174 蝕魔の苑 ―学園編―
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ひっ
[顎を引かれ>>0:128抗議する前にもう一匹現れた蛇がするりと首に巻き付いて情けなく小さな悲鳴をあげる そして、初めて“声”について指摘された羞恥に紅潮した肌がより赤く染まり]
っ、ふざけるな 悦んでなんか、いない……
[そう言った時だったか、養護教論の声と共に目の前が暗くなったのは]
(2) 2014/05/02(Fri) 23時頃
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………目覚めなさい。
時が来たのよ。貴方の……貴方達の本当の姿を解き放つ時が。
理性の枷を捨てて、本能のままに宴を楽しみなさい。
内側から蠢く衝動に身を委ねなさい。
それはとてもとても気持ちの良い事なのよ。恐れる事ではないの。
さあ、襲ったり襲われたりしなさい。
犯したり犯されたりしなさい。
この閉じた世界での、明けない宴の始まりよ………
[それは彼らの中に知らず忍び込んだ蝕魔の種に囁きかける。
その衝動に自我を飲み込ませてしまうのか、それとも理性を残したまま望む通りを叶えるのか、…それは彼ら次第ではあるけれど。
一つ確かなのは、声が聞こえた者達にも備わっているという事だ。
タバサと同じ、蝕魔を思い通りに扱い、人を犯し、精神を冒し、肉体を好きに変造させる力を……彼らも持っているという事。]
ズルリ。
[彼の蛇がトレイルに巻き付き笑った瞬間、自分の中で何かが蠢く感覚を覚える。
そして、悟る。]
ーーーー愉しいことが出来る。
[フィリップの口角は上がり、蛇は嗤う。]
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……なんだったんだ
[何事もなかったようにフィリップが目に映っても一番に考えたのは彼のことではなくこの現象と あの瞬間の前に、聞こえた>>0:130声のこと]
(3) 2014/05/02(Fri) 23時頃
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[じく、ぐちゅ。
じゅくり。
内の何かが目覚めるような感覚眩暈を覚えた。
見るだけではあきたらない。何か。]
ー〜?!ーー!!!
[人であった物は人でなくなったのだろうか。
わからない。
だが確かに言えることは
欲が膨らむ音が聞こえたこと。]
……ぁ、
[夢の中に響く、甘く優しい声。]
ほんとうの、すがた?
ほんの、う?
[身体の奥、甘く甘く痺れる。内側で育っているのがわかる。]
好きにして、いいの?
[そう、例えば復讐とも言えぬほどに子供染みた仕返しなども。]
……そうよ。好きにしていいの。
[ふと、聞こえた声にほくそ笑んで言葉を返す。]
あなた達にはできない事はないし、やってはいけない事もないわ。
…あるのはできる事と、やっていい事だけ。
[体内で根を張り、蠢く生命は宿主をも少しずつ変えていくだろう。その結果まではさすがの自分も知る事はないが]
……楽しい事、できるといいわね。
あぁ…なんて…
愉しいんだろう……!!!
[トレイルの歪んだ顔に。色のある声に。
そのすべてがフィリップに愉悦を与える。
嫌いな人間の苦しむ顔が見たい。
見たい。
見たい
見たい
見たい
見たい
見たい ]
僕をもっと愉しませろ。
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知るか……
[その声を聞いて思考から戻り今まで何をされていたか思い出せばくすりと笑う姿が憎らしく感じ>>7舌打ち その間が良くなかった。“お見舞い”は意思に関係なく、受け取らされてしまう]
な……!?
[すぐに反応することが出来ずに、二匹は制服の中へ潜り込んでしまった 誰かの身体ーーその誰かが隣のベッドで眠っているとは、知らないーーで遊ぶことはあっても、遊ばれることなど有り得ない。そういった人生を送ってきた 信じられないことをされて固まってしまう。ーーそれも蛇が動き出すまでのことだろうか]
(10) 2014/05/02(Fri) 23時半頃
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ひっ…ぁ
[それはすぐのことだった。遮るものなく肌の上を蛇が這いずるおぞましい感触……それを上回る『 』 隣から聞こえた声を気にする余裕などない]
ま、待って……!
