3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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……吸えばよかったろ
――莫迦め。
[ふ、と。 身体の中から、
何か 抜けていくような。]
長老の孫 マーゴは、洗面所に辿りつき、扉を閉めるとその場に崩れ落ちた。(03)
2010/03/01(Mon) 01時頃
そうか?
[なんだか、急に憑きものがおちていく感じがした。]
じゃ、今からでも吸おうか。
……―― 勝手にしろ。
[血の匂いが、気持ちが悪い。
シャツが纏わりつくのを、引き剥がしながら。]
そうか、吸っていいのか。
[セシルの身体をじろじろ見た。]
――……どこがいいかなぁ。
[どこからか響いた ばか の声にはきょろきょろ]
――…、
いなく、なった?
[小さな呟き、は。
探るようなことは、せず。]
|
− 南棟1階女子トイレ −
[職員室以外はまだ無事と思われたが、つい習性で駆け込んでしまった。 扉を閉めた途端、気が抜けて腰を落としてしゃがみこんでしまう。]
結局…、私は逃げることしかできないのかなぁ。 助けてくれた二人からも…。 早く戻ってお礼を言わなくちゃ。 そして、フィリッパさんにはごめんなさいって。
[中途半端に受け入れたことでピッパを傷つけてしまっただろう。 最初から拒絶していれば、彼女も耐えられたはず…。 それは直前の会話から想像できることで。
とりあえず乱れた着衣をととのえようと、 ブラジャーを直そうと背中に手を回すが、 震えてどうにも上手くホックがかけられない。]
(17) 2010/03/01(Mon) 01時半頃
|
おちた、のね
わたしのなかには、ま だ…
[深い闇の爪痕、つめたい]
どこにいる?
[小さく聴こえる声に居場所を尋ねる。]
――、…えろおやじ
[小さな声が在った。]
……、そうか、まだ。
[――尋ねる声がする。だから、
それ以上自分は、訊かずに。]
……だめ、残ってるの
あの子の忘れもの わたしのなかに置いていった
やみと ぞうお と さつい
(そして、さみしさ と)
だからごめんなさい
でも声だけ、こうして きかせ て
…… 、…
… ――
それは。
あれを、見つければ。
晴れるのか。
|
− 南棟1階女子トイレ −
[震えているのは手だけではなかった。]
お願い、治まって…。
(このままだと、どうにかなってしまいそう…。)
[いつのまにか手は制服のポッケにのび、ビー玉を掴んでいた。 震える手の平の中のビー玉は 色でー。]
…え?
[マジマジと見つめた後、そっと握りしめ、目を閉じ、繰り返し呟いた。]
大丈夫、私は大丈夫…。
[そうして響く柏木の音と共に、体がすっと軽くなるのを感じた。]
あ…、良かった…。
(30) 2010/03/01(Mon) 02時頃
|
[えろおやじ との単語には、呆れたような空気を伝え。]
… …あのこ の。
[やみ ぞうお さつい。]
…… あのこの?
[歪んで 寂しそうな 笑み。過ぎる。]
それで晴れるなら、早く探さないと ね。
……――
……、…ケイトは
何処、だろうな。
何処に、いるんだろう。
あの子の…
……あの子だけのせいじゃないわね
わたしのやみもまざっている。
/*
中身すまない。
弟子矢がささった者はいるだろうか?
そこだけは計算的にチェックしておきたいので。
ちなみに俺は刺さっていない。
|
− 南棟1階女子トイレ→ −
[体の震えがおさまってから、衣服の乱れをなおした。 水は多少濁っていただろうか。構わずに顔や手を洗う。 髪も乱れていたので編み直して、外へ出た。
そのまままっすぐ歩こうとするが、 気まずさのためか、足が止まる。]
(…でも、逃げちゃ駄目。)
[ビー玉を握りしめながら、保健室の方へと。]
(54) 2010/03/01(Mon) 02時頃
|
いや
だ、 怖い
怖い
怖い、 ―――厭だ
厭だ
厭だ…!!!
長老の孫 マーゴは、保健室付近で、セシルの叫びに気付くだろうか?**
2010/03/01(Mon) 02時半頃
…… ?
今度は、何 なん だよ。
[こわい いやだ。]
今、どこにいんの。
サイ、モン
が、
っ、 来
――ッ、…!!!
みな、み、 の、…一階 に。
どう、
して
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