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[キィィィィィィイイイイイイイイイン]
[突然、大音量が空から、周囲から、降って来ます。
それは一瞬のようで、永遠のような時間。
皆さんは音の渦に飲み込まれて、いつの間にか次々と意識を失っていくでしょう。それは、ほぼ、同時におきたこと]
(#0) 2010/08/02(Mon) 00時頃
[意識のない間、皆さんは何か大きな音を聞いたかもしれません。
何か大きな衝撃を感じたかもしれません。
何か熱を感じたかもしれません]
[けれど、やがて、一人、また一人とゆっくり意識を取り戻すでしょう。それは気を失ったちょうどその場所で、ちょうどその形で]
[ただし。
そこに教員はいません。猫もいません。兎もいません。
はじめからそこには何もなかったかのように、影も形もありません。アリも、鳥も、ゴキブリも、鼠も、いません。ここはあなたたちだけの世界です]
[……いいえ、あなたたちと、『伝説の樹』と、『青い月』だけの]
(#1) 2010/08/02(Mon) 00時頃
[そこは夜の世界。
青白い月の光だけがふりそそいでいます。
太陽はありません。星もありません。
風の音も、近くを流れる小川のせせらぎもありません。
もちろん、もう航空機の音も聞こえません
建物の電気は、一度全て消えています。
スイッチ入れればつきますが]
[皆さんは、特に希望がない限り五体満足です。
希望があれば、不調が体に出ていても構いませんが、後々のことを考えると、あまり今からハンディキャップを持たないことをオススメします]
[時計はぐるぐる好き勝手に動いています。
逆周りかもしれないし、止まっているかもしれないし。
携帯、PC、電話、TV、外の世界には繋がりません。
この学校の中だけなら繋がります。
……でも、いつもと同じようにかは分かりません。
ノイズが入るでしょうし、遅配や未来からの着信当たり前。電池だって、どのタイミングで切れるかはさっぱり読めないでしょう。内蔵時計も諦めてください]
(#2) 2010/08/02(Mon) 00時頃
[不思議な点は、まだまだあります。
伝説の樹。
周囲に光源が何もないのに真っ白くはっきり見えることでしょう]
[校門や、周囲を囲むフェンスの外。
そこには見たこともない虚無空間に巨大な渦巻きが描かれているように見えます。そこに手や足や、体を入れようとするならば、根源的な、本能的な恐怖があなたを襲い、あなたの意思に関係なくあなたをそこから遠ざけるでしょう]
[いつしかあなたは気づくでしょう。
空腹、睡眠欲、その他、時間の感覚を知らせる全ての感覚が麻痺して、なくなってしまっていることに――*]
(#3) 2010/08/02(Mon) 00時頃
―― 伝説の樹 ――
[薄闇の中、ぼうと鮮やかに浮かび上がる桜の樹。
それは、はるけき彼方に打たれた楔。
その根元、ぼうと立ち尽くす銀の影が一つ]
[それは奇妙に背の高い、男のような、女のような影。
銀の髪が足元までするりと落ち、その表情を隠す。
身にまとうは、漆黒の見慣れない衣服。
明るい色など何も持っていないのに、桜と同じくどんな暗闇の中でもぼうと浮かび上がって見えるだろう]
……力が、足りぬ
[守護神とも呼ばれるそれは、ぽつりと呟いた。
咳き込む。髪は、いつの間にか半ばほどまで灰色になっていた]
(#4) 2010/08/02(Mon) 08時頃
[銀の人影は、そっと桜の幹に手を当てた。
みるみるうちにその影が薄くなって……
半透明の分身が、いくつもいくつもその身からはがれおちた]
[分身たちの姿は、あなたの目にも見えるだろう。
これまでかたくなに隠されていたその姿。
今は、頓着せずに曝される]
[半透明の分身たちは迷うことのない、物理法則にとらわれることない足取りであなたたちの前に現れる。あなたたちが一人だろうと、複数だろうと、それは同じ]
[3人以外にとってはその姿を目にするのははじめてだ]
(#5) 2010/08/02(Mon) 08時頃
―― あなたの目の前 ――
[皆の視線を受け止めると、分身たちは口を開く。
それは、対話ではない。
どちらかといえば、分身の口を借りた一方的な放送。
ただ、髪の奥を覗き込む人がいるなら、その目に悲しげな色が浮かんでいることを見てとる事ができるだろう]
…… ここは、お前達の場所ではない。
『ここは、生と死の狭間の世界。お前達は、生の世界よりはじき出された』
[分身の口から、この世ならざる声が出る。
あなた達の中で、この銀の人影と以前出あったことのある人物は、その声とサラウンドに、音にならない声を聞くだろう]
[つまり、『 』の中は、赤陣営にしか聞こえません。
聞こえるというか、以前出会って、願いをかなえてもらったときに飲んだ「契約」の水が、銀の男の心持ちをダイレクトに響かせてくる感じです]
(#6) 2010/08/02(Mon) 08時頃
お前達は、本来、ここにいてはいけない。
だから、お前達を狙って「敵」が来る。
『空虚な悪意が襲い来た。
それがお前達を生の世界、命の世界からはじき出したのだ。
お前達を死の世界に引き渡さないためには、こうするしかなかった』
[銀の分身たちは、図上か、窓の外か、青白い月を指差した]