[去ろうとするフィリップ>>12にすがるように手を伸ばしても、それは届かずカーテンが閉められた]
(15) 2014/05/02(Fri) 23時半頃
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あ、ぁ……ひぁっ、ゃ、嫌……
[すぐに座っていることが出来なくなりベッドに倒れ込む 荒く胸板を上下させればむせ返る甘い香りを肺の奥まで吸い込んでしまい、身体の中から、脳の奥から溶けていくような錯覚を起こして]
誰か…
[もう仲間達でなくてもいい、誰か助けてくれ、おかしくなってしまう。 そうだ、助けを求めて泣き真似でもし話を盛ってあいつを退学にーーすぐにそんなこと出来るわけないと気付いて口を閉じた 蛇に身体を弄ばれて、ーーズボンの前をきつくしている姿を誰に見せるというのか]
(20) 2014/05/03(Sat) 00時頃
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[何かを合図にしたように狂ったように這いずり回り始めた蛇をどうすることも出来ず、布団の中声を殺そうと口を手で覆った しかしそれは狭い室内では全く意味を成してないのかもしれない]
ん…ぅ……っ、く
[もぞもぞと太腿を擦り合わせ、虚ろに天井を見上げる どうしてこの僕が、こんな目に]
(22) 2014/05/03(Sat) 00時頃
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[胸の上を這われると、男には不要で意図して触れたことのない部分がじん、と熱を帯び始めたのが分かる 身体が作り替えられていくようで恐ろしい。なのに誰かに見られることに怯えることしか出来ないなんて
カーテン越しの問い掛け>>25に口を覆うのをやめ声を堪えながらなんとかこう言う]
っく、ぁ……しね、よ
[幾度も“玩具”に向けた言葉、カーテンが閉まったベッドに誰がいるか隣の彼も気付けるだろうか しかし今はその時のような余裕も嘲りも皆無で]
(32) 2014/05/03(Sat) 00時頃
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[否、彼はその前に……>>28それに気付けば驚愕で目を見開き]
っ、やめろ!僕をみ…っ、ん……見るな!
[それはきっとフィリップの次に見られたくない相手だった 冷たい色で見下されるのはまるで立場が逆転したよう。屈辱に怒りを浮かべても与えられ続ける刺激に表情はすぐに歪んだ]
(34) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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[スティーブンに這わせた蛇は囁く。]
先生。僕も混ぜてよ。
クラリッサを、僕の愉悦に使わせて?
[それはまるでおねだりのような。]
[親しくしている生徒の蛇か。]
ああ、いいさ。
ゆっくり、蝕ませていきなさい。
[欲に支配のされた教師はそう笑った。]
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ああっ、ひ、や……っ
[不快な声が名前を呼び、堪えることを許さないというように蛇が踊る>>36恥知らずな声が零れ落ち、手で覆うことも出来なくなった それでもまだ全てを投げ出さず虚ろだった目がヴェスパタインを見据え敵意と怒りを滲ませる 口調は戻ってもわざとプリンスと呼んだ時のようにその笑みは、その言葉は>>37ーー]
お前、ぼく……に、そんな態度……っ
[呼べるわけがない、こんな姿をあいつらには見せられない。それを分かって言ってるのだろう 許さない、こいつもフィリップも…… そう考えても言うことを聞かない身体、生理的な涙が流れ落ち、時折びくん、と反応する]
(45) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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[きっとここに誰もいなければ、それがどれだけ惨めでも自分で慰めていただろう けれど今ここには憎たらしい奴等と、別の誰かがいて、痛いぐらい主張している肝心なところには蛇は通らない
そんなことを考えた後、はっとする まるでフィリップの言うように悦んでいるみたいじゃないか]
(……違う)
[違う、僕は違う、そんな卑しい人間じゃない……そう自分に言い聞かせて]
(47) 2014/05/03(Sat) 01時頃
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っ、触るな……
[頬に触れられ嫌悪を露にするも、何もすることは出来ない おねだり、そんなことは出来るわけなくすぐ否定を口にしようとするが…いつも放課後の“遊び”により見慣れた筈の彼に妙な艶があることに気付いて少しの間見つめた]
っ、ふざけんな!
[耳の中へ入り込んだそれ>>49には気付くことなく 苛立ち片手を持ち上げヴェスパタインの頬を張ろうとした。……煽りにではなく、微かに迷いがうまれた自分に対してだったのかもしれない しかし力を入れることが出来ずその動きは止めることも避けることも容易で、当たったとしても殆ど痛みなどないだろう]
(57) 2014/05/03(Sat) 01時半頃
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[振り上げた手が当たる、その時だったか這い回る蛇が胸元に集まったのは>>51]
っや、…なんで、そんなとこ
やめろ、い……いやだ……ぁ
[自分は女ではないのに、そんな戸惑いと初めての感覚に怯える。 感じない筈の部分が硬くしこりシャツの下で充血する、舌で責め立てられ喘ぎは今までより高く、甘く やめさせようと手を向かわせても、服の上からなのでは意味がなく。逆にそこに蛇の頭を押し付ける結果になって]
……!
