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我が"主"にもそろそろご機嫌伺いをしなければ。
《悪意》を御せる器の持ち主であれば良いが。
世界の為にも、な――。
[悪意の小鳥がこの祝祭《FES》にて仕えるべき主。
それすらも、全ては創造主《カミ》の思し召しのまま。]
――――…… く くくっ
くくくくっ ………!!
[堪えきれない嘲笑は、緋-あか-く、緋-あか-く、さざ鳴る]
さあ今ぞ見よ天陽が齎す刻の針
宿命の流れには逆らえない。何人も。
運命の果実は青きままではいること適わず
やがて果実は熟し、地に堕つ物と心得よ。
世界に赦された選択肢はいつもふたつ。
地に堕ちて潰れゆく果実の死を唯見送るか
己が手でかの果実の甘き雫を享受するか だ。
――――… 血閃-フェイタル-は 今ぞ始まる ッッ!!
[緋き魔皇の声が、闇を思わせる魔紫-マゼンタ-の中でゆらめいていた]
――セカイ全てを救ってやろうじゃないか。
この俺、悪夢率いる異天の魔皇《ナイトメア・ゼノ・インペリアル》が。
[闇の中、声が聞こえた。
自分同様に魔皇を名乗る声が。
これはどのような仕組みなのか不明だが――]
― 食堂 ―
(……思ったより少ないわね。
もっと居る方がむしろ引っ掻き回しやすいのだけれど。)
[この先どう立ち回るか――《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》は思考を巡らせる。]
[巡らされゆく視線が一点で止まる。
惹かれるように、じ。と、
胸赤鳥《ロビン》の上に視線は暫し留められた]
…───お前、
[声はコエ。越えていくもの。
音は常の響きによらずに響き行く]
お前も”招かれた”者か。
[面白い、と思った。それは直感にして必然だ。
この場にあって、間違いなく最も近しく”使える”者。
そうセシルは判断した。
その判断がどこから来たのか──或いはセシル自身にも答えられなかったかも知れない。この時は、まだ]
僕はセシルだ。
[名のみを告げる。今は姓は不要だと思った。
誇り高く頭を掲げ、見知らぬ胸赤鳥に目を向ける。
ゆるやかに浮かべられたのは、笑みの気配。
確信をもって問いを向けた]
───お前の名は?
[共に終焉へと赴くために。
供たる者の名を、真っ直ぐに*問う*]
くくっ、どうやら世界を混沌に導く者は…
俺ひとりでは無いみたいだね。
ひとり、ふたり、さんにんとんで。四人くらい?
俺を合わせて五人。そのくらいかな?俺の知覚できる範囲ではね。
[届く声に、原理など求めてはいけない。
そう、世界をF.E.S《終焉》に導く意志と、それだけの力。
この二つを兼ね備えているだけで、資格は既にその掌に存在するのだ]
あのおっさん、面白い言い回しをしてくれるね。
極上の、心躍るエンディング …… か。
《Fabulous Ending of Supremacy》
それを赦さぬ俺達の存在は、そう。
さしずめ、運命と云う川を流れし導船-アーク-を滅亡の渦-ストリーム-へと追いやる者。
終焉へ導きし五柱の天敵
《Five`s Enemy of Stream》
…そんな所かな?
…くくっ。 さあ 俺を傷つける事敵う者、何人も無して。
この俺を。この世で最も神にもふさわしき男を
……倒せる者がいるものか。
[すぐにでも始めるかな?終焉の名を冠すに相応しき冥宴-うたげ-を]
【人】 墓荒らし ヘクターそうか。何処とも知れぬ場所ではあったが俺の事が書かれている書とは… やはり、次元の狭間には違いないか。 (67) 2014/06/07(Sat) 02時頃 |
【人】 墓荒らし ヘクター……おや。 (76) 2014/06/07(Sat) 02時半頃 |
さあ―― 舞踏会-ラグナレック-の時間だぜ
[緋色の魔皇が闇の中で、唇を釣り上げた]
―食堂―
……………。
[混沌に導く者――――――。]
……………。
[正確には少し違うがおおよその目的は同じか――。
男はそんな風に判断する。]
(……っかよく喋るな…アイツ……うっせぇ…。)
[届く声にそんな風に舌打ちをした。**]
[周囲見渡す視線が留まるのは同時
響く"コエ"に群体は狂喜に震え。]
ク、……ハハ……。
[無数の意思《ナノマシン》が同時に哂うよう。
響き返すコエは重なり、混じる。]
……その通り、私は命じられ招かれた。
返り血の胸赤鳥《ロビン》。
[ライトニングに答えたのと同じ名を繰り返す、血玉《ヘリオトロープ》は瞬きすらしない。
だが湛えた悪意は変わらずとも狂気の色は薄い。]
停滞し腐れ堕ちる苗木《セカイ》に火種を撒き。
燃え上がれば更に煽り燃やし尽くす。
世界を蝕む忌まわしき凶鳥。
創造主により世界に投じられし玩具《ポーン》。
[本来それは『世界を救う』存在(もの)などではない。
創造主の定めた混沌《秩序》そのもの。]
――我は創造主《カミ》の悪意なり。
[胸赤鳥は真紅の翼を広げ。
忠誠を誓うが如く胸元へと折り畳む。]
セシル様、我が主よ。
創造主《カミ》より預かりし我が《悪意》は。
――世界を誰かを救うのであれ。
――世界を誰かを滅ぼすのであれ。
この卑小なる翼の果てる彼方まで。
貴方様の《悪意》へと従いましょう。
[響き来る声に含まれるのは、まごうことなき歓喜
セシルはそれに同調する風はなく、
ただ否定する素振りも見せないままに胸赤鳥へと視線を返す。
不吉なまでの血の色の赤。
最高級の紅玉が、力を帯びて煌いている。
広げられた翼も鮮やかなる真紅。
セシルはそれを愛でるという風ではなく、測るように見つめた]
───いいだろう。
[やがて返すのは是]
悪趣味な玩具《ポーン》だか何か知らないが、
[唇に浮かぶのは笑み。瞳に浮かぶのは不敵な光]
僕がお前の悪意《正義》の標となってやる。
[彼が己を主と呼ぶならば、導くまでだ。
それは今更確認するまでもない程の自明の理。即ち必然である。
この身に備わった、高貴なる宿命の下に]
その翼の持つ力。
しかとこの目に見せてみろ。
[誇り高い瞳で半ば傲然と宣して、一対の紅玉を捉えた。
凝る闇のような赤に対するのは、透き通るような銀の輝きだ。
自信に溢れた瞳が愉しげな光を揺らして宝石のように煌いた。
───若い、未完成であるがゆえの輝きをも伴って]
――…ちッ、
[緋き魔皇の声が先程から耳に触る。
原理は解らないが、自身にも"資格"
非常に気に入らないが、文句を言ってどうこうなる物でもない。]
先に言っておく。言っておくわ。
貴方たちが何処の世界を如何してくれようが、私には関係無い。好きにすればいい。
けれど――、
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