人狼議事


272 月食観光ツアー in JAPAN

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 いいよ。おいで。
 もう我慢できないっていうその顔、最高。

[首筋を晒して誘いながら、彼の右手を取る。
中指の背の付け根あたりをちろちろ舐めて、手首に牙の先を押し当てて。肌の感触を楽しみながらだんだん上に登っていこうか。
おじさんとしては、やっぱり過程も楽しみたいもの。]


─ シャトランジ盤 ─

[一度盤から脱落すれば、駒は再び戦場には戻れない。
補給のない前線、そこは小さな金の箱庭]


 戦車は捨て置け、私に近付くは兵が足止め出来る
 駱駝の飛び込みに奴は備えんとする、馬を敵陣へ寄せよ


[駒が減り続けるうえに圧倒的に強い駒がいないため、王の首を獲る勝ち方は難しいゲーム。駒の殺し合いならば勝機は薄くつかみ所のないものか]


[ジンは無鉄砲に見える烈しさで駒を前に進め。その結果互いの兵力はみるみる削られて行った。
    形勢は7:3の敗色]


 ……

[ジン自身も、盤の中央よりも一マス、前に踏み込んだ]

 ――アブドゥル!

[長槍を手に笑う]


  ん……、
  じゃあイタダキマス

[取られた右手の行く末なんて考える余裕もない。
だってほら、すぐ目の前に澱みながらも流れを止めない
血潮がある。

誘われるまま首筋に顔を近づけて、女の子よりは硬い肌に
遠慮なく牙を突き立てる。
溢れる赤は一滴だって逃さない。]


[特有の匂いと、明らかにニンゲンとは違う味。
クセがあって、でも嫌じゃない。
うん、美味しい………。

耳に近い位置だから、啜る音も飲み下す音も聞こえたかな。
指へのキスも手首への戯れも
飲むのに夢中で殆ど感じてない。

……過程を楽しむ余裕もないなんて
ちょっと勿体無かったかな?
でも、この味を知ってしまったら
すぐには辞められないな。]


─ シャトランジ盤 ─

[箱庭の刻は悠久。
朝は来ず、兵らはいかなる策にも諾々と従い続ける。]


 進めや進め。 将と成りてなお功をあげよ。


[奇抜な動きをする駱駝を制しつつ、右翼の兵を押しあげて包囲を狙えば、中原に出でます艶かしい勇姿。]


 …は! こうでなくては、な


[奔放な敵娼を見据え、差し出した手に部下が捧げるシャムシール。
それを掴んで、一騎打ちにと繰り出した。]


[若人の性急な牙が肌を破って、血溝を穿つ。
うふふ、と鼻にかかった笑い声が思わず漏れた。
情熱的で容赦のない牙だね。たまらないな。

耳に届く、啜る音も喉鳴らす音も、首筋をぞわぞわさせる。
遠い潮騒のような、もしくはテレビの砂嵐のような音は、吸い上げられる血が血管の中を駆ける音だ。

いいね。実に良い。
あー。溺れそう。]


[首筋に夢中の彼は気にもしていなさそうだけれども、手首からだんだん上へと唇を動かすたびに、ごくごく薄く肌を破っている。
ほんのりと香り立つ血の色は、気分を高めるスパイスだ。

いちばんいいところから吸われて、ふわりくらくらする気分のまま、お目当ての場所に唇を寄せる。
二の腕の内側、脇より少し下くらい。皮の柔らかな場所に、ゆーっくり牙を埋めていく。
瑞々しい肌がぷつり破れる感触の後、程よく押し返してくる筋肉の間に潜り込んで、甘露の流れに先端が到達すれば、あとは華やかな甘露を堪能するだけ。

例えるなら新酒の香り。まさにヌーボー。
新鮮で香り高く、爽やかに駆け抜けるような軽やかな味わい。]


[吸われたのと同じくらいをいただけば、なんとなく楽しい気分になってくる。
吸って吸われて、血の円環のできあがり。]

 いやあ、甘いねえ。
 若い子の血はまた格別だよ。

[いったん口を離して、ほうと息をつく。
彼、半分は人間だなあなんて気づいたけれど、気づいたことをそのまま口に出したりしないのは職業病ってやつだね。**]


