164 天つ星舞え緋を纏い
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邪魔するなと言われても……流石に老い先みじかいとはいえ、黙って甚振られるわけにもいかぬわい。 しかしまぁ…ほっほっほ! 年甲斐もなく木登りなどするものではないのぅ。
[舞い落ちる木の葉が晴れると、緩衝に出てきた木は消え、地べたに座り込んで頭を掻く老人の姿があった。
着地の時に痛めた足が更に影に薙ぎ払われた結果>>*43大きく腫れ上がっているのを足を組んで隠し。 木の上で狙われた際にかすめた影が作った首の薄い傷をさりげなく拭う]
さてさて……どうしたものかの。これは些か分が悪いかのぅ。
[足に力を込めてみるものの、走る痛みに脂汗がにじむ]
(*46) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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―墓所―
[其処には確かに、探し人>>116の姿もあったけれど]
お坊様、……
[続けようとした言葉は、まぶしい光に遮られた]
(123) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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これは……やりとうなかったがのぅ。しかしまぁ、儂とて死ぬときは畳の上で逝きたいものでなぁ。
[やれやれ、という風に頭を振うと。 座った姿勢のまま鋭く開かれた眼光が少女をとらえる]
お主も儂も戦向きではないようじゃ……攻められて平静を失うた相手の反撃ほど怖いものはない、忘れておるようではのう。
[―――ミシミシ、嫌な音が巨木の根元から響く*]
(*47) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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/* ここはやはり、一歩引くターンか(様子見ちう
(-58) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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─ 墓地 ─
[視界に入れずとも分かるのは、やはり近しいが故か。 生きていれば良いと願えど、よもや相容れぬものへとなっていたとは思わず。 二つの相容れぬ鼓動を受けて、内なる力が身の内で奔流となる]
………くそったれ……!
[法泉と共に在るうちは押さえ込むのも難しくは無かった。 けれど、弟が、一平太が相容れぬ鼓動を持つと知り、華月斎の動揺も強くなる。 動揺に付け込んで暴れる力を押さえ込もうと、左手で側頭部を握るように押さえつけた。 その状態で視線を一平太へと向ける]
一 ………
[紡がれるのは低く押し殺したような声]
(124) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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うるさい うるさい うるさい!
あなたなんかきらい じゃまする人はきらい
なんで なんでじゃまするの!!!
[>>*46地に座る沼太郎を憎憎しげに睨み、思い通りにいかぬ憤りを叫ぶ。 首へと伸ばした影が老人に届いていたことにも、感情のまま振り回した影が老人の足を薙いだことにも気付かない。
気付けるはずもない。 癇癪に身を任せたままの子供には。]
(*48) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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―墓地―
……。
[それが誰だか、すぐには分からない。 誰かと問おうとして、何故か躊躇った一寸の間]
え、……
[聞いたことのある――聞き慣れた声>>124に、細められていた眼が大きく見開かれた]
(125) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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[違う。目を背けてる訳じゃない。 反論の言葉は頭に浮かんだが、それを口にすることは叶わなかった]
あっ……
[手を伸べた姿勢のまま、膝から地面に倒れ込む。 抉られた左の脇腹から、脈打つように血が飛沫いていた]
(……駄目だな、あたし)
[片腕を負傷しているから、傷を押さえては起き上がるのもままならない]
(どっちにしろ、負けたら相手の言った通りになるんじゃないか)
[どうにか上半身だけでも起こした途端、内に溜まっていたものが口から溢れて、ごぽりと泡立つ音を立てた]
(*49) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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[視界が暗くなっていき、そして、がくりと。 急に体の重さを感じなくなったのは、力が抜けたせいだと思った。 だが]
あ、……れ。
[浮かんでいる。 どうやら体ではなく、風の力が自身の体を支えているようだった。 背側を回り両腕にふわりとかかるそれは、日向の目には、お伽話に聞く羽衣のように見えた]
ごめん、雪さん。 ……あたし、随分と諦めが悪いみたいだ。
[まるで漂うような、重さを感じさせぬ動きで体を起こし、足を柔らかく地に着ける。 意識を保てるのはほんの数瞬に過ぎないだろうけど。 その最後の機のために、纏う風の力をゆっくりと高めていく*]
(*50) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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[だって、子供の心はずっと、封じられたその時のまま、止まっているから。 知識を得ることも、成長もできぬまま、眠っていたのだから。]
いままでずっと ゆうがおが
おかあさまを ひとりじめしてきたんだから
こんどはわたしが おかあさまを
ひとりじめ する ばん なんだから
じゃま しないで !
