105 Ww―Chu・Ni/Subjection―wW
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[マナーモードの携帯が微かに振動する]
……邪魔者は首尾良く消えたようだね。
[斎門達の排除が済み次第通知されるよう設定しておいた、
カミサマからのモーニングコール。
携帯電話という形式はこういう時は便利だ。
その文面を見て、囁く]
預言者は終末の揺り篭に抱かれて眠るが良い。
[クレイドル、その名の由来は確かではないけれど。
彼女は世界を闇で抱む揺り篭には相応しい]
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[妖精の声が、聞こえた]
高崎センパイ……?
[妖精が彼を制止しているように見えて]
その子……そういえば、さっき学校に入るのを 怖がってたって……。
[何か良くないものを感じ取る事ができるのだろうか]
無理、しないで下さいよ。 守り切れる保障は、ないんですからね……。
(9) 2012/11/08(Thu) 01時半頃
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シメオンは、空に光るものが流れていったのに目を瞬いた。
2012/11/08(Thu) 01時半頃
……何なんだ、この妖精は。
[誰に、何があっただって?
あまりのタイミングに一瞬その妖精を凝視する]
勘付いてるのか……?
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[周囲の様子を見ながら、携帯は常に左手に スタンバイ状態になっている。 微かに先の方から伝わってくる振動に眉を顰める]
……犠、牲?
[高崎の言葉に、別の意味で眉根が寄った]
俺達と同じような力が、って。 犠牲、って……どういう。 さっきの隕石に巻き込まれた、とかじゃなくて……?
この状況がある時点で、 何か良からぬ輩がいるんだろうってのは予想できますよ。 そいつが、俺達みたいな力を持った奴を 殺したって……そういう事、っすか?
(13) 2012/11/08(Thu) 01時半頃
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センパイ、格好つけるならきちんとつけきって下さいよ。
[そう、笑みを作ろうとしている様子を察して こちらもまたぎこちなくだが口角を上げた]
そうっすね。 できなくても、やる。 そのくらいの根性がなきゃ、何もできませんね。
[携帯電話のディスプレイを、見た]
(14) 2012/11/08(Thu) 01時半頃
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おかしいですよ。 きっと、俺達皆おかしいんですよ。 でも、それ以上にこの状況が狂ってる。
[一瞬だけ、真顔になった]
……何者かがこの災厄を引き起こして、 それを止める力のあるかもしれない者を 排除しようとしてる、っつー事ですか。
[高崎の言う可能性を言葉に落とし込んでいく]
要するに、“敵がいる”ってわけですね……。 俺達はそいつに遅れを取ってしまってる。
(18) 2012/11/08(Thu) 02時頃
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[>>17、軽口を言えるくらいなら大丈夫じゃないかと 今度はさっきよりも自然に笑った]
嗚呼、さっきのですか。 俺も何が出てくるか行き当たりばったり だったんですけどね……。
俺、“天国のアドレス”を見付けたんですよ。 神様が願い事を聞いてくれるっていうんですかね。 で、まあ……あの隕石をどうにかできるモノを 要求してみようと思ったらああなって。
願い事ってアバウト過ぎると叶わないじゃないですか。 だからああなっちゃったっていうか。
流石に隕石を消してくれ、ってお願いして 「そりゃ無理だ」って言われたら困るし。 なら武器をくれ、なら無難かなって。
(20) 2012/11/08(Thu) 02時頃
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世界なんてそもそもおかしな事ばっかじゃないですか。
地平線はカーブしてるし、何てったって地球は丸いし。
そこに君臨した気になってる人間は、
嘘と矛盾の中毒患者ときてる。
[に本音が重なる]
狂った世界だから、壊すんですよ。
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現状維持しながら、探せますかね。 何か、そういうのを探知できる魔法とか あれば良いんですけど。
[そっちの方面は生憎何も解らない、と肩を竦める]
元凶をどうにかしない事には、 こいつらも倒せてもいたちごっこ……。 その犠牲になった命みたく、 俺達が狙われる可能性だってなくはない。
ジリ貧、っすね……。
ただ、一つだけ思うんですよね。 どうして、俺達“同じ学園の生徒”がこんなにも 揃って特別な力に目覚めたのか、ってね。
(21) 2012/11/08(Thu) 02時半頃
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正直言うと、あんまりデカい願いは怖いんですよ。 この力、どうも代償付きみたいで。
[そう言って、左手の包帯に滲む紅を見せる。 あまり晒したくないのか、すぐに携帯の影に隠したが]
