人狼議事


194 花籠遊里

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藤之助! 今日がお前の命日だ!


 ―――…口吸いはしてねぇな。

[不意に月下蝶と櫻が収まる牢獄に向ける独り言。
彼が覚醒していれば、悪辣な声は鼓膜に忍び寄る。

されど、告げる其れは免罪符などではなく、単なる事実。
彼は求めず、己も気が向かなかった。唯それだけ。

肌を合わせるより、ずっと重い接吻があるかなど、
青い論議を交わす心算は早々なかったが、
視線をツ、と地上へ続く階段に向けた。]


 もう、夜の帳が上がっちまうな。
 まぁ、其れでなくても、星に手は届かねぇか。

[明らかに彼に向けて紡ぐのに、何処か独り言めいて零し。
視線を流して、若い彼を見た。泡沫なる胡蝶の彼を。]

 ―――…星を撃ち落とすかい、若いの。

[夜が明ければ、彼はまた空に輝く遠い月となろう。
蝶の翅では到底届かぬ暁の果て。

唆す声は勁く、張り詰めて、力強い。
彼を値踏みする眼差しは、葦の其れでなく。

真空の宇宙にめげず、それでも彼が夢物語を追いかけるなら。

ハッピーエンドとやらの、甘たる過ぎて
辟易する終わりはいつも、口付けで結ばれる。]


[閃光のように脳裏を走るのは、花弁の吹雪。
咽返りそうな花の匂いの中に、己はいない。


外の世界と、籠の世界は、遠すぎる。


熱情に勝る接吻など、在りはしないと言い聞かせ、
男は自身の唇を*緩く擦った。*]


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 02時半頃


── 東雲の頃 ──

[ペティンガーさまを癒して差し上げることは出来たでしょうか。
 その『蝶』もやはり、飛び去ってしまった後。
 淀んだ空気をかき混ぜながら、花主さまが訪れました。
 一人一人に落とされていく声は、錆びた歯車のような音でした。

 朝陽の陰に消えてしまわれる前に落とした言葉

 それはどうしてか歪に、裡を陰らせて行きました。
 早朝には、一輪居なくなっているともまだ知らず
 されど胸には厭な漣が掻き立てられていったのでありました。]


【人】 座敷守 亀吉

― 黎明幕間 ―

[手を引かれ頬の輪郭を辿られ戯れた月の夜。今宵己に触れている指先は掠める香りはどう足掻いたところで導いてくれた蝶のものではない。

拒絶は瞳に雫を滲ませ視界を黒く黒く染め上げていく。
けれども楔を打ち込まれた痩躯は重なり合う度に赤く熟れては色付いていく。

その手業は私利私欲に塗れた暴君の振る舞い。
花の都合などお構いなしに甘蜜を啜る蝶そのもの。

花の蜜が枯れてしまう夜更けまで、強いられた唇は紡いでいく。
一匹の蝶の名を。請うように恋うように喉震わせて。
暁が射し込む気配も、闇に覆われた身では知ることは無く。

掠れた声で一度名を紡ごうとして半端に咲いた花びらは、はらり ひらりと地に落ちてゆく。

完全に蕾を芽吹かせることの無い淡藤は黎明の灯りを浴びることはなく、覚めることのない暗雲のもとその身を晒した。

霞み行く意識は霧雨のように曖昧でいて薄っすらとした曖昧なもの。
光など──…見えない*]

(8) 2014/09/19(Fri) 11時半頃

[花籠から溢れ地に落ちた花に何の価値があろうか。

それもいつまで経っても蕾芽吹かせ咲き乱れることのない八分咲。

水を滋養を与えたところで綻ばず、泥に花弁を染める花に見向きされることはない。

拾うのはきっと、唯の物好き。
穢れを知らぬ稚児と清純な心を持つ指と──…]

『あの花を返して貰えるかな』

[厭らしい三日月を乗せた唇。私利私欲に肥えた厚い肉塊。
あの日銀糸を乱れに乱れて引き連れた男そのものが鎮座し、銀月に科せられた金子を容易く支払っていく。]