[己の願いが既に叶わぬことも、胸の内に抑えこんだ心が痛み抱いているとも知らず。 >>*47大樹の根から響く音にも気付かぬまま、己の足元にある影を広げ、老人の立つ地へと伸ばした*]
(*51) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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ごめんね あさがお
わたしは ずっと わすれてた
あなたを ふうじられてから ずっと
あなたを わすれてた
(-59) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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― 墓地 ―
[現れた若者>>123からは、確かに己の内にあるのと同じ闇の気配がする]
お前は...
[誰だ、と、問う前に、華月斎の様子>>124と、若者の表情>>125から、その答えは知れた]
(126) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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おかあさまは もう いないの
さいごまで あなたを おもっていたの
おじいさまも あなたを おもっていたの
たすけなかったんじゃない
たすけたかったの
わたしが おぼえていたら
あなたに おしえてあげられたのに
ごめんね ごめんね あさがお
(-60) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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[ありったけの力を込めて刀振るえば、手に伝わる感触は確かなもの。
けども、その代償に走る痛みに一瞬意識を手放し。右手の力も抜け。 からんと、刀は地面に転がった。]
……っ、はァ……。 ごほっ……。
[目が霞むのは、 止める術を知りながらもあえて流した血のせい。 刀を振るうどころか、動くことだってままならない。 なら、やれるのは一つだけ、うまく行くかはわからないけども。
地に伏せたまま、溢れていった血を思いながら、日向の声に耳を澄ました*。]
(*52) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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― 墓地 ―
[じゃらん、じゃらん、と、振りもせぬのに遊環が、激しく鳴る。運命に従い、殺し合え、と、命じるように]
やれやれ、これも縁か。
[ぼそり呟いた坊主は、錫杖を握り直し]
(127) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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うぅむ。いろいろめちゃくちゃじゃのう……。”朝顔”…この振る舞い、何か思い出しそうなのじゃが……。
[邪魔するな、邪魔するなと相変わらず叫ぶ少女に、やはり頭を掻くばかりであったが。>>*51 おかあさま、という単語にピクリと眉が動く]
まさか……葬儀で見た……? しかし今になって何故…
[思い当たる節にはたと顔を起こすも、再び伸ばされる影に舌を打ち、少女と自分の間の地面から影目掛けて矢鱈目鱈に根を突き出させて応じる。
木からまた、ミシリという音が不気味に響く]
(*53) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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― 墓地 ―
吽!
[一喝すると同時に、鳴り響く遊環の音は鎮まり返る]
弔いの邪魔はするな。
[誰に向かっての言葉なのか、そう言い放って、静かにしゃれこうべの置かれた墓所へと向き直り、低く経文を詠み始めた]
(128) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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─ 墓地 ─
…4つ……3つ…… ……ちゃう、ほぅやない……
だぁくそ、なんでや。 なんで、ほぅなってまうん。
[同じが4つ、相容れぬが3つ。 もう1つの存在は知覚し得ていないが、ほぼ同数、存在し得ることは把握出来た。 しかし今の華月斎にそんなことは重要ではない。 疑問と嘆きはただ1つに対して向けられていた]
……… 一 、親父んこと、知っとるか?
[力の奔流に身を任せてしまうのは拒否し、先ず聞いたのは父のこと]
(129) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2014/02/18(Tue) 23時半頃
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─ 雷門邸への道 ─
[感じた気配は二つずつ。 誰とはっきりわからないものの、見知ったものがいる、と聞いた後だけに、案ずる気持ちは大きい。 とはいえ、『時』を翔けて瞬時に移動する術は、まだ完全には体得できているわけでもなく。 何より──]
……っととっ!
[走るその足を遮るように、何かが走り抜ける。 とっさに足を止め、後ろへ飛びずさる事で、まともに突っ込むのはどうにか避けた]
まだ、いるのか……!