隕石消えろ、でも良いんですけど。 そんな願い事してもしこの宇宙の全ての隕石が 消えるくらいの力を神様が発揮しちゃったら。 どのくらいの代償がいると思います? 俺にも解らないです。
臆病者って思ってくれて良いですよ。 命差し出せば全てが丸く収まるかもしれない。 そんな可能性だってあるのに。 そこまでは踏み切れない俺は、自分が可愛いんです。
(24) 2012/11/08(Thu) 02時半頃
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レーダー……っすか。 さっきのランチャーや手榴弾で、 実在するものなら出せるってのは解ったんですけど。 この現象の元凶に反応するレーダーっていうのは 定義できるかどうか。
試みるにしても、この縫いぐるみ共を どうにかしてからになりますけど、……ね。
[そして、高崎の行き着いた答えに小さく頷く]
俺はもう、力があるって晒しちゃいましたからね。 向こうに目をつけられてる可能性は、 センパイ達よりかは高いかもしれない。
だったら、俺は精々矢面で戦ってやりますよ。
[眼帯で半分隠れた目は、 既に何かを決めたような色を*していた*]
(25) 2012/11/08(Thu) 02時半頃
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― 街中 ―
[人波が文字通り波のように引いてくる。 田原の腕の中にまだ子猫はいただろうか]
そいつの事、頼むね。 一度は助けた縁だから。 死なれちゃ、俺の左手が泣きそうだ。
[携帯電話の送信ボタンを押すと目前の空間が歪む。 一挺のM249機関銃が姿を現した。 邪魔にならないよう開襟シャツの腕を捲り上げると、 肘の下まで巻かれた包帯が露わになる。
収納用のベルトを左肩に引っ掛け弾帯を翻した。 黒々とした銃と、弾帯に装弾された鈍金の光。 じゃき、とコック音を鳴らし前傾姿勢になった]
(26) 2012/11/08(Thu) 19時半頃
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やべ、携帯操作できないなこれ。 でも、片手武器じゃこのサイズ相手とか無理だし。
[ま、いざとなれば武器を捨てれば言いんだけど、 などと武者震いを隠すように軽口を叩く]
高崎センパイ。 俺、取り敢えずこいつら食い止めてみるけど。 学園には、必ず戻ります。 どうやらキーポイントらしいってんなら、 手がかりはそこから探すっきゃないでしょうし。
[3人に一度振り返り、左手で軽く敬礼のようなポーズを取る]
じゃ――出撃しまっす、ッ!!
[割れたガラスやらが飛び散る道路を、 縫いぐるみが暴れている方へ向かって駆けた。
向かう先にはまず12体――]
(27) 2012/11/08(Thu) 19時半頃
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[縫いぐるみの密集地帯へと突っ込みながら、 ばららららと機関銃が火を噴いた。
煙と薬莢を吐きながら、 縫いぐるみの足の結合部分を蜂の巣にするように 弾の雨が布綿を撃ち抜いていく]
縫いぐるみはバランスが悪ィんだよ――っ。
[綺麗に足を片方もがれた縫いぐるみが、 ビルの合間にどさりと倒れ込んだ]
後でまとめて焼却してやるから、 そこで大人しく寝てろよな!!
[空を薙ぐ別の縫いぐるみの手を掻い潜りながら、 更に射撃音が辺りに響き*渡った*]
(28) 2012/11/08(Thu) 19時半頃
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― 突撃前>>36 ―
……そんな風に言われたら、 這ってでも戻ってくるしかないじゃんか。
[子猫を抱き締める田原の様子に、目を細めて微笑む]
大丈夫、無謀だと思ったら深追いはしない。 命に残機なんてないのは、解ってる。 これはゲームじゃないんだもんな……。
[改めて、破壊行動を繰り返す縫いぐるみ達を見た。
なら、尚の事食い止めないとな。
そんな軽口は、深呼吸と一緒に呑み込んだ]
→ 現在へ ―
(38) 2012/11/08(Thu) 22時半頃
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今からどうスイッチングしてくれるのか楽しみだよ、本当に。
[自分の為に祈る少女と、それに真面目に返す自分。
茶番と思えばあまりに滑稽で]
罵り言葉、期待してるぜ。
……愉しそうねえ。
ま、分からなくもないけれど。
[その言葉を聞きながら、そんな感想を漏らし。]
そうそう、邪魔者はとりあえず2人始末したわ。
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― vs 縫いぐるみ ―
ラストワン、っ!!
[11体目を道路に沈め、付近に残るは犬型が1体。 強かにガラス張りのビルの壁面に犬型の尻尾が叩き付けられる。 一斉に悲鳴を挙げて落下するガラスの雨]
あーもー、あーもー。 環境被害酷過ぎんだろー!!
[近くの店のショーウィンドウに発砲すると 残りのガラスを突き破る勢いでそこに飛び込む。 間一髪、落下してきたガラス達が 今さっきいた場所で大合唱。
服飾やらマネキンに埋もれてはー、と息を吐いた]
(39) 2012/11/08(Thu) 23時頃
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あんたも誰か、裏切ってやれる相手いねぇの?
