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[森に近い、村外れの粗末な小屋の中。月光を浴びながら、一人の女が糸を紡ぐ。
時に、銀色の光が注ぎ込む窓辺から――。
森から村へと続く小途を、慈しむように眺めながら]
あの人の生まれた村を静かに見守ってきたわ。
あの人の愛した村を、私も愛してきたわ。
でも――。
もし、村が悲しみのうちに滅びるようなら――。
どうすれば、いいと思う?
[誰ともなく問いかけて]
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あーはいはい。 そりゃ悪かったな。
[返って来た言葉に呆れたように言って、肩を竦める。 そして、妹を見なかったかと切り出す前に先に切り出され。]
ミッシェル?
[尋ね人の名を繰り返した。 自分勝手な事を言い募る様はいつもの事なので、いつもの様にスルー。 うちの店に来ていた事を教えてやろうかとも思ったが、その後の行き先までは知らないなと思った所で、前方にその尋ね人が現われたのだった。]
…お前、ほんっと標的以外の扱いは酷いな。
[男はヴェスのミッシェルに対する出会い頭の行動に溜息をつく。 ミッシェルから妹の話を聞けば、そうかと呟いて。]
んじゃ、俺は散歩して帰るわ。
[職人同士の話が始まる前にそれだけ告げて、ふらりとまた歩き始めたのだった。]
(3) 2010/07/03(Sat) 01時半頃
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[そんな事は起きないで――
そう、願いながらも。]
.
愛する人の死を告げられるのは、辛い、わ。
自分の命が天に召す神様の御手により、刈られるよりも辛いこと、よ。
魂が千切られるような、痛みと悲しみに晒される、の。
埋めきれない空白を、疵を、魂に深く残すの。
それを埋めることなんてできるものでは無いわ。
あの人が愛したこの村が悲しみにくれるのなら――。
あの人の愛したこの村の人々が、身近な人を、村の人を失い。
魂に喪失という残酷な疵を受けるのなら。
私の手でできる事を――。
し て、あげる――。
[例え、自らの手を赤く染めたとしても――
丸い銀の円盤を、静かに眺めながら心の奥で思って。]
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 01時半頃
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[ミッシェルとヴェスと別れ、曲がり角を曲がると自然と歩く速度が速くなる。 それは散歩とは言い難い速度。 もう陽は大分傾いて、赤く染まった空は蒼に飲まれつつあった。]
…あのバカ、何処にいんだよ。
[一応酒場の前も通ってみたが、妹が居る気配は無くそのまま通り過ぎて。 次いで雑貨屋へ至る道を進む。 其処にも妹の姿は見当たらず、男は少しだけ顔を顰めた。 後、妹が向かいそうな場所は…と思い返しながら歩き、誰かに会ったなら声をかける事だろう。]
(9) 2010/07/03(Sat) 02時頃
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― 村中→酒場 ―
本当に家に帰ってんならいいけど…。
[額が薄らと汗ばんできた頃。 粗方探し終えて、そんな事を呟いた。]
――――…ん。
[自宅へ戻るかと踵を返せば、何やら浮かない顔のペラジー>>15の姿。 そしてその先の酒場からは自警団員が足早に出て来た。>>23 何かあったのかと、ペラジーより遅れて酒場へと。 中へ入ろうとしたその折、丁度マスターの声>>27が聞こえて。]
……?
[何処か沈んだ声に、思わず入り口の傍で足を止めた。]
(31) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 03時頃
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― 酒場 ―
…、……は?
[中から聞こえてくる話に、間抜けな声が出た。
死ぬ。誰が? 現実。何が?
普段ならそんな会話を気にも留めず、目的の事――今の場合、妹が居るかどうかを確認する事――だけを考えただろう。 だが、先程の自警団員の姿に、沈んだ二人の声色。 胸騒ぎに駆られるように、男は酒場の中へと足を進めた。]
…客じゃなくて悪い。 偶々今の話聞いちまったんだけど、…何かあったのか?
