人狼議事


225 【突発RP村】最初からクライマックス村4

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[寂しいとは思わなかった。
 後悔はなかった。

 変わっていく関係性。
 閉ざされた一幕。


 そう、次の幕が上がったに
 過ぎないのだから。]


 愛してるわ。
 貴方が役に立つ内は。

[もう、昔のようには戻れない。
黒く歪んだこの身は天上から転げ落ち、今は全くの別物になってしまった。

悲観し、泣きじゃくったのは随分と昔の事。
今はその感情すら擦り減って、本当に求めて居た筈の物も忘れてしまった。
それでも、道の管理者たる彼の手に触れた瞬間確かに灯ったのは、遥か昔に忘れ去った感情の一欠けら。

知らぬうちに溶けだした悲しみは、今まさに最後の幕引きを行わんと。]


     [――愛して]

[音の無い声は、かすんで、消えた。**]


[――青に触れる。青を見ていた。


 求めるのは、愛を請うのは、いつだって青《アオ》の1色。]


[けれど、翅の青は何処までも高貴で何処までも誇り高く、何処までも]

……美しい。


 愛して、ください。
 僕が役に立つ内は。


 愛しています。
 貴女が僕を忘れたとしても――…。


 貴女が悲しみ《レイニーブルー》を
 忘れたとしても――…

 貴女が愛《インビジブルブルー》を
 忘れたとしても――…


[ただ、『誰か』に為りたかったのに。]


 ……僕は、貴女の目にどう映っているのでしょう。

ねぇ。どんな色、ですか?

[いつもいつも、空に問うていた。
 空の彼方の――天上へ。]




 ……あぁ、
 役に立たない僕《ディベースドトロフィー》は―――

 


[黒蝶の力を得し、亡博士の執念。

 流れていくのは、赤。血の赤。
 青は何処にもなかった。]

…… ぱ ぴよ

[唇が紡ぐには高貴過ぎる名。]


[青《アイ》を求め続けた想いが綴る。]

 ……どうか、僕《ナベ》を 使ってくださ い。


[せめて。せめて――…。
 最期《ドウグノオワリ》まで、愛して欲しい から。

 愛していると、青翅に誓うから。]


 [愛してるわ]

  [愛してほしいの]

[向かう言葉は同じように。
しかしどこか崩れたままで、辿り着く事は無かっただろう。]


 [愛してるわ]
  [貴方が役に立たなくとも]

  [愛してほしいの]
 [ずっと覚えて居るから]


[昔の自分なら、きっとそう言った。
眩しいくらいの貴方の色を見つめて。

ああ、貴方の色は、天の光に似て居た。]


         [きっと――]


 ご苦労様、シルク。
 愛してるわ。

 最後≪計画が終わる時≫まで。

[やはりそれは、道具たる彼に向けて。]


[そんな悲しい事をせずとも、求める物はすでに手に入っていたなんて。]
フィナーレのピアノが、空っぽの女の舞台に静かに響く。]


[本当は私、ずっとあなたの事を知っていたのよ。
ねえ、シルク。
愛してるわ。

愛してたの。**]


……それで、充分です。今は。

[黒腕から嗄れた声が混ざる。]

肉欲《オニクタベタイ》の宴《カーニバル》は間も無く!

[最後はすぐ近くに。


[天上を見詰めし管理者の、天の光に似た色は消えない。


 眩しく在り続ける。

 それはピアノを照らすスポットライトの色。
 自由な空《スカイ》の色。
 空《ゼロ》を埋める色。]


[見つめほほ笑む、かつての澄んだ青の、]


どうして―――

[ある筈のかつての青はなかった。
 伝承が上書きされたせいかもしれない。

 或いは、眼鏡が割れたせい《バタフライコウカ》なのかもしれない。]


[『愛していた』と、
 過去形にしたくはないから。]


[伸ばした手が触れたのはたった一瞬。
しかしその一瞬に振り向いた瞳は――、

いつかの、澄んだ青だっただろう。]


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