78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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―王都付近―
……。
[飛雲との戦いが終わったあと、気がつくと、辺りに居た部隊も殆どが壊滅。 残った者も、戦う意思は既にない。 きっとこれは、戦いの最中微かに見えた、空舞う黒き影の仕業だろう]
…私も、行かなきゃ。
[『戦いの準備を済ませ、また会おう』そう約束した友が待つ場所へ…。 その前に]
…趙飛雲…アンタは確かに、『ここに居た』。
[残された彼の片腕。 彼の落ちて行った闇に、一緒にしてやるべきかとも思ったが、やめた]
…アンタは…確かに、この戦場で咲いてたよ。
(4) 2012/02/14(Tue) 14時半頃
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[ペラジーは彼の乗っていた象を見つけると、そこから輿を取り外し地面におく。 そしてその上に『彼』を横たえた。 傍らには、相棒の赤を添えて]
…ったく…私が言えたタチじゃないけどさ…アンタひねくれすぎ。 少しその正義オタクに説教してもらいな? …頼んだわよ、ヤニク。
[二人とも、死んだとは思えなかったが…まぁ、こういったものは様式と気持ちの問題だろう。 そんなことを言いながら、赤い布の切れ端を、腕へと縛りつける]
で…悪いけど、アンタの欠片、連れてくから。 …流石にボロボロのアンタ全部を持って歩くのも、ねぇ? でもまぁ、アンタは私の相棒だし。 特等席で見せてあげるわよ。『悪の敵《ヴァイスイーター》』の大舞台。 …じゃ、行ってきます。
[『行ってきます』。それは、『また戻ってくる』という意思表示。 静まり返ったイクサバを後にする白の少女を、赤と黒金が見送っていた]
(5) 2012/02/14(Tue) 14時半頃
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―道中―
まったく…ヒドイわね…。…酷い。 …だから、もう終わらせなきゃ。 こんな悪夢の夜《ウスグライセカイ》は、終わらせなきゃいけないんだ。 なんたって…
(6) 2012/02/14(Tue) 14時半頃
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晴れない空はないんだから。
[散っていった男の生き様を胸に、一路、友の待つ場所へ…]
(7) 2012/02/14(Tue) 14時半頃
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……アレ、でも、セイカ今どこに居るんだろ?
[友の待つ場所へ…たどり着くには、今しばらくかかるかもしれなかった]
…あ、そういえばなんか放送してた。 ヴェラみたいにそういう施設持ってるような人間ならともかく、そうでもなければ協力者が必要だよね。 で、レジスタンスと同じくくりにされず、かつ悪戯と思われない為に必要な協力者…。 そんで尚且つこの場所に飛ばされたってことをあわせて考えると……?
[一瞬考え、遠くに見える王城を仰ぎ見る]
…お城、かな?
→王城
(8) 2012/02/14(Tue) 14時半頃
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救い始めぇ?
[ガチャリと静かに開いた扉。 室内から聞こえた声に、からかうような声が答える。 声の主は不敵に笑みを浮かべながら室内へと足を踏み入れた]
アンタ、私より一週間も早く出たくせに、今からスタートなわけ?
[主は呆れたように肩をすくめ、少年にやれやれと首をふった]
ちょーっと、スロースターター過ぎるんじゃない?
[ペラジー=ミュートロギア、到着]
(16) 2012/02/14(Tue) 17時半頃
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[それからちらりと、疲労した様子の友人をみやり]
…見たよ〜? く、くく…なにあれ、似合わない真似しちゃって。 あれがレティーシャ様の戦い方ってわけ?
[思い出すのは、彼女の世界に向けたあの放送]
ま、セカイをまとめるためには有効だと思うけどさ。 でも、私はいつものままの方が好きだな?
[言って、優しげに微笑み]
…ちょーっと遅刻ぎみだけど…間に合ってよかった。
[友人へ歩み寄ると、ぽふりと頭を撫でた]
ただいま、セイカ。頑張ったね?
(17) 2012/02/14(Tue) 17時半頃
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…てぇ、ワケで〜。 久しぶりね、ヴェラ?
(18) 2012/02/14(Tue) 17時半頃
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アンタのお誘い、断りにきたわ…!
(19) 2012/02/14(Tue) 17時半頃
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まあ? アンタの過去になにがあったか、とか、私たちの役目とやらがなんなのかー、とか、いろいろ加味するべき点はいろいろあると思うんだけどさ。 それはとにかくおいといて、だ。 やっぱり…
[そこまで言うと、びしぃ!とヴェラを指差し] 私はアンタが気に入らない。 だから、その他もろもろはアンタをぶっ倒してから考えることにしたから、そのつもりでよろしく!
