人狼議事


73 ─深夜、薔薇の木の下で。

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フィリップ! 今日がお前の命日だ!


 え……?

[聞きたくない名前。ロバートに告げたように
 彼の中でのセレスとの認識は
 嘘つきセレスト。そう、嫌いな人間の名前。

 彼に、何を渡す、って……?

 そう、尋ねるよりもカルヴィンの意識が遠のくのが早い。]


[ただ、質問を口に出すことは無かった。それは]

 ……………っ

[鋭い痛みが胸に走り息が詰まったから。
 丁度、オスカーと元生徒会長から逃げた先
 セシルの曲を聞く前に中庭で棘にさされたのに似た痛み。]

 ………っ

[ただ、今はその痛みがいったい何なのか?
 どうしてちくちくと痛むのか?わかる術は無く。
 むしろ、カルヴィンと一緒なのに、繋がったばかりなのに
 どうして、痛みが胸にすみつくのか?
 痛みは、拒否、拒絶の象徴のはず、と。胸を押さえ思った]

 


[どくん、と痛いほど胸が高鳴る]

棘は……どこにいるの……


 …………? 誰……

[声が響く。きいたことは……辛うじてある。
 図書室でロバートを探し(結果会えなかったが)
 ていた時同学年が零した声。

 不可思議な空間ゆえに自分の心が
 カルヴィンを眠りに落とした自責に狂った。
 とは思わないで、誰か、がいると思った
 ただ、付き合いの無い声ではあったから警戒心は如実に表れ]


あぁ…カルヴィンは眠ってしまったんだね……

僕は…体は、エリアスと…いうけれど……
多分、君は知らないと…思うよ……

君は、誰……


 ………また、やられたエリアス……?

[エリアス。
 いつだったかベネットとセレストがシャワー室で
 会話していた時出た名前。(
 そしてロバートと会話したとき
 その情報を、話題そらしの為に
 必死に思い出していたから覚えている。 
 やっと同学年の病弱そうな少年の姿と名前が一致した。]

 ……フィリップ……
 棘って………何

[否定したい事実を匂わせる言葉に
 意識にむっとした感情はのるが、
 如何せん不可思議すぎて
 突っぱねるまでには至らなかったのか、
 辛うじて名前を零し、謎の言葉に関して尋ねた。]


棘は…僕の、分身……
今…君達の感情を作り出したのは……
作り出すきっかけになったのは……僕の、香り……

フィリップ、だね。
初めまして。


君達の願いも…聞こえてた、よ。


 薔薇の……分身…………
 俺、さっきまでカルヴィンといたから
 他の人、会ってないよ……?

[正直よくわからない。
 香は、匂いはロバートの話と一致し理解は出来たが。
 棘……どこに”いる”のという表現は
 ものではなく人に使う。
 分身と言われても心当たりが無い。
 自分に埋まっている痛みがそれとは知らない。
 ただ、願いの話を聞くと、]

 …………もし、もし仮に、
 ひとつの可能性として、
 そんなことはもちろんありえないけど。

[事実を肯定したくなくいくつもの
 否定、仮定を考えてから、
 ついで、カルヴィンが意識を失ってから
 悲観で考えていたことを口にする]


 ……本当に、カルヴィンがみんなと同じように
 眠ったんなら、全然叶わなかった……

[別に薔薇が願いをかなえるという話も何も無い。
 単なる八つ当たりだが。]


そうだね…ごめんね。
僕は、願いを叶えることは…できないんだ、よ

香りは、君達の……感情の後押し…、だけ……

僕の、我が儘のために、ね。


ごめんね…君達を傷つける気は、なかったんだ……


棘は、君達が…想いを遂げたら、感染…する。


その精気、僕が咲くために…必要、なんだ…


カルヴィンを想うキモチは…痛い…?
なら、それが、棘……だよ。

[もう薔薇も堪えられないほど熱い情が胸に溜まる。

またドクン、と高鳴った]


 ………………ありえないことの、
 話だから、いいよ……
 あり得ない事に謝罪なんて、変。

[認めたくない事実と、弱弱しい声の謝罪に
 八つ当たりの矛先を失い、
 小さく意識を零す。]

 うん………痛い、けど……
 この痛み……?が棘、
 思いを遂げたら感染……渡すってそのこと?

 けど……思いを遂げろって言われても……
 カルヴィンが起きて俺を好きになってくれなきゃ……
 それkぁ、俺が眠るかしてカルヴィンに会えなきゃ……

[肯定したくない事実から目をそらす為
 返る棘の話題に意識をさっと移す。
 ただ、棘、が何かわかっても、
 え?どうやって渡すの?と頭に疑問符が浮かぶ]


キモチが本物なら…目が覚めても、留まる、よ

僕が…棘を貰いたい人が、いるんだ。
僕の願いが叶ったら……
ちゃんと、きえるから……


[棘を渡す方法を教えることは簡単。
けれど薔薇がそれを口にできないのは、
無意識のエリアスの感情故にか。

会えずに泣いているのがわかるから。

薔薇は、サイラスがキスだけで移したことを知らない]


 んー…………??
 よくわからないけど、君が消えれば
 カルヴィンの目が覚めるの?

[事実を否定しながらも
 目が覚める、の話題になれば食いつき。
 ただ。]

 いや、えっとセレストが欲しいってってるんだけど
 それで、いま、あげる方向に、しちゃった………
 セレストじゃいやなら、今から断るけど……

[どうやってあげるのかはさっぱりわからないが。]


…エリアスが、嫌がってるんだろうね。


でも、セレストに、渡してくれる…?

[無理矢理押し込めた感情は、弱々しい]

僕が消えたら…皆、目を覚ますよ。


 そうなの…………?
 エリアスは薔薇が嫌いなの……?
 
[嫌がってる、と言われても
 何を嫌がっているかがわからず緩く首をかしげ
 薔薇がそうしたいことを嫌がる
 =薔薇が嫌いだから薔薇が望むを叶えたくない?
 ぐらいしか発想できなかった。]

 ……本当?
 消える、って、咲くってことかな。
 よくわかんないけど精気、だっけ。
 好きなだけあげるから、
 絶対、絶対カルヴィンの目を覚ましてよ

[目覚める、の言葉にほっとしたのと嬉しさと。
 事実を否定していたこともほおり投げて。
 ただ、別に好きでもないが嫌いでもないので
 消える、が死亡ではなく、咲く、望みを叶える。で
 あることを確認した]


…サイラスは、カルヴィンに……どうやって棘を渡したか…
君は、知ってる…?

[彼が苦しいと言いながら、棘を受け渡した時間は短かった。

だから、もし知っていたら]

サイラスも、眠ったでしょう…?

[キスだけでも受け取ることができるとの暗示になるか否か]


[更に言葉を紡ごうとして…薔薇の声は途切れる。

エリアスとしての体力が限界だったのだろうか]


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