171 聖†ジャキディス学園 Final Stage
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深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いている。
[笑いと共に顔を上げると前髪が揺れて、右目が見える。
闇より深い漆黒の…眼球全てがオニキスと思わせる
闇の瞳がキラリ光った]
[大図書館でわざわざもふもふ動物園を作ったのは癒しの為では無く。
ゾーンに放たれた動物達は愛らしい姿を振り撒きながら
口を開いた]
それで…首尾はどう?
九鬼はやられちゃったみたいだけどね。
[気にしていないとでも言う様に楽しそうに動物達が
口を開いて……運命とでも言うべきか、思想と言う
いとに繋がった者達に語りかけた**]
全く……不動門ってば先走って。
[膝の上に乗せた猫から、手筈通りに仲間との通信を試みる。]
こちらの計画には変更無し。
神《零艇紫亜》を退けて、セカイを書き換える。
そう、新生派としてね。
[部長連《エイジェント・アライアンス》
と言うよりは、“ヨーランダ”が魔皇討伐に送り込まれた真の目的。
それはまさに、神《零艇紫亜》への叛逆だった。
不動門が先走った事は誤算ではあったが。
《JKDS派》への陽動に丁度良いかと思考を切り替えていたのだった。]
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― 回想 第六生徒指導室での事 ―
大層な"通称"、ね…。
俺も、気づいたら、誰かからとも無くそう呼ばれてた。
[それは飽くまで通称でしかなく。俺の名前ではなかった。 くく、と笑いを噛み殺すその人は>>0:156 だけど俺に対して、それを"名前"へと昇華させたんだ]
(9) 2014/04/04(Fri) 09時頃
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……O……
[白板-ホワイティフィールド-に刻まれた新たな紅に俺は瞳を開いた]
Oは0-虚無-にも通じる文字…。
俺は…O SCAR・LETであり…
ゼロ・スカーレット 0-SCARLET とも呼べる?
[彼から俺に、はじめて与えられたその物は。 何だかひどく特別で嬉しい気がして、俺は顔をほころばせた]
(10) 2014/04/04(Fri) 09時頃
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…え、其処の椅子に?
[そして俺は、立ち上がり椅子を勧められた先輩に瞳を瞬かせた>>0:159]
ええと、そういう貴方は…先輩は… 座らないんですか?
……じゃあ……遠慮なく……
[……俺は……そう。 先輩には、唯、腰を落ち着かせる椅子を勧められたんだと。
そう勘違いして。 生徒会長《エンペラー・オブ・ジャキディス》にのみ赦された椅子に、
微かに。俺は腰をかけてしまった]
(11) 2014/04/04(Fri) 09時頃
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……えっ?まさかこの椅子、なんかマズい、すか?
[ざわめく生徒達、一変した空気。 それで俺は、すぐにその椅子から離れたけれど]
『生徒会長《エンペラー・オブ・ジャキディス》の座につく者、 卒業前に命を落とす』
[俺がそんな、予言めいた七不思議を知るはず無かった]
(12) 2014/04/04(Fri) 09時頃
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― ???? ―
《...... 被検体 L-XI
御前は 失敗作-パージ- だ .......》
[それが統べての始まりから神に約束されていた。 運命-死-の鎖であるのだと 俺は知らずにいた]
(13) 2014/04/04(Fri) 09時頃
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― 神域の学園 廊下 ―
この虹色の蝶はいったい……。
不動門彩幸、まさか貴方は…。 本当に、"あの計画"を実行するつもりなのか……!?
[神域の虚空は、いとうつくしき虹色-レインボウ-に染まりあがり>>#2 神へ挑む者達の鮮やかなる狼煙は。 零に煙る神の空への宣戦布告だと俺は何故か気づいたんだ**]
(14) 2014/04/04(Fri) 09時頃
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―― ハっ、 この気配はまさか…!?
もしかして、不動門 彩幸。 彼のほかにも"やつら"の協力者がいるのだとしたら…。
…やっぱり間違いない!
(29) 2014/04/04(Fri) 18時頃
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この神域空間に 【 アーク因子 】 が保有-い-る!
アレの保有者が"やつら"の側だとすれば…。 "やつら"め、総力を挙げて、本気で戦いに来てるんだ!**
(30) 2014/04/04(Fri) 18時頃
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――ふうん、なるほどな。
[秘密の会話に混じる不正介入《インベーダー》]
魔皇《フェイク》の裏に繋がるのが幻影《フェイク》だなんて。
なかなか気が利いた話だ。
九鬼が旧保守派なんかに与する理由が理解できなかったけど、成程、"新生派"か。
ああ、あいつの名誉の為に言っておくけど。
九鬼は"新生派"の事は何一つ口にしなかったよ。
[新たに設定した小鳥《式鬼》を媒介に言葉を伝えながら、猫を撫でる。]
さて――。
七人委員会《ジャキディス・セブン》としてではなく。
十三血流《リネッジ・サーティーン》のひとりでもなく。
一ノ門 光流として問おうか。
あら、貴方まで此方側って訳。
それはまた――
[まさか、十三血流《リネッジ・サーティーン》にして七人委員会《ジャキディス・セブン》までが此方側とは。
機関の内部の混乱も頷けると言うものだった。]
さあ、どうかな?
[此方側との言葉には軽い調子で返すが、肯定は返さない。]
JKDS派に思う所があるのは事実だな。
じゃなきゃ、わざわざ話しかけずに盗み聞きの時点で執行部《エグゼキューショナー》ご注進している。
だけど、其方に同調できるかはまた別問題だろ。
[口調はあくまで笑み含み好意的。
ただ、『神になる』と当たり前のように告げられるのには、驚くような間があって。]
――なら、新たな神様は世界に何を望む?
[見極める為の問いを重ねる。]
能力者の居ないセカイを望むわ。
私も、貴方もただのヒトに戻るセカイ。
[そう、それが――]
それがきっと、全てのヒトにとっての幸福なのだから。
能力者のいない世界か。
力を捨て、捨てさせた世界。
それは、きっと、全てには遠い。
けれど……――。
[祈るように呟いて。
深く、深く息を吐き出した。]
……俺は、俺の信念と誇りにかけて。
――七枷 緋奈。
お前が神《零艇紫亜》を排し。
神の座に登る為の協力をしよう。
……ああ、よろしく。
何か必要なことがあれば、言ってくれれば対処するよ。
[そこに迷いはない。]
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…俺はどうするべきなんだ……。
[戦慄していた。俺の戦いは、終わりなんかじゃなかった。 いや。寧ろ"これから"始まるのだ]
"やつら"を相手に俺なんかが戦えるのか? "あの時"の様に運命から目を背けるのか?
[此れまでの、俺が戦いぬいてきた日々はまるで。
…運命の瞬間へ用意された序曲 -ソウダイナプロローグ-]
(67) 2014/04/04(Fri) 21時半頃
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[俺の眼前に聳える壁は、巨大-たか-く、畏怖-たか-い、壁だ。 その壁を前に俺はどうするべきなのか。 俺は"選択"を突き付けられていた]
…………俺は…………おれは……。
[――その時 『その通り……我々にとっても時は充ちた!!!』]
(68) 2014/04/04(Fri) 21時半頃
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