[進むのを阻んだのは、蠢く毛の塊のような異形。 それはぐるぐると渦を巻きつつ、きしし、と笑うような、軋むような音を立てた]
(130) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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……立ち止まってる暇、ないんだがっ……。
[は、と息吐き笛を抜き出す]
秋のはじめに なりぬれば 今年も半ばは 過ぎにけり わが夜ふけゆく 月かげの 傾く見るこそ あわれなれ
[くるり、回しながら早口に紡ぐのは秋の節。 気を宿した笛を構え、毛の塊との距離を測る。 異形はぞろぞろざわざわと音を立ててぐるぐると這い回っていたが、やがて、きし、と音を立ててとびかかって来た]
(131) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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……ん、のっ!
[とっさに、笛を持っていない方の腕を、払う。 舞にて袖翻す動きに合わせ、鮮やかな紅葉が刹那浮かんだ。 現れたそれは異形を弾き飛ばしてふわりと消える。 その間に、大きく前へと跳んで距離を稼いだ、が]
構ってる暇、ないって……!
[弾き飛ばされた異形は空中でくるりと回転し、頭上から覆い被さろうとでもいうように落ちてくる。 苛立たしげな舌打ち、ひとつ。 避けた所で追い縋られるのならば、と。落ちてくるのにあわせるように、笛を頭上へと突き出した。
秋の破の気は嵐の気。 激しさ伴う波動が放たれ、毛玉の異形を貫いた。 ばらばらになった異形は力のうねりに飲まれ、散り果ててゆく]
(132) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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……ったく、手間、とらせるな……!
[苛立ち込めて吐き捨てた後、再び駆ける。
笛には緩く、秋の気──『時』の力を宿したまま。 途中、寄ってくる異形を祓いつつ、目指す場所へと少しずつ、近づいて行った]
(133) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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ほれ、 死への恐怖はお在りかの?
[一際大きなみしりという音と共に、 雷門邸まえに聳えていた大樹が傾き、そのまま倒れていく
少女目掛けて]
(*54) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/19(Wed) 00時頃
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―墓地―
……。
[驚いて――けれどもすぐに合点は行く。 彼の蝶を、己があまり好まなかったのは、そこに或る相容れぬ力を無意識に感じ取っていたからかも知れない。 そう理解して、見開かれた眼はゆっくりと元の大きさへ]
生きていらっしゃいましたか。 華月斎様。
[まぶしさから目を逸らしつつ、呼ぶのはここ数年と同じく芸名。 本当は思わず琥珀兄様と紡ぎかけた事を、その唇の動きを見られていなければ良いと、内心では願うが]
(134) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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釣り師 沼太郎は、メモを貼った。
2014/02/19(Wed) 00時頃
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[喝>>128の声に、びくりと肩が揺れた。 思わずそちらの方を見て。 その前に置かれたしゃれこうべに目が留まった時、問い>>129が投げられて]
父様、は。……。
[知っている。けれど続きはすぐには紡がれない。 ゆらりと眼が、その奥の闇が揺れる]
(135) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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/* よし、襲撃はパスのまま。 おk
(-61) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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/* 赤使ってねーwww
(-62) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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[音を立て転がる雪客の刀。 得物を手放し、雪客自身も地に伏せているように見えるが、まだ終わりでないことは彼女の纏う『気配』から伝わっていた。 極限の状態にあるせいか、ひどく研ぎ澄まされた感覚で彼女の姿を捉えながら、柔らかく曲げた指で風の帯に触れる。 す、と軽く引く動きをすれば、それは雪客の周囲を廻る新たな風の帯となる]
――――舞え
[雪客の手足より、新たに伸びた風の帯を指に絡め、自らもゆるりと身を回す。 回転する風は、雪客を内に閉じ込める結界となり。 帯を引く動きは、旋風の内にて手足を切り裂く風の刃となる*]
(*55) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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じゃましないで って
いってるのに!
[>>*53沼太郎の変化に気付くことなく騒ぐ幼子は、母が死んだことを知らない。 潜む闇を危ぶんだ陰陽師によって封じられてしまった後のことだから。
そうして身の内、闇と共に眠ったことによってより馴染んでしまったとは皮肉だが、それは子供の知らぬこと。 変則に突き出る根に影を消されて、増す苛立ちがより冷静さを、奪う。]
(*56) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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[……崩れる大樹が対象を押しつぶそうとする直前。
不意に目の前から生じた樹によって、その軌道はわずか横へと逸らされる]
(*57) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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