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―回想・夜の宿 サイモンの部屋―
[そのスキルが本物かどうか、少年は半信半疑でいた。
だが、異様な雰囲気に稚拙な精神が呑まれたのか、
時が経つ程、酷い喉の『渇き』を覚える。
水を飲んでも癒されない口渇感、
それは、他人の皮膚の下に流れる熱き血潮を想像すると、
不思議と和らげられるようだった]
……、サイモンにーちゃん、居る……?
[昼と同じく、扉越しに声を掛けるが、矢張り返事はない。
躊躇いがちに扉を押すと、何故か、あれ程固く閉ざされていた其処がすんなりと開いた。
これもゲームの力なのか。頸を傾げながらも、隙間から身を滑り込ませて中に入る。
――『ドクン』
心臓が高く鳴り、掌に汗が滲んだ。
窓から射し込む月光を頼りに室内を見回すと、ベッドの上ではシーツが蹲る人型に盛り上がり、ガタガタと震えている]
[窓を背に、足音を忍ばせて近づく。
――『ドクン』
もうすぐ時間だ。
きっと、スキルは勝手に発動するんだろう。
そう、少年は思う。
自らに言い聞かせるように]
( ただ、俺は、サイモンにーちゃんの無事を確かめるだけ )
[声を掛ければ良い、そう解っているのに、乾いた唇は何故か動かない。
まるで、獲物を狩る獣が息を潜めるように、静かに寝台の傍らに歩み寄り、
――『ドクン……』
そっと手を、シーツに伸ばした。
こんな時なのに、矢鱈と喉が渇いて、指先が震える。
――『ドク……』
逸る鼓動が耳を打つ。煩くて、眩暈がしそうだ]
( 確かめる、だけ )
――『ドクン……!』
( ……、嗚呼 どうして、こんなに )
[シーツを一気に剥がす。
ヒッ、というサイモンの短い悲鳴が聴こえた。
怯えた眼、震える唇、透き通る白い肌。
それを見た時、少年の中で、何かが切り替わる音が、した。
少年は、シーツから離した手を振り上げ、嗤う]
( 喉、が…… )
迎えに来たよ、……サイモンにーちゃん。
( 乾く ―――……! )
[異形の影が、月に照らされ、悲運なる犠牲者に覆い被さる]
【人】 徒弟 グレッグ ん?おークシャミかーわん (2) 2014/06/03(Tue) 00時頃 |
[悲しみと絶望の狭間で、狂気が花開く。
少年の眸が赤く染まり、剣呑たる光を放つ爪先が、男の躰を斬り割いた。
己の姿に驚いたか――瞠目した相手は断末魔の叫びを上げる事も叶わず、
皮を割かれた胸や腹部から血飛沫を上げ、白いシーツに、壁に紅い花弁を撒き散らす]
……ゥ、ウ、ガアアアアア……!
[獣と化した少年は我を失い、咆哮を上げ、鋭い牙を男の喉に突き刺す。
頸動脈が切れ、飛び出る血潮。
返り血を浴びながらも、少年は、喉を鳴らして美味そうにそれを啜る]
( 満たされる )
( 満たされる )
[絶命し切れず、震える男の手指。
少年は顧みず、割いた肉の奥に見える、白い骨と蠢く心臓に紅い眼差しを止める。
牙を振り上げ、骨を噛み砕き、未だ動いている心臓を咥え、咥内でグシャリと噛み潰した]
( 甘い )
( 甘い )
( 嗚呼、渇きが …… )
[臓物を喰らう。
血と死の香りが、この獣には食欲を誘う芳香の如く感じられる。
興奮が高まる。
飲んだ男の血が、獣の躰を駆け巡り、下腹部を熱く滾らせて。
堪らず下服の前を寛げ、取り出した性器を強く扱いた]
……―――ッ……!
