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【人】 巫女 ゆり[――さぁ、時間だ。 (4) 2013/10/22(Tue) 02時頃 |
たとえ、彼女を──ユリちゃんを僕がこの手で殺すことになってもね?
[僕が勇者になるためには生き残る事が絶対の条件だから。
尊い犠牲は付き物なのだ]
[究極の家政婦は、主人の身を守る盾であり―――
また、主の命とあらば、確実に障害となる相手を仕留める矛でもある。]
[だから、芙蓉にとっての家政婦道の中に殺人・護身技能が存在したとしても不思議ではなかった。
昨今の家政婦は三歩主の後ろを歩くだけでは務まらない。
主には三歩後ろを歩いていると思わせておいて、痕跡すら残さず主にとって邪魔なものを排除する露払いもできなくてはならない。]
[たとえ、武器がチュッパチャップスであってもだ。]
[素早く僕は地面を蹴って、兵士との距離を一気につめる。
瞬歩を見抜けずに突然前に躍り出た僕に驚いた兵士は、目を見開いていた。
そして彼は銃を手にかけようとしていたけど遅い。]
動かない方が身の為だよ?
[僕はゆりちゃんから貰ったチュプスの柄を顎の下に押し付けている。
その柔らかく骨のない部分なら、チュプスの持ち手でも十分に皮膚を破って貫通させることができるだろう。
きっと、痛いだけじゃすまないね。]
【人】 巫女 ゆり―出発後、加々見を待ち伏せしながら:回想・島への道中― (55) 2013/10/22(Tue) 21時半頃 |
【人】 巫女 ゆり[命の恩人、勇者ノックス――もとい、野村久介の願いを叶え、生きたまま本州へ返すこと。 (57) 2013/10/22(Tue) 21時半頃 |
【人】 巫女 ゆり[野村はどこかで勇者として幾度となく、挫折を味わってきたのかもしれないが。 (59) 2013/10/22(Tue) 22時頃 |
【人】 巫女 ゆり[僕を地獄の底から救い出してくれた野村君に恩返しがしたくて、ずっとその機会を狙ってきたわけで。 (60) 2013/10/22(Tue) 22時頃 |
【人】 巫女 ゆり―回想・昔語り― (62) 2013/10/22(Tue) 22時頃 |
【人】 巫女 ゆり[てれび も、ぱそこん も、げぇむ や まんが も。 (63) 2013/10/22(Tue) 22時頃 |
【人】 巫女 ゆり[あぁ、その後すっかり根暗に成長した僕は、高校でついにイジメに遭う。 (64) 2013/10/22(Tue) 22時頃 |
【人】 巫女 ゆり[ある日、いつも通りカツアゲされそうになった僕は、何を思ったか抵抗を試みた。 (65) 2013/10/22(Tue) 22時頃 |
【人】 巫女 ゆり[僕の鼻先で振り回される鉄バット! (66) 2013/10/22(Tue) 22時頃 |
【人】 巫女 ゆり[あの日のことは忘れもしない。 (67) 2013/10/22(Tue) 22時頃 |
【人】 巫女 ゆり[野村君いわく、これが『勇者』の仕事らしい。 (68) 2013/10/22(Tue) 22時頃 |
【人】 巫女 ゆり …この日の為に! (69) 2013/10/22(Tue) 22時頃 |
【人】 巫女 ゆり[最後まで考える間もなく。 (73) 2013/10/22(Tue) 22時頃 |
【人】 巫女 ゆり …あ。 あぁぁぁぁぁ!!!! (74) 2013/10/22(Tue) 22時半頃 |
【人】 巫女 ゆり おのれ、可愛らしい顔して… (76) 2013/10/22(Tue) 22時半頃 |
【人】 巫女 ゆり[走りながら、右手に持っていた3つのチュプスをセットする。 (77) 2013/10/22(Tue) 22時半頃 |
ヘヘッ……!
アタシが死線を潜らされるとはねぇ…!
[その目に爛々と戦意を宿し、男の置き土産であるチュッパチャップスを拾う。
包み紙を乱暴に破き、興奮を抑えきれず飴玉を噛み砕く。]
[ガリ、ガリガリ]
イイねぇ…!
アタシもまだまだだねェ…!
[ガリガリ、ガリガリ。
ガリガリ。ガリ、ガリリ。]
羊の皮を被った、とんだ狼じゃねーのさ、あの男…!
[ククク、と鋭い犬歯を剥き出しにしながら、家政婦は笑う。
破り捨てた包み紙を回収して、(家政婦はポイ捨てしない。)
ペロリと口の周りを長い舌で舐めまわした。]
[僕に駆逐される、記念すべき最初の敵は誰にしようか?
ゆりちゃんは論外。仲間を手にかけるなんてとんでもない。
ジョーさんは、なんか虫の息だったから放っておいてもいいかな。
千秋君と魔王幹部鳥居はあそこで潰しあうだろうし、無粋なことは出来ないね。
伊藤魔王との決戦は急がなくても時がくればその舞台が用意されるはずだからまあいいさ。
そうだ、律木ちゃんと芙蓉さんが伊藤魔王の召喚獣だったっけ、なら彼女たちだけど……]
加々見さん…ヒロインだと思ったけど、出て行くときの様子が少し妙だったなぁ。
あと、よくわからないのが鯖田さんか。
あの年齢で成人した子供がいるなんて、どこか悪魔的じゃないかい?
この二人は良くわからない…真の姿を見る前に屠るべきか…?
[民家へ向かう道中、僕は勇者として最も正しい道を模索していた。]
[手に持った缶詰は、サスペンス劇場の灰皿よろしく鈍器になってくれないだろうか。
こつこつと、人差し指でリズミカルに叩く。
民家の割れた窓に近づくとパキリとガラスを踏みつけたのか、割れる音がした。
そこそこ響いたけど、やはり何かがいる気配がない。]
もうここには誰もいなさそうだなー。
[部屋内を覗くと物色した痕跡があるが、血痕などは見えなかった。
立ち寄っただけ、ってところかな?]
[何かいいものがあるかもしれないし、僕も探してみようかな。
勇者が民家を物色するなんて当たり前の事だから、咎められるいわれはない。]
伝説の剣がなくても包丁や、モンキーレンチ、拳銃それにバールのようなものがあれば嬉しいな。
[宝探しみたいでわくわくしてきた。]
[廃屋を探って見つけることが出来たのは──1
1.缶詰(賞味期限切れ) 2.お鍋 3.マッチ
4.調味料 5.お皿数枚 6.何も見つけられなかった]
[前に廃屋を探った人物が漁ったと思われるところには、缶詰がまだまだあった。
しかしどれもこれも賞味期限が切れているから非常食には向いていないなぁ。
残念。]
もう少し何かないかな?
[他にも何か、と探索すると──4
1.小麦粉 2.ナイフとフォーク 3.ごつい灰皿 4.使えそうなものは何もない]
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