180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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―食堂―
申し訳ありません、館主様がどうも戻られる気配のないご様子。 代わりに私が説明させていただきます。
皆様はご承知の通り、様々に大きな戦場に集われた方。 英傑、大聖、天魔とでも称されるべき方々です。
既にご存知かもしれませんが…館主様は世界に危機が迫っていると私に告げられました。
(@0) 2014/06/07(Sat) 00時半頃
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―――Fatal End of Saga(絶対たる終焉)……"FES"が。 理由は分かりません。けれど、危機が迫っているのです。 皆さんのだけではなく…あらゆる世界が侵食され、終焉を迎える。そういう危機だと告げられました。
皆さんにお集まりいただいたのは他でもなく…… この危機の原因を突き止め、今一度かつてのように世界を掬っていただきたい、という事なのです。
この館は次元の狭間に揺蕩う何処でもない場所。 此処は、あらゆる時、場所に通じています。
たとえば……
(@1) 2014/06/07(Sat) 00時半頃
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[そう言ってソフィアは食堂横、ワインセラーへ通じる扉を開けた。そこは、奇妙な事にワインセラーではなく7となっている]
01??? 02赤い花畑 03月 04燃える街 05地獄 06ルナリムテア学園 07公園 08学園の屋上 09宇宙 10城 11議会 12滝 13船 14孤島 15帝國の王宮 16大樹の聳える丘
(@2) 2014/06/07(Sat) 00時半頃
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このような具合です。
[目前に広がっている非日常的ですらある公園の風景は扉を閉めると消える。後には広大な館の空気が残っているだけだ]
此処の座標は極めて不安定ですから、扉と言っても常に同じ場所に続いているとは限りませんし、あるいは扉の先がまた別の場所に続いているかもしれません。その辺りはよくわかりませんが…
ともかく確かな事は、今こうしている間にも一つ一つと、終焉を迎える世界が現れ始めているし、予断を許さないという事です。 ……館主様はそう仰っていました。
これほどの世界の危機、必ず理由がある筈です。 この原因を探り、どうかかつて皆さんが自分たちの世界でそうしたように世界を……あらゆる世界を救っていただきたいと。
私が皆さんの館に集められた理由についてお話しできることはそれだけです。
[軽く一礼し、少女は説明を終えた。]
(@3) 2014/06/07(Sat) 01時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2014/06/07(Sat) 01時頃
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(……けれど、いくら危機とは言え館主様があらゆる時空に通じるこの館を解放するという事は。 世界を救うためなら良いけれど、 逆にこの場に世界に仇を成そうとする方達がもし混じっていたら…
いえ、考え過ぎね。)
[説明をしながらふと湧いた疑問は、言葉にはならなかった]
(@4) 2014/06/07(Sat) 01時頃
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我が"主"にもそろそろご機嫌伺いをしなければ。
《悪意》を御せる器の持ち主であれば良いが。
世界の為にも、な――。
[悪意の小鳥がこの祝祭《FES》にて仕えるべき主。
それすらも、全ては創造主《カミ》の思し召しのまま。]
――――…… く くくっ
くくくくっ ………!!
[堪えきれない嘲笑は、緋-あか-く、緋-あか-く、さざ鳴る]
さあ今ぞ見よ天陽が齎す刻の針
宿命の流れには逆らえない。何人も。
運命の果実は青きままではいること適わず
やがて果実は熟し、地に堕つ物と心得よ。
世界に赦された選択肢はいつもふたつ。
地に堕ちて潰れゆく果実の死を唯見送るか
己が手でかの果実の甘き雫を享受するか だ。
――――… 血閃-フェイタル-は 今ぞ始まる ッッ!!
[緋き魔皇の声が、闇を思わせる魔紫-マゼンタ-の中でゆらめいていた]
――セカイ全てを救ってやろうじゃないか。
この俺、悪夢率いる異天の魔皇《ナイトメア・ゼノ・インペリアル》が。
[闇の中、声が聞こえた。
自分同様に魔皇を名乗る声が。
これはどのような仕組みなのか不明だが――]
― 食堂 ―
(……思ったより少ないわね。
もっと居る方がむしろ引っ掻き回しやすいのだけれど。)
[この先どう立ち回るか――《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》は思考を巡らせる。]
[巡らされゆく視線が一点で止まる。
惹かれるように、じ。と、
胸赤鳥《ロビン》の上に視線は暫し留められた]
…───お前、
[声はコエ。越えていくもの。
音は常の響きによらずに響き行く]
お前も”招かれた”者か。
[面白い、と思った。それは直感にして必然だ。
この場にあって、間違いなく最も近しく”使える”者。
そうセシルは判断した。
その判断がどこから来たのか──或いはセシル自身にも答えられなかったかも知れない。この時は、まだ]
僕はセシルだ。
[名のみを告げる。今は姓は不要だと思った。
誇り高く頭を掲げ、見知らぬ胸赤鳥に目を向ける。
ゆるやかに浮かべられたのは、笑みの気配。
確信をもって問いを向けた]
───お前の名は?
