311 【RP】妖怪温泉『百夜の湯』
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― 客室 ―
失礼いたします。
[お茶を出すとは言われたが>>0:32 お客様に用意させるわけにはいかない。
先程の風呂では少し多めに酒を渡しすぎたかと思ったが 持ち帰り手酌で楽しまれている様子だった。
とはいえ食事処でもすでに飲まれているのだし お疲れのところの深酒は二日酔いの元だ。
少し熱めに淹れた緑茶と 蜜漬けした梅を入れた小鉢を携え 客室の扉を三回叩いた。
夕餉を拵えてくれる客人がいたため 少々手が空いた機会に、 出迎えの時の口約束未満を果たしに。>>0:41*]
(4) あけひー 2021/03/06(Sat) 23時頃
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光合成のようなものですよ。
[他の客人からも働きすぎではと労われたが、 千年も続けていれば最早生命活動と同化していて やらないとむしろ落ち着かないくらいだ。]
では、失礼して。
[話し相手が立ちっぱなしでは気を遣うだろう。 促されれば一礼して椅子に座った。>>7
来た時は随分とくたびれていた立派な御羽は 窓辺に差し込む光の下ではどのように見えるだろうか。]
(14) あけひー 2021/03/07(Sun) 21時半頃
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ありがとうございます。 ヤツデ様も、立派に頭領をお務めされているかと。 ご一緒に来られる方々だって いつもヤツデ様の事を称えてみえますよ。
[少なくとも頭領悪しの声は聞かない。 過去はどうだったか――はて、忘れてしまいましたね。
自分の湯飲みをくるくると手の内で回しながら 向けられる感謝の言の葉を噛み締める。]
勇退した暁にはさぁびすいたしますので、 一日二日と言わずゆっくりお越しくださいまし。
当面、暖簾を下ろす予定はありませんので。
(15) あけひー 2021/03/07(Sun) 21時半頃
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[お言葉に甘えて、と 酒宴が盛り上がる時刻までを ヤツデの客室で過ごした事だろう。]
今宵は良い月見ができるかと。 人の世でも斯様に月は見えるのですか?
[当初の予定通りにヤツデの愚痴の解消はできたのか それとも人の世講義になったかは分からないが、 部屋を辞去する際にヤツデの表情が和らいでいたのなら 「もい」も満足そうに仕事へ戻った。*]
(16) あけひー 2021/03/07(Sun) 21時半頃
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[誰に語り継がれることもない
とある梅の木における譚でございます。]
[一昔を百ほど重ねて更に古く、
神泉のほとりで唯一つ芽吹いた梅がありました。
泉の精気を取り込みながら育つ梅の木は
ある年、初めて花を咲かせました。
まだ小さな梅の木です。
つけられる蕾の数も知れたもので、
それでもようやく咲かせられた花でした。
けれど泉を訪れるものはなく。
このまま何に見られることもなく散るのだろうと
梅の木は諦めていたのです。]
[一輪、一輪と散り落ちて
とうとう最後の花を残すだけになった時、
泉を訪れるものがありました。
陽が西の空端に沈み切る頃、
どこからか飛んできた繡眼児が一羽、
梅の細い枝にとまったのです。
どこから来たのだろうか。
たった一羽でいるのだろうか。
意思を伝える口も術も持たない梅の木は、
幹に寄り添って夜風をしのぐ繡眼児に
何も尋ねる事ができません。
羽を震わせて寒さを耐える繡眼児を
一晩留めてやる事しかできませんでした。]
[朝も明け切らぬ内に、
繡眼児は羽根をはばたかせます。
枝から枝へと跳んだ先には
最後の一輪がひっそりと咲いていました。
どこへ飛んでいくのだろうか。
何かあてはあるのだろうか。
その糧に、僅かながらでもなるのなら。
梅の木はまだ動かせぬ枝を力み
繡眼児に蜜を飲んでいくよう訴えました。]
チチチ。チチ
[繡眼児は花弁の端をつついただけで、
蜜を飲みはしませんでした。]
[一晩の宿を感謝するように
くるりくるりと三回円を描いて飛んだ繡眼児は
すぐに何処かへ消えてしまいました。
一輪の花を枝に残したまま、
梅の木は何も見えなくなった空を
ずっと、見ていました。]
[風で揺らがぬ立派な枝を伸ばそう。
夜露を防ぐ洞を作れる立派な幹を育てよう。
気兼ねする事なく蜜が飲めるほど花を咲かせよう。
出立をただ見送るのではなく、
囀りに応えられるような「かたち」を作ろう。
ほとりに唯一萌え出づる事が適った梅の木の想いを、
神泉は長い時間と共に叶えました。]
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