258 【突発誰歓】鬼渡し弐
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( やっつ、ここのつ、とお )
[ 数える声>>1:90が時間切れを告げる。 …それから、数秒。しぃんと静まり返った 生き物の声もない森の中。あたしはただただ耳を澄ませる。 ]
( 足音は此方には来てない。 )
( あたしを追いかけては来てない…? )
[ 声はこの静かな場所ではよく通るから、出さない。 …代わり、もしも足音が聞こえたら直ぐ逃げられるように 気を張って、辺りの音を拾おうとしながらそろそろと動く。 ]
(3) 2016/11/18(Fri) 00時頃
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[ 木の肌を撫でるように回り込んで、 草の影から顔を出して来た方を窺うけれど、 子どもの頭はおろか、誰かが歩く音もしない。 ]
( 此方にはどうやら誰も来ないらしい )
( ……じゃあ、誰が追われるんだろう )
[ ほっと安堵はしても、 自分が追われなければ誰かが追われることになる。 あのガキが誰を選んだか>>0はわかりようもないが せめてあの人じゃないといいなと思った。 …ほらあの、木を切り倒すみたいな漢字を書く。 ああそうだ、伐山さん。そんな風に思う理由はきっと 逃げる前に最後に話した人だからだけではない、と、思う。* ]
(4) 2016/11/18(Fri) 00時頃
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旅籠 おもんは、メモを貼った。
2016/11/18(Fri) 00時半頃
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[ 鬼が来ないことに安堵したから 隠れ場所を移動しようと、あたし 音を立てないように立てないように動く。 社の傍へ戻ったら、もう"鬼"の姿は無かった。 ]
早速追いかけっこのはじまりはじまりか。アア、嫌だよ。 直ぐに走らなくて済むのは気が楽だけどさあ…。
[ 人の気配が近くにないことを確認してから独り言。 呟く間にも、草履の足は厳しい顔の狛犬の横を抜けて、 手水舎のある方向へぺたりぺたりと歩いて向かう。 ]
(8) 2016/11/18(Fri) 00時半頃
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[ さあ、そこに先客がいたら>>2 ]
鬼は何処かへ行っちまったみたいさね。 ああ、あたしは鬼じゃあないよ。
[ って、話しかけてみる。 どう見ても柄杓を握り締めて震えている この小さな女の子が鬼に捕まったあと、とは思えなくて。 ]
[ もう一人お客が来る>>6ようなら 気付いた合図に手を振って、冷水に其の儘突っ込んだ。 …木を触ったりした時に汚れてしまったので洗いたかった。** ]
(9) 2016/11/18(Fri) 00時半頃
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旅籠 おもんは、メモを貼った。
2016/11/18(Fri) 00時半頃
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[ 手水舎に隠れていたのは小さな女の子… 年の頃は、…九つ、か十くらいだろうか。 多分、村の子だと思われる垢抜けない顔、 鼻の頭が少し赤いのはぐすぐすとしゃくり上げているから? ]
…あらあら、ありがとう嬢ちゃん。 大したお返しは出来ないけど…飴ちゃん食べるかい?
[ ハンカチの持ち合わせはあったのだけれど、 丁寧にも差し出してくれた>>15のだからそちらを使おう。 …とはいえ、子どもに借り物をしてお返しがない というのもどうにもあたしの性分からすると気持ちが悪い。
というわけで、袂に入れてあった飴玉をお返しに取り出す。 ―――――― 「 華 」の文字入りのかりん飴。 …本当はお帰りのお客様に渡すものだけど、それは内緒。 ]
(19) 2016/11/18(Fri) 15時頃
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伐山様…もう面倒くさいから伐山の兄さんでいいね。 そこの兄さんもどう?甘いものは疲れが取れるんだよ。
[ 傍らにいるだろう兄さんにも勧めてみる。 非常時なので対お客様への態度が抜けつつあることは 自覚しているけれど、あまり直すつもりがない。 ]
集まってガヤガヤ話していたら見つかりゃしないかって? …大丈夫さ、此処は森の中よりゃ見晴らしがいい。 鬼が走ってくるなら逃げればいいの。ね、そうだろ。
[ 怯えているのか固く握り締める柄杓を持つ手>>16に じぃっと目を遣ったら、あたしはおもむろに手を伸ばして よけられないなら小さな彼女の頭を軽くぽん、と、叩く。 ]
(20) 2016/11/18(Fri) 15時頃
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…大丈夫。きっと、逃げられるさ。 こういう遊びの時は小さな子が最後まで 見つからないって相場は決まってるんだよ。
[ 殊更安心させるように言葉を吐いたら、 "男の人"について尋ねられて、…視線をそちらへ向けた。 ]
……ぁあ、…ああ!知ってるよ。 あたしの働いてるところに泊まってるお客様さね。
そう、あたしはおもん、あっちは伐山さん。 下の名前は――…なんだったっけね?
