人狼議事


272 月食観光ツアー in JAPAN

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 ユミ、涙があまいのならば
 果たして唾液はどうだろうと興味がわかないか?


[ふふ、と笑い。
唇に添えられた彼女の指先ごし、唇を触れさせた]


 
 
  あー、喉渇いた
 
 




[指を挟んだ唇越し。
 その甘さは、恋の甘さではなくて乙女が愉しむスイーツの甘さ]

……変です、でもひとの血も斯様に甘いものかしら?
国に居たときは……もっとジャンクで変な味がした!

[困惑と愚痴の入り混じった声を上げる。
 ほんの少しだけ唾液を味わわせていただいたら、つと身を引いて]


 キスはジャンクか!これは良い

[声を上げて笑う頃には瞳も唇も乾いている。
スイーティーな果汁は口蓋に僅かな残滓を残したか]


 思い悩む時間もまた有意義なものだね
 だってどうせ無尽蔵、飽いてしまえば後は虚ろなばかり


[吸血鬼の好みのことなんて知らないから、そんなひともいるんだなあって、お館様との会話はそのままうんうん頷いて聞いていた、のだけど]


[かわいい女の子と、美少女の、お顔が、めちゃくちゃ近い


[耽美でしかないものを眺めて抱くこの気持ち、なんて言うんだろう……愉悦……?って、ついまじまじ見てしまう]

[意見交換とかしたかった。
 誰に聞いて良いかわかんなかった、残念]


血なんてもう、雑味があって…
甘いのは、主様が、この国の人だからなのかもしれません

[果汁の残りをすするように、小さな舌なめずり]

そう………そうですか?

[今ひとつピンとこない顔をするが。
 友が出来、そして絶え、その繰り返しとあらばいつか飽くる日もきてしまうのだろうか。
 想像はできてもまだ感じることは出来ないから、言われたとおりに有意義と捉えるしかなかろうか]


[実際に"食事"を受け付けないというのはレイルの両親のようなことなのか、なにかの病か、あるいは別の理由なのか

 乾きはやがて捻れて、私が私<吸血鬼>であるかも不安になって。
 それは人も似たような悩みを抱くものだろうけれど

 なんのことはない、"水が合わなかった"だけなのだと知ることになろうか――]



[薄く唇を開いて、白い餅肌にそっと触れる。
やわらかく馴染む弾力。甘い香りが鼻腔に響く。

温い感触をしばし楽しんでから、牙を優しく優しく突き立てる。
淡い抵抗と共に易々と破られるうすい皮膚、
その下のもう一層、張り詰めた膜をも一息に貫けば、熟れた果実の芳醇な甘露が絶え間なく溢れ出して。


ジュルジュルとはしたない音が控えめに響いた。

唇から溢れ顎へ伝う澪をそのまま
恍惚に目を細め、豊かな果汁ともちもちの柔肌を思うさま堪能する]


─ シャトランジ盤 ─

[象が鼻を振り上げて吼える。
戦車の隣で歩兵が半月型の剣を鳴らし、馬と駱駝は交錯する軌道を前に足で黄金の地面を掻いた]


 踏み潰せ!
 

[金盤上の幻視。
シャー(キング)の位置に立ったジンが令を飛ばすと、象が斜めのマスに進んでそこにいた敵方の将を潰して消し去った。

シャーを取るか、あるいはシャー以外を全て滅して相手だけを裸にすれば勝ち。
ひとつひとつ駒の名前と動かし方から全部教わっていた頃、ジンは現代よりも更に奔放に姿を変えていた。
痩せた子供、むくつけき巨人から砂漠の小動物、それこそ気まぐれに豊満な肢体を模って褥に誘ってみたり。

煙のない火のようだと、いやそれとも火のない煙のようだと言われたのだったか。
幸いにして牙ある精霊もどきは、ランプに閉じ込められることもなく]


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