人狼議事


311 【RP】妖怪温泉『百夜の湯』

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【人】 護法善隊 ヤツデ

―― 客室 ――

 入れ。

[ 戸が三度叩かれ襖が丁寧に開かれ、
 盆を携えて、女将が部屋へと>>4やってくる。


 えっっっ、来たのマジでっ。

 そんな顔は、窓ガラスにだけ写しておいた。

 夜風に当たった後、食事も頂いた後で、
 食後の一服にはちょうどよい時間帯。 ]

 ぬ。
 茶も持参したか。働き詰めだろうし、
 我の部屋で少し気が休まればと思ったのだが

(6) はたけ 2021/03/07(Sun) 16時半頃

【人】 護法善隊 ヤツデ

 スマヌな。

[ 広縁の方へ手招き、そこに座られよと籐の椅子を
 指差して ]

 此度も世話になっておる。

[ 向かい側の席に……は座らず、やはり窓辺に腰掛けて。
 数秒、体感にして数十秒押し黙った後に ]

 この場所があってよかった。
 おかげで、頭領なんて柄じゃない役も、こなしていける。

 頭領で有り続ける限り、慰安旅行と称して
 ここへ来られる。  ありが とう

[ 言いながら小刻みに震える指で、湯呑を引っ掴む。 ]

(7) はたけ 2021/03/07(Sun) 16時半頃

【人】 護法善隊 ヤツデ

 ――……少し、休んでいくとヨイ。
 女将が、よければ だ。

[ なんでもない風を装えただろうか。
 少なくとも声が震えるようなことはなかったはずだが。 ]
 
 まこと、ヨイ夜である
 梅の花に飾られた月も、美しいものよ。

[ 返る言葉がどうであれ、女将が席を立つまでは。
  月明かりの中で、夢のような時間を過ごしていた事だろう。*]

(8) はたけ 2021/03/07(Sun) 16時半頃

【人】 護法善隊 ヤツデ

―― 客室から庭へ ――

 やっておるな。
 どうだ?盛り上がっているか?

[ どことなく、機嫌の良さを感じさせる足取りで
 庭に設えられた宴会場へと顔を出したものの
 どうやら宴も酣の時刻だったらしい。

 当然のことだが、時間は有限であるし、
 夜明けは必ずやってくる。 ]

 ――……どれ一つ舞うか、

[ いいぞやれやれと囃し立てる妖かしたちの真ん中に
 簡易的な舞台を作り、その中心にふわりと降り立った。 ]

(9) はたけ 2021/03/07(Sun) 21時頃

【人】 護法善隊 ヤツデ

 宴も酣ではあるが、月もヨイ顔をしている。
 この見事な梅の花に酔え、今宵は目をつぶろう

 だがくれぐれも女将や従業員に迷惑をかけるでナイ。

 ………ヨイな?

[ 一笑い起きたところで、羽根を広げて、くるり回る。
 少々の風が頬を撫でたとしてもご愛嬌 ]

(10) はたけ 2021/03/07(Sun) 21時頃

【人】 護法善隊 ヤツデ

 ――イヨーッ ハッ ハッ

[ もしも楽師がいたのなら一節頼んだことだろう。
 夜空に白と黒が舞う。澄んだ声は、庭先にいれば
 聞くことができるだろう。

 唄はあまり、得意ではナイので、
 他に誰かが歌ってくれるなら任せただろうが

 誰もいなければヤツデが言葉を紡いだ事だろう。

 夜明けまで騒ぐ程には若くはないが、
 ひととき、酒に、梅に、酔ったような時間が
 流れていった事だろう。* ]

(11) はたけ 2021/03/07(Sun) 21時頃

【人】 護法善隊 ヤツデ

 ヨイ香りなものでな、楽しませて貰っていた
 寒くはないか?

[ 椅子に腰掛けるの>>14を横目に捉えて、
 煙管の先端に火を入れる。

 ――置いてすぐに立ち去られる可能性も
 考えていただけに、落ち着きを授けてもらうべく
 火を灯したが、

 立ち上る煙の香りと、梅の香りが混ざり合う
 ただの現象に、思う所有り。

 ごまかすように、ふぅと煙を上に吐いた。 ]

(34) はたけ 2021/03/10(Wed) 07時頃

【人】 護法善隊 ヤツデ

 カカ、……毎年ここに来るのが楽しみで
 死に損なうのでな。

 もう暫しは退役はあるまいなァ。

 だが、もしその日が来たなら、
 十日程、金を落としていくとしよう。

[ 月の明かりに照らされる横顔>>15を盗み見る。
 それだけで満足してしまうほど、老成しているつもりは
 ないが。ないが。

 えーめっちゃ無警戒に部屋にくるやーん
 呼んだの我だけどー。
 なんかこー期待してもいい感じですか

 そう思いつつも、今まで大事に大事に、
 築いてきた関係を手放すようなことになるのは惜しく。 ]