(20) 2012/02/14(Tue) 17時半頃
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――何故だ。
[死女神《ガイネン》は理解らない。
何故、今この様な状況になっているのかが]
――何故だ。
[死女神《ガイネン》は理解らない。
何故、死の"絶対概念"がこれほどまでに揺るがされているかが]
――何故だ。
[死女神《ガイネン》は理解らない。
何故、胸を微かに過る、"寂寥感"と言う物を味わうのかが]
何故だ。何故だ。
何故だ。何故だ。
[死女神《ガイネン》は理解らない。
何故、神《人》格無き摂理の人形だった己が、これほどまでに心揺れるかが]
何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。
何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。
何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。何故だ。
[死女神《ガイネン》は理解らない。
何故、己は此れほどに欠陥《弱さ》を生んだのかが]
―――――……・・・。
[誰も知ることの無い、昏い自答は。
唐突に途切れ]
――……そう、か。
[死女神《ガイネン》は――理解した]
私は、まだ完全な神《人》格を。
知り尽くしては居なかったのだな。
『感情を知《弱くな》る』―――。
罪濡れの星《セカイ》に与える死が。
総てを零に還す事が。
当然の事であり、何の疑問すら抱いて居なかった。
あの頃とは、違い。
変わ《弱くな》った……?
この、死女神《アトロポス》が?
―――……・・・。
[だが。数千億の零の歴史に彩られし死女神は。
感情を知《弱くな》る事を知ったとしても]
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>>28 えーゆーじゃなくって、ただの刃よ。 ただの一振りの、ね。
[そう、自分は斬り開く刃になれればそれでいい。 自分の為の、そして自分が気に入った誰かのための。 それ以上でも、それ以下でもない。 これはペラジーにとって、自分のための戦いなのだ。
そんな風にいいながら肩をすくめていると、彼女の力なのか、場所が変わる>>31。 それは、一週間前にライトニングとともに訪れた…]
紅京、か…ある意味、始まりの場所よね。
[終幕の場所にここが選ばれたのもまた運命なのだろうか?]
(89) 2012/02/15(Wed) 15時頃
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>>40 ま、アンタが何を思ってソイツにそんな風に言うのかは知らないけどさ。 理解できるのと納得できるのは違うし、なにより、どんなに理解できるはずの者だといっても、ソイツはアンタじゃない。 ソイツはオスカーだからね。
[なにやら話している2人に横槍を入れ、頭をかく]
なんにせよ、さ。 言葉じゃどうにもできないから私たちは今こうしてここにいるわけでしょ。 なら、ごちゃごちゃ言わずにぶつかり合って、勝ったほうの言い分が通る。 それでいいじゃない。
[そう、ヴェラが大人>>42ならば、こちら《新しい時代》は理屈を抜きに動く子供《愚か者》なのだろう]
それと、残念だけど、私はネコじゃないからね。 ネコだと思ってなめてると、がぶっと頭からいかれるわよ?
[ネコの手扱いされ不満気にヴェラを睨んだ]
(90) 2012/02/15(Wed) 15時半頃
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ったく…!
[オスカーの声を受けたとき、既にペラジーは動いていた。 ヴェラの死角に入り込み、体側に構えていた大剣を、体をうまく使い、ヴェラ目掛けて勢いよく振り抜いた。 刃には薄く光る白銀<キリヒラクチカラ>。 銀は、軌跡を描く]
指図すんな!
[これでまともにダメージを与えられるとは思っていないが、挨拶がわりの一撃を遠慮なく叩き込む]
…っていうか、ひとが奇襲しようとしてんのにこっちに声かけたら台無しでしょ! ちょっとは考えてよね。
[そう文句をいいながらも、ペラジーはどこか楽しそうだった]
(112) 2012/02/15(Wed) 23時半頃
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お、ラッキー。案外当たるモンね?
[意外な有効打となった初太刀>>124に笑みを浮かべる。 しかし、横薙ぎに薙いだ直後の隙をつかれかけ>>125る。 が、こんな大振りの攻撃、隙が生まれるは必然。それくらいは予想済みだ。 振り切った大剣を片手で支えつつ、もう一方の手は大剣の柄から離し、腰の短剣を引き抜いて防御を試みようとする。 けれど、それはいらぬ心配だったようだ]
それ奇襲っていう?
