249 Digital Devil Survivor
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/20(Mon) 00時半頃
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[ チアキも、その“鬼”も、戦っていた相手も。何ひとつ見つからない。>>2:346 彼女は、一瞬、途方に暮れた。]
…………?
[その時だろうか、少女の声が聴こえたのは。>>1]
誰や?
[ しかし、その返事が返ってくることはなかった。 たとえ返って来たとしても、彼女には聞こえなかっただろう。
彼女は、死んでいたのだ。]
(6) 2016/06/20(Mon) 01時頃
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─闇の中─
[ 赤き“鬼”が蠢いていた。 古き刻に討たれ、今なお魂を失わぬ“鬼”。]
鬼さんこちら、手の鳴るほうへ。
[ もう聞こえぬはずの声が聴こえる。 物言わぬ魂の、最後の唄。
もはや、鎖はなかった。 もはや、首も落ちてはいない。]
[ 身の丈10尺をとうに上回り、振るう刀で切れぬものはない。毛むくじゃらで赤黒い肌の、不死身に近い肉体を持ち、人智を超える膂力と鬼気を有する。
かを殺す唯一の手段は、神便鬼毒の酒。]
(7) 2016/06/20(Mon) 01時頃
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[ その名は、大江山の、“酒呑童子”。]
(8) 2016/06/20(Mon) 01時頃
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─御渡神社付近──
[ 彼女の骸が、変質を始めた。]
ォォオオオオオオォォン……。
[ 地獄の釜の蓋が開く音がする。
めきめき、と死体の骨が鳴り、ぐしゃぐしゃと死体の肉が弾けた。]
ググ……グガァッ!!!
[ 数分後、そこに立っていたのは、3メートルを超える体躯の、2本の長い角が特徴的な、赤黒い鬼だった。]
(9) 2016/06/20(Mon) 01時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/20(Mon) 01時頃
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/20(Mon) 07時半頃
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─“鬼討ちの一族”──
悪魔の中でも“鬼”に類するタイプは、人の魂を喰らう。 そして喰らった魂の強さや数によって、より強力に、凶悪になっていく。
“鬼”を討つ者は、その魂ごと“鬼”の生命を刈り取る。 そして、“鬼”を討った代償として“業”を得る。その“業”の力が“鬼ノ目”であり、“鬼ノ手”である。この世ならざる悪魔の力。使役するでも、その身を悪魔とするでもなく、彼らは“鬼”の“業”を魂の中に集めてきたのだ。 酒呑童子を討った頼光から、ひたすら“鬼”を討ち続け、“業”を溜め続けた“鬼討ちの一族”。ある機関の呼び名で言うならば、デビルキラーとでも言うべき者たち。
ミイラ取りがミイラよろしく、悪魔殺しは、悪魔となる。 その最後の“業”を受けた者が死んだ時、今まで積み重なった魂は、悪魔の力は、“鬼”となって、具象化された。
(58) 2016/06/20(Mon) 18時頃
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─御渡神社付近─
[ 酒呑童子は、“鬼”の気配を見つけた。>>34] かつての女で遊び、酒に溺れ、命をほしいままにした酒呑童子ではない。 それは悦楽の感情など持たぬ、ただの“鬼”。]
……ググググ……ゴゲ……ガァッ!!!
[ 動く車を追いかける。 相手が何者なのか、など、関係ない。 力強い跳躍のたびに、辺りをうろつく小さき“鬼”が足元で踏み潰されるが、気にも留めない。強い気配へと誘われるように追い続ける。
そして、気配が止まった。>>35]
(60) 2016/06/20(Mon) 18時頃
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マハ……ラギダイン!!!《鬼焔の咆哮》
[ 鬼の喉から発された呪は、口から飛び出す頃には極大の火炎へと姿を変え、容赦なく辺りを焦がし爛らせていく。 頭をぐるりと動かし、狂騒に沸く人々や、群がる“鬼”たちを残らず消し炭に変えていく。 やがて頭は正面を向き、とある駐車場へと炎が殺到する。 その向こうにいる人々は、無事だろうか。*]
(61) 2016/06/20(Mon) 18時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/20(Mon) 18時頃
……やられた、盗られた。
泥方ナツメって「悪魔」。
いや、アンドロなんとかって言ってた、か。
ソイツにマガタマ2つ盗っていかれた。
[そこに籠るのは憤りよりも、強い徒労感。]
……そっちは、どうだった?
