人狼議事


270 食人村忌譚

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亡命同盟 エツコは、メモを貼った。

ginlime 2017/12/04(Mon) 02時頃


 かあ、ちゃ……ん。


【人】 亡命同盟 エツコ

[受けとめようとした腕>>7:+39を、
 肉体>>0が通り過ぎていく
 小柄な体から出るべきだろう便り>>7:49>>-1は、
 幽体の耳には届かない
 かわりに、すり抜けた体からの呼び名は、
 儚い身にも、受け止められた

 声の出せない男に、1つ>>2
 そして、この場にいない相手へと、もう1つ>>*0

 もう1つの相手の姿は、思い描けたかどうかはわからない
 ただ、代わりに思い出したのは、
 足掻いていた最中にかけられた言葉

 ――――だから、嫌いじゃなかった>>4*7、と]

(20) ginlime 2017/12/05(Tue) 20時頃

【人】 亡命同盟 エツコ

いらっしゃったんですね

[一つ一つを思い出しながら、手を伸ばす
 欠けたものか、残ったものか
 肉体の残る一つの指を、幽体の指でそっと絡めた
 傍らにいたのか 離れていたのか
 声なき源蔵の言霊までもは察することができなかったが]

最期に、呼びかけたいと思える方が

[動かせば、幽体の指はすり抜ける
 だから、絡めた形のままでいる 一拍、二拍、もう少し
 遺された、とは言えないが、見送る場にいる1人として、
 食べることも叶わない者として、自己満足の仮の供養

 どうか 果たされなかった約束>>4:203が、
 交わされますように

 志乃>>12とリツ>>14が来るなら、その場を離れ、
 頭を下げ新たに鬼籍に入った者を、見送ったことだろう*]

(21) ginlime 2017/12/05(Tue) 20時頃

【人】 亡命同盟 エツコ

―集会所/屋根の上―

[弔いが進められている間>>14>>15
 建物の屋根に腰掛けて、ぼんやりと村を見渡していた
 風になれない体では、労ってやることもできないから
 見咎める者もいない体で、童子のように足をばたつかせ
 村に流れる時間と暮らしを肌で思い出しながら、
 かつてと変わらぬ長閑な村を、体なき眼に映す

 調理場からの音は、ここまで届いてきただろうか
 リツが、人手を求めに行った姿は見ていた
 もし、助力を求めることができたとすれば……
 それは、弔いさえも拒まれる、
 『村九分』>>6:8が晴れた証拠といえるだろう

 禁忌たる愛理の死から始まった、
 殺し合いの『命』>>2:#2
 その束縛が、剥がれ落ちた頃合いだったのかもしれない]

(22) ginlime 2017/12/05(Tue) 20時頃

【人】 亡命同盟 エツコ

[ばさり、と烏が下りてきて、のんびりと傍らに止まる
 山々に囲まれた長閑な村は、かつての日常と変わらない
 元通りとは決してならなくても、
 ただ、平和な、“いつも通り”は、
 そう遠くないところまで、近づいてはいるのかもしれない

 ただ、聞き届いていた約束が>>7:19>>7が、
 時限つきのそれ>>11が残されている
 見届けよう その時までは、この場所に

 弔いはどれくらい進んでいるのだろう
 そう思った頃合に、烏がカァと一声鳴いた]

かー かー かー

[迫るその時>>16を待ちながら、
 穏やかに流れる時間を、消費した**]

(23) ginlime 2017/12/05(Tue) 20時頃

【人】 亡命同盟 エツコ

―弔いの終わる日―

[その日の天候はいかようだったか
 澄み渡る晴天であっても、着飾った志乃の姿>>30が、
 ひときわ美しく際立っていたと思う
 櫻子にまとわせた死装束>>3:141の感触を思い出し、
 微笑みとともに、少し離れた場所から様子を見やる

 自分は、勝手に担った見届け人
 “もしも”があっても介入することは叶わないが、
 執行者、リツの近くに佇むことは、憚られた>>4:+0

 交わす言葉を>>18>>31耳に留める
 実用性を伴う磨き抜かれた刃が煌めき、
 確実に求められた役割を遂行し――――>>19

(42) ginlime 2017/12/06(Wed) 20時半頃

【人】 亡命同盟 エツコ

志乃さん

[体が2つに分かれたことを確認し、瞑目する
 これもほんのわずかな間 くるりと2人に背を向ける
 『懐を』とは聞こえていた 
 しようとすれば、その意味を確認する術もあるだろう
 けれど、それは儀式の――――
 約束>>7:19>>7の範囲外のこと]

また、いつかお会いしましょう

[かつてかけられた執行者>>5:15の言葉をなぞらえる
 心が心の臓ではなく、頭に宿るもの>>2:188ならば、
 彼女は今、そこに何を湛えているのだろうか>>32
 そんなことを、ふと思い描きながらも、
 役目を終えた見届け人は振り返ることなく、
 その場を後にしたのだった*]

