25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[そして哀れな白鳥は、人の恨みを吸い取り散るか…]
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 01時頃
[まどろみの最中で差し伸べたのは花が主を食らう夢のしるべ]
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 01時半頃
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−居室−
…?
[蓮の香の中で男は目を醒ます。 どうやらあれから少し転寝をしていたらしい。 しっかりと身を預けるに容易く作られた椅子から体を起こし]
(少し、気を抜き過ぎたか)
[夢の名残を噛み殺し、上に伸びを一つ]
(8) 2010/08/07(Sat) 01時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 01時半頃
[何かが動く気配のようなものは感じるが、手出しはしない。
花が主を狩るというのであれば今は暫く何処にも手は出さない。
霞がどうするのかは分からないが、己の空腹はどうにか綱渡りのところで抑えている]
[あの花の結末がどうなったのかは今は知らぬ。
ただ言えることは、花が望んだのであれば肉として食らうだろう。
花として喰らうことは、選ばないけれど]
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[まだ眠気が残っている。 それ以上に食事を取らなかったので空腹でもあった。
このまま眠って空腹を忘れるか、それとも何か食事を取るべきか]
…さて。
[もう一つ出た欠伸を噛み殺し、取り敢えず渇いた喉を潤すために すっかり冷えてしまった茶を口にする。
渋さに眉が寄った]
(19) 2010/08/07(Sat) 02時頃
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[灯りのない部屋は暗く、紗幕の傍らに立ち窓を開ければ 赤い花の沈む金色の茶に月が浮かぶ。
ちらちらと、揺れて、蹴れ度こそには満月一つ。 ガラスの器の中で揺れている月]
この世をば我が世とぞ思う望月の───
[微かに口にする、うた]
……欠けたる事の、無しと思えば
[小さな満月を暫く眺めおろし、そして───飲みこんだ]
(27) 2010/08/07(Sat) 02時頃
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願いはひとつ
望みはひとつ
二つ心は
要りませぬ
[夜半に、花が散る]
願いはひとつ
叶えられて
望みがひとつ
増えたなら
二つこころが
身を引き裂いて
本屋 ベネットは、ふと夜空を見上げれば白い鳥を見た気がした。鳥の種類は、解らないけれど。
2010/08/07(Sat) 02時半頃
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