73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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―図書室>>5:183―
感情のままに…など、愚かしいことを。
そうは思いませんか?
[『本当の気持ちを強くする』。それは初めて聞いた。 クライトン、クライトン…。何処かで聞いた名前。ロバートの髪色を見て、ああと思い出した。カルヴィン・クライトン。中庭で震え、ノックスを背負い、フィリップと仲良しに…。]
友達に、なりたい……ですか。
それにしては、友達計画が強引ではありませんか。 夢の世界でなら…
[そう言っていたのは、セシルだったか]
薔薇の仲間は、薔薇で。
[同じ立場同士で。そう、おっしゃるのですよね]
(2) 2012/01/02(Mon) 00時半頃
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[出入り口の方、声>>1が聞こえ。 気付きましたか?と名を呼んだ]
ロバート殿…。
(4) 2012/01/02(Mon) 01時頃
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誰…何?
[幽かに聞こえた声に耳をすませる]
サイラス…何処?
[中途半端に煽られた熱が行き場を失って悲鳴をあげていた。棘が刺さったのは、きっと胸だ。深いところに刺さって抜ける時はきっと、無事じゃいられない]
君…誰……
[薔薇はカルヴィンを知らない。
消え入りそうな声で誰何した]
僕は……エリ、ア……ス……
[図書室での気絶と赤い意識が閉じるのは同時*]
エリアス、先輩?
[名前を聞けば顔色の悪い先輩を思い出して、けれど彼は少年を知らないかもしれないけれど]
俺は…カルヴィンです。中等部3年の。
ね、先輩 サイラスは、何処…?
[問いかけても返ってこない返事に歯噛みするが、今はまだ、相手もあるいはサイラスと同じように調子が悪いのだろうと想像できずに]
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[開く扉。倒れる身体。 腕を伸ばしても遠く。]
エリアスくんっ
[ロバートに頭を下げ。エリアスに駆け寄って。 意識のない身体を抱えた]
どうしましょう、熱が…
(10) 2012/01/02(Mon) 01時半頃
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[『隠しているもの』>>13は、レオナルドにとっては『自分』で。『秘密』で。 薔薇と友達になったとしたら。その友達の意味が分からないと視線を落とす]
[エリアスの額に手を当て。頬と軽く叩く。彼の意識はまだ、途切れたまま]
椅子に、座らせましょうか。
[エリアスの身体を抱え、大きめの椅子まで運んだ]
(18) 2012/01/02(Mon) 02時頃
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[首のスカーフを外し、額に浮かぶ汗を拭く]
私が自然体で居られる場所は、きっとあなたの傍だけでしょう。
…そうだ、ロバート殿。 咲く季節を間違えた『薔薇』の『望み』を、エリアスくんなら知っているそうで。
[逢い引きではないけれど。薄く笑い**]
…目覚めるまで、待ちましょうか。
(25) 2012/01/02(Mon) 03時頃
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サイラスは…眠ったんだ、ね。
ごめんね…。君達に……
こんな思いさせたかった訳じゃ……
[薔薇の声は切れ切れ]
僕は……
お願い、したいんだ
君は、僕の願い、叶えてくれる……?
棘を渡したい人が、いて……
咲きたいんだ。
白薔薇、もう少し……で……
[熱に浮かされた体は薔薇にも酷い不調をもたらした]
白、薔薇…
[想像すれば、紅い赤い姿とは異なる静謐なものに思えて、咲かせてあげたい、そう願ったけれど]
誰に渡すの…?
[目の前にいる彼ならいいのに。そうでなければ…我慢できるか、わからないから]
…セレストに……
[君が望む人ではないかもしれない
それが、今の薔薇には痛く思う]
[最後に花咲かせるなら彼のキスがいい。
エリアスの思慕にあてられたのかも知れない。
棘を移すには情を交わすなりしないといけない
薔薇の声は僅かに震えて]
セレスト先輩、に…キスするの
[出来るか、と問われれば頷く。したいか、と問われれば――
けれど、薔薇の、エリアスの声はあまりに弱弱しくて叶えてあげたい気持ちはあって。
フィリップに移せば、彼が…とも考えたけれど
フィリップがセレストとキスするのは、なんだか、とても嫌だった]
どうしよ、何処に、いるの?