[もはや始まりの鐘は鳴ってしまったというのに、『奇襲』という言葉に苦笑する>>115。 始まってしまえばそれは奇襲ではないのではないかと思いながらも、彼の一撃にあわせるように、ヴェラの足を払うべく体勢を低くして蹴りを放つ。 もしこちらの蹴りがかわされても、セイカ《勇者》の一撃>>121がヴェラを襲った]
(145) 2012/02/16(Thu) 00時半頃
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なんだ、頭脳労働希望っていう割にはいいもの持ってるじゃない?
[思わぬ援護射撃に、セイカへ笑みを向ける。 まだネタの尽きる様子のない彼女に、満足気に頷いた。 そしてヴェラが逆襲の一手をセイカへと放てば、すかさず大剣を盾にするように構え、間にわって入った]
…そうは簡単にいかないってば。 何のために私が居ると思ってるのよ?
[刃は、不適に笑う]
(146) 2012/02/16(Thu) 00時半頃
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>>144 そ…ね。 正義のオタクがヒーローごっこするための遊び場《アタラシイセカイ》やら、何処かのガキ大将みたいなヤンチャな花が太陽に向かって咲き誇れる草原《アオゾラノシタ》を作らなきゃいけないし、アンタの相手はさっさと切り上げなきゃね。
[オスカーの言葉に同意しながら、彼の一撃に合わせるように、刃の輝きが増す…!]
(149) 2012/02/16(Thu) 01時頃
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>>154 …来い、ってことだよね、これ? まさかここで逃げ出したりしないでしょ?
[からかうようにオスカーを見やる。 そして]
…セイカはどうする? ユウシャサマとしてもうひと働きする?
[1000年の勇者へ笑みを向けた。 彼女はこの1000年がんばり続けてくれた。 今度は自分たちが頑張る番だ。 彼女が決戦の地へ赴くならもちろん歓迎するが、後を任されたとしても、それを責めはしない。 それどころか、後は任せておけと自信ありげに微笑を浮かべただろう]
(159) 2012/02/16(Thu) 01時頃
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そりゃそうか。 ま、ここでお家に帰るとか言い出しても、ただの無駄脂肪好き男子だったんだなってことで私の中で評価がガクッと下がるだけだから。問題ないといえば問題ないけどね?
[向けられた笑みに、相変わらずからかうような笑みで返す。 オスカーが二人に問いかけるのを見つつも、答えを待っていられるほど、ペラジーが落ち着いているはずもなく]
じゃ、お先っ!
[まるで遠足にでも出かけるかのように軽い足取りで、開いた《拓いた》道へと足を踏み入れた]
(167) 2012/02/16(Thu) 01時半頃
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幻想ノ鏡《アルター》! 降臨《アドヴェント》!! 彼の貪欲を断ち斬れ…白銀ノ奇跡《アペイリアテラス》!!!
[天使へと魔手を伸ばすソレに向け、白銀の斬撃が飛ぶ>>165]
まったく…人が苦労して…あの子《星》達ががんばって作った可能性《EDEN》をこんなにしてくれちゃって…。 いい加減、シツコイ。 アンタの革命は失敗。 さっさと隠居して、新しい世代《可能性》の仕事ぶりでも見てなさいよ。
[肩に担ぐは己の分身《白銀ノ奇跡》。 白銀の輝きが、あたりを明るく照らすだろう]
(170) 2012/02/16(Thu) 01時半頃
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無事? コリーン《天使》!
[一人先行していた優しき天使へ声をかけ、駆け寄る]
…大鎌<サイス>…んー、さっきはちょーっと迷ったんだけど…ま、いっか。
[先ほど彼女が先行を決めた際、渡すか迷ったもの。 しかし、天使である彼女なら、『彼』も文句は言わないだろう]
ちょっとごめんねー。
[コリーンに声をかけながら、その大鎌へと視線を移し、笑みを浮かべる。 それから己の腕に縛り付けた赤い布を解くと、天使の持つ大鎌へとソレをくくりつけた。 すると程なくして、鎌の金に混じり赤い輝きが微かながらも大鎌を包み始めただろう。 それは相棒の力…《刈り取る》力の欠片。 残った彼の意思が、彼の記したる布に宿り、コリーンが望むなら、彼女に力を与えてくれるだろう。 それに合わせて、大鎌を包む赤い光も強まるだろうか]
(174) 2012/02/16(Thu) 02時頃
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