276 ─五月、薔薇の木の下で。
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[ ……日々の糧は、美味く有るべきだ。 そう、はじめてとも言って良い自論を得たのは、 些細な切っ掛け。"食堂の飯が美味かった。"
自身の手で"御身"を作り、 そのうち、何れ自身の手で"御血"を作るのだろう。 …アルコールの香りが身に合うかは分からないが。
施すような、思考はない。 美味いものを"美味い"と糧にしたいだけで、
────だから、どうにも雑な部分は否めない。 流石に長距離を投擲したのは、はじめてだったが。]
(11) 2018/05/17(Thu) 00時半頃
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[ けして聖人には成り得ない、程遠い迷い子の、 華奢でも病弱そうでもない、……唯、弱い人の身は、 ──── 嗚呼! 過敏な鼻が恨めしい! 嘆く余裕もなく、
文字どおりの土足が、 許容の範囲を越え、]
(12) 2018/05/17(Thu) 00時半頃
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[ 踏み入る花の香りに、 天地の方向も、─── 向くべき方向も見失い、 遠くを見るような茶の瞳は、射干玉を捉えたろう。
……確りと顔を、見たのは、 いまこのときが、はじめてかもしれない。 あまりにも、 薔薇が近い。]
(13) 2018/05/17(Thu) 00時半頃
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──── あ、 いや、 ……無駄には、
[ "無駄にはできないから。" 何故言い訳染みたのか、それだって分からない。 ──── 悪魔の誘いを、 断ち切ることなど 人の身に出来得るはずがないのだ。
爛れ行く、 堕ち逝く、 香りが、]
(14) 2018/05/17(Thu) 00時半頃
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[ ふらつく脚を地に縛り、 ひとつ、深く息をついて、
茶がもう一度、射干玉を覗く。 薄い唇が、独りでに動くようだった。]
──── "美味い"とだけ、 それだけ言われる方が、良い。
[ 「パンが、 な」 と 小さく付け足して、 口角を歪めるように無理矢理に笑む。]
(16) 2018/05/17(Thu) 00時半頃
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──そうそう、もうひとつ。
薔薇には毒があるからね。
気をつけな?
[ 甘い、あまあい囁きが落ちるのは
離れるよりも、ほんの少し前。
それは一瞬のことで
およそ避ける暇も無かったろう。
囁く耳元に押し当てるのは、薄い唇。
きっとそれは、呪いのような薔薇の棘。 ]**
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[ …世辞を喜ぶ性質ではないのも、 きっと、この数分の邂逅で知れたこと。
勿論、食ってからにしてくれ、なんて 軽口を紡ぐには 唇も身体も重いが、
ふ、 と 気付きの吐息を、 僅かに弛んだ目尻と共に。 拍子に天地を失った身体が傾いだ。]
(78) 2018/05/17(Thu) 15時半頃
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[ 体調が悪いと言えば、そりゃあ悪い。 花に惑う程度の人の身だ。
"お前が離れてくれれば治る"は、きっと、 何時もならばきっと本当で、 真面目な顔で言い放っても終えたろうが、
何処かの窓でも、 開いたのだろうか、
薔薇の香りが離れてくれるような気は、 どうにもしなかった。]
(79) 2018/05/17(Thu) 15時半頃
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─── お前の名前は発音しにくい。
[ 言いなれなかった、と苦言を呈すだけ。 けして"嫌い"なんかではないんだ、とは きっと伝わらない其れで、 ]
(80) 2018/05/17(Thu) 15時半頃
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[ それだから、 離れてくれ、と口にすることは終ぞ無く、 仔鹿のように、震える脚はそのままに、]
─── 腹にパンを詰めて寝る。 …お前もな。
[ 夜に花を咲かせる花もあると言うが、 ……きっと、香り高く蕾を開くだろうから。 虚心だけで彼を、送り出そうとした。]
(81) 2018/05/17(Thu) 15時半頃
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[ 気を抜けばくらりと酔いそうなほどの、薔薇の香り。 ]