[ 自己紹介をしながら、下の名前は忘れたので本人に聞こう。 たぶん悪い"鬼"じゃないよと言い添えるのは忘れずに。** ]
(21) 2016/11/18(Fri) 15時頃
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[ それから二人と幾許か言葉を交わしたやら。 あたくし、別名地獄耳のおもんとも呼ばれているもので そう遠くない藪の中で、何かが動いたような>>14 微かな衣擦れのような葉擦れのような音を聞き取った。 ]
……今何か、音がしなかったかい? シッ…一寸静かにしておくれよ。…嗚呼。 …聞こえなくなった。……鬼じゃあなさそうだ。
[ 二人に静かにしてもらえるよう、頼んで 一寸、時間を置いたら――少し考えてから。 ]
あたしがすこし見てくるよ。 もし鬼だったら大声を出すからその時は二人ともお逃げね。
…兄さんはあたしの声の大きさ、よぉく知ってるわね? ……じゃあ、呉呉も油断はしないように。
[ 言い置きを残してその場を離れ、藪の方へと。 ]
(22) 2016/11/18(Fri) 15時頃
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[ 低木の茂みを分け入ると、…そこには 確かに見覚えのある金の色がある。>>14 ]
ね り え る さ ん ?
[ 一言一言、区切って囁くように言えば 相手が此方に気づくなら、にっこりと笑って ]
あたくし、鬼じゃないんですのよ。ほほ
[ 余裕風を吹かせるように持て成し言葉で話しかけた。** ]
(23) 2016/11/18(Fri) 15時頃
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旅籠 おもんは、メモを貼った。
2016/11/18(Fri) 15時半頃
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…夢の中?いったいぜんたいどうしてそう思うんだい。 なんだって。……つまり、 向こうでは体調の悪かった友達が此方に来たら平気になった? それは…、嬢ちゃんの予想は正しいかも、しれないねえ …少なくとも此処は村の中の「曼珠神社」ではないようだ。
[ 手水舎を立ち去る前。 飴をあげたら女の子は喜んでくれたようだった。>>31 あたしは子どもを持つという経験も、予定もないけど、 母親だったら守ってやりたいって思うのかねえって 自分が幼い時を思い出していたら勝手に手が伸びてたね。 …人肌の温みはどんな時でも安心出来るって知ってるから。 ]
ところでそのアキくんっていうのは…?
[ 名だけでは思い当たる相手も無く、聞き返す。 ]
(39) 2016/11/18(Fri) 21時頃
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[ …けれど。直ぐに得心。>>32 そういえば着物の子どもがもう一人いたっけね。 ]
篁の家…?…あー…ぁ…分かったよ。 病弱で家の中に閉じこもったきり滅多に出てこないって 専ら村の大人たちの間で噂になってるお坊ちゃんだねえ。 そんな裕福な坊ちゃんまで此処に?そいつは災難だ。
[ アキ、という名前だけではわからなくとも、 篁の家と教えられたら心当たりもあろうというもの。 何せ、ふるうい家柄で元々村の中では名のしれた家だから。 ]
それで、嬢ちゃんは…祥子か。覚えたよ。 逃げられるように頑張りなね、祥子もアキくんも。 アキくんにも、もし会うことがあったら渡しといとくれ。
[ 名前を繰り返すのは職業柄だけど、 飴をもう一つ彼女の手に握らせるのはあたしの気持ち。 ]
(40) 2016/11/18(Fri) 21時頃
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[ 誰か一人此処に残らなくてはいけない。>>1:3 その真実は今は、まだ思いつきもしないまま。 ]
みょんこに、アキくんに、祥子。 それとあたしと、伐山の兄さんと、ネリエルさん… ああ、最後のもあたしのとこに泊まる予定の客なんだけど。
此処に呼ばれた六人。全員が帰れるように祈ってる。 ……じゃ、見てくるからね。
[ 居ることを知る人の名を順繰りに並べて、 自分に喝を入れる意味で一度息を吸ったら あたしはその場から藪の方へと歩いて行ったんだっけ。 ]*
(41) 2016/11/18(Fri) 21時頃
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[ さあ、そんなわけであたしは隠れん坊に こっそり近寄って一寸した悪戯を試みたわけだけど。 返って来たのはけたたましい叫び声。>>29 咄嗟に相手の口まで手を遣ろうとしたけど間に合わない。 ]
なんだいなんだい大声出して! アンタ男の子だろ?こんなことで騒いでたら、 イザ鬼がやってきたときどうするんだい。
…まあ、それは兎も角。無事なようで何よりだよ。 急に走って行っちまったから声をかける暇もなかった。
[ 大声に非難がましい視線を向けるけど、 もう一つ、背後からも大声が聞こえてきたから>>33 さすがにため息をつく。…それに。 どうもネリエルは腰が抜けて立てなさそうにも見える。 ]
(42) 2016/11/18(Fri) 21時頃
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まあまあ、取り敢えずお立ちよ。 歩きながら話そう。鬼に見つかったら大変だからね。