[いつもの顔になり逃げ出す姿>>62を嘲笑うことなど出来ず、彼がいた空間を少し驚いた顔で見つめるだけ それもすぐに、蕩けてしまうのだが]
(65) 2014/05/03(Sat) 01時半頃
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[ただ、いなくなったことに安堵して、今保健室に残っているであろうほうの憎たらしい奴に意識を向けて]
フィリップ……っ
いい加減に、しろ……ぁ、僕にこんなことをして、ただで済むと思っている……のか
[この状況をどうにかすることが出来るのは、フィリップにやめさせるぐらいしかないだろう 強気な言葉を投げながらも、目を瞑ったのは妙な幻聴>>60のせいだ ……まるで沢山の人間が、今まで見下してきた奴等にヴェスパタインのような冷たい目で見下されているようで]
(69) 2014/05/03(Sat) 02時頃
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ひ、ば、化け物……
[答えたのはフィリップではなくーー身体を弄んでいた蛇>>71そこで初めて、おかしいのは自分の身体だけではないと確信出来た 驚くも恐怖から大きな声は出せず、首に巻き付かれればそのまま絞められるのではないかと怯えを見せて]
……
[蛇の言葉に何も返さず、ただ甘噛みがもたらす痺れに震え息を荒げていたのは 何も出来ない、それを痛いぐらい分かっていたからでもある**]
(81) 2014/05/03(Sat) 02時半頃
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っ、痛……
[一時的に大人しくなったトレイルは牙>>78が何をもたらすかまだ知らない**]
(83) 2014/05/03(Sat) 02時半頃
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……ぁ、
んぁ、ぁ、ぁ……
やぁ、ン……
[喉の奥で、はらわたの中で、孵り蠢き育つ無数の触手。
それらが滲ませる粘液が、熱を孕ませ、感度を上げ、脆弱な身体に活力さえ与える。
中から張り裂けそうなほどとても苦しくて、けれどそれ以上に気が狂うほど心地良い。
ああ、もっと苦しくて辛くて気持ちいいのを…ください。]
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[硬直していても噛みつかれた以外危害は蛇にもたらせれることはなく 代わりに甘い芳香が、首筋から全身に広がる熱が襲うそれは朝違和感を覚えた時の感覚に似ていた]
っ、ふ……?
[徐々に霞がかかったように、浮かべていた感情が瞳から消えていく もう既に“種”により身体を媚薬に侵されていた、それに加えて噛み付き流し込まれたなら もう我慢などそう長い時間出来なかった]
あっ、……
[ベルトを外し前を寛げ、取り出してしまったソコは既に先走りでぐちゃぐちゃだ 濡れた音を響かせ扱きあげる、待ちわびた強い快感に口の端を涎が伝う。本当はずっと、こうしたかった……]
嫌だ……っ、見るな……ぁ
[幻聴に怯え譫言のようにそう呟き続ける。 何を言っているか聞き取れないそれらが、自分の仲間達の声のように思えてきてーー羞恥が欲を煽り、限界はそう遠くなさそうだ]
(93) 2014/05/03(Sat) 09時半頃
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トレイルは、クラリッサに話の続きを促した。
2014/05/03(Sat) 10時頃
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[どこかその飼い主に似た口調で辱しめの言葉を吐かれ、屈辱に表情を歪ませど手の動きは止めることが出来ない 後少しで、そんな時に蛇に阻まれてしまう>>95]
やっ……離せ……!
[必死に縛られた腕を伸ばそうとしても、届くどころか動かすことも出来ず 苦しい、出したい、そんなことばかり頭を支配するすぐそこにある絶頂を迎えられないもどかしさに涙を溢れさせた]
(97) 2014/05/03(Sat) 11時半頃
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あぁ…本当になんでも出来るんだ…
あぁ!素晴らしいじゃないか!
ねぇ、見てるかい?ヴェスパタイン?
君のご主人のあられもない姿を!
見てないのなら…魅せてあげるよ…僕からのプレゼントだ♪
[教室にいた一匹の蛇がヴェスパタインに近寄ろうとケージを抜け出す。
彼の元につけば、頚に噛り付き、蛇たちの見ている彼の姿が脳内に焼き付くことだろう。]
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[耳障りな笑い声>>100に反抗的な態度を取ることはなく、肩を震わせるだけで 縛った身体を解放はしてくれない、それ以外なら……考え、行き着いた答えを前に躊躇い目を伏せていても 解放を求め痙攣する中心が、楽になることはなく]
……イカせて
[餌を前に強がることは叶わずに、人間ですらない下等である筈の存在へ懇願を口にすれば 音を立てて心の何処かにヒビが入ったーーそんな気がした]
(105) 2014/05/03(Sat) 12時頃
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……ぁ……ぁ………、
[蛇の毒が回る。身体中が熱い。
腹の中に産み付けられた触手が蠢くたびに、苦しくて、とても甘くて。
熱を増した怒張に触手たちが擦り寄って締め上げる。それすらも心地よくてまたひっそりと達した。]
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[精一杯の懇願は、あっさりと却下たれ>>108それ以上の屈伏の言葉を要求される。絶望の表情で嘲う蛇を見つめ]
……!
[鼓膜を震わせる幻聴が鮮明に変わる>>109いつか退屈凌ぎに思い付き初めてヴェスパタインを犯させた時に口にした言葉だ。その他にも、聴こえる全てが過去の自分の……]
“『あはは、だらしない顔!』” “『もうぐちゃぐちゃじゃん……そんなにイイんだ?気持ち悪い』”
ーー“『お前は人間じゃないだろ?』”
っ、違う……違う……!
[耳を塞ぎたくてもがいても、蛇からも幻聴からも逃げることは叶わず。やがて大人しくなり]
っ……お願い、します い……イカせて…………くださ、い
[か細く言い終われば惨めにすすり泣き始める、まるで己に虐めを受けていた誰かのように ぴしり、ぴしり……ヒビは広がり、破片が落ちていく。最早全て壊してしまうのも容易に出来ることだろう]
(117) 2014/05/03(Sat) 13時半頃
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