64 色取月の神隠し
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―回想・神社―
ああ、秘密にしておく。 九十九神は大事にされた物の変化だという。
あやかしに変わったとしても、それほどまでに大事にしてきたおっかさんの形見、取り上げるのは気の毒だ。たまこさんがそれでいいってんなら、俺が口出しすることじゃない。
[不安そうにしているたまこを安心させるように笑ってみせ、神社を後にした。>>4:117]
(4) 2011/09/17(Sat) 17時頃
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―森―
………?
[龍笛を下ろし、訝しげな表情になる。 演奏の最中、微かに感じた違和感。]
…気のせい、か?それとも……
[空を見上げると、掛けていた岩から腰を上げ、祭りの広場へと足を向けた*]
(5) 2011/09/17(Sat) 17時頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2011/09/17(Sat) 17時半頃
喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2011/09/17(Sat) 18時頃
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―屋台広場―
あ、白粉売ってら。姉さん、一つくれる?
[買っておこうと思っていた目的の品を屋台で発見し、購入した。]
ん、日が暮れるまでにはもう少し時間があるなぁ。 土産でも買っとくかな。
[小袋から出した小さな風呂敷に白粉を包み、夕顔たちに何か買おうかと考える。何がいいか、屋台の前で考え中。]
(6) 2011/09/17(Sat) 18時頃
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芙蓉たちはたまこさんとこ行ってんだっけ?
そっちは任せた。
[短く告げた。]
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あ、日向。こんにちはだな。
[削られた文字を見て、こくりと頷いて]
おう。里……俺の故郷にいるチビたちに土産でも買ってこうかなぁ、って思ってさ。でも何がいいか、よくわかんなくて。
いいのないかなぁ。おすすめはあるかい?
(8) 2011/09/17(Sat) 19時頃
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うん?
[一瞬の間があったのに、不思議そうな顔になる。 心を読む力などはないから、日向の胸中を知ることはできない。けれど微笑とおすすめの品に、気はそちらへ移って]
凧は大変だな…竹とんぼのがいっか。
[竹細工、それから日向の目線を追えば、玩具の笛にたどりつく。地面を見れば、再び日向が文字を綴っていて>>12]
いいかも、あれなら持ち運ぶのにも便利だ。
(14) 2011/09/17(Sat) 19時半頃
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[それから、ふと]
文字を書くのも大変だな。 声を出しすぎたら枯れるもんなぁ。 早く治ったらいいな。
[歌いすぎや喋りすぎ、或いは風邪以外での声が失われる原因を、このあやかしは知らなかった。
だから、一時的なものだと思って無遠慮に告げたのだった。]
(15) 2011/09/17(Sat) 19時半頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2011/09/17(Sat) 19時半頃
今、着いたよ。
確かに、由緒ありげな簪だ。
[短い囁きに、こちらも短く返す]
めがねよりは、色気があると思うけどねえ?
[男は皆面食いだ、と言っていた鵺へ、からかう調子]
ま、流れ次第さ。
……確かに、おたまは磨けば光る瑠璃の石とも言えるかな。
里でお志乃辺りに磨かせりゃあ、佳い女になるやも知れないなぁ。
[揶揄う色を含んだ芙蓉の声音に、しゃあしゃあと応える]
あーあ、あんたにゃ敵わないよ。
[手慣れた応答に、大げさなため息をつく]
でもまあ、それも悪くはないか。
志乃に、沙耶に、たまこが着飾ったら、さぞ華やかだろう。
朝顔に夕顔も、可愛らしくてさ。
それじゃあ、村の男どもが、みいんな隠世の里に来たがっちまうねえ。
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竹細工、たくさんあって迷うなぁ。選びきれんから、おもちゃ笛にしとこう…
あぁ、風車もいい。包んだら潰れるから、一つにしとくか。
[笛をいくつかと、一つもらった風車は腰紐にさす。>>16
買い物が終われば、日向のことばは増えていて。>>17]
え、昔…子供の頃から、ずっと?そうなのか…そんなこともあるんだな…
…………。
[しばし沈黙を守り。]
(20) 2011/09/17(Sat) 20時半頃
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……もし、もう一度声が出るようになるなら。
または、字を書かなくても意思が伝えられるようになるなら。
どんな方法でも試してみたいと思うか?
[なるべく言葉を選び、尋ねる。茶色の瞳が、じっと日向を見つめ。]
(21) 2011/09/17(Sat) 20時半頃
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己なら其の花篭の中に、さらに芙蓉を一輪添えて
飽かずに眺めるがねェ。
……まぁ確かに、何れ里には、人の子が此処が浄土かと見紛うほどに、綺麗どころが揃うことになるなぁ。
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………だよなぁ。
[日向の声は聞こえなくても、頷かれれば充分に気持ちは伝わる。うん、と笑顔で大きく頷いて。>>23
口を開けば、他の者には聞こえぬよう、小声で]
人の道を外れる法…… 例えば…人をやめてしまってでも、取り戻したいという覚悟があるのなら。
その願いはきっと叶う。
[細められた瞳に一瞬、月の色がちらついた。 見間違いかと思うほどの僅かな間。]
(25) 2011/09/17(Sat) 21時半頃
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きっと、治るさぁ。
[にこりと笑い、わしわしと日向の頭を撫でる。 未だに日向のことは、幼子だと思っているのである。
その態度に、一瞬過ぎった気配は感じられない。]
(26) 2011/09/17(Sat) 21時半頃
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あっはは、あたしも物の数には入ってたかい。
安心したよう。
――でもね、あたしのこれは……、
[今は菊屋の前で、人の形をしている己の姿]
むかあしむかし、狐を助けた薬売りを真似てるのさ。
……なるほどねぇ。
[姿や生業の真似事をする程
芙蓉はその恩人とやらを慕っているのだろう]
で、その恩人とやらは、今はどうしてるんだい。
姿を借りるのは良いが、ばったり出くわしでもしたら不味かろう?