ふふ、仲間に引き込んでも良いけど。
どういう反応すんのかなぁ……。
ま、つってもまだ会ってたったの二日の仲だけどね。
[そうして、斎門達の事を聞けば]
仕事の上手いお仲間がいてくれて心強いよ。
そうだ……やっぱり、タダモノはまだいるっぽいぜ。
さっき、妖精を連れたセンパイが何か感知してた。
多分、あんたが始末した奴らの事に気付いてやがる。
そーね、あたしの魂の双子。
……ま、今朝は思い切りあたしが遅刻してきたからまだ会ってないんだけども。
彼ならばきっと、こっちの味方になってくれるんじゃないかなって思ってるよ。
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[残り6体は何処か別の方へ向かったか。 ともあれ、自分が直面してるのはあと1体。 こちらが何処に消えたか探し出そうと 本当の犬さながらに低く鼻面を地につけている]
……デカいとあんまり可愛く見えねえって。 本当だな。
[銃器は熱を持っているし、排莢を踏んづけて いささか足を捻ったきらいもある。 だるそうに一度額に滲む汗を掻き上げると、 使わず仕舞いだった手榴弾を取り出し]
これで、終わり……だ。
[安全弁を抜き、放り投げるとすぐさま伏せた。 爆発音と熱風と共に、縫いぐるみが火に包まれる]
(44) 2012/11/08(Thu) 23時頃
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シメオンは、それを確認すると、ずる、と脱力して改めてショーウィンドウの中で脱力した。
2012/11/08(Thu) 23時頃
へぇ……?
そりゃあ良いね。
あんたの双子ならきっと愉快な奴なんだろうな。
[その双子の少年とやらと飛鳥が話しているところに
出くわしていたとは知らぬまま]
嗚呼、そうだ……勢いあまってちょっと潰し過ぎた。
お気に入りだったなら、悪ィ。
[12体は我ながらやり過ぎたと、興に乗り過ぎた事を詫びる]
別に良いのよ。
お気に入りはまだ出して無いもの。
[事もなげにそう言った。
倒された子達を悼む気持ちはあるが、また魔方陣から出せばいいだけの事なのだから。]
そうか、なら良かった。
あんたのとっておきを俺が潰したんじゃ、本末転倒だ。
[お陰様である程度、“力”の使い方を学んだ。
眼帯に隠れた右目には今、田原の腕の中――
己が再び生命を吹き込んだ子猫の目からの
ヴィジョンが流れてきている。
そもそも、あれは生き返らせたわけではない。
表向きはそうなっているが、
あの子猫の活動源は今自分の手にある]
シメオンは、イアンのフルスイングが見えていたら、ヒュゥと口笛を吹いた事だろう。
2012/11/08(Thu) 23時半頃
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[機関銃を放り出し、汗を拭いながら起き上がる。 燃える縫いぐるみを避けて表に出ると、 後始末がまだだった縫いぐるみが分裂していて>>48]
っ、センパイ……――っ!!
[回し蹴りによって飛んでいったぬいぐるみと、 積み上がった綿屑達を焼却するため 新たな手榴弾を携帯から召喚する]
(50) 2012/11/08(Thu) 23時半頃
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燃え尽きろ――!!!
[勢いを付けて手榴弾を投擲した]
(51) 2012/11/08(Thu) 23時半頃
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シメオンは、投擲した勢いで、散らばる排莢を踏んづけて顔からすっ転んだ。
2012/11/08(Thu) 23時半頃
良い嗅覚してるゥ。
[息が切れ切れだが、妖精を狙った縫いぐるみに
内心では賛辞を送っていた]
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だ、大丈……夫……っす――。
[いてて、と額を押さえながら上体を起こす。 ズレてしまった眼帯を戻しながら、 僅かに顔を顰めた。 目元をこすった右手に淡く紅が滲んでいたのを、 さりげなく汚れたシャツで擦り落とす]
ちょっと俺、バイ○ハザードの女主人公とか 一瞬そんけーしたかも……。
[あれ、ゴツい銃火器を振り回すのは別のゲームだっけ。 それはさておき、手近な瓦礫に凭れかかった]
疲れ、た……――。
(55) 2012/11/09(Fri) 00時頃
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って、田原さんっ……!
[駆け寄って来た少女が転ぶのに慌てて腕を差し出す。 子猫も慌ててニャァ!と鳴いた]
駄目じゃないすか、もう。 そいつ守るのに田原さんが怪我しちゃ。
[苦笑混じりに]
でも、ありがと。
(57) 2012/11/09(Fri) 00時頃
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シメオンは、着信音に、一瞬シリアスな面持ちが過ぎった。
2012/11/09(Fri) 00時頃
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怪我、してないなら良かったけど……。 色々バラ蒔いちゃったから俺も注意しとけば良かった。
[自分の機関銃が排出した薬莢とか、 ガラスや瓦礫の破片やら何やらが 綿にと共に散乱している]
……田原、さん? 何か、すっごい冷たいんだけど。 本当に、怪我してない?
[ちょっとこっち来いと子猫を片手で受け取って、 もう一方の手で彼女の手の温度を確かめる。
安藤の声>>59に頷きつつも、 彼女から手を放すには気がかりで]
(63) 2012/11/09(Fri) 00時頃
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