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アラン! 今日がお前の命日だ!
【人】 教え子 シメオン ─昨夜・ジリヤの部屋前─ (15) 2015/05/29(Fri) 12時頃 |
【人】 教え子 シメオン
(17) 2015/05/29(Fri) 12時頃 |
【人】 教え子 シメオン
(18) 2015/05/29(Fri) 12時頃 |
【人】 教え子 シメオン
(19) 2015/05/29(Fri) 12時頃 |
─???・二人目─
[火掻き棒を持ったランタン職人が外へと逃げだす処刑者を追い掛ける。
アランがそれに続くのを見届けて、少女は菫色の瞳を細めた。
すい、と席を立ったのに、誰も気付かない。否、気付くことが出来ないのだ。周囲を見張ると名乗り出た、彼以外には。
ふふ。
駄目よ、せんせい。アランさん。
外に出るのは、ルール違反だわ。
[酷薄な、けれど悲しげな笑い声が落ちる。完全に凍り付いた時間の中を自由に動く少女は、彼らが向かった先へと続く。
時間は、まさに処刑される男が火掻き棒をケツに押し当てられている瞬間で、止まっていた。]
だから、これはペナルティ。
[吹き荒ぶ豪雪の中でも、少女の吐く息は白く曇ることはない。
ブーツが埋まるほどに積もっている筈の雪の上を軽やかに歩くと、ケツを焼かれるヨアヒムを押さえつけた格好のまま止まっているアランのそばに寄る。
それから、刻み付けるようにその顔を見詰めた。]
アランさん。
覚えてる?アランさんがここを出て行く時に、私がお見送りで散々泣いたの。
すごくね、寂しかった。だから、帰ってきてくれたの、本当に嬉しかったのよ…?
[それだけ呟いて、冷気を纏った少女は男の背後に回る。
凍てついた指先が撫でるように服の上から臀部に触れると、その手を──そのまま肘まで一気に埋め込んだ。
ブチブチと何かが裂ける感触。
何かを握った少女の手が引き抜かれる。淡く光る桃の果実のようなそれが身体から離れると、途端にアランのケツが凍り始める。]
…ねえ、これでもう何処にも行けないね。アランさん。
[お仕事も、無くなっちゃったし。
ちらりとケツを焼かれて絶命した男に視線を遣り。
それは果たして獣の声か、少女の声か。どこか陶然とした顔で、少女はすこし離れた場所で待つ彼を振り返った。]*
─凍った時の中─
シメオン。
[さくり、雪を踏む音。
その足跡も、すぐに降り続く雪で見えなくなる。
彼のそばに歩み寄ると、両手に大切に大切に包み込んだ『それ』に、唇を着ける。
疑いと情の合間で見せたアランの涙。その意味はもう、分からない。
彼が粉々に引き裂いた1枚目の用紙には、誰の名前が書かれていたんだろう。
少しだけ歯を立て、味わう。
甘ったるいのに、微かな塩味。これはきっと、アランの涙の味だ。]
……食べて。
おなか、減ってたんでしょ?
[利き手で包んだままの餌を、彼の顔の前に差し出す。
たべて、と唇がもう一度囁いた。]
……わたしね、シメオン。
[彼は受け取ってくれただろうか。
視線を落とすのは、顔を見て話せなかった頃の名残かもしれない。]
(守られるだけのお姫さまなんかになりたいんじゃ、ないの。)
[続かない言葉の代わりに、俯いた頬に一筋だけ、人であった筈の少女の名残が伝って、落ちた。]**
─???・二人目─
[ 空気が凍る。
切り裂くような沈痛な空気が室内を満たした。
思わず周囲を窺った。
吐き捨てる息は凍えていない。
やけに生温く感じて、席を立つ彼女の場所へと足を踏み出した。]
[ アラン。
村の子供達の中でも最年長の彼。
自分を彼のことを兄だと呼んで慕っていたつもりだった。
彼女の指先が男の背中をなぞる。
きめ細かな肌が、繊細な動きで落ちていく。
何を、しているのか。
知らないふりは決してしない。]
ケイ、ト………。
[これ以上汚れ役をする必要などない。
せめて誰かを殺すならこの手で。
既に彼女の大切な叔父の命を奪ったのは他ならぬ自分なのだ。
だから、俺がやらなければ────なんて、そんな理由があれば良かったのに。]
[ アラン兄。
村でも一目置かれる、みんなから慕われるアラン兄。
逃げ帰って来た自分とは異なり、村の外で仕事を持って立派に勤めを果たす姿。
自分が狙われる可能性を顧みずに名乗り出た潔さ。
誰かの名前を綴る時に、涙を流す優しさも、全部。
全部、全部、全部、全部全部全部全部。]
────…嫌いだった。
[ 氷が突き刺さる音。
止めることも庇うこともしなかった。
向けられた視線に、何処か抜け落ちた瞳がそこにあっただろう。]*
─凍った時の中─
[ 名を呼ばれる。
一瞬、遅れて肩を揺らせば包まれた両手に視線を落とした。]
………、……。
[彼女が、唇で食むモノ。
白い歯を覗かせてしゃぶりつく姿に呼吸も浅くなった。
それが、先程から静かに訴えて来る空腹に寄るものなのか、それとも。
分からない。
ただ、引き寄せられるように伸びる手に腕を伸ばす。
そっと白い腕を捕まえれば、わななく唇を一度、引き結んだ。]
( 食べたくなんか、ない。 )
[一度目とは異なり、意識して差し出される魂を口にすることに、今更躊躇するなんて、どれほど馬鹿らしいことだろう。
それでも鼻腔を擽る薫香りに吐く息が湿っぽくなる。]
────、ッ
[耐え切れずに噛み締めた唇が微かに切れる。
そのまま鉄の錆びた味ごと口を開けてかぶりつく。
何滴か落ちる雫の味は酸味混じりのもの。
何処かしっかりとした食感はアランの責任感の強さだろうか。
確かに満たされていく空腹。
一度嬲れば止まらない欲求に確かに喉を鳴らして、鼻頭が痛む。
中途半端な言葉。
その続きを尋ねることはせず。]
[白く細い腕に落ちるのは一体、“何”だっただろう。]**
【人】 教え子 シメオン ─昨晩・処刑執行─ (36) 2015/05/29(Fri) 23時頃 |
【人】 教え子 シメオン
(39) 2015/05/29(Fri) 23時頃 |
【人】 教え子 シメオン ─翌朝・自室→酒場─ (40) 2015/05/29(Fri) 23時頃 |
【人】 教え子 シメオン
(55) 2015/05/29(Fri) 23時半頃 |
【人】 教え子 シメオン
(62) 2015/05/30(Sat) 00時頃 |
【人】 教え子 シメオン
(64) 2015/05/30(Sat) 00時頃 |
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