[共に終焉へと赴くために。
供たる者の名を、真っ直ぐに*問う*]
くくっ、どうやら世界を混沌に導く者は…
俺ひとりでは無いみたいだね。
ひとり、ふたり、さんにんとんで。四人くらい?
俺を合わせて五人。そのくらいかな?俺の知覚できる範囲ではね。
[届く声に、原理など求めてはいけない。
そう、世界をF.E.S《終焉》に導く意志と、それだけの力。
この二つを兼ね備えているだけで、資格は既にその掌に存在するのだ]
あのおっさん、面白い言い回しをしてくれるね。
極上の、心躍るエンディング …… か。
《Fabulous Ending of Supremacy》
それを赦さぬ俺達の存在は、そう。
さしずめ、運命と云う川を流れし導船-アーク-を滅亡の渦-ストリーム-へと追いやる者。
終焉へ導きし五柱の天敵
《Five`s Enemy of Stream》
…そんな所かな?
…くくっ。 さあ 俺を傷つける事敵う者、何人も無して。
この俺を。この世で最も神にもふさわしき男を
……倒せる者がいるものか。
[すぐにでも始めるかな?終焉の名を冠すに相応しき冥宴-うたげ-を]
さあ―― 舞踏会-ラグナレック-の時間だぜ
[緋色の魔皇が闇の中で、唇を釣り上げた]
―食堂―
……………。
[混沌に導く者――――――。]
……………。
[正確には少し違うがおおよその目的は同じか――。
男はそんな風に判断する。]
(……っかよく喋るな…アイツ……うっせぇ…。)
[届く声にそんな風に舌打ちをした。**]
[周囲見渡す視線が留まるのは同時。
響く"コエ"に群体は狂喜に震え。]
ク、……ハハ……。
[無数の意思《ナノマシン》が同時に哂うよう。
響き返すコエは重なり、混じる。]
……その通り、私は命じられ招かれた。
返り血の胸赤鳥《ロビン》。
[ライトニングに答えたのと同じ名を繰り返す、血玉《ヘリオトロープ》は瞬きすらしない。
だが湛えた悪意は変わらずとも狂気の色は薄い。]
停滞し腐れ堕ちる苗木《セカイ》に火種を撒き。
燃え上がれば更に煽り燃やし尽くす。
世界を蝕む忌まわしき凶鳥。
創造主により世界に投じられし玩具《ポーン》。
[本来それは『世界を救う』存在(もの)などではない。
創造主の定めた混沌《秩序》そのもの。]
――我は創造主《カミ》の悪意なり。
[胸赤鳥は真紅の翼を広げ。
忠誠を誓うが如く胸元へと折り畳む。]
セシル様、我が主よ。
創造主《カミ》より預かりし我が《悪意》は。
――世界を誰かを救うのであれ。
――世界を誰かを滅ぼすのであれ。
この卑小なる翼の果てる彼方まで。
貴方様の《悪意》へと従いましょう。
[響き来る声に含まれるのは、まごうことなき歓喜
セシルはそれに同調する風はなく、
ただ否定する素振りも見せないままに胸赤鳥へと視線を返す。
不吉なまでの血の色の赤。
最高級の紅玉が、力を帯びて煌いている。
広げられた翼も鮮やかなる真紅。
セシルはそれを愛でるという風ではなく、測るように見つめた]
───いいだろう。
[やがて返すのは是]
悪趣味な玩具《ポーン》だか何か知らないが、
[唇に浮かぶのは笑み。瞳に浮かぶのは不敵な光]
僕がお前の悪意《正義》の標となってやる。
[彼が己を主と呼ぶならば、導くまでだ。
それは今更確認するまでもない程の自明の理。即ち必然である。
この身に備わった、高貴なる宿命の下に]
その翼の持つ力。
しかとこの目に見せてみろ。
[誇り高い瞳で半ば傲然と宣して、一対の紅玉を捉えた。
凝る闇のような赤に対するのは、透き通るような銀の輝きだ。
自信に溢れた瞳が愉しげな光を揺らして宝石のように煌いた。
───若い、未完成であるがゆえの輝きをも伴って]
――…ちッ、
[緋き魔皇の声が先程から耳に触る。
原理は解らないが、自身にも"資格"があるという事なのだろう。
非常に気に入らないが、文句を言ってどうこうなる物でもない。]
先に言っておく。言っておくわ。
貴方たちが何処の世界を如何してくれようが、私には関係無い。好きにすればいい。
けれど――、
《私の世界-セイカノセカイ-》に手を出したなら。
如何なる手段を使おうと。
如何なる犠牲を払おうと。
《必殺-カナラズコロス-》。
[勇者の殺気――かつて彼女自身が《勇気》と称したそれは、言葉と共に伝播するだろう。]
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