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【人】 保険調査 ライジ へぇ…CM音楽ね…。 (13) fumifumi 2013/05/05(Sun) 03時頃 |
―少し前
[此処はワンダーランドの入口に過ぎない。
箱から出たくないと本人に言われたのだから、
アリスを家に帰す責務は失われた。
帰りたいと願われれば、鍵はかけられなかった。
固い錠前には、埋められた鍵がひとつ。]
変なことを気にするね。
そんな歳の話なんて―――…
[反復しかけて、違和感に気付く。
危うくシルバートレイを取り落としそうにる。]
…………――なんだって? 年上?
[意外な告白に、驚きを隠さずサミーを見下ろす。
唇を甘く噛む彼の姿は、どう考えても年上に見えない。
とはいえ、冗句を言うタイミングではない。
一体サミュエルは幾つなのだろうと思いを馳せながら。
名残惜しそうな声の響きに、薄く微笑む。
店のドアをくぐり抜けても、ワンダーランドは続いている。
気にせず共に過ごすのであれば、
彼の会計の後に場所を変えればいいだけのこと。
ただ、自宅を選べばマロンが待っている事になるが。
できれば喧嘩せずに仲良くして欲しいというのが本音だ。
どちらも可愛い猫と犬。いがみ合うのは少し辛い。
前を隠す事に適しているロングサロン。
取らずにおいて、良かったと思った。*]
―トイレにて―
[清掃は元よりするつもりだったけれども、
今の状態の侭カウンターで接客をするのは辛い。
閉まるドアに背を預け、前で固定されたサロンの紐を解く。]
―――……。
[サロンを棚の上に置き、スラックスのチャックを下ろす。
サミュエルの嬌声や、悦を帯びた表情にあてられた身体は、
ポーカーフェイスの裏で、興奮を形に表していた。]
――…は、ぁ、
[きゅ、と強く雄を握り込み、欲を発散させる為に上下する。
ドアの鍵を閉める事を忘れる程度には、
トレイルの頭も、身体も。 ――…余裕が無かった**]
[席を立ってトイレに向かったは良いが、
どんな顔をしてトレイルを見れば良いのだろう。
やはりと思いつつ言わなければ良かったか、とも思う。
いずれは言うことだから気は楽になったけれど、
ワンダーランドに年齢制限があったら困る。]
…………、 。
[トレイルはトイレの掃除をしているはずで、
何故か足音を忍ばせて近づくと
しかしそんな音はまるで聞こえない。
疑問に思いドアに耳を寄せると、
そっとドアを開くとあっけなく開いた。]
なんだ、トレイルも興奮していたのか。
[自分だけ絶頂に導かれて、その後何も無かったので
てっきり物足りなくて反応しなかったのだと思っていた。
スタッフたるもの欲情くらい隠せないと
勤まらないのだろうか。
首を傾げながら、その背中を見ている。]
[
よろりと仰け反りかけたが、なんとか踏みとどまる。]
ちょ、
[背後に居た相手がサミュエルだから、
まだ良かったと思うべきなのか。
いや、一番見られたくない現場を彼に見られたのは
最悪な状態なのではないか。
二つの相反する思いで、思考が焦げる。]
だ、だめ。
サミー、ちょっと待って……!
[
動揺を顔に出し、慌てて扉を閉めようとドアノブを握る。]
[
どうしてだろうと見上げて、スゥと眼を細める。]
……何で?
俺の顔は見てたのに。
[一人で気持よくなっているのなんて
ずるいじゃないか。
トイレの中に入った。]
ん。…それはそうなんだけど。
…一人でしてるところ見られたら、恥ずかしいでしょ。
[
サミュエルの身体が室内へと入り込んで来た。
益々困惑した様子で、一歩退く。]
サミー…。
[不機嫌そうにも見える表情、視線を受ければ
どう言って説得しようかと、言葉を詰まらせて悩む。]
一人でなくても恥ずかしいだろ。
[
と首を傾げつつ、出したままのものへと視線を落とす。
……、うん。]
俺でこうなったんじゃないなら、仕方ない。
[悲しそうに目を伏せる。
駆け引きは、すごく苦手だ。]
…排泄を見られてる気分、っていうか。
[
目の前で自慰をしろと言われても、やはり落ち着かない。
視線の向いた先に気づけば、居心地悪そうに眉を下げ。]
…サミーが悪いとか、そういうの無いからね。
さっきも言ったでしょ、僕がしたくてやった、って。
[極力穏やかな声で告げる。]
[
トレイルの熱はどこかに消えてしまいそうだ。
自分は見られて恥ずかしさはあれど、
その感覚も嫌ではなかったのだけど
どうやらコレは特殊なものらしい。]
そんなに嫌なら出てゆく。
邪魔して悪かった。
[しゅんとしたまま、もう一度トレイルを見上げた。]
[
見てるからそのまま続けろなんて言われたら
断りにくい対象な事もあり、色んな意味で辛い。]
うん、先にカウンターで待ってて。
[しょんぼりとしている彼の視線を受けると、
肩を押して退出を促す、という方法が取り辛い。
捨てられている子猫を前にして、見て見ぬ振りをする心境。]
…………。
[参ったな、と小さく漏れた息は困惑からか、情欲からか]
それとも、サミーが手で抜いてくれる?
[沈黙の後、静かに尋ねた。]
[ワンダーランドの扉を開く前から気づいていた事がある。
……手、で?
[眉はへにゃりと下げたまま、オウム返しに聞く。
そのまま指を伸ばして、ふと思いつく。
指でその熱に触れながら普通にするよりは、と
徐に頭を下げて、先端をぺろり。
思っていたよりも、感触は悪くない。]
…一人でした事は、流石にあるよね?
それと同じような感じに、してくれ
――た、ら……
[
視界から彼の顔が消えた事の違和感を覚えるのと同時に、
怒張の先に触れる生暖かいものへ意識は向く。]
さ、サミー?
[何をされてるのかは、考えずとも理解できた。
動揺を孕んだ視線を、下方――サミュエルへと向ける。]
[
……なに?
[足元に屈んだほうが舐めやすそう、と腰を下げ
手で固定して改めて、と思ったら名前を呼ばれた。
見上げたままもう一度ぺろり。
味はするけれど、大丈夫そうだ。]
歯は気をつける。
[そう宣言してから、口を開いてはむり。]
――ん、 なにって。
[
確かめるようにもう一度舌を這わす様を目の当たりにし、
狼狽を隠さず、口元を手でおおう。
声を殺すのが目的という訳ではない。
くわえ込む姿を見て、少なからず興奮している。]
ん、 ……ふ、ぅ
[刺激を受けて大腿は緊張し、猫の腔内で雄は震えた**]
[
視線を下ろすと、髪色に似た茂みが見えた。
コレはダメでは無いようだから、
そのまま震える雄を咥内へと向かえる。
歯を立てぬようにしながら舌と上顎で擦ると、
溢れる唾液を絡めて何とか深くまで飲み込む。
苦しくなってくるけれど、嫌な気分では無かった。]
…………ッ、 ん。
[ただ口が塞がっていると喋れないだけだ**]
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