78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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……守人ノ堕チル音ガ聴コエルナ。
[Δ越しに加えられた衝撃を余所に、聴こえる音。それは一人の戦士が青の楽園《シュウマツノチ》へ旅立ったということ。]
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― 斉花の記憶 / 新川県御嶽市 / 天ヶ原学園 / ごみ捨て場 ―
[中高一貫の私立校に通う帝舎斉花(当時14歳)は、 そこで見つけた「ソレ」を抱えて、途方に暮れていた。]
……なんで。なんで学校にこんなモン落ちてるのよ。
[斉花が「こんなモン」と呼んだ物――…それは、赤ん坊だった。 掃除当番の仕事でごみを捨てに訪れた、校舎裏のゴミ捨て場。 そこに、無造作に、男の赤ん坊が捨てられていたのだ。]
(62) 2012/02/11(Sat) 21時半頃
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……事件よね。事件だわ、これ。不法投棄って話じゃない。 第一発見者って事情聴取とかされるのかしら。 ああ、めんどくさい。本当にめんどくさい。
[運が悪い日だ、と溜息を吐く。]
……かと言って、見つけちゃった物は仕方ないか。 佐倉ぁー、ちょっと先生呼んできて……
…って、いない!? もしかして逃げた!?
[同じく掃除当番でそこに居たはずの少年に声をかけたのだが…… 彼はいつの間にか姿を消していた。後で蹴る。絶対にだ。]
(63) 2012/02/11(Sat) 21時半頃
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[その場に残されたのは、赤ん坊とそれを抱く斉花のみ。]
……泣きやまないし。あーあ。 末っ子だから、子供のあやし方なんてわかんないわよ……
[適当に揺すってみたりしたら、余計うるさくなった。 帝舎斉花、体育は2で母性は零-ゼロ-である。]
……と言うか。いくらなんでも不自然じゃない? 不自然よ。 あなた、なんで学校なんかに捨てられてるの?
[気分の悪い話ではあるが、子供を捨てるのであればこんな 学校の校舎裏などよりももっと適した場所があると思う。 しかも籠や箱にすら入れられず、その身だけ投げ出されていた。 衰弱している様子は無いから、まだ時間も経っていないだろう。]
(64) 2012/02/11(Sat) 21時半頃
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何か……意志とか作為とか運命とか、そういったものを感じるわ。
[繰り返しになるが、当時の少女は14歳であり――…… 夢見がちな乙女時代真っ只中>>1:189である。]
――……あなたが、神より使わされし勇者。ダークブレイズ。とか。 そういう面白い展開だったりしないのかしら。
[帝舎斉花が、そのイノチに戯れで名づけた名―― それが、『ダークブレイズ』>>4:129であり、 当時の斉花にとって最もホットだった妄想>>2:7である。]
(65) 2012/02/11(Sat) 21時半頃
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[一人の少女が考えた『ダークブレイズ』という設定について。 その由来は、"太陽の黒点"であり、"八咫烏"だ。]
[古代、肉眼で観測された黒点から太陽に住む烏の逸話が生まれ、 その話は斉花の国にも渡って"八咫烏"の逸話の基となった。 鳥はかつて、死霊が鎮められた神使として信仰され、 中でも"八咫烏"は単なる烏ではなく太陽の化身とも言われる。]
[神話上に登場するその鳥をモチーフとした、 『太陽の子にして神より使わされし、黒炎纏い死を鎮める勇者』 …それが、『ダークブレイズ』という設定であり――、 帝舎斉花の思い描く、優しく強い、理想の勇者である。]
[なお、補足として。神話上で八咫烏としばしば同一視ないし 混同される存在として金鵄(金色のトビ)もいたりする。]
(66) 2012/02/11(Sat) 21時半頃
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[そんな夢見る乙女の妄想設定はさておいて、]
……リアルにそんなの居ても。私の手には余るわね。手に余る。
[妄想は妄想、現実は現実だ。 現実に生きる以上、社会の法と常識は守るに越した事はない。 "勇者の育ての親"などになれるはずも無いので、その赤ん坊を 抱えたまま職員室に向かい―― その後は警察への連絡や事情聴取があったりして、]
(67) 2012/02/11(Sat) 21時半頃
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[翌日になって、その赤ん坊の姿がいつの間にか消失していた ……そんな報せを、受けたのだ。 警察の手に預けた後だったので自分の責任ではないが、]
いや。いやいやいや。 いくらなんでも不祥事続きにも程があるわよ、新川県警!!