あの月が青から赤に変わるとき。
それは、「敵」が襲い来る時だ。
『「敵」は、世界の理。
情のない、ただ淡々と論理に従い動く機構の僕。
それは、生の世界から弾き出されたお前達が本来行くべき場所、死の世界に引きずりこもうとするだろう』
(#7) 2010/08/02(Mon) 08時頃
―― 「敵」につかまってはいけない。
戻って来られなくなってしまう。
『―― 「敵」に見つかってはいけない。
口に真実を乗せてはいけない。
言霊は強大で、「敵」にすぐに感づかれてしまう』
逃げよ。
あの月が赤くなったなら、この箱庭の中、必死で逃げよ。
決して「敵」に捕まってはいけない。
「敵」に私の力は及ばない。
『私には、「敵」の目を少しの間欺くことしかできない』
(#8) 2010/08/02(Mon) 08時頃
[銀の分身は、白く浮かび上がる樹を、その天辺を示した]
元の、あの光り輝く太陽の世界に戻りたいのなら、あの樹に「命の実」が生るまで逃げ延びよ。お前達ならば「命の実」の熟し加減は見れば分かるだろう。お前達が一人でも多く、少しでも長く逃げ延びれば逃げ延びるほど、「命の実」は早く熟す。
『ただ、「命の実」が熟しきるまでには時間がかかる。
それまで、私は「敵」の目を欺ききれないかもしれない』
だから、お前達はそれまで「敵」につかまってはいけない。逃げて、逃げて、お前達自身と「命の実」を守らねばいけない。
『だから、お前達に私の力をやろう。
お前達だけにしか、託せない。
真実を知るものが多ければ多いほど、「敵」に感づかれやすくなる』
[銀の分身たちは、あなたたちを瞳の奥の光で射る]
(#9) 2010/08/02(Mon) 08時頃
『もし赤い月が襲い来たならば、逃げ延びよ。
「敵」が諦め、引き上げるちょうどその時、世界の境が揺らぐ。その瞬間だけ、お前はお前以外の人物を「生の世界」に押し戻すことが出来る。ただし、全員ではない。1度のチャンスに、たった1人』
『お前達は私と契約を結んだ。私と同じものを体に入れた。
お前の胸に聞けば、やり方全てを知っているはずだ』
[銀の人影は、輪郭からぼんやりぼんやり消えていく]
幸運を、祈る。
『幸運を、祈る』
[最後には、ぼんやりとした声が耳に、体に残るだけ**]
(#10) 2010/08/02(Mon) 08時頃
/*
【命の実】
通常、赤陣営に「襲撃」された人物のみエピローグで生還します(ただし狼勝利時には、狼が襲撃可能な人物で狼が襲撃するとエピローグで宣言した人物1人も生還することが出来ます)。
しかし、以下の条件が村進行中に満たされれば、エピローグまで生存している全キャラクタが生還endを選択することが出来ます。
【条件】
「エピローグ突入段階で、「命の実ポイント」が累計220ptを越えていること」
【命の実ポイント】
全PCはゲーム生存中、1日に1回任意のタイミングで「日常に戻りたい」と願うロールをしながら1d6をactにて振ることができます。[[1d6]]を半角にして発言してください。ここで出た数値が、「命の実pt」として加算されます。もちろん、振らなくても構いません。出たptはメモに明記してもらえると村立てが超喜びます。PCにはゴールとなる数値や現状の数値は分かりませんが、視覚的に「まだまだ」「半分くらい」「あとちょっと」「完成」などの状態は大体分かります。
【こころがけ】
期待値よりも目標値が大きいので、あんまりムキにならないことをオススメします。
(#11) 2010/08/02(Mon) 08時半頃
/*
★★赤陣営の皆様へ★★
銀の分身と遭遇し、『 』の台詞を聞くと、本格的にあなたたちの体の中に「守護神」と同じ力が目覚めます。
●何をしゃべってよくて、何をしゃべってはいけないのか
●その他、進行上必要だと思うこと
上記の事柄は、『 』に入っていなくても何故か察せられるでしょう。守護神と契約したときに飲んだ水の力で、あなたたち同士で相談も出来るでしょう。
【襲撃について】
あなたたちは、他人には見えない不可視の種を掌から生み出すことが出来ます。その種を襲撃したい人物に向かって飛ばせば、種は目的の人物の体内でそっと根を張り、更新時間にその人物を「生の世界」に押し出します。
種を精製するのはかなり疲れますが、何個でも精製し、植えつけることは出来ます。ただし、種をいくつ撒いても、襲撃できるのは1人だけです。そして、次の更新時間までには、前日種を植えた人物と同じ人物を襲撃しようと思うならばまた改めて種をまかねばいけません。
なお、種を植えるときは接触する必要はありません。視界ないに目標の人物がいさえすればOKです。
ダミー(そも選択肢にないけど!)に種をまくRPは不要です。
(#12) 2010/08/02(Mon) 08時半頃
[先程まで人影のあった場所を、まだ呆然と眺めて]
(ああ、わたしはこのひとを知っている)
[豊かな銀の髪を靡かせ、自らの願いを叶えてくれた]
(――伝説の樹の、守護神)
[頭の中に響く言葉。すぐには飲み込めるはずもないもの。
それでも守護神が告げるのならば、それは真実だから。
...は誰にも気付かれないように息を吐き、手を握り締める。
だんだんと現実感を取り戻す頭の中、
この声がどこかへ届くような気がして、"誰か"に問いかけた]
わたしの声、聞こえる――?
