73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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……ッ、……ぁぁ……!!
[胸の中に穿たれる、鋭い鋭い棘。
それと共に一気に魂に流れ込んでくるのは、冬の精の加護によって遮断されていた沢山の思いや情欲。
守られてきた弱い心は、その濁流に押し流されて…]
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最初から望みもしないくせに諦める… ふ、ふふ…本当に…弱い君達らしいことだよね…
笑って、怒って…期待して失望して。 それが、生きてるってことじゃないのかな。 それを否定する君は、何か、足りないように僕には見える。
君は一度も手を伸ばしたことは…ないんだろうね。
[さっき彼は言った。「いらない」と]
(9) 2011/12/31(Sat) 01時頃
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……───!?
[流石に、彼らが交わり棘が感染した瞬間は
薔薇にわからないわけがなく]
……何があったんだい?
[庭の薔薇に、それでも多くの精気が振りまかれたのは確か]
誰。君は。
[明らかにモリスではない気配に、少し鋭い声が乗る]
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……───!
[一瞬、脳裏にしびれるような感覚が走る。 それは棘が感染した瞬間]
……。あぁ、そう……
[こちらからの呼びかけにも応えなかったモリスへは 興味が薄くなっていたのもあったけれど]
……。君達は本当に…勝手…。好きにすれば。 どうせ、何も終わらないし変わらない。
[はき捨てるように、セシルから身を離した]
(10) 2011/12/31(Sat) 01時半頃
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…あぁ、君が薔薇の精?
冬の精が眠らせなきゃって言ってたのは君のこと…なのかな。
[胸の奥がチクチクと痛むけれど、傍で守ってくれていたものが居なくなった感覚は心細かったけれど、
それ以上に、流れこんできた薔薇の香は、今の自分には心地が良くて。]
そんなの、どうでも良くなっちゃったよ。
むしろ、君には感謝してるのかも。…こんなイイこと教えてくれるなんてさ。
ねぇ、みんなも俺に隠れてイイことしてたの?
兄貴…とかも。
…あぁ、サイラスだよ。 よろしくね?'センパイ'。
[覚醒した欲望は、そう名乗って笑みを深めた。]
そうだよ。僕が薔薇の精。
冬の精?アレが僕に何の用。
僕は君達が影で何をしていようが知らないし…
興味もそんなにないんだよ。
だから、もし君の知り合いが隠れて何かをしていても、
僕は知らないよ。
新しいことを知れたんだ?それはオメデトウ?
僕の香りはあくまで後押し。
君が何かを得られたのなら、それは君が望んでいたことだろうね。
僕の香りが君達に欲を持たせるんじゃ、ないんだよ。
僕はただ、君達に不幸をもってきたいわけじゃないんだけど。
そうだね、きっと望んでたんだ。
ずっと見張られて、窮屈だったから。
こんな事知らなかったなんて、今までの人生損してたのかな。
今ならもう、なんだって好きなように出来る気がする。
…ねぇ、君は何が必要なの?
事と次第によっては、手伝ってあげたって構わないよ。
僕が必要なもの?咲きたいだけだよ。
[赤い薔薇の中、たった一つの白い薔薇]
咲きたいから、君達から精気を貰ってる。
君達が情を交わしてくれれば僕はそれで満たされる。
花が咲けば…それが僕の満足。
エリアスは、つつかれてる感触に、少し身震い。「…?」
2011/12/31(Sat) 01時半頃
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僕?僕は…エリアスだよ? 君が知らない、僕。 それ以上でも、以下でもない。
[実際、自分が「エリアス」を形作るものの一つに変わりはないから、この表現は間違っていない。けれど正確でもないけれど]
セレストも似たようなことを言っていた。 モリスも、ね。君と同じことを。 望めないと決め込んで、最初から望みすらしない。
弱い、ね。
(19) 2011/12/31(Sat) 02時頃
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情交を…
そっか、じゃぁ…モリスの分、少し満たされたって事かな?
彼の花が咲いて実って、その種が俺の中に巣食ったみたいに。
[感覚的にそう言うけれど、合ってるかどうかはわからない。
幼い頃から精霊の祝福の名の下に抑圧されてきた感情は、
解き放たれたことで少しづつ暴走し始めていた。]
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……
[セシルの声を聞きながら、脳裏にフィリップやカルヴィンの声が僅かに風とともに響く]
…僕は…君達を不幸にしたい訳じゃ、ない… 願わくば……
[小さく呟く。 そっと眼を閉じると、セシルに向かい]
終わらせたいなら、やってみな。 それが君の望みなら 君がその胸裏を叶えたいと願うなら。
それを望む君と、もし望まない誰かがいたら。 君はどうする?