[さすがに問題が大きく、ニュースにもなったりした。 しかし、その子供の身も子供を捨てた親も見つからず―― 何も続報は無いまま、その事件は人々の記憶から消えた。**]
(68) 2012/02/11(Sat) 21時半頃
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― 王都 / セヴィアルファ城 / VIPルーム(露天風呂付き) ―
[机の上、この世界の世界地図を広げながら眉根を寄せる。]
マスア・ナの状態……やっぱり1000年前の私の記述と合わない。 氷血の日蝕《アイスブラッディ・イクリプス》、か。
[チッ、と舌打ち。]
150年前……帝火歴850年のこの現象を。 1000年前の私は全く…全く予想していなかった事になる。
[《セイクリッド・レティーシャ》の観測-ヨソク-の外。 それは即ち――…]
(69) 2012/02/11(Sat) 21時半頃
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この時期に…"敵"の何かを変化させる出来事があったなら。 その相手に対して、私の全力は、発揮できない。
[勇者の制限-リミテッド・ブレイブ-解除条件>>4:32を、 クリアできなくなってしまうからだ。]
まだ仮定。仮定の話ではあるけど… 読めないことは、どうしても不安が残るわね……
――…やっぱり、新しい勇者が必要。必要だわ。
(70) 2012/02/11(Sat) 21時半頃
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――…貴方は、どこで何をしているの? ねえ、《ダークブレイズ》……
[呟くのは、己の理想とした勇者像を表す名であり…… 1000年前の自分が出会い、記録に残した男の名。]
貴方と仲の良かったライトニングは魂のみを残し。 この時代におけるエリクシエルの命は散った。
……なら、貴方は今、どこで何をしているの? 私は貴方に言ったはずよ。一緒に世界を救おう、って。
[1000年の約束>>6:65は記録されていた。 偽りの勇者は、真なる勇者の目覚めを待つ。]
(71) 2012/02/11(Sat) 21時半頃
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[その時。こんこん、と扉が叩かれた。]
ん、どうしたの?
[入ってきた使用人に尋ねると、 勇者を訪ねて現れた者>>41がいるらしかった。]
……へぇ。 その人は、直接私に会いに来たのね? 会いに来たかあ。 良いわ。この部屋まで通して頂戴。
[そう伝えると、使用人は来客を呼びに行く。 自分は広げていた地図や本を片付けて、待った。]
(72) 2012/02/11(Sat) 21時半頃
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[男とその妻が、案内に従って勇者の部屋を訪れたなら、]
――……ようこそ、お越しくださいました。 どうぞそちらの椅子におかけになって。
[背筋を伸ばし、足を斜めに揃えて椅子に座っている勇者は 清楚な仕草で来客用の椅子を指し示す。 聖女の笑顔――演技のそれを浮かべてみせると、]
……初めまして。《セイクリッド・レティーシャ》です。 ご用件を伺いましょう。
[話を促した。良い話を、期待しながら。]
(73) 2012/02/11(Sat) 21時半頃
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本当っ!? 助かります!!
[助けになりたい、との言葉に、ぱあっと輝かんばかりの 笑みで喜んでみせる。]
嬉しい…貴方のその勇気に、私は感謝します。
――……でも。
[表情を、変えた。不敵な笑みに。]
(79) 2012/02/11(Sat) 22時半頃
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――……それだけじゃ、ないわね? ないわ。
それだけなら「私に直接会いに来る」理由にはならない。 「一緒に戦うために来た」なら、門番にそう言えば良いだけ。 でも貴方は「勇者に会いに来た」と言ったそうね?
まあ、それだけなら物好きな輩が生の私に会いたいだけって 可能性は残るんだけど。貴方そういう感じにも見えないし。 ……金髪の大鎌、か。 フィリップね。フィリップの紹介なら、構わないわ。
まだ他に。他に何かあるなら―― ……『ご用件を伺いましょう。』
[先程と同じ言葉、しかし全く異なる笑みでもって促した。]
(81) 2012/02/11(Sat) 22時半頃
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――……、
[突如上がる声に、眼を丸くする。すぐに笑みを取り戻し、]
腹話術。 でもないとすれば……少し込み入った話になりそうね?
[椅子の背もたれに体重を預け、足を組む。 出迎えたときとは真逆とも言える態度だ。]
……あなたたち、下がりなさい。 こちらから呼ぶまで外に出てて。
[顎でドアの方を示し、未だ驚き冷めぬ使用人たちを追い出した。 改めて、男に向き直る。]
大勢にじろじろ見られてるのも厭でしょう? で、「それ」……なぁに?
(84) 2012/02/11(Sat) 23時頃
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昏闇飛龍《ドンケルドラッケ》、ね――…
[『Blaze Note -聖火の書-』――1000年前の自分が記した 書のページを捲る。]
どこかにあった、たしか……ああ、これね。これだ。 『闇と影の守り神』――…ふぅん。大物じゃない。
[おどける声>>89には、くす、と笑って。]
「もう一度お天道さんの下に」…貴方はそう言った。 昏闇飛龍《ドンケルドラッケ》が守り神と言われるようになった由来を、 貴方が覚えている証拠よ。 どうせ飛ぶなら、お日様の下のほうが良いんじゃない?