『雨が止んだ頃合いに迎えに来る』

[楼主の返事も待たぬまま身を翻すお客人。
一連の流れを耳にしたのは、割り当てられた室内にて。告げに来たのはまだ芽吹かぬ一輪の蕾

乾き切った双眸に、被せられた布の気配はもう消え失せた。
だというのに鉢に浮かぶ顔色は憔悴し切ったもの。

淡藤の様子を眺めていた綻ばぬ蕾が少しばかり憂いを持ったように萎んでしまうもので、気になり声をかける。
すると小さな椿色の唇は滑り転び、やがて淡藤は鏡花が欠けてしまったことを知る。]


[視線は自然と窓辺へ。
しんしんと注ぐ天雲へと向かう。
霧雨に隠された月は朧気に鈍く。
庭の花を鵐に濡れしていく。]

…有難う。

[思い出したように背後にて控える花見習いに告げれば小さな足音を立てて姿を失せる。

そのまま指先を雨露降り注ぐ窓に伸ばせば、懐かしむように瞳を閉じる。ゆっくりと口遊むは雅楽の音
せめて雨が藤を濡らさぬようにと、そっと]


【人】 座敷守 亀吉

─夕刻・自室─

[唇に乗せる音はもう奏でられることのない琴の旋律>>0:6
膝を抱えて小さく小さく声を乗せる。ぷかりと浮かぶ水珠と共に。

ふと、人伝に耳にした言葉を反芻させる。
記憶に浮かぶは花籠へ束ねられる前のこと。幾年か過ごした鉢の中、気紛れの気紛れに名を呼ばれてしまったのだとか。

花が籠を壊すことは出来ずとも、摘み取られることは出来る。
深く考えずに引き抜かれた花は、気紛れに水の張られた瓶へと生けられ、部屋の中飾られるのだろう。

それはいつかの日と同じ繰り返し。
胡蝶の夢とは異なり、紛れもない過去に刻まれた頁をまた歩み出す。

視界に入れた片黒衣>>2:124には双眸を見開かせ歪めながらも、結局その名を呼ぶことも、袋に手をかけることも、蝶の匂い残る革に触れることもせずに瞳を自ら手で*覆った*]

(9) 2014/09/19(Fri) 11時半頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 12時頃


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 12時半頃



 ――てっきり、してるものかと思ってたよ。

[うたにはうたを。蝶共の歌に詩を乗せる。
眠気の残る声色は、ただちいさく牢に反響せずに吸い込まれ。

忍び寄る聲は、如何とも取れずに。
独り言か、世紡ぎ事か、星取りの話には黙して耳を傾ける。

蝶が何処まで羽ばたけるかなど、知らずに。
籠の中の蝶は宙を想いただ夢を追う。
籠から脱する事もせずに、ただ焦がれに焦がれその胸を焦がし。
――飛べばまるでイカロス。真空にその翅を捥がれてしまうのだろうか]



 ――嗚呼。

  …宙から月を 引き摺り下ろすことだって。

[星を落として踏み月に翔ぶのもまた良いだろうか。
然しそれでは月は、何時迄も誰彼構わず微笑んでしまうから。

蝶は籠の中で一人想う。
如何にして月を此方へ寄せようか。
手繰りの糸でさえ届かぬ場所に咲く銀月を。どうしてこの翅に止められ様か。
まるで気高い月をこの手に収める方法。――そうして覚醒した脳は、稚拙にも思惑を張り巡らし。]

 宙まで行けないなら、水面に咲く月を捕まえれば良い。

[さてその声色は、果たして毒蝶には届いたか。
蝶と云うには毒が強い、蛾の耳元に。]



[ 夢の終わりは夢人でなければ終止符を打てない。

月が消えたのならば、宵闇は如何に惑うだろうか。
――そんな事、解ろうとさえしたくはないけれど。]

 ……雨、か。

[しとしと。しとしと。
立ち込める霧に、翅を濡らす雫に。
ただ蝶は眉を寄せ、館の扉を潜ったのならば人へと成り。

――強欲にその胸を*燻らせる。*]