[今の会話を聞いてもピンと来ていない男の様子は、例の話が伝わっていないが故だった。]
(48) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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薬屋 サイラスは、流浪者 ペラジーの言葉に顔を顰める。
2010/07/03(Sat) 03時半頃
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[マスターの口から語られる、話。>>52 俄かに信じがたい、話。]
……。
[何も、声が出なかった。 冗談だろ?と笑い飛ばしたかったが、この話が嘘や冗談の類で無い事位雰囲気でわかる。 ただ呆然と其処に立ち尽くして、我に返ったのは妹という単語を耳にした時。]
あ、……ああ…。 そう、だな。
[心此処に在らずで呟き、ふらりと踵を返す。 からかうようなペラジーには振り向く事もせず、酒場を後にした。]
酒場 → 自宅
(63) 2010/07/03(Sat) 04時頃
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― 自宅 ―
[酒場から出ると、足は真っ直ぐに帰路へつく。 歩みは早足になり、いつしか男は走り出していた。 家に着く頃には肩で息をして。 荒い息のまま、家の中へと駆け込んだ。]
…は、…っ はぁ…
[居間には父の姿。 父は男を見るなり「聞いたのか。」と一言零した。 それには無言で頷くのみ。]
……アイツは?
[息を整えながら、妹の姿を探す。 二階へ上がったと聞けば、足早に階段を上った。]
(70) 2010/07/03(Sat) 04時頃
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― 自室 ―
[二階へ上がると、自室から明かりが漏れている事に気付く。 迷わずに其処へと足を進め。]
――――…何、してんだよ。
[男の部屋を物色していたらしい妹に声をかけた。]
(74) 2010/07/03(Sat) 04時半頃
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[何かを後ろに隠したのはバレバレで、何時もならお叱りの一言でも飛ぶのだが。]
阿呆。…さっさと支度しろ。 聞いてんだろ、親父から。
今からなら次の馬車にまだ間に合うはず。
[少しばかり焦った色を宿した表情で妹の腕を掴もうと。]
(80) 2010/07/03(Sat) 04時半頃
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それ以外に何があるってんだよ。
[腕を掴んだまま、顔を顰めて。]
…一度に乗れる数は限られてる。
[そして恐らく、次の馬車が最後の切符になるだろう。]
親父がどーするかは知らねーけど、俺は行かねえ。
ああもう、うっせえな。 ぐだぐだつべこべ言ってねえでさっさと用意しろっつの!
[妹を妹の部屋へ連れて行こうと、ぐいと腕を引いた。]
(85) 2010/07/03(Sat) 05時頃
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初めて目を覚ましたときにあったのは、
幸せそうな笑顔と自分の泣き声でした。
子どもの頭を撫ぜる親はどうしてあんなにも幸せそうなんでしょう。
もうこれ以上は無い、と思える平凡。
当たり前のことが当たり前にある奇跡。
理解したらもう失っているもの。
病気になった、と聞きました。
詳しいことは分かりません。
誰が病気になったのでしょうか。
パパとママじゃありませんように。
せめて私でありますように。
パパもママも隠れて出てきません。
必死に探し回るかくれんぼ。
外は雨が降っていました。
雨はいつも通りに音を奏でていました。
何度も呼びました。
パパ。
ママ。
隠れてないで出てきてよ。
私は自分を偽って、平気な笑顔を作っていました。
その日初めて、私は本当に、
パパとママの為に泣きました。
自分を騙すのをやめた途端、涙が溢れて止まりませんでした。
パパとママはびょういんで
なんにちも、苦しんだ末に逝ったのだそうです。
そんなの聞きたくなかった。
墓前に立つと涙が溢れます。
どうして苦しんで逝ってしまったんだろう。
どうして楽に逝けなかったんだろう。
何を責めたらいいかわからない。
パパとママがいない毎日が目まぐるしく過ぎていきます。
私はいつしかパパとママがいないことが当たり前になりました。
私は私だ。
いつしか、私は、この記憶を封じて生きてきました。
だけど今、鮮明に思い出せます。
ソフィア、と呼んで呉れた優しい声。
パパとママを蝕んだ病気。
最後に頭を撫でて貰った刻。
すべてはしあわせで
すべてはふしあわせな
おもいでです。
わたしに できることは
くるしまずに いかせてあげること。
こんなときなのに、不謹慎だけど
どうか、わらってください。**
|
っの、ヤダじゃ無――――…ッ?!
[喚く妹の腕を放すまいと掴んでいると、しがみつくように抱きつかれて、妹を見下ろしながら驚いたように瞬きをする。 首を振って告げられた言葉には、ぐ、と唇を噛んで。]
……馬鹿、どうせ死ぬとか言ってんじゃねえよ…。 俺はお前に死んで欲しくねえから行けっつってんの!
[思わず声を荒げた。 妹の声>>90も同様に荒げられたが、それは次第に潤んだ声になって。 胸元で震える肩。滅多に見ない姿を目にすると、熱くなっていた頭が冷えていく気がした。]
……。
[少しばかり冷静さを取り戻すと、苦い顔で溜息を零して。]
(93) 2010/07/03(Sat) 06時半頃
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