 成り将は巧遅の兵。
 折り返して戻り来る前に、この地で決める

[包囲が完成しつつある中原。槍を旗のごとく掲げた。
得物の間合い一つ分の空隙が、
互いに削りたい、焦がれる距離]


 懐に飛び込めば、両断されるか 心を貫くか
 知りたいな、結末を



[背後に控える翠玉の象に目配せ一つ。
後方に一ステップ、
 そして踏み切る
  前へ

    穂先の一閃   貴石同士の打ち合わされる涼しげな音]


 飛行機のチケット代などからして想像も及ばないね…


[厚みのある背に片腕を回し、もう一方の掌でワイングラスを奪い去り。
遊びに行くというだけの約束を契りに交わそう。

見上げる面差し、馴れた体温、腰の重みは
いつの間にかアニメのキャラクターの輪郭を崩して、遥かには彼に触れた憶えのある"ジン"の顔]


 その牙に支払うつもりしかないが
 よいのだろう?アブドゥルせきゆおーだし

[それに、彼方此方でそろそろ宴は始まっている様子。
血の気配は深く薫き染められた香のように、誰の喉も渇かせる*]




━━がしゃん。


[朽木は見事に爆ぜてしまった*]


─ シャトランジ盤 ─

[鋼と視線で交わす情は、余人の理解を超える。
大地を蹴散らし、風を斬るもまた睦言めいて、舞う。

永遠にこうしていたいが、征服せんとする衝動もまた、抑えがたい。]


 柵から解き放ってやろう。


[距離を無にしたは名残の接吻けにも似て一瞬。]


− 紅の月光の下 −

[抱擁は音もなく。
和風クッションにその身を横たえて仰臥させ、懐かしい面差しになった貌を手挟んで、天上の紅月をその双眸に映し見た。]


 満ちている


[先払いとは殊勝だと唇を落とし、首筋に血の薔薇を刻んだ。*]




[昏天にひとつ、紅い月。
充ち満てるその雫が、地に垂れて来そうなほど]


 
  ならば 涸らしてみせよ


[後払いで吹っ掛けられる方が厄介だろうと喉をそらし、
抱き寄せるごとく背に触れた婀娜やかな指は、人ならぬ鋭さを爪弾いた*]


[蕩けた身体のまま、片側の背中をキヨちゃんへ、
片側の肩を置壱へあずけながら、ころころ笑い転げている]

ふふふ
あはは

……ァあ、もお
おかしくって、たのしくって。どうしましょう?

ねぇ、ねぇ。キヨちゃん。
貴女を吸ってみてもいい?
今なら美味しくいただける気がするんです

[酔っ払いの戯言のようであったが、その瞳にはちからをこめて。
つづいて、置壱の手をきゅっと握る]

お兄様、私に教えてくださる?
ひとから血をいただいたことがないのですよ。


− 紅の月光の下 −

[放埒を唆す誘いは、魔が紡いだか、月が紡いだか。
爪弾かれた皓白のシャムシールは血路を切り開いて糧を得る。

永き生に倦む魂に、交歓の記憶を呼び起こすかのようにのしかかり、啜る蜜に喜悦の唸りを零す。
かりそめの死を与えるも今宵なれば享楽のうち。
服をはだけさせるように指をくぐらせ、その輪郭をいとおしみ、また苛む。

大尽の余裕も一時封じて欲望の手綱を解いたその姿は、次第に獣に変じ、
フサフサとした尾で、組み敷いた太腿を打ち据えるのだった。]


[喉を下る液体に、ヒトのような温かさはない。
それが逆に新鮮。
ヒトみたいにすぐ死んじゃうこともないから
安心して飲めるし。

熟成されたみたいな旨味は、きっと永く生きてるからこそ。
この味、癖になりそう。
時折走る、腕を登ってく微かな痛みも気にならないくらい。]

  ………ん、

[皮膚を突き抜けて血管を破る牙には
流石に意識を引き寄せられる。
けど飲んでる恍惚があるからなのか
吸血される時はそんなものなのか
感じるのは痛みよりゾクゾクするような陶酔だ。

一頻り飲んで飲まれて、
体の中の血の量は変わらない筈なのに
謎の満足感。]


  は………、ふふ、
  スゴイね、
  吸血鬼の血飲むのも、飲まれるのも初めてだけど
  両方癖になりそう

  フランクが上手い(美味い)のかな?