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へえぇ。
そんな言葉が出るなんて、ばあちゃん、相当強い願いを持っていたんだなぁ。まさか、そのまま帰ってこなかった、ってことは……や、日向が生まれてるからそれはないか。
おふっ? ???
[驚いたような顔になったかと思えば、赤くなったりして、更に腹に拳を当てられた。原因はさっぱりわからず、間抜けな表情をさらすばかり。]
……ああ。次の祭りも、来たいな。来れたらいいな。
[腹を軽く撫でながら笑い。]
(30) 2011/09/17(Sat) 22時頃
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現世で出くわす心配は、ありゃしないさ。
[薬売りの姿をした狐は、小さく笑う]
あたしの仲間の狐が、目えつけちまってねえ。
魅入られちまった人の子は、隠世の里の奥の奥。
とうに、あやかしになっちまったよ。
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旦那と赤ん坊残して消えちまったのかぁ? そいつぁよっぽどだなぁ… 何を願ってたんだろうな。
[日向の祖母の行方を聞けば、さすがに驚いて。]
……居ない人がいたとしても、そのうち会えるんじゃねえかな。 この村で、ではないかもしれんが。
(33) 2011/09/17(Sat) 22時半頃
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ふぅん。……そうなのかい。
[男なら、例え情交を交わした相手であれ
人の子の末路など気にも留めない。
けれど芙蓉はどうだろうか。
あやかしと化した恩人の運命を、如何様に見ているのだろう]
己なら、獲物を横から掻っ攫うような舐めた真似をした奴は
赦しちゃおかないがねェ。
[心に浮かんだ問いは口にせぬまま、勇ましい言葉を吐いた]
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神隠しかぁ… 人さらいの仕業とか事故とか、原因は色々あるんだろうが。
…それとも、日向は神や物の怪の類だと思うか?
[何気ない調子で問いかけ。 会えるよね、という文字には頷いてみせて。
そして日向につられて空を見る。]
……あ、引き止めたな。俺ももう行くよ。 土産のつきあい、ありがとう。
(37) 2011/09/17(Sat) 23時頃
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そうか。日向は信心深いんだな。
……日向って、珍しい考え方すんなぁ。
[“悪いことだとも思っていない”と書かれた地面をじっと見つめていた。]
これだけ賑やかででかい祭りだからな。 人にまぎれて、そうでないのが遊んでてもおかしくない。 きっと楽しんでるだろうなぁ。
[愉快そうに笑うと、それじゃあな、と手を振って。 待ち合わせの時間より少し早めに神社へと歩き出した。*]
(54) 2011/09/17(Sat) 23時半頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2011/09/17(Sat) 23時半頃
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―神社―
ゆりさん?…早かったかな。
[もしもいないようなら待つつもりで、再び神社へと戻ってきた男。ゆりが座っている場所は、ちょうど柱の影になって見えておらず。
社の方へと近づいていく。]
(57) 2011/09/18(Sun) 00時頃
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あ、いたいた。 構わないよ、二人きりでしかできない話だったんだろ?
[駆け寄ってきたゆりを見つけ、呼吸を整えるように息を吸う彼女を見ていたが。]
………え?
[目をぱちりと瞬かせた。よもや、自分の正体を言い当てられるとは予想もしておらず。
いや、忘れていたが昔にもこんなことがあった。 確か、あの娘も巫女で…]
…あ、と、何でそう思うんだ?
[思わず目を逸らしながら尋ねて]
(63) 2011/09/18(Sun) 00時半頃
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………………はあ。
[ゆりが取り出した手鏡と、ゆりの顔の間で視線がさまよい。沈黙の後に、ため息をついて頭をかいた。>>67]
ゆりさん、あのはねっかえり娘の孫だったのかよ… 時期的に、そりゃあ俺のことだろうな。 あまり似てないし、性格が全っ然違うから、子孫だとは思わなかったぜ…
[鏡の効力のことは知っているらしく。まいった、と言うように一度諸手をあげてから、ゆりと目をあわす。]
…何で、二人だけで会おうと思ったんだ? 見た所、武器も持ってないようだし…
(70) 2011/09/18(Sun) 00時半頃
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さあて……たまこのことは、どうしたもんかねえ?
辰次は、うまくやれてるかねえ。
あきのしんは、どこへ行ってるんだろ?
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