[ 一先ず手を貸して無理にでも立ってもらったら 移動を提案して、ほら、と手を引こうと。 促さずとも動いてくれるようなら声だけで。 ]
…さっき泣いてた子はね、祥子。村の子さ。 子どもが二人、巻き込まれてね。そのうちの一人。
[ 歩きながら、自分の知る情報を伝える。 鬼の位置はわからないが、此方へは来ていなさそうだとも。 ]
アンタは見なかったかい?鬼の姿とか、…声とかさ。
[ 聞いてくるくらいだから知らないのだろうと 思いつつも、相手の方の情報を求めて尋ねた。* ]
(43) 2016/11/18(Fri) 21時頃
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へいへい、鬼じゃなくてよかったねえ …まあそう取り乱しなさんな。
此処に居るのは花瓶とか割るゴーストじゃないから。 ――ああでも、人に取り憑くタイプ…みたいだけど。
[ 幽霊について話をしながら、 眉根の寄る異国の顔立ち>>51を見つめる。 普段は子どもに関わる仕事をしているのか、 それとも元来子供好きなのか。 "子ども"の存在に何やら思い入れがありそうに感じられた。 ]
追われている誰かは居るだろうさ。 …もう捕まっているかどうかはわからないけどね。
[ 話していたら唐突に止まるネリエルの言葉。 …同時に空気の中に木の焼けたような臭いが混ざる。 ]
(60) 2016/11/18(Fri) 22時半頃
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[ …それと、 大分薄く放っているけれど、物の燃えた後の残り香。 ]
……火事、かねえ…。
[ 自然に起こるような要因は無さそうだから、 あるとすれば誰かが火を焚いた? …として、一体、誰が? その答えは藪から棒に目の前に現れた。>>53 ]
赤羽さん…みょんこのことかい? それと…じゃあ、アンタは、……「アキくん」?
[ 見た目は子ども。 ならば祥子の言っていた彼、だろうかと。* ]
(61) 2016/11/18(Fri) 22時半頃
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[ どうも此方が名を知っていることが疑問の様子。>>63 ]
祥子に聞いたんだよ。 九つくらいのさ、女の子だ。知り合いだろう?
…あたしは、御門っていうんだ。村の人間さ。 こっちの外人さんは外から来た人で、ネリエルさん。
[ 知っている理由を簡潔に伝えて、 誰何の問いに自分の名とネリエルの名を告げる。 ]
…煙で燻し出されたって?ひどいことをするもんだ。 燻製か何かと間違えているんじゃあないかい。
それで、アンタだけここに居るってことは…
[ 簡単な推論。そして、恐らく――結論。 ]
(70) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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今追われているのはみょんこで、 ……もしかしたら、次の"鬼"も、みょんこ…かもねえ。
[ 厭な考えだけれど、 見知った土地とは言え、どこまで逃げ切れるものか。 そして、あの少女の姿をした"鬼"の膂力がどの程度なのか。 追われていないあたしには未だ、わからないから。* ]
(71) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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[幽霊はヒトに取り憑く。
ヒトに取り憑いた霊は、ウツワの本心を時には誇大して曝け出す。
夕顔は殺意のような執念を曝け出させた。
次に憑かれたあの者は、何を曝け出すのか。
もしかしたら、何も曝け出さず。
ただ純粋に“楽しみたい”から追うだけかもしれないが。
それは、憑かれてみないとわからない。]
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[ 彼と彼女の詳しい遣り取りは知らないけれど、 そうかもしれないというのだから>>81 今追われているのは決定的にみょんこで。 彼女は――今、どうしているんだろう。 千里眼を持っているわけじゃあないからわからない。 わからない上に、「アキくん」の言葉が更に不安を煽る。 ]
仮にも村に住んでいるなら言い伝えは知ってるだろう? もし、ひとりひとりに鬼が回ったら。…誰か一人だけを残して 遊びは"おしまい"になるんだよ。
[ …そうだ、思い出した。 村の伝承では、浚われた人間はみんな帰って来た。 ]
(85) 2016/11/19(Sat) 00時頃
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[ た だ 一 人 を 除 い て 。 ]
(86) 2016/11/19(Sat) 00時頃
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誰か一人だけ、最後に鬼になった者が残される… あのガキは…多分、言い伝えの中で残された「一人」だ。
だから次の鬼に替わったら此処からはいなくなる…。 この鬼渡しは、――――…。
[ 先に捕まった人間が「終われ」る可能性が高い。 それはただの予測だけれど、的を射ている気がした。* ]
(87) 2016/11/19(Sat) 00時頃
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