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【人】 本屋 ベネット あ。良い匂い…。 (2) 2011/06/29(Wed) 15時頃 |
【人】 本屋 ベネット ありがとう、大事にするよ。 (3) 2011/06/29(Wed) 15時頃 |
[其の狼は、咆哮する―――…]
[ ――その身は一匹の『狼』 ]
[その両足は疾風になる四肢。
草原を駆け抜け、鹿を追い詰める風の様に。
その両腕は鋭利に光る犬歯。
鹿を屠り、害敵の肉を噛み切る牙の様に]
[それが『狼』の戦い方。
騎士達全てが一匹の『狼』として獲物を引き裂く、赤騎士団の猛威]
[……僕は『騎士』には成れない。
何故なら、僕は『狼』だから。
だから微かに心の底で感じる。
『狼』の不思議な縁、或いは運命かも知れない。
でも、まだ今は僕の心は覚悟を決めていない。
決めれていない。
『狼』が咆える時は、それでも直ぐ其処まで来ているのに**]
[風がどんな想いを運ぼうとも、
狼の名を背負い、剣を交えれば、
どくりと高鳴る心臓は抑えられない。
血が身体全体に行き渡り、
瞳の奥が熱くなるのを感じた。]
…―――ッ!
[振り翳す剣は、狼の牙。]
……公女さまにお目通りしたのは初めてですけど、
お美しい方でしたねぇ。
ご公務にも真面目でいらっしゃるし、
ヤニクさんが尊敬するのも分かる気がします。
[のほほんと胸中に述べた。
こうして遠くから声が聞こえるのを知ったのは、
いつの事だったか。
面と向かって会った時と違って、
こちらの姿が見えない分気が楽だ、と彼は言うので、
成程そういうものかと思い、今では便利に使っていた]
[鳴り響く咆哮に呼応する様に、其の雌の狼があげた咆哮は
何処か悲しみに満ちたような咆哮で。]
[其の狼は、何処にその悲しみに満ちた牙を向けて良いのかわからずに。
ただ、悲しみの声をあげる。**]
[ 其の狼の、全てを受け止めるため。]
俺たちに許されたのは、鳴くことだけだろ。
【人】 本屋 ベネット― 砦内 廊下 ― (36) 2011/06/29(Wed) 22時頃 |
【人】 本屋 ベネット[砦外に程近い見張り台に近付く様に、廊下をふらふらと歩いていると、騎士団でも殆ど最年少である少年の姿。 (42) 2011/06/29(Wed) 22時半頃 |
【人】 本屋 ベネット 少し見張り台の方に。 (48) 2011/06/29(Wed) 23時頃 |
【人】 本屋 ベネット それじゃあ、早速行こうか。 (57) 2011/06/29(Wed) 23時半頃 |
【人】 本屋 ベネット 全然大丈夫じゃないよ。 (64) 2011/06/30(Thu) 00時頃 |
[食器を片付けていると、聞こえてきた声。
へぇ、お姫様に会ったのか。
お元気そうだったか?
[先程直接会った時とは違って、嬉しそうなどこか羨ましそうな声で話し掛ける。
初めてこの声が聞こえた時、しかも相手がムパムピスだと知った時は驚いたが、姿――主に服装を見なくて会話出来るのは、逃げ出しそうになる衝動がない分、気が楽だった。
彼自身を嫌っているわけではない為、話しやすくたまにこうやって話すのは楽しいとも思っていた。]
うーん……元気そう、とは言えない雰囲気でした。
ここのような、前線近くの環境には、
慣れてらっしゃらないと思いますし……
ご公務も重なって、お疲れなのかも知れないですね。
[羨ましげなヤニクの声に、自分が見聞きしたことを伝える。
赤騎士団長の後継について心配されていた事や、
戦争が近いことに心を痛めていた様子など]
ヤニクさんは、まだ公女さまにはお会いしていませんか。
砦の中を視察していらしたようですから、
いずれお会いする事もあるかと思いますよ。
[彼女が言っていた(ような気がした)
会いたい、という言葉のことは、
自分でもどう受け止めたらいいか分からず、心にしまう]
あぁ、その通りだ―――…。
[目の前の同胞の囁きに、上手く働いていない頭のままに、本能で頷いた。]
そうなのか?
まぁ、もうすぐ戦が始まるのだろうから、仕方がないが。
[まだ直接公女の姿を見ていないため、ムパムピスの言葉に少し眉を顰める。]
視察されている、か。
直接お会いしたいが、話すのは無理だろうな……。
[普通に話していた様子の彼に、ぼそりと呟いた。
彼が伝えずにいることは、こうして話していても聞こえるはずはなく。
ただ、直接公女を見かけたときに、逃げ出さないようにしなければ、と考えていた。]
【人】 本屋 ベネット ううん。それは本当の事だから。 (80) 2011/06/30(Thu) 01時頃 |
【人】 本屋 ベネット そろそろ寒くなってくるけど、大丈夫? (81) 2011/06/30(Thu) 01時頃 |
そうですよね……もうすぐ、というか、
今日明日にでも、という気がして胸騒ぎがするんです。
いえ、ただ、何となく。
公女さまも、できれば安全な所に行かれた方が
いいように思うんです。……気にしすぎでしょうか。
[話すのは無理か、と聞いて首を傾げたが、
声だけなので仕種は伝わるわけなかった。
頭の中だけの会話なのに体まで動くのは癖らしい]
公女さまは、騎士団の皆さんにも、
気さくにお声を掛けておいでのようでしたよ。
[暗に、ヤニクも言葉を交わす機会があるのでは、と伝える]
―――… 俺に、ついて来てくれるか?
雰囲気的にはいつ始まってもおかしくないだろうな。
……お姫様の身が危なくなるってのは怖いが、そうならないように――守りたい。
[近くにいれば士気も高まる。しかし、危険もより近くになる。
そうならない内に戦が終われば良いが、と願う。
が、続いた言葉にピクリと固まる。
言葉を交わす機会があるかもしれないと暗に言われ、動揺した。]
いや、ほら、なんだ。
お前ももし神様とかに話し掛けられたら緊張するだろ。
そんな感じだ。
[神様と比較するなどおかしいかもしれないが、上手い例えが出来なかった。]
[咳払いをひとつ、 その後]
…聞こえるか、ベネット。
お前が団長をやらないってんなら、俺がやる。
けど、俺一人じゃ駄目なんだ。
お前の力が、必要なんだ。
[お互いの、足りない部分を補い合えば―――]
副団長に、なって欲しい。
[目の前に佇む同胞の声には、しばらくの沈黙を。
墓地で言葉を交わしたもう一人の同胞が、何と返事をするのだろうかと。
息を殺す様に、耳をたてた。]
やはり、そうなのですね。
こう言ってしまうと重荷を載せてしまうようで、
心苦しいのですが……
頼りにしています。
[戦う力がないことは、時々恨めしかった。
今更剣を取っても本当の足手纏いだろう、自分は。
代わりに、騎士達が志を果たし、守るべきものを守れるよう、
せめて祈りたいと思いを新たにする。
一転、急に動揺する心の声にきょとりとして]
神様にですか? それは確かに、そうかも……
厳粛といいますか、畏まってしまう感じなんですねぇ。
[公女殿下を前に、カチコチに緊張するヤニクの姿を
ついつい思い浮かべて、微笑ましかった**]
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