(43) 2011/12/31(Sat) 09時頃
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君は…僕の望みは叶えてくれそうにないね。 なら、僕も君に用はないし、何も教えることもないかな。
でも薔薇を傷付けることだけは許さないよ そんなことをしても何も終わらないし。
ただその綺麗な音だけ、くれていたら、それで。
[にこりと微笑むけれど気配はひやりと冷たい。 もどかしいやりとりはそこで切り上げ。 一瞬強まった香りとともに静かに部屋から辞して*]
(44) 2011/12/31(Sat) 09時頃
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うん、それで合ってるよ。
…一輪だけ、咲かせたい薔薇があるんだ。
それが叶えば、それで。
そういえば誰かが赤薔薇の枝を折ったんだよね。
君、知らない?お仕置きしないと。
もし君が手伝ってくれるなら、後でキスの一つでも貰えたら、僕も少し満足なんだけど?
[くすり。周りにあてられそうな薔薇は悪戯気味に笑う*]
僕は…最後はあの子から貰いたいな
だから、あの子は……
[眠らさないで、と薔薇は珍しく願いを乗せる]
大好きなんだって。
だから、駄目*
病人 エリアスは、メモを貼った。
2011/12/31(Sat) 10時半頃
薔薇を折った…?
[思い至るのは、ヴェスパタインに貰った薔薇の蕾。
ポケットの中からつまみ出したそれが、無残に潰れてしまっていたのに気づき、
少しかなしそうな顔をした。]
……?
[サイラスが悲しそうな顔をする気配はこちらに伝わる]
あぁ……君が。
手折ったんだね、その薔薇。お仕置き、かな
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[セシルの元から消えた薔薇、 至るもとは中庭で。
咲き乱れる赤薔薇の中、暫しまどろむようにそこにある]
…僕の薔薇…… 傷付けるのは許さない。 でも、咲くことができたら……
(56) 2011/12/31(Sat) 20時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2011/12/31(Sat) 20時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/01(Sun) 00時頃
…おしお、き……?
[不穏な気配に、ざわりと胸の内が波立った。]
あれ。
なんか期待でもしたのかな。
なら何かしてあげようか?
[くつくつ]
でも悪い子には何かしないとダメだよね
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/01(Sun) 00時頃
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[>>66外から視線を感じる。 ゆっくりとこうべを巡らせて、気配を探る先は]
あぁ。レオナルド先輩。
[唇だけで名を呼ぶ。 ケープを羽織ったまま、薄い笑みをむけて。 それはまるで誘うよう。
薔薇の葉に積もっていた僅かな雪を掬い、口にしながら]
(77) 2012/01/01(Sun) 02時頃
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バチでも何でも当てればいいよ。
…俺も、汚らしく穢らわしい生き物だったって、気づいたから。
そんなの、酷い目にあって当然だよ。
罰を受ければさ、なんか許してもらえたみたいな気分になれるじゃん。
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これだけ香っていれば今更ですよ それに僕はこの香が好きなんです。 大丈夫、ありがとう先輩。
[通る声で謝意を。 眼は僅かに薔薇色を湛えながら彼を見つめ]
先輩はもうご覧になりましたか、薔薇は。
(80) 2012/01/01(Sun) 02時頃
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そう。僕が怒ってるのは薔薇を折ったこと。
君が綺麗だろうが汚かろうが、
モリスと何かしようがどうでもいいんだよ?
自分の背徳へは自分で受ける罰を見つけるんだね。
僕は君の行為を蔑みもしないし美化もしないよ
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/01(Sun) 02時半頃
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香は嘘じゃない… そうでしょうね、多分僕も捕まったのかも。
…貴方は? 先輩は、薔薇が嫌いですか?
薔薇へあんな…優しいキスをしていたのに。 薔薇に「望みは?」と聞いていたでしょう?
薔薇の望み、わかりましたか?
(95) 2012/01/01(Sun) 09時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/01/01(Sun) 09時半頃
…判ってるよ。
そんな安易な救いなんて、もらえないって。
薔薇のせいなんじゃ無く、自分の心がしたことだって。
[責任転嫁してしまえば、楽になると知っているから。]
キス…しようか。
届くかどうかは、わからないけど。
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