辛い、のかな
痛いよ、痛い…
[うわごとのように返す言葉はどちらで呟いたのかもわからず]
ご、め……
[泣きそうな薔薇は何に対して詫びるのだろう
気が遠くなりそうなほどに渇いた感情は狂おしいほどの愛おしさを覚えさせて*]
俺も、ごめん
[叶えられるかわからない、薔薇が流してるかもしれない涙をとめることができないと]
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―図書室―
[エリアスの目が開き>>33、医務室の彼らのように眠ったのではないと。…少し安堵した。 浮かぶ苦笑>>34、彼から漂う薔薇の香に首を緩く振った。]
平気であるよう、努めて居るのですよ…。
[抗うと決めたから]
望み…は…
(44) 2012/01/02(Mon) 23時半頃
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[『冬の薔薇に魅入られて』、 『性欲に溺れて』、 『精を吸い取られれば』、 『咲く』
断片的な情報が1つに纏まった。 だから、疑う余地はなかった。>>35
けれど]
『精気を薔薇に吸い取られる』方法が分からないのですよね。
眠れば良いのでしょうか。 それとも……溺れれば、それで済むというのでしょうか。
[彼らのように…]
(45) 2012/01/02(Mon) 23時半頃
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願いを叶えれば、薔薇が花咲けば、全て終わるというのですか? 夢の世界に旅立った彼らも、戻ってくると??
[エリアスの腕があがり、伸びる指に頬がふれる。 ただそれだけなのに。 熱が移ったようで。ぼぅとしてくる。 鼻から入り込んだ香が脳に届き、揺さぶるようで…]
もう一度触れたいと想う人も、愛しいと想う人も、愛しいと想う音も… 私には… 遠い…。
[壊れそうな笑みが痛ましくて。香りから逃れようと、距離を置いた]
(47) 2012/01/03(Tue) 00時頃
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[『私が自然体で居られる場所は』>>25。 その言葉に嘘は無い。 望まれる姿がハッキリしている。 レオナルド・キャロルとしての『自然体』で居られるだけ。 『本当のレオナルド・キャロル』とは別のもの。
探るような視線>>46。ああ…これが、フィリップのいう『観察』か。 礼をした]
お誉めの言葉、ありがとうございます。
(50) 2012/01/03(Tue) 00時頃
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[ロバートからの不信な眼差し>>49には気付けなかった。 『ホプキンスは誰とも馴れ合わない』 そうでしょうとも。
笑われても、金が無くとも…。
叶うなら?
振り返る。椅子に腰掛けたまま、ロバートは口元を抑えていた>>52]
(53) 2012/01/03(Tue) 00時半頃
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[方法を知りたいと、エリアスからの問いかけには頷いていた]
薔薇の…棘?
[エリアスの中に居る薔薇を知らなかった。 2つの棘のことも知らなかった]
誰かの情など…
[例えば、元副会長が抱いていた情などは]
…要りません
(57) 2012/01/03(Tue) 00時半頃
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少なくとも、私には棘など刺さっては居ません。 ロバート殿にも刺さって居ないでしょう。
何処に棘があるかなんて、残念ながら検討がつきませんから。
[棘。枝を握り締めた指。雪に落ちた赤。 けれど、ヴェスパタインはもう眠っている。]
エリアスくんの願いの為に…早くセレストくんに逢えば宜しい。 …いえ、その身体では無理でしょうから。
私が連れてきましょう。
(58) 2012/01/03(Tue) 00時半頃
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近付けないから、遠い>>51のですよ…。
[『そうして咲ければ』>>51。言葉の違和感に顔を強張らせた]
エリアスくん……いえ、冬の薔薇…なのですか…?
ならば。 私が叶えたいのは、ただ、ひとえに……あなたの咲きたいという願いだけ、ですよ。
[偽善。終わる為ならば]
(61) 2012/01/03(Tue) 00時半頃
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