ひたり。
ひたり。
[あの日飲み干した、契約の水のように。
身体の奥底に満ちていく"チカラ"が感じられ、微かに手が震える。
視線の先の伝説の樹。
いつも傍に寄り添い、時に音色を響かせたそれを見つめた]
"空虚な悪"って、なに。
"命の実"って、なに。
――"死の世界"って、何なの……っ。
[押さえきれない感情が心の声となる。
まるで、お願い誰か答えてと、助けを求めるかのように。
そこにいつもの...の面影は感じられないだろうか]
――誰かが死ぬのは、嫌。
[小さな小さな呟きは、闇に飲み込まれていった**]
[ふと頭に問いかける声が響いて
そして一緒に強い心の叫び
……ホリー先輩?
[屋上でよく空を見ながら、語りあった声を思い出して。
そして守護神の言葉を思い出す]
先輩もだったんですね。私も。
……私も居ます。
[悲痛な声に泣きそうな声で、返した]
[頭の中に響いてくる泣きそうな声。
それは星の輝く夜空の下、星座の説明をしてくれた少女のもの]
……メーちゃん。
[声が届いたという安堵。同じ気持ちという共感。
そしてこの世界に彼女まで来てしまったことへの、――]
どこにいるの?
わたしたち、離れてても話せるみたいだけど。
……他の人は、そうじゃないから。
[先程までの動揺が嘘のように、落ち着いて聞こえるだろう声で]
(考えなくてはいけない)
(敵から逃げて。命の実を大きく育て。皆が生きて帰れるように)
(……ひとりずつ、だけれど)
[自分の仲間であるメアリーに、そして"もう1人"に語りかける]
だいじょうぶ。きっと、大丈夫だよ。
[なんの根拠もない。それはいつも通り。
それでも魔法の言葉であるように繰り返して]
わたしも、まだ落ち着けてない。混乱してるけど。
[触れられない。それでもメアリーの頭を撫でるように]
(でも、もう頼ってばかりじゃ駄目)
[自分が"願った"あの日の、守護神の姿を思い出す。
力をなみなみと蓄え、気圧されそうだった。
先程見た灰に染まっていく髪を脳裏に描き、目を伏せる]
(ありがとう、守護神様)
(わたしのあの願いを叶えてくれて)
(――もうきっと、……だから)
[力を託してくれたことに感謝するように、窓に額をつける。
メアリーも何かを願い、そして叶ったのだろうか。
今はそこまで考える余裕もなく、すぐに通り過ぎた思考]
[『メーちゃん』と呼ぶ声が聞こえれば、声の主は確信に変わり。
涙が溢れそうになった]
今、屋上に居ます。
ズリエル君……えっと、同じ学年の友達と一緒です。
[そして姿を現していたなら、フィルと]
先輩は?
先輩の傍には誰か居ますか?
[そうして続く言葉
ありがとうございます。
……先輩?
身体は傍に居なくても、先輩の声、いつでも届きますから。
何かあったら、言って下さい。ね?
[その声が、優しくて、切なくて。
涙を抑えて笑顔で返すように、話す。
例え姿が見えなくても、いつでもそこに居る。必ず*届くから*]
[メアリーからの問いには
わたしは、いまはひとり。購買に向かってるの。
図書館には会長と彼氏…サイモンくんと、水泳部のマーゴちゃん。
そちらにはズリエルくんもいるんだね。
[そうして、状況を報告しただろう]
そう、ですか。
……そんなに、居るんだ。
[ホリーが一人でなくて良かったと思う反面。
名前を聞いた人達は死の境界に居るわけで……]
……全員、助けられるんでしょうか?
[敵の時間が終わる刹那に返せるのは一人。
そんなペースで、全員逃げ続けて帰せるのだろうか?
命の実は熟してくれるのだろうか?
不安は沢山襲うけれど]
……ううん。でも。頑張りましょう……ね。
[ぽそりと、そう言う]
夢じゃ、無いなら――。
まさか。そんな。
[意識した瞬間。ここまでの二人の声が、囁き声のように、心に直接響いて来るのを感じた]
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