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ランタン職人 ヴェスパタイン! 今日がお前の命日だ!
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/07/07(Wed) 01時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/07/07(Wed) 01時半頃
これで、良かったの――?
二人を共に送って、それで――…。
[結ばれぬ二人への。
自己満足、欺瞞、エゴかも知れないけど。]
ヴェ、ス?
ヴェス、聴こえる?
今、変な感じが、したの。
ねぇ、ヴェス、返事、して?
慈悲、――。
それとも、無慈悲。
次にそれを望む人は、誰?
[死を向ける相手――。
ヴェスパタインへの殺意は向けられたけれど。
次なる人へ向かう殺意は、未だに定まって居ない]
―――…
[全身が麻痺し、そして死に至る。
その過程を目の当たりにしたからこそ
これ以上は見たく、ない、と、おもう。]
此れが慈悲なのか無慈悲なのかは分からないけれど
[悪戯に笑う少年を想う。
いつか終わりが来るのならば、一層]
オスカー、…――
[ぽつ、と殺意の矛先の相手の名を、呟いた]
ヴェス、ヴェス、ねぇ!
返事して、ねぇ、聞こえてるでしょう?
どうしたの、ヴェス、無視してないで、ねぇ
今、そっちに、行くから
返事、して…!
[欠けた魂に響く声――…]
そう、オスカーさん。
[其の名を、ぽつり繰り返す。
若いからこそ……、病で弱り死すよりも。
一瞬の内にその生を刈り取った方がいいのだろう、か。]
彼の魂を――。
死病に怯えないように、旅出させてあげるの、ね。
[意識は闇に沈んで――**]
[見送られるのならば。
幸せだと、彼女は言う。
近しい位置に居る彼女へ囁くように]
……貴女は
[その声は無機質で]
私に対しても――、
本気でそう、思ってるの?
[されど何処か諦めを含んだ声色。
"呪い"という噂を知っているのかどうかは知らない。
されど、問わずには入れない琥珀色の眸。]
[囁かれた無機質な声。]
――…ええ
[ゴドウィンなら、彼女に見送られれば、幸せだろうと感じたのは事実だったから。
ただ、本気でそう思うかと、問う言葉に含まれる意味は、それでは無いだろう。
聞いた、噂――…。
でも、その噂は噂では無いだろう、か。
小さな村は異端者を弾きたがる。]
あなたは、本当に誰かを呪い――…。
殺した、訳ではないでしょ?
それとも、誰かを本気で呪い……殺した――と謂うの?
呪い殺したい人は、いるの?
[問う琥珀を静かに、見返す]
さぁ
[曖昧に笑った。
実際、人を殺めるなんて事はした事が無い。
けれど。"呪い"という点では曖昧に笑うしか、無かった。]
ただ。
[ただ、と。
遮る声は、鋭く、冷たい。]
願わずとも傍に居るだけで人が死んでいく。
其れを呪いと謂わずに、何と呼ぶの?
[自警団に向けたものと同じ、醜悪な笑み。
これで彼女が怯えるのなら、それが最善だ、と。]
[ 冷たい声に――。
翡色の瞳が、揺れる。]
其れを呪いと呼ぶのなら――…。
私も呪われているでしょう、ね。
[母親も、小さな弟も疫病にその命を刈り取られた。
ギリアンは、女のせいじゃないと慰めてくれたけど、女があの人を戦場へと、死へと追いやった事実は変わらない。
様々な死が女の傍にあった。]
――でも、ね。
あなたが、他の人が吐く無責任な噂に縛られ――…。
――続ける事なんて、ないのよ?
それを哀しむ人が居る事も知って?
[醜悪な笑みに、怯える事無く静かに。
ちらり、ゴドウィンの横の小さな墓標を、そしてもう一人別の顔を思い描いて]
貴女も――?
[揺れる翡色に、一寸の驚きが浮かぶ。
ぱち、ぱちと琥珀が瞬いて]
……
[ふ、と笑った]
貴女、優しい、ね。
[悲しむ人。
その一言を向けられる、翡色に向けて微笑した。
女は言葉の心中にある意味を一切、見せぬまま。]
[ ふ、と笑うその顔から、告げられた言葉に――。
ゆるやかに、首を振る]
優しくなんて、――…。
ただ……。
見たくない、だけ……。
私のエゴ、ね。
[身近に哀しむ人を見たくない、そんな人を見るのは辛いからの我侭なエゴ――**]
そう。
[エゴという評価を肯定も否定もしなかった。
ただ、緩く頷くだけ。]
でも、
[去り行くその背に届いたかどうか解らないが]
哀しむ人が一人でも少なくなると、いいね
[せめてもの願いを口にした。
願いが等しく、コリーンと同じ過程、結論を辿らないのは
矢張り何処かに負い目があったから。]
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― 自宅への道 ―
……んだよ、唐突に。
[自宅へと続く道を行く途中、妹からの問いかけに首を傾げる。 何を幸せとするのか、何を望むのかと妹は尋ねてきた。 すぐに答えは思いつかず、男は無言のまま歩く。]
幸せ、か。
[家が道の向こうに見え始めた辺りで、ぽつりと一言零し。]
ぱっと思いつかねえもんだな、意外と。 強いて言うなら…親父みてえに、惚れた女の傍で死ねたら幸せかもな。
[肩を竦めて冗談めいた口ぶりで続けた。]
(100) 2010/07/07(Wed) 20時頃
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― 自宅 ―
[家へ着くと、そういえばとミッシェルから貰った焼き菓子をソファに座る妹へ勧める。 男も一つ手に取り、口に]
……、…は?
