人狼議事


19 生まれてきてくれてありがとう

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[森に近い、村外れの粗末な小屋の中。月光を浴びながら、一人の女が糸を紡ぐ。

時に、銀色の光が注ぎ込む窓辺から――。


森から村へと続く小途を、慈しむように眺めながら]


 あの人の生まれた村を静かに見守ってきたわ。
 あの人の愛した村を、私も愛してきたわ。


 でも――。

 もし、村が悲しみのうちに滅びるようなら――。
 どうすれば、いいと思う?

[誰ともなく問いかけて]





[そんな事は起きないで――


   そう、願いながらも。]


.


愛する人の死を告げられるのは、辛い、わ。

自分の命が天に召す神様の御手により、刈られるよりも辛いこと、よ。
魂が千切られるような、痛みと悲しみに晒される、の。



埋めきれない空白を、疵を、魂に深く残すの。
それを埋めることなんてできるものでは無いわ。


 あの人が愛したこの村が悲しみにくれるのなら――。
 あの人の愛したこの村の人々が、身近な人を、村の人を失い。

 魂に喪失という残酷な疵を受けるのなら。

 私の手でできる事を――。

 し て、あげる――。

[例え、自らの手を赤く染めたとしても――

丸い銀の円盤を、静かに眺めながら心の奥で思って。]


掃除夫 ラルフは、納屋へ戻ると、安酒を呷って眠った。*

2010/07/03(Sat) 01時半頃


 初めて目を覚ましたときにあったのは、
 幸せそうな笑顔と自分の泣き声でした。


 子どもの頭を撫ぜる親はどうしてあんなにも幸せそうなんでしょう。


 もうこれ以上は無い、と思える平凡。
 当たり前のことが当たり前にある奇跡。

 理解したらもう失っているもの。


 病気になった、と聞きました。
 詳しいことは分かりません。
 誰が病気になったのでしょうか。
 パパとママじゃありませんように。
 せめて私でありますように。


 パパもママも隠れて出てきません。
 必死に探し回るかくれんぼ。
 外は雨が降っていました。
 雨はいつも通りに音を奏でていました。


 パパとママは死んだらしい。
 嘘だ。


 何度も呼びました。
 パパ。
 ママ。
 隠れてないで出てきてよ。
 私は自分を偽って、平気な笑顔を作っていました。


 その日初めて、私は本当に、
 パパとママの為に泣きました。
 自分を騙すのをやめた途端、涙が溢れて止まりませんでした。


 パパとママはびょういんで
 なんにちも、苦しんだ末に逝ったのだそうです。
 そんなの聞きたくなかった。


 墓前に立つと涙が溢れます。
 どうして苦しんで逝ってしまったんだろう。
 どうして楽に逝けなかったんだろう。
 何を責めたらいいかわからない。


 パパとママがいない毎日が目まぐるしく過ぎていきます。
 私はいつしかパパとママがいないことが当たり前になりました。
 私は私だ。


 いつしか、私は、この記憶を封じて生きてきました。
 だけど今、鮮明に思い出せます。
 ソフィア、と呼んで呉れた優しい声。
 パパとママを蝕んだ病気。
 最後に頭を撫でて貰った刻。


 すべてはしあわせで
 すべてはふしあわせな
 おもいでです。


 わたしに できることは
 くるしまずに いかせてあげること。


 こんなときなのに、不謹慎だけど
 どうか、わらってください。**


【人】 掃除夫 ラルフ

[夢を、見た。

安酒と質の悪いクスリのせいに違いない、そう思ったけれど…]

…何を、しろと?
今更僕に、何が出来るって言うの…さ……。

[暗闇の中、ぐるりと囲むように並ぶ、15の扉。
それを開けてみろと、声なき声は告げる。

しばらく迷って、一番ボロボロの今にも壊れそうな粗末な木の扉に手をかけた。]

僕の、名前だ。

[読み書きはほとんど出来ないけれど、自分の名前くらいは判るから。
ドアノブを握れば、低く軋む音が響いた。]

(107) 2010/07/03(Sat) 08時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…これが、僕に与えられた役割。僕が背負う運命……

[ドアの向こうの光景を、無感動に眺める。]

そうだよ、いつも…見てるだけ。
本当のことが見えたって、僕には何も出来ないんだ。

運命なんか、見えたって…どうせ変えられっこないんだろう?
[ぐるぐると回り回って世界が溶ける。
納屋に差し込む遠慮無い朝日が、重苦しい頭痛を容赦無く貫いた。]

(109) 2010/07/03(Sat) 09時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[よろりと寝床から這い出して、井戸水で顔を洗う。
他の使用人たちが急いで馬車に荷物を詰め込む様子を訝しげに眺めていると、太った女中に声をかけられた。]

…疫病?