(35) はたけ 2021/03/10(Wed) 07時頃

【人】 護法善隊 ヤツデ

 互いその時まで――………その、
 元気で居るとヨイ な

[ 我ながら苦しいやつである。
 我これ知ってる。人間なら、ばあむくうへんなる
 珍妙な名の焼き菓子食うやつじゃろう。

 へたれが等しく食う羽目になり、
 食いながら泣かねばならんというあれ。 ]

(36) はたけ 2021/03/10(Wed) 07時頃

【人】 護法善隊 ヤツデ

 ああ、そのようだ。
 無論あちらでも月は眺められるし、美しいよ

 だが、あちらに そなたはおらん故

 ここの月ほど、美しいとは思わんなぁ。

[ くつり、笑って。
 ふわり、羽根を広げる。 ]

(37) はたけ 2021/03/10(Wed) 07時頃

【人】 護法善隊 ヤツデ

 空気も清浄、食事も美味、
 湯は極上。

 ほれ、我の羽根も息を吹き返したようだ。

 まこと、ありがたきことよ。

[ 覆い隠すように、視界を遮断するように
 モイのちいさな体一つ>>16羽根の影に囚える。

 まーけっきょくヘタレなので、抱きしめるとか
 そんな恐れ多いことできやしねーんですけどね。

 やがて満足すると、宴に参加してくると席を立つ ]

(38) はたけ 2021/03/10(Wed) 07時頃

【人】 護法善隊 ヤツデ

 少しは休まったか?
 くれぐれも無理はするでナイ。

[ 僅か、風呂上がりのように上昇した体温のままで。
 もう何時間も酒など飲んではいないのに、
 酔ったな、などと言い訳をしながら。* ]

(39) はたけ 2021/03/10(Wed) 07時頃

【人】 護法善隊 ヤツデ

―― 宴の終焉 ――

 兵どもが夢の跡。

[ 宴席の撤退も終了し、残るは烏天狗ただひとり。
 大きく羽根を動かして、立派な立派な梅の大木の
 中頃へ。 ]

 ちょいと失礼するよ

[ 宴席から拝借してきた酒と、梅の醤油漬けを片手に
 枝へ腰掛ける。

 より濃く、より近く香る梅の花の香りに目を細め ]

 ヨキ哉 ヨキ哉

[ 一人きりの酒宴の席は空が白むまで、
 おわることはない――。* ]

(41) はたけ 2021/03/10(Wed) 22時半頃

[誰に語り継がれることもない
 とある梅の木における譚でございます。]


[一昔を百ほど重ねて更に古く、
神泉のほとりで唯一つ芽吹いた梅がありました。

泉の精気を取り込みながら育つ梅の木は
ある年、初めて花を咲かせました。

まだ小さな梅の木です。
つけられる蕾の数も知れたもので、
それでもようやく咲かせられた花でした。

けれど泉を訪れるものはなく。
このまま何に見られることもなく散るのだろうと
梅の木は諦めていたのです。]


[一輪、一輪と散り落ちて
とうとう最後の花を残すだけになった時、
泉を訪れるものがありました。

陽が西の空端に沈み切る頃、
どこからか飛んできた繡眼児が一羽、
梅の細い枝にとまったのです。

どこから来たのだろうか。
たった一羽でいるのだろうか。

意思を伝える口も術も持たない梅の木は、
幹に寄り添って夜風をしのぐ繡眼児に
何も尋ねる事ができません。

羽を震わせて寒さを耐える繡眼児を
一晩留めてやる事しかできませんでした。]


[朝も明け切らぬ内に、
繡眼児は羽根をはばたかせます。

枝から枝へと跳んだ先には
最後の一輪がひっそりと咲いていました。

どこへ飛んでいくのだろうか。
何かあてはあるのだろうか。
その糧に、僅かながらでもなるのなら。

梅の木はまだ動かせぬ枝を力み
繡眼児に蜜を飲んでいくよう訴えました。]


 チチチ。チチ

[繡眼児は花弁の端をつついただけで、
蜜を飲みはしませんでした。]


[一晩の宿を感謝するように
くるりくるりと三回円を描いて飛んだ繡眼児は
すぐに何処かへ消えてしまいました。

一輪の花を枝に残したまま、
梅の木は何も見えなくなった空を
ずっと、見ていました。]


[風で揺らがぬ立派な枝を伸ばそう。
夜露を防ぐ洞を作れる立派な幹を育てよう。
気兼ねする事なく蜜が飲めるほど花を咲かせよう。

出立をただ見送るのではなく、
囀りに応えられるような「かたち」を作ろう。

ほとりに唯一萌え出づる事が適った梅の木の想いを、
神泉は長い時間と共に叶えました。]


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