[ 濃醇なそれを、今はまだ隣席から香るものと、認識したまま。 ]
[ 掠め逝く薔薇の香は、
大事な血管の上に、 ちぃさな棘を残し、
気を付けるもなにも、
─── 寧ろ 甘受するかのよう。 ]
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[ 調理室を満たしていた芳ばしい小麦は、 薔薇の香がとうに塗り替え、
咄嗟のことに右手で耳の後ろを触れながら、 土の残る調理室の床に 無様にへたりこむ、 青年がひとり。
ほら、去ってはくれないじゃないか。]
(82) 2018/05/17(Thu) 15時半頃
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[ ため息ひとつ、 勢い付け。
未だ狂う三半規管を、こめかみを小突いて 文字どおりに"叩き直し"、 どうにか 身を起こした。 …何時の間にか、風は止み、 窓を鳴らす音は聞こえなくなっていた。
数本のパンを抱え、(小麦の香りを近付けて、) 寮室の方へと足を向けよう。 出会った"居残り"には、 食え とばかり、 押し付けるつもりで。]
(83) 2018/05/17(Thu) 15時半頃
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[ 青年の行く道、後に残るのは、 焼けたばかりの"御身"のそれではなく、 酔しれそうな迄の、 花の かおり**]
(84) 2018/05/17(Thu) 15時半頃
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[ 弾ける炭酸の上に、浮かぶ薔薇。
濃く、色濃く、それは香る。
別の何かからかもしれない。
そして隣の男()からのものでもある。 ]
あ、どこに挟まってたのかね。
食用にも使う薔薇だし、そんまま食えるし。
彩りいいから、まあどーぞ?
待たせたお詫び?
[ コトリ、と。
薔薇の浮かぶサイダーが置かれる。
その水は、その蜜は。
きっと甘く、きっとちくりと痛い。
悪魔が呪いに使う、薔薇の棘のように。 ]
[ 主の身体の一部を、口に運ぶ。
食む、食むと租借は繰り返される。
しっとりとしたレーズンより強く
甘い薔薇の香りが、狂わせるように噎せ返り
動かぬ月が不気味に見下ろしている。
嗚呼。
こんな夜。
美しく咲く《花》を。 ]
[ この汚い手で触れ
この汚い指先で咲かせ
この汚い心で濡らし
この汚い唇で吸い上げ ]
[グラスのサイダーで口を湿せば、それは薔薇の蜜のよう。
濃密に甘くて、脳を痺れさせるような。
もう、隣人の香気だけではないとわかっていても、おかしいと思うには遅すぎた。
月は明るく。
《花》は鮮やかに。]
[ 悪魔の口から零れ落ちる甘美な詞。
誰も知らない。
この穢れた手が何のために花を咲かせるかを。
好きだから?
そんな簡単な理由じゃない。
花は美しく咲き。
散るよりも、枯れるよりも前に。
この手で手折るために。 ]
………なんて、モリスは考えたことない?
[ 射干玉の黒い点が、モリスを見る。
甘い毒を嚥下する喉()に、視線を這わせ。 ]
例えばだけどさ。
こうやってパンを食うみたいに。
誰かの喉に唇を這わせてみたいとか。
奪いたいとか。
壊したいとか。
[ フ、と。
いつもと変わらぬ──けれどいつもとは違う──表情で
帽子の鍔に触れて、笑った。 ]
[ 小夜啼鳥の囁きは、呪いの接吻を甘受した者へも
それは音のない、凪いだ風に乗り。
或いはざわざわと囁く、中庭の薔薇の音となり。
耳をすませば、すまさなくても。
きっと嫌にも、届くだろう。 ]
────なんて?
[ とろり、とろりと、毒が満ちる。 ]*
どうかな。
[この手で手折れたら。
欲望をぽつりと零す声が、他人に聞こえない音とは知らず。
無意識のうちに繋がった向こうに声を返していた。
誰かの喉に唇を。
それそのものは、あまりピンとこない。
けれど、薔薇に酔う思考回路は、感情の深いところの痛みを引きずり出す。
壊すのではないけれど。
奪うのではないけれど。]
うん、――なくは、ない。
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[ どうにも、身体が重かった。 ───この、 "疼き"に似たものを、 教会というちぃさな世界で少年期を過ごしたというのに、 否、 "過ごしたから" か、 よぅく、知っていた。
( ──── 私のkevin、) ( "美しい子" )
草臥れた本の想定が、 ぐしゃり、 と、]
(128) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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