[みんな死んでしまうのだと。
街まで行けば、もしかしたら助かるかもしれない。
だから街へ行けと、主人から命令があったらしい。

逃げる算段をするときに、声をかけられなかった。
それだけで、彼らが自分をどう思ってたかなんて丸分かりだ。
…死んだ母の評判が悪かったことだって、さすがにこの歳になれば知っている。
どうするんだい?と問う女中の表情が、腫れ物を触るように気まずそうなのだって。]

僕は、別に……
[そう気のない返事を返すと、ふらりと彼らに背を向けた。]

(113) 2010/07/03(Sat) 09時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[みんな出ていってしまうなら、仕事をしてもしょうがない。
…まさか、お嬢様が残るなんて思っても居なかったのだし。

朝のひんやりした空気の中を、キセルを片手にふらふらと歩く。
吐き出す紫煙は、頭の芯まで蕩けるように甘い。]

…もう、誰か死んだの?
[墓掘りの男が、棺を担ぐ姿を見た。]

(114) 2010/07/03(Sat) 09時頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 09時頃


【人】 掃除夫 ラルフ

[棺を担いだ墓掘りと共に歩いてくるピッパが、泣いているのが見えて。
思わず、クスリに呆けた眼を伏せる。]

…僕だったら、よかったのに。
そうなら、ピッパも泣かないで済んだのに。

[亡くなったのがリンダだと知れば、なおさらその思いは強くなる。
散歩する姿が日増しにやつれていくのも、分かってた。
その前の、元気で働いていた姿も…

神様はきっと、いい人ばかり連れて行く。
僕には、神のもとに召される価値すらもない。]

(116) 2010/07/03(Sat) 09時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…もう、仕事なんかいいんだ。

[投げやりに呟く瞳は虚ろで。]

…病魔が、来たんだよ。この村にも。
みんな、死ぬんだって…一週間持たないんだって。

街へ逃げるって人も居るけど、逃げたって助かる保証なんかないもん。

(119) 2010/07/03(Sat) 09時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…うん。

リンダは、いい人だったから。
[昨日の朝の姿を思い出し、頷いてキセルの火を消す。
棺桶を支える手は、いつもよりきっと丁寧。]

(122) 2010/07/03(Sat) 10時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…手伝うよ。

[本職ほどとは行かないけれど、スコップを握って黙々と土を掻きだすのを手伝う。
仕事は嫌いじゃない。むしろ何も考えずに済む分その方が好き。
あまりに単調すぎて、普段はぼんやりドジをやらかすのだけれど。

ピッパの家には使いで行くこともあったから、娘が病気でふさぎこんでいるというのも聞いていた。
その時も、ちゃんと役に立つ人が病気で、僕なんかが元気なんだろうと切なくなったりもしたのだけど。]

リンダ、きっとこれでよかったんだよ。
…死んじゃったら終わりだから、これ以上辛くも苦しくも悲しくもない。

村が滅んでいくのも、みんなが死んでいくのも、見なくて済むんだから。

[こんな時いつも、母を思い出す。
墓標を作るカネさえも無くて、墓地の隅に小さな石ひとつしか残せなかった人。

衝動的に何かの腹いせにか農薬を飲み干して、血を吐いてのたうち回りながら、殺して、楽にしてと泣き喚いた姿…
真っ赤に塗りつぶされた思い出は、とぎれとぎれに曖昧。]

(126) 2010/07/03(Sat) 10時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…よかった、って思えないとさ。
納得いかないじゃない。

[目を合わせぬまま、ポツリと小さく言った。]

(129) 2010/07/03(Sat) 10時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[こくんと小さく頷き、両手を泥だらけにして黙々と土を掘る。

しばらくかかって、棺を収めるのに十分なだけの墓穴が出来上がった。]

…きれいだね、リンダ。

[いつものように、優しくやわらかい笑顔。
蓋の閉められる前の棺を見下ろして、ぽつりとそんな言葉がこぼれた。]

(132) 2010/07/03(Sat) 11時頃

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