[しようとして、ぽろりと落とした。 瞬きを何度かして、思い出したように菓子を拾い上げる。]
…ばぁか。
[見詰める妹へそれだけ言って、フイと視線を外す。 菓子を手にしながら、嘘つきという言葉を背に受け。]
―――…来んなとは言ってねえけど?
[好きにしろよ、という視線を投げてから二階へ続く階段を上がって行った。**]
(101) 2010/07/07(Wed) 20時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/07/07(Wed) 20時頃
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― 自室 ―
[自室へ入ると、カタンと椅子に腰を掛けた。 そのまま暫くボーっとして。 廊下からバタバタと足音が聞こえ、向かいの部屋の扉が乱暴に閉められた音がした。]
……。
[顔を顰めてくしゃ、と頭を掻く。 溜息をつくとメモとペンをポケットから取り出し、机に向かった。 それから暫くして控えめなノックが聞こえると、ぱっとメモを咄嗟に閉じる。 そのまま扉の向こうから聞こえてくる声に耳を傾けた。 最後の謝罪の言葉まで聞き終えると、溜息を一つ零して椅子を軋ませて立ち上がり、扉へと。 そして静かに開き、妹を見ながら壁へと凭れかかった。]
非常識って、…別に兄妹が寄り添って寝たっていいんじゃねえの。 …それとも、お前の寝たいっつうのは”そういう意味”な訳?
[何を謝られているのだろう、と首を傾げる。 問いかけてみたのはただの冗談のつもり。]
(112) 2010/07/07(Wed) 22時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/07/07(Wed) 22時頃
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[予想とは違う反応に目を丸くして奇行を見守った。 尻餅をついた様子には、クと咽を鳴らして、妹の前で屈む。]
――――何考えてんだよ、阿呆。
[きゅ、と鼻を摘みあげる。 手を離せば立ち上がって、ん、と手を差し出した。 摑まるなら立つのを手伝い、手を取られなければやれやれと溜息をついて手を引くだろう。]
…んで。どうすんだよ。 来んのか、来ねえのか。
別に非常識なんて思ってねえから、したいようにすればいんじゃねえの。
[言って、くぁ、とあくびを一つ。 そして踵を返して机の上のメモを仕舞った。]
…来ねえなら、そこ閉めてけよ。
(123) 2010/07/07(Wed) 22時半頃
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深い樹海の中
冷たい城の中
百年の孤独
血塗られ閉ざされ
いばらの道
―――"Sleeping Beauty"。
生まれた女の子は可愛らしい少女でした。
王様は12人の魔法使いを呼び、祝福を祝いました。
しかし呼ばれなかった13人目の魔女は
呼ばれなかったことに激怒し、
「王女は錘が刺さって死ぬ」という呪いを掛けてしまいましたが
まだ魔法をかけていなかった12人目の魔法使いが、先の魔法を修正し「王女は錘が刺さっても百年の間眠るだけ」という呪いに変えることが出来ました。
王女を心配した王様は、国中の紡ぎ車を燃やしました。
王女は無事、順調にに育っていきましたが
15歳の時に一人で城の中を歩いていた折、
城の塔の一番上で老婆が紡いでいた錘で手を刺し、眠りに落ちてしまいました。
呪いは城中に波及し、そのうちに茨が繁茂して誰も入れなくなりました。侵入を試みた者もいましたが、鉄条網のように絡み合った茨に阻まれ、入ったもののが突破出来ずに皆落命してしまいます。
お姫様は眠り続けます。
周りに茨を巡らせ、誰も受け入れないかのように。
そして長い時が経ち、
ある王子様が茨の難関を突破してお姫様の元へ辿り着き
王子様の口付けで、お姫様は目を覚まし
そして二人は幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。
お姫様は何も悪くないの。
罪などないの。
ただ、魔女の仕業で眠りを余儀なくされただけ。
だからお願い、
自分を責めたりなん、て
しないで―――**
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―――…ッ、お前は俺の部屋を破壊する気か。
[扉がはずれるんじゃないかと思う程の音を立てて閉められる。 妹が床を踏みしめる度に家が悲鳴を上げている気がした。 次に餌食になったのは、ベッドの上のブランケット。 乱暴に剥がれ、飛び乗られたベッドも悲痛な声を上げた。 やれやれと肩を竦めて溜息を一つ。]
ったく、…おら。灯り消すぞ。
[一言断ってから、灯りを消す。 とっぷりと夜は暮れているが、窓から入る月明かりで部屋の中は然程暗くなかった。 ベッドへ向かうと、きし、と片膝をついて軋ませ。]
……もっと詰めろっつの。 俺が寝れねえだろが。
[妹へと声を掛けた。]
(130) 2010/07/07(Wed) 23時頃
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