[そもそも"仲間"は無事なのか。
『チアキセンパイ』と聞こえたから、千明と小鈴と戦って、最後に遥かに助けを求めていた筈だ。]
……ン。
[そういえば、仲間は小鈴と「誰」と戦っていたのだっけ。
ヤタガラスの事を気にしていたから千秋の事が浮かんでしまったが、確か『センパイ』としか聞いていなかった。]
[累の言葉は聞こえていなかった、意識がなかったから。
聞こえていたのならマガタマを持って行った人物の特徴を聞いただろうし、こちらの状況も伝えただろう。
その際にセンパイがチアキセンパイだと伝えたかどうかは分からないが。]
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[ 目の前を小うるさい小さな“鬼”が横切る。 酒呑童子は、それを叩き落とそうとして、腕が動かないことに気付いた。 麻痺の魔法だ。>>78]
ヌグウッ…………ガアアアァァ!!
[ 思わずバランスを崩し、横倒しになる。 横向きのまま、魔法を放った“鬼”──座敷童子に口を向け、酒呑童子は吐き出した。]
……ザンダインッ!!!《天衝怒鬼》
[ 吐き出された衝撃波は、辺りの建物や木々をぶち抜きながら、一直線に座敷童子へと向かうが。*]
(94) 2016/06/20(Mon) 21時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/20(Mon) 21時半頃
此処は。
……電波塔は嫌だな。
[感情が揺らされる。]
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─丑三つ刻・御渡神社付近─
[ 酒呑童子が暴れ出してから、どれくらい経ったろう。 転がった隙に“鬼”たちは姿を消し、酒吞童子は目標を見失った。>>128]
グロロォオォ……。
[ しかしそこには、獲物を見失った悔しさはない。次なる“鬼”を見つけては、どんどんと踏み壊し、千切り潰し、捻り噛み、宙に舞う塵としていった。 より強い気配を求め、酒呑童子は蠢く。 日が昇り、逢う魔が刻が終わりを告げた頃には、とあるホテルの近くにいたかもしれない。*]
(142) 2016/06/20(Mon) 23時半頃
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― 朝 ―
遥クン、どーもありがとね。
おかげで助かった。
そーそー、一応累クンにも報告。
チアキセンパイ…えーと、サマナーの一人なんだけどさ。
殺しといた。
マガタマ奪い損ねたけどね。
ま、邪魔者が一人減ったんだからいいよな。
[累とセンパイとの関係を知らないから軽く報告する。
もし、知っていたとしたら多少は申し訳なさそうにしていただろうか。]
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/20(Mon) 23時半頃
小鈴は、ケイイチに頭を下げながら話の続きを促した。
2016/06/20(Mon) 23時半頃
[不意に響いた仲間の声。]
……生きてたのか。
返事がないから、死んだかと。
そうか、助けて、貰えたか。
[素直に助けを求め、助けられた彼に対し、僅か過ぎった感情は声音には乗らず。
そのまま"知り合い"の死を告げる報告を聞いて。]
……、…千秋は死んだ、か。
[沈黙の後に確認するように言って。]
……。
仕方ないな。仕方ない。
[軽いため息と共に呟く声はいつもの調子。
どうせはじめから繋げられる"縁"など無いのだから。]
……。
こっちはしくじった。
マガタマを2つ盗られた。
[心なしか普段よりも更に無感情に。
もう一度、報告をしただろう。]
ん、
[累の言葉からもしかしてセンパイと知り合いだったのか、と感じ取る。
が、だからといって何が言えるだろうか。]
他にマガタマ狙ってるヤツいんの。
そりゃ面倒くさい。
[どこか平坦な声。
短い付き合いだからそれが平常なのか、どうなのか判断しかねる。
だがこの仮初の仲間に情は不要だろう。]
……。
[もし千秋との関係を問われていても、たまに仕事をする"知り合い"としか答えなかっただろう。
他に言葉は持たなかったのもあるが。]
どーかな。
狙っているというより遊んでたな、あれは。
"盗む"力が厄介だったな。
[たまたま同じ『仕事』をする事になった仲間と、はじめから割り切っているのだから。]
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ゥロォォオオオオンン!!!
