261 甘き死よ、来たれ
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[赤くなる顔ばせに、私も少しだけ照れくさくて>>11 それから、答えが怖いのも、勿論ある。
イケメン男子に、と、諭すような言葉が、途切れて。]
……春は、私のこと、好きじゃない?
[不安が滲んでいたと思う。 だけれど、続く、想いの言葉、 幽かであれ、確かに耳に届いた、その好きの言葉に>>12]
―――っ、
春……ありがとう、嬉しい。
(13) bloody 2016/12/20(Tue) 03時半頃
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[ふっと表情を緩めて、 少しだけ泣き出しそうな思いを堪えていると]
……、ん
[強く抱き寄せられ、背の高い春の身体に 包まれる形になるだろう。
そこで、じわりと涙が零れてしまう。 今際の時とは違い、透き通った雫が頬を伝い 彼女の白いシャツに滲んでしまう。]
ごめんね、泣くつもりじゃなかったのに その、嬉しくて、こんなの初めてで…―――
[生前、好きだった人に、何も打ち明けられなかった。 私の人生で唯一好きだった人に。]
(14) bloody 2016/12/20(Tue) 03時半頃
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[そんな私が二度目の恋をした。 今度はちゃんと伝えるのだと、そう決めて、 良い答えがもらえたら、沢山笑おうと思ったのにね。]
どのくらい時間が残されてるのか、わからないけど 私は最後まで、春と一緒にいるわ。 貴女をうんと幸せにしたい。 [そこで顔を上げて、涙は頬を伝っていても 嬉しくて、笑う。]
………大好き。
[そっと彼女の髪を撫で、頭を引き寄せて 吐息と吐息がかかる距離で、 口接けをねだるように目を閉じた。**]
(15) bloody 2016/12/20(Tue) 03時半頃
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める、ひさしぶり!
[彼女に背中から抱きついて、晴れやかな声で再会を喜びます。
桜と、紫陽花と、秋桜と。
仲良く寄り添う花々に、君影草が仲間入りするのは、きっとそう遠くない未来*]
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う、うん……
[諭すような言葉に>>38、 私自身の幼さが滲んでしまったことを鏡として知り、 こく、こくりと頷く。]
あいっ、た
[突然のデコピンにきょとんとして、 額を押さえて、――ちょっと痛かったな?
でも、そんな些細な戯れあいが嬉しくて 自然と笑みが浮かんでいた。]
(46) bloody 2016/12/21(Wed) 22時半頃
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[――くれると思ったものを>>39 焦らされると>>40、えぇ、と情けない声を漏らし]
や、なんで? 春ぅ……
[彼女がいやなら、それは仕方のないことだけれど、 やっぱり寂しくて、切なくて、 語尾は甘く掠れてしまう。
私をからかっている内心なんて気づかないし、 急に近づきすぎたかな、なんて不安も過る。 視線を彷徨わせたり、おろおろと手を組んだり おかしいな、彼女の前だと調子が崩れてしまう。
――こういう気持ちを、恋というのだろうか。]
(47) bloody 2016/12/21(Wed) 22時半頃
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……え、
[冗談、という言葉に春を見上げるやいなや 抱きしめられ、唇を寄せられて、
触れる温度は暖かくて。
最初こそ驚いたけれど、そんな春のずるいところも 好きなんだなって、思うから。]
……んっ、……春、…――
[口接けの合間には、名前を呼んで 何度も、何度も交わしただろう。 やがて唇を離せば、胸を満たす想いを伝えたいと思った。]
(48) bloody 2016/12/21(Wed) 22時半頃
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[この感情に名前があるのなら、 恋よりも深くて、情としてはとても深い深い、]
春のこと、あいしてる。
["あい"は、ここにある。 私の名前でもあるのあい、春への感情のあい、 それを全部全部、受け止めて欲しい。]
(49) bloody 2016/12/21(Wed) 22時半頃
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ね、春。 一緒に行こう。
[時間が有限であるのなら、 その先に何があるのかはわからない。
天国か地獄か、あるいは転生か、無なのか。]
……離さないわ、絶対に。
[ぎゅっと手を握って微笑む。 何処に行っても、生まれ変わっても、一緒にいたい。
満たされた心は、次第に虹彩のようにきらきらと光を帯びて、ああ、時が来たのだな、と察する。 このまま、私たちはこの場所からいなくなるのだろう。
世界にさよならをしても、春には別れを告げることはない。
絡めた手を離さないよう、心も繋がっていられるよう。 貴女への愛を、決して途切れさせは、しないから。**]
(50) bloody 2016/12/21(Wed) 22時半頃
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