかしをするとも思えなかったから、ただ怪訝げに。
その指がくちびるを撫でるのには、些か目を細めたが]
……ふたり……?
[その言葉に、蛍紫に対しても思うところが無いわけではなかったが、それは今すべき話じゃない。 だから純粋に、蘭香が双方を等しく好きだった、という点にのみ、考え込み]
…………。 謝るのは、お前じゃねえよ。
オレが、……お前が好きだって、言わなかったら。 蘭香も、お前も……、もっと、楽に助かれたんじゃないか。
(161) sayclear 2011/05/27(Fri) 09時半頃
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[頭を垂れる蛍紫から視線を逸らし。 自分もまた俯く。
蛍紫の手を取ったことは、後悔していない。 後悔すべきじゃない。
けれど、取れたかもしれない手の先に、蘭香が居た。 ほかならぬ、蘭香が。
どうして、蘭香が此処に居なくて、自分は助かってしまったのか。
きっとずっと、奥底で燻っていた想いが胸を焼いて、呼吸も侭成らなくて。 胸元を握りしめ、くちびるを強く噛んだ]
(162) sayclear 2011/05/27(Fri) 09時半頃
|
フィリップは、しらべをなでなで。どんまい。
sayclear 2011/05/27(Fri) 09時半頃
|
―― 蛍紫の部屋 ――
……けいま、せんぱい……?
[愛されている、ひと。 日向の声から知った、自分が逃がされた理由。
けれど具体的に、誰なのかなんて知らなくて、ただ、ありがとうって言えればいいな、なんてそんな、漠然とした想いで。 ――誰か、を知る事も、誰か、に感謝を伝えられない事も、想像していなくて]
っあ、ぁ ―――!!
[ひゅ、と喉が鳴った音も、噛み締めすぎたくちびるから流れる血の味も、どうでも良かった。 叫びか嘆きか、慟哭してしまいそうな口を抑えて、背にあてられたぬくもりから逃げるよう、ベッドから転げた。
けして多くは無い、桂馬との記憶。いずれもが優しくて、けれど最後は。 あんな別れをした後輩を、想ってくれていたひとが、居たなんて。
助かったことを、悪く、思わない、なんて。 出来そうに、ない]
(165) sayclear 2011/05/27(Fri) 10時半頃
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―― 蛍紫の部屋 ――
……さわん、な……っ
[ぬくもりに安心することすら、罪に思え。 撫でる手を退けようと、手を伸ばすけれど。 力のこもらないそれは、蛍紫の手に触れただけで、ぱたり、落ちる]
しってるよ、んなこと…… 、でも、 ……オレの気持ちだって、どうにもなんねーよ……っ!
[助かって欲しかった。 生きていて欲しかった。
助けられたくなかった。 けれど、生かされたなら、勝手に死ねもしない。
止められた慟哭は、碧に揺蕩ったまま。 零れもしないそれは、視界を歪ませて、滲ませる]
(168) sayclear 2011/05/27(Fri) 11時頃
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…………ごめん、でもオレ、 ……いなくなれば良かった。
[蘭香がいない。 桂馬もいない。 やさしいひとたちが居なくなって、今、やさしいひとを困らせてる。
ぼやけて、けれどまた眉間に皺を刻んでいるんだろう幼馴染に、手を伸ばし。 その頬を撫でて、たしかなぬくもりを感じながら。
いなくなれば、よかった。 困ったように笑って、そう繰り返した]
(169) sayclear 2011/05/27(Fri) 11時頃
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―― 蛍紫の部屋 ――
…… け い、 ……。
[ぽた。ぽたり。 肌よりわずか熱い雫が、目元に零れ。 自分が泣いてるみたいな感覚に陥ったが、潤んでいるのは、見下ろす紫眼。
泣いてるところなんて、見せようとしなかった彼の。 隠す余裕も無いんだろう泣き顔に、胸が詰まった]
否定、なんて…… だけど、 っ
[今の表情を見ていれば、疑いたくなんてないけれど。 自分が居なくとも、彼は大丈夫だろうと、そう思う気持ちは何処かにあって。
言い募ろうとした言葉は、続く言葉に、掻き消えた]
(172) sayclear 2011/05/27(Fri) 11時半頃
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