(43) ginlime 2017/12/06(Wed) 20時半頃

【人】 亡命同盟 エツコ

―それから―

[そして、長い、長い月日が経過した
 生者達が紡ぐだろうこの村の物語は、
 どんな経緯を辿ったのだろうか

 滅亡か、継続か、巡る命は生まれてきたのか
 因習に囚われたありようは、
 いったいいつまで、続いていたのだろうか

 大戦を迎え、終結に至り、高度な成長を国が遂げ、
 文化が変わり、元号が変わり、
 人のありようさえもが、変わっていったのかもしれない

 ただ、死して因習の縛りから解放された江津子は、
 村のあったこの地を、未だに巡り続けていた
 転生を果たすこともなく、天に召されることもなく]

(44) ginlime 2017/12/06(Wed) 20時半頃

【人】 亡命同盟 エツコ

おはようございます

[いつもの場所で立ち止まり、深々と礼をする
 そこは、近代的な家屋か、なにもない更地か、
 はてまたダムに沈んだ水底であっても、
 やるべきことは、変わらない
 昔々のその昔、焼けた家屋>>6:8があった、この場所で

 長い、月日が経過した
 あまりに月日が経ち過ぎていて、
 どうして挨拶をしているのか、自分が誰なのかさえも、
 時々思い出さなければならない時もあった

 当時を生きた者たちは、そのほとんどが、
 みんなみんな死んでしまい>>37
 かつての面影を見いだせる場所は、
 残っているのかも、分からない]

(45) ginlime 2017/12/06(Wed) 20時半頃

【人】 亡命同盟 エツコ

[その場を離れ、周囲を巡る
 運命の時を迎えたのに、なぜ輪廻の流れを逸脱したのか
 それは江津子自身にも、分からない

 ただ、こうして彷徨っていることを、
 疑問に思うことも、嫌だと感じることも、ほとんどない
 はるか過去の忘れた出来事も、この場にいると蘇るから

 足掻き、悩み、苦しみ、抗い、
 笑い、楽しみ、言葉を交わし、分かち合い

 因習に縛られた穢れた村でしかなしえなかった人々が
 精一杯に、確かに生きた時代に、触れ合えるから]

巡り巡りて 帰りゃんせ――――

[歴史でみれば瞬きするほど短い期間、
 描かれた物語が、まどろみの中から蘇る
 時代遅れの歌を口ずさみながら、微笑みを携えて、
 江津子は今日もこの地を見守る**]

(46) ginlime 2017/12/06(Wed) 21時頃

[生温い風に四つ足は目を覚ます。
本来なら雪解けもまだ先、鼻先を掠めるのは
生木を凍らせる張り詰めた大気。

だが今、四つ足の鼻を湿らせるのは温度を持った風。
命の気配を湛えているくせに、ぼたぼたと零していく。

にぃ、と嗤った四つ足の口は深く裂けて、
赤い舌が鋭い牙を研ぎ直すように舐め拭いた]


 グルルルル……。

[低い唸り声が喉の奥から漏れる。
前後に動く耳は片方しかないが、四方から聴こえる音を
逃すことは無い。

匂いと音を頼りに四つ足は雪に足を沈めながら
慎重に進めていく。

後ろから付いてくる仲間たちも真似ながら進む先に。
遠く遠くに雪に埋もれてある動物が
群れて住まう場所があった。

普段余程腹を空かせない限り、獣は近付かない場所]


[だが離れて動くドングリの様な影が見えて。

四つ足たちは動きを止めた。
そうして風下になるようにゆっくりゆっくり位置を変え、
雪の溜まり場に身を潜め。

茶褐色の毛並みの四つ足が距離を詰める。

どうしてその動物達がここにいるのか。
四つ足には関係なかった。

ただ、腹の膨らんだ柔らかそうな肉の匂いを
運ぶ動物たちに目をぎらつかせ。

道標のように赤い筋を付けた雪の上を、
一拍置いて一気に駆け抜けた]


 ガルルルルッッッ!!

[この動物たちは群れになっても牙はなく、
時として火を噴く道具を使うのは知っていた。
だからまずその群れの首領を狙い、顔を潰す。

たちまち統制を失った動物の群れなど
後は好きに食い殺すだけだ。

これだけあれば暫く群れは生き抜いていくだろう。

早速柔らかで栄養満点な
腹の中身から食らい付いて気付く。

この血も肉も、この動物独特のものか。
何処かで口にした覚えがあった]



[何処でだったか。

牙を深紅に染めた獣は少し悩むような素振りを見せたが、
すぐに邪魔が入らぬうちにと、ガツガツと
食い進める。


何一つ変わっていない。

          獣が家畜を食い殺しては生きる話**]


[崩れ落ちた、短い刀の刺さった身体
最期の鳴き声に触れて、ススムは眼を閉じる。

望みは叶わなかった。
人として生きる事
獣のように、喰って交わり死ぬだけの一生ではなく
誰ぞの役に立てる事、知識を追いかける事
身体だけでなく、情のある交わりを持つ事

どれ一つ成し遂げぬまま
意識が薄れていく]



 ――――僕も、誰かと


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