[夢覚める頃。
花主様の御言葉を、垂れた頭の上に受け取った。

素直、に自嘲が零れても、地ばかりを視界に収める花の表情は、花主様には判るまい。

しかし、"罅割れ"というのは。

――予感は僅かに、脳は肯定を拒む。]


[館に足を踏み入れた途端、思い出すのは昨夜の続き。
月輝を穢して、蝶を刺した、悪辣なる夜明け。

彼は夜迷い事にも案外真剣に耳を傾けていたように見えた。
何処まで本気かは知らない。何処から気紛れかも知らない。

けれど彼が漏らした危うさは、花主より世間話のように聞いた悲恋を連想させた。
ハイリスクローリターンの博打に出るなど、余程の阿呆か勝負師だけだ。手に手をとってなど、上手くいった話は聞かない。
―――それでも、己は、若い彼が打つ、一手など知らない。]

 ―――まぁ、精々。
 火傷ついでに路地裏で薬漬けされにゃ良いがね。

[思ってもいない心配事は、悲惨な未来の一つを思わせて。

色町で焦がした身は、淫堕落に落ちるがお決まりなれど、
美しい銀月と月下蝶を、浮浪者やら悪漢やらにくれてやるにはやや惜しいと、美術品でも愛でるかのように、他人事めいた吐息を漏らした。*]


【人】 座敷守 亀吉

─自室─

[一向に晴れる気配のない暗雲の元。
姿を見せない金月には一瞥も暮れず、鉢の中で泳ぐ4匹の金魚と戯れていた。

目覚めてすぐのこと。
身に被せられた掛け布のことを思い出す。

昨晩、閨を共にした男がこのような細やかな配慮をするのだろうか。
考え辛かった。

ならば誰が? 『花』の中の一輪だろうか。
いや、皆それぞれの夜を共にして忙しない筈。

それに花籠にて捉えられた花からすれば、昨晩身に起きたことはありふれた一枚にしか過ぎない。
だからこそ、そんな気遣いをする貌を脳裏に浮かばせることを]

…違う。

[唯々拒む。]

(22) 2014/09/19(Fri) 22時頃

【人】 座敷守 亀吉

[水草の元、ゆらりと尾びれを煌めかせる魚達。
鮮やかでいて見るもの全てを虜にする美しさがあるというのに。
此処から出ては行きて行けぬのだ。]

……可哀想。

[くつくつと咽喉を震わせれば歪んだ視界にて入るは黒片布。
湧き上がる虚しさは一つ、二つと情事を思い出させ唇を引き結ぶ。

銀糸を左右に揺らす。雑念も何もかも薙ぎ払うがの如く。

それでも何処からか香る蝶の匂い>>18>>21に、左胸を疼く痛みが増して。
逃げるように部屋から出ては、硝子戸を引き霧雨降る中 唇歪めては立ち尽くした。]

(23) 2014/09/19(Fri) 22時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 22時頃


[夢の中にまで、しとしととした雨の音が届いておりました。
 まるで雲に霞む月の泣く、催涙雨でしょうか。
 それとも水面に浮かぶ銀月揺らす、悲しみの雫でしょうか。

 『夢物語』を読みすぎたせいでしょう。

 ひとえに『夢物語』と称しましても、幸せな結末を迎えるものは
 実はあまりないのだと謂うことを
 眠ってしまうよりも少し前に知ったのでございます。

 すれ違いては、死を迎える話もございました。
 涙のように泡となって、消えゆく話もございました。

 まるで彩るように雨が、そっと降り注いでいるのでございます。]


 
 
 愛を知り、喪った物語の登場人物(彼ら)たちは
 『しあわせ』だったのでしょうか?
 