(111) 2012/02/12(Sun) 00時半頃
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――……、星の使命《-セカイノヤクソク-》
[呟いたのは、一つの言葉>>3:38だ。]
新しい太陽と月は、生まれる。 ――少なくとも、私はそれを成し遂げたいと思っている。 その後に、月に添う守り神様たる貴方が居てくれるなら、 これほど頼もしい事も、そうそう無いわね。
それを成す為の戦いに貴方たちが協力してくれるなら。 私は私で、その願いを果たすのに協力する義務があるわ。
……ちょっと、考える。考えさせて。 それと、できればもう少し詳しい話も訊きたいわね。
[深く尋ねれば、男と龍が同化してしまった経緯>>1:539等も 聞けるだろうか。 口許に手をやりながら考え、しばしの後口を開いた。]
(112) 2012/02/12(Sun) 00時半頃
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……ウルヴェレアは既に進行しているわ。 同時に、アルメヴィアも。 それでも、『龍が天を駆ける』の兆しすら無いのなら……
『何かが欠けている』と、そう考える。考えるのが正道。
…ねえ。
1たす1は……2、よね? ひとつと、ひとつ。あわせてふたつ。
[小首を傾げて、]
真っ当な重魂《デュアル》なら……あなたたちの命は、二つ。 それが一つ半しか無いというのなら、きっと『欠けた』のよ。
ねえ、何か――…大事な事を、忘れていたりは、しない?
[男と龍、一人と一匹が忘れているかもしれない>>3:279何かが もしあるのなら、そこに鍵があるのかも知れない――… 自らの記憶に封印を施した事のある身は、そう考えた。]
(113) 2012/02/12(Sun) 00時半頃
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/* おばさん会議
これはどういう流れで襲撃をかましていったらいいのか相談をする流れにしてみた。
/* おばさんに混じってヤクザ会議
できれば犬あたり狙って襲撃できたらと思うけど。
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― 王都 / セヴィアルファ城 / 斉花の部屋 ―
――……貴方が自由に…自由に飛べるようになったら。 そして太陽と月を再び取り戻せたら。 貴方の背に乗せてもらって見てみたいわね。
[気持ち良さそうに語る龍>>133に笑う。 「欠落」については思い当たる節も無い>>135ようであれば、]
……これ以上の答えを今ここで出すのは難しいわね。難しそう。 力が及ばなくて申し訳ないのだけど…少し時間をいただけるかしら。 何か手は無いか、考えてみる。
[そう、約束した。]
(190) 2012/02/12(Sun) 22時頃
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と言うか。
[カトリーナの方を見て、]
……そっかあ。夫婦かぁ…ふーふ……Fu-Fu-……
[ぶつぶつと何か呟いている。]
そんな厄介そうな境遇なのに。 なんていうか。偉いなあ…… いえ、なんとなくだけど。 そういうの、私まだわからないから、ね。 奥さんの方も協力してくれるならありがたい話だけど……
(191) 2012/02/12(Sun) 22時頃
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[が、鳳凰《アリィ》の魂>>139、と聞けば。 表情は、仲の良さそうな夫妻を見る穏やかなそれから、 戦力を計算する魔女の物へと切り替わる。]
……やたら偉そうなニワトリね。
[と、1000年前の自分は記述していた。]
今回も静観かと思っていたのだけど。 鳳凰と、龍――……この世界-ホシ-の創生に深く関わるもの。 そっか、そうね……『運命の動かし方』の話、あなたたちには しておくべきなのでしょうね……
人と、星の力で。 神も、死も、運命をも欺き、動かす。その方法を。
[成し遂げること。その領域>>134の話だ。]
(192) 2012/02/12(Sun) 22時頃
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――……でも。
[部屋の端に置かれていたチェスの駒が一つ割れた。 それは《Blaze Wall》が破損した>>185>>187事を示すサイン。 はぁ、と溜息をついて立ち上がる。]
その前に、来客ね。それもあまり良くない…タチの悪そうな。
[ペラジーから借りた短剣を手にとって、掌の上で軽く弄る。]
さっさとお帰り頂こうかしら。 …必要なら肉体労働も辞さない、って言っちゃったからね。
(193) 2012/02/12(Sun) 22時頃
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/*既におじさん一人混じってるおばさん会議返信。
桃乐茜落ちの流れかと思っていたら、別にそう言う訳でもなかったか。
だが、今日の落ちは、どう見ても吊枠2を確保するのが精一杯な気しかしないと思っている。
とりあえず、まずは2枠であるが。
時間軸と流れの関係で、こちらでオスカーを落とす可能性が高い。
/*
いや、てっきり自分も死ぬモンだとおもっていたので後進が動きやすい方向で(ry
そこらへんはお任せするですわ。
/*
いや、待った。
そうなると襲撃をオスカーにする、ということになるのかしらん?
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[ 『『 どがあぁぁぁああんん !!! 』』 ]
[乗り捨てられた鉄球>>188が城に直撃し、]
…… っ、
[ちょうど、斉花の部屋の辺りの壁が崩壊した。 立ち込める煙の中、眉を顰める。]
ケホッ、 ッ、
……ああもう、気に入ってたのにこの部屋!!
(195) 2012/02/12(Sun) 22時頃
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