[溢れ出す血流に、獣の――性の甘美を知らぬ少年の白濁が交じる。
絶頂の愉悦を味わう一瞬、何かの映像が脳裏を過った。
だが、それすら、止まらぬ男の血の波に押し流され、消え去って行き]
( 渇きが、満たされる…… )
[獣は一心不乱に、嘗ての友の死骸を屠る。
美しい月明りに照らされ、世界を紅く染め上げながら――]
[やがて覚束ない足取りで、呪縛の――スキルの解けた少年が、部屋から出て来た。
虚ろな眼、血に塗れた躰を暗がりに隠しながら、自分の部屋へと戻って行く]
……クシャ、グレッグ……、
スキル、確認……出来たよ。
[仲間は聴いているだろうか。
或いは、自分の狂行の総ては、この能力を通じて知れているのかもしれない。
だが、今は何もかもが気怠く、他人が自分をどう見るか等、考える余裕もなくて、
ただ気の抜けたような声音で、スキル発動の事だけ報告する]
……、血、落とさな、きゃ……。
[飢えが、渇きが満たされた筈なのに、
終わると酷く胸苦しく、息が出来ない。
目頭が熱くなって、少年は重い脚を引き摺り、部屋への道程を急いだ。
この躰の汚れを、覚醒した醜い欲望を、
そして、溢れて止まぬ涙を――誰にも見られぬ、ように]
【人】 徒弟 グレッグ[何時もの調子で笑うトルトニスに (10) 2014/06/03(Tue) 00時半頃 |
[眠たげな聲が]
さっきはびっくりさせちゃって御免ね。
俺、……俺は、大丈夫、だよ。
ちょっと休んで来る、ね。
[欠伸を噛み殺し、瞼を閉ざした**]
【人】 徒弟 グレッグ ……クリア報酬と失敗時のあれが (16) 2014/06/03(Tue) 00時半頃 |
ー それは、まだサイモンが襲撃される前 ー
報酬と失敗が本当だと
俺たちが勝っちゃうと
他のみんなは消滅するかも、なんだよな。
…………でも、俺はけっこう、なんつか
現実に興味ない。
村側のやつも結構そういう奴が多いかもしれない。
そこんとこ、ちょっと、詳しくわかんないと
どうにも、動けそうにない気がして
[トニーとクシャミに、まず陣営的に仲間に
俺はトルトニスと話して行き着いたことを口にする。]
クシャミとトニーはどう?かな?
あ、二人が……消滅する可能性が嫌だ!
て、言う場合、村側も全部そうな場合でも
お二人の名前出したりはしない、から!!
【人】 徒弟 グレッグ
(26) 2014/06/03(Tue) 00時半頃 |
【人】 徒弟 グレッグ[通報する人いないんじゃ][とか] (31) 2014/06/03(Tue) 01時頃 |
【人】 徒弟 グレッグー 工房→宿 ー (34) 2014/06/03(Tue) 01時頃 |
ー 宿に戻る途中 ー
[俺は最初のゲーム気分から
だんだん、もやもやしたものが落ち着いて
自分なりの結論が出たことで
取り敢えず、
足取り軽く宿に向かってる途中だった。]
…………そか
……なんか、大丈夫?か
[と、問う声にかえってくるのは
もっと時間が経った後、
襲撃スキルはかなりの消耗をもたらすようで。
俺は軽く眉を顰めた。]
【人】 徒弟 グレッグー 宿 ー (38) 2014/06/03(Tue) 01時頃 |
― サイモン襲撃前 ―
現実に興味ないって…。
[グレッグの思わぬ告白には、少し眉を潜めた。
それに近い奴を、自分は知っている。
だから余計に踏み込み難くて言葉が出ない。]
…消滅、は、多分、
ゲームだし、大丈夫だとは思うけど…多分。
[多分が二回ついたのは、確信なんか欠片も無かったからだった。]
― サイモン襲撃前 ―
んー俺は……
[やりたい事、帰りたい場所、それは確かにアヴァロンではなく現実にあるが。
ただずっと考えないように、あるいはゲームだとすり替えておいた思考―自分たちの勝利が他の奴らの敗北になる―という点を指摘されると、何だか口には出来なかった。]
……ちょっとその辺は保留しときたい。
ただま、ワンサイドゲームは好きじゃねぇなー、って思うので、
名前出さないでもらえるのは有難いというか…。
[というか、そんな裏切られ方されたら、
襲うしかないじゃん?
というのが一瞬浮かんだが、じっと黙ったままだった。]
ー サイモン襲撃前 ー
…………うん、ゲームだって俺も思いたい。
思いたいんだけど…………
杞憂だったら、後で笑ってくれよ。
PT組んだ時の定番ネタにでもしてやってくれ
[多分だらけの分に
わかんないよな、誰にも。
本当、単なる杞憂でありますように、と願う。]
…………ん、わかった。
言いたくなったら、こっちでも
直でもいいから、気軽に。
[保留と言われれば、俺はそれに頷いた。
……いろいろ頭によぎりつつも]
名前出すのは……全員で負ける
って決めた時でもなきゃ、言えないよ。
わりーね、素直にゲームだ!って
楽しめないで。
ただでさえ、狼陣営少ないのにな?
[と、俺は自分が襲撃される可能性を
失念したまま口にする。]
【人】 徒弟 グレッグ …………??? (44) 2014/06/03(Tue) 01時半頃 |
【人】 徒弟 グレッグー サイモンの部屋 ー (46) 2014/06/03(Tue) 01時半頃 |
【人】 徒弟 グレッグ[手が血濡れた以外は久しくはあるが (51) 2014/06/03(Tue) 02時頃 |
【人】 徒弟 グレッグ ………… (52) 2014/06/03(Tue) 02時頃 |
【人】 徒弟 グレッグ[偶然アバターが似てるだけ、似てるだけ、似てるだけ (58) 2014/06/03(Tue) 02時頃 |
【人】 徒弟 グレッグ[一歩、前に出る。 (65) 2014/06/03(Tue) 02時半頃 |
【人】 徒弟 グレッグー 洗面所 ー (66) 2014/06/03(Tue) 02時半頃 |
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