 


[――以前に花籠に咲いていた"丁"という花を、己は話のなかでしか知らない。

酷く花らしい花であったとか。
同じ花の面倒を見ていたとか。
其れから、彼が何故不在となったのか、とか。

花らしく咲いていた筈なのに、籠の中に許される咲き方以外を選ぶ程に。
毒は甘く、丁を蝕んでいたらしい。

伝え聞く内容を耳に、己は彼の名を真似る事にした。
他の花達はどのように感じたかは知れない。

唯、花主様へのささやかな反抗であった事。
子供じみた本心は、誰にも明かした事は無い。]


[昔々“丁”という花が咲いていた。

とかく花らしい花であった。
花の面倒もよく見ていた。
花に慕われる花であった。

そして、咲き方を間違えた花であった。

毒に根を犯され、狂い咲き。
醜く咲いた花であった。

“丁”の最期を看取った花も、此処にはいる。
何故、不在となったかの話も絶えずある。


――けれどその花手折った者が、誰であるかは誰も知らない。]


【人】 座敷守 亀吉

─中庭─

[宵闇を切り裂くような琴の音がもう廊に響くことはもう無い。
いつかの約束>>0:263が果たされること無く泡沫に消えてしまったことに寂寥感が胸を過る。

いつか耳にした『花』の行方を脳裏に浮かべれば、鼓膜揺らすは一つの唄。>>0:278

あの日>>2:19言葉の意味を知ってからずっと。
胸に渦巻く約束は雁字搦めに身を捉えていく。

何をもって櫻の梢に『』はその言葉を伝えたのだろう。
何をもって櫻の梢は『淡藤』にあの言葉を伝えたのだろう。]

(41) 2014/09/20(Sat) 00時頃

【人】 座敷守 亀吉

[霧雨は音も無く地を濡らし、水気を吹くんだ土はつま先を直に汚していく。
見上げた先には一向に晴れる気配のない灰色の空。

唯一外へと出られる小さな箱庭へ向かう際、月下蝶>>33の翅を視界に収めど一瞥も暮れずに。

ただ隠れた月を求めるよう視線は空へ。

背後から伝わるつま先の気配には]

──…此処に蜜はありませんよ。

[淡々と抑揚無く呟いては、空を仰ぐ。
雨に打たれ水気を含んだ髪は銀色ではなく、灰色。]

(42) 2014/09/20(Sat) 00時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/20(Sat) 00時頃



 ――――…Tu es belle.

[違えぬ発音で響かせる声は、いつか櫻花が彼を呼んでいた語。
彼の生真面目たる発音は、リンと揺れる鈴の音階ではなかった。

彼は転がり音を立てる楽ではなく、蝶でありながら、花を模す。
真実、名が示すとおり、美しい人であった。]

 首輪が欲しけりゃくれてやらぁな。
 お前さんが覗きたいのは他人ばかりじゃなかろうに。

 ニコラス坊や、未だだ。
 未だ、お前さんは、自分を知らない。


 
違うな。
お前が雨で消えてしまいそうに見えてね。
 


[拒絶許さぬ圧は、悪辣な害虫とは違うもの。
方や蛾一匹、方や花の主。
囁き際、後ろより耳朶に冷え切った唇を霞めさせる。]


 丁は……雨に消えるような花では御座いません。

[更に冷えた感触を耳元に、肩が跳ねた。

花籠の主は、植物等では決してなく。
逃がすまいと、その圧が、蛇が如く絡みつく。

逆らう事など、決して出来ない。]


[お前は美しい。

「お前はベルだ」という意味には聞こえず、目の前の男の唇から紡ぎ出された正確な音に顔が赤らむ。]

 …自分を、知らない?
 そんな、どういう

[未だ自分を知らないだなんて。
けれども否定の言葉を舌に乗せることはできなかった。

鳥籠の中で過ごしてきた22年間では充分に己を識ることができなかったのは明白であった。
与えられた生では金糸雀は自分がどのように羽ばたくのかさえ識らないまま。

他人にも自己にも本当の自分を識られていない寂寥感が蜜を求めさせたのか。
幼き頃から定められていた許婚の存在によって、すぐに変わってしまうことが分かっていた姓を自分のものだと思えなかったのと同じように。
自分の生をも自分の手の内にあるものだとは思えていなかったのである。

僕はそのことを初めて自覚した。]


そうかい、ソウカイ。
私の知る“丁”は、雨に根腐れを起こしてね。
狂い咲いてしまったものだから。

お前もそうなってしまうんじゃないかと思ったのさ。

[蛇が絡みつき、ぞろりと耳を嘗め上げる。
知っているぞ、見ているぞとは言葉裏。]


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