─ホテル前─
[ 酒呑童子が、空へと吼えた。その雄叫びはジオンガ《雷光》となって空へと立ち上り、つん裂くような雷鳴と共に虚空へと消え去った。
ドガーン、と派手な音を立てて、ホテルを殴る。鉄筋造りの壁は容易く打ち破られ、ビルの中が露出する。ここは何階だろうか。 無論、酒呑童子はそんなことを疑問に思うはずもなく、ホテルを蹴り飛ばす。また壁が剥がれた。]
グググガグ……。
[ ホテルの中にいた“鬼”と、目があったろうか。もしかつての彼女の魂の形を知っている者がいれば、酒呑童子はそれが変質した形だと、気付いたかもしれない。]
(168) 2016/06/21(Tue) 00時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/21(Tue) 00時半頃
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/21(Tue) 00時半頃
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/21(Tue) 01時頃
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[ ビルから飛び出してきたふたりの女性──酒呑童子にとっては“鬼”であったが──へ、酒呑童子は容赦ない攻撃を浴びせる。 長い爪を剥き出しにした拳をよけながら、揺籃が剣撃を浴びせてくる。 彼女が、酒呑童子の元にある魂に気付いた頃だろうか。>>178
ふっと、後ろに飛び退ると、酒呑童子の意識は、新たな“鬼”へと向いた。 上空に身を隠す、“鬼”へと。>>175]
『ヒーホー! マハマグナスからの〜』
……マハグラ…ダイン……《重力結界》
[ ふたつの“鬼”の魔法は、ほぼ同時に展開された。 周囲や頭上にと浮き上がった瓦礫の数々。酒呑童子はそんなものをお構いなしに、圧倒的な重力波ですべてを地に叩き落とした。 凄まじいまでの爆音を撒き散らしながら、瓦礫は落下する。 酒呑童子の身体は、完全に岩石によって覆い尽くされ、その姿は見えない。もう一つ走った氷の魔法は、地面ごと辺りを凍らせた。 もうもうと立ち込める砂煙の中、凍りついた瓦礫の下で、“鬼”は再び動くだろうか。 重力の魔法は、上空に潜む“鬼”を捉え、地に墜とせただろうか。*]
(196) 2016/06/21(Tue) 14時頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/21(Tue) 14時頃
[ ケイイチと塁の話題に上る「チアキ」なる人物から
脳裏を過るのは、白衣を着た変人であったが
彼らがそれぞれどんな接点を持っていたか
推測すらも困難な為に、聴いてはいても口にはしない
それで、何かの助けになるのなら別とはいえ
多分、この件は違うだろうから* ]
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─ホテル前─
[ 酒呑童子が瓦礫に埋もれてからしばらくして。 相変わらずひんやりと凍てついた瓦礫の山は、微動だにすることなく、積もったままだった。]
………ギ……イ……。
[ 何かが、かすかに聞こえた。 変化はすぐに訪れる。 氷がしゅわしゅわと溶け、水になる間もなく蒸発していった。一瞬、水蒸気がもわっと上がって辺りを埋め尽くす。 赤熱し、あるいは変形する瓦礫たち。瓦礫の下で、高熱が発生しているのだ。
フレイダイン《鬼熱鬼爆》。
“鬼”の全身より放射された熱風で、瓦礫は吹き飛んだ。 さながら小火山のように。燃えた岩が周囲に飛び散る。 酒呑童子はもはや熱をコントロールする術を持っていない。高熱にも耐えられる“鬼”の外殻を、溢れ出る炎熱が覆っていた。]
(225) 2016/06/21(Tue) 19時半頃
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[ 酒呑童子の赤黒い肌は、より鮮やかな橙赤の炎で包まれる。]
グフォオオオオ!! グラァラアアア!!!!
[ 叫びながら、跳躍する。 着地するだけで辺りの地面が焼け飛ぶ。 酒呑童子の体躯が、大きいとは言っても10尺ほどに留まっているのは幸いだった。あくまで酒呑童子の通り道だけが、破壊されていく。 もっと大きければ、ゴジラに破壊された東京のような、怪獣大戦争の様相を呈していただろう。]
ギィイアアギィイイイ!!!
[ 意味を持たぬ叫びがこだまする。 酒呑童子は強大な“鬼神”の気配へと、一直線に疾走していた。 そう、“オオナムチ”の元へと。
ホテル付近にいた人は、とっくに移動しただろうか。あるいは災害の根源となりそうな“鬼”を、追ってきているだろうか。*]
(228) 2016/06/21(Tue) 19時半頃
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町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/21(Tue) 20時頃
……暴走してる、なんで。
マガタマのせい?
[呆然とした声で呟く。
大切な氏子達が無残に引き裂かれ死んでいっているのに。
何も出来ず、ただ見ていた。]
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2016/06/21(Tue) 20時頃
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