[飢えから解放されて
それでもまだ飲み足りない。
飲みっ子なら無くなることはないし、もっと飲んでもいいかな?

首筋の穴がすぐには塞がらないのなら
強請るようにそこを舐めよう。]


[けらけらと、小鳥のように嗤う彼女。
本当にきまぐれの女神なのかもしれない、そんな感覚さえ芽生えたところで、

行動と訊ねる台詞に、ああ、(所詮)同族か、と思い直す]


 君は父親にまぐわいのやり方を教わったのか?
 ……心のままに、やればいい。「それ」の方法はもう知っているはずだ。


[気高さなど、作法など、どうせ存在しないのだから]


(それにしても。
 人の血を吸うところなんて。
  はらからが、生まれるところなんて。
   時の止まる瞬間なんて。)


(私はとても耐えられなかったんだけどなぁ?)

[耳鳴りが、騒いでいる。]


あら、教えてくださらないの。

[崩れ落ちた木っ端をつまみ、それを持って置壱の頬にふにふにする]

試そうとしてできなかったのなら、
教えて頂く必要もあるものかと。

喩えば、ほら

[起き上がってにじり寄り、着物の胸元を軽くはだけた。
どうか?と相手の顔を覗き込む。

かるくキヨちゃんに流し目をおくって。
吸血が如何様なものか、教えるべき相手はもう1人いるはず。
なぜなら、彼女はきっと今この屋敷で一番の馳走なのだろうから。]

私を吸った人は多くありませんよ
味は薄いでしょうね


[着物の隙から見える薄橙(もはや雪色やも)は霹靂のようで、目映い。
こんな夜に、思うことではない、こんな夜だからかもしれない。

えも知れぬ恐怖感と、沸き上がる欲求、騒ぎ続ける耳鳴りで頭が狂いそうだ。]


 私は。


[言いかけて。
枳の香りが鼻を刺す(気がした)。

「昔の女に誓って血は吸わない」と。女々しい言葉を言えればどれだけ雄々しいか。]




[酷く哀愁を漂わせた目で、柔らかな彼女の首筋へ*]


 かたてが空いているな


[ひょいと近付いて、伶留の触れているとは逆の首筋に口付けようか。
抵抗はされまいという気軽な予想と共に]


[うつろなまなこ。
欲求に抗えぬ男の葛藤が見て取れれば、刹那握っていた手は緩む
それは喪った何かへ向けられたもの?
私がそれを知るよしはないが、ただ、]

安心してください
月も隠れてしまったのです、誰も見てなどいませんよ

[先ほどまでと異なる声音で薄く笑いささやけば、
幼子を、或いは自分の男をあやすように額に触れて、髪の流れとともに撫でた
撫で終わりに、ぴょんと結わえた前髪が跳ねたのはご愛嬌


もし。もしかしたら。
お見かけしたことがあって?なんて。
それはそれこそ他愛のない妄想だろうと、捨て置いたのだったかしら]


[ぷつり。

桃にナイフを入れるような音とともに私は小さく嬌声をあげて。
もう片手でキヨちゃんの掌を握りながら、ひしと味われる*]


[安心して飲める、だなんて感想聞いたら面食らっちゃうよ。そこなの??って。
まー。でもそうだよねー。ヒトってすぐ冷たくなっちゃうから。

おじさんはむしろ、どれだけ飲んでいいか悩むところだよ。
なにしろ、ダンピールから吸うのは初めてだからさ。]

 ホント?良かった?
 やー。マズいとか言われたらどうしようって思ってたんだよね。

 そういうキミもなかなかだったよ。
 ごちそうさん。

[ぺろん、と彼の腕を犬みたいに舐めてみる。
首筋を舐められる二のは、くすぐったい笑いを立てて]


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