276 ─五月、薔薇の木の下で。
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―廊下―
[医務室の扉横の看板の文字を確認中。 かけられた声に、ふと顔を上げた。>>113]
そうですね。
[同意した。 眼鏡の奥からじっと先輩を見上げ。]
……月、縛られたまま……ですね。
[ケヴィンと別れてから、当然時間が経っている。それなのに、時が動いている実感がない。月明かりが衰えていない。異常について確信を強めた。*]
(114) 2018/05/22(Tue) 00時頃
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いつか……
[夜の後には朝が来る。当たり前の摂理であり、その当たり前が来ないのが今。>>118]
……薔薇? 薔薇が満足したら?
[確かに薔薇は普段より香っているけれど、花の話題は出しただろうか。唐突で、謎解きのようにも聞こえて。]
……先輩。 何か、知っていらっしゃいますか? どうしたら、薔薇は満足しますか。
[いつもとはどこか違う先輩。でも、いつも通りの所もあるから、臆さず。謎解きのヒントをねだるよう、尋ねた。]
(124) 2018/05/22(Tue) 00時半頃
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……あ、行きそびれです。 色々ありました……から。
[逆にされた質問に、若干言い淀んだのは、同級生との階段の上でのあれこれを思い出したからだった。>>120
表情は平静を装っていたけれども。]*
(127) 2018/05/22(Tue) 00時半頃
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/* ケヴィン先輩、擬狼妖精だった?と一瞬思ったけども、マークに占われているのでそれはなかった ところで十二指腸とは
妖精さんは薔薇のにおいいっぱいのヴェルツ先輩でいいんだろうかなー
(-91) 2018/05/22(Tue) 00時半頃
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/* イアン先輩とヴェルツ先輩が切ない すれ違いともどかしさ、甘酸っぱさ……
どちらかと言うと酸味というより 甘くて苦い マーマレード だぜ (お前それ言いたかっただけ違うんか)
(-94) 2018/05/22(Tue) 01時頃
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/* ピスティオは寝てしまったかな ごめんなあ 待たせ過ぎた……
さくっと訂正すりゃよかった
(-95) 2018/05/22(Tue) 01時頃
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[月夜に花、綺麗な音。 常ならばロマンチックとも言える光景。 時の止まったような、という比喩は正に。>>131
ヒントは簡単にはくれないが、答えを確かめてはくれるらしい。>>133
朱を帯びた茶の瞳は、先輩であって先輩でない、と思わせるのに充分だったのに。]
(136) 2018/05/22(Tue) 01時半頃
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[新しい、別の家族が増えるかもしれず。 やがて家庭に居場所がなくなるかもしれない自分にとって、寮は残された拠り所。
子供じゃない、だけど大人でもない身は、自立しておらず。 自分ではまだ居場所を作れなくて、ここに依存して生きるしかなく。
この居場所を守ろうとする意志の方が、怪異への怖さに勝った。]
(137) 2018/05/22(Tue) 01時半頃
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…………。
[来るなら来い、の精神。 朱に負けじと、灰色の瞳が見つめ返す。
伸ばされた左手に、先輩よりも小さな手を重ねた。*]
(138) 2018/05/22(Tue) 01時半頃
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/* >>137 祝・やっと依存が出せた(ワーワー)
しかし当初の予定はこれだったんだけど、他にも依存の解釈が出てきて、そっちも出すか迷う 迷いなう
(-105) 2018/05/22(Tue) 02時頃
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/* 「寮の平和は僕が守る!(キリッ」
↓
「やっぱりエロには勝てなかったよ……」
の即落ち2コマが頭をよぎって仕方ない
(-107) 2018/05/22(Tue) 02時頃
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―中庭―
ん……
[中庭に出れば、屋内よりも花の香が強くなる。 頭がくらくらしそうだ。>>140
パンを捏ねる、という力仕事をする先輩の腕は力強い。こけたりでもしたらみっともないと、引かれれば小走りになって追いつこうと頑張っていた。>>141]
水……? あ。こんばん、は?
[食堂へ行きそびれた自分に?と一瞬思うものの、どうやらそうではなかったらしい。
ヴェルツの姿を見つけて、時間がよくわからない故の、曖昧な挨拶を。**]
(144) 2018/05/22(Tue) 02時半頃
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/* 起きて
イアン先輩とフェルゼ先輩の睡眠時間が心配になる
(-132) 2018/05/22(Tue) 09時半頃
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[かわいこちゃんとは、また古い。 思ったけれど言わないのは後輩なりの気遣い。>>167
口振りから、水を欲していないのは知れた。 それなら、何を欲しがっているのか。]
薔薇に、直接聞く……?
[屋内でケヴィンの発した言葉。>>133 その後に連れてこられたのがこの先輩の前で。ケヴィンは水がいるか、欲しいものを尋ねて。
もしかして、薔薇というのは、いつも薔薇に囲まれているこの人のことを指していたのだろうか、と思い至る。]
(184) 2018/05/22(Tue) 12時頃
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はい。
[謎解きを考えていると、名を呼ばれて返事を返す。やけに余裕のない声だ、と感じたのも束の間、唇に触れられる。>>178]
……はい?
[同じ言葉で聞き返した。>>179 どうしてそうなった。 なんだ、今日はキス日和なのか。 太陽出てないけど。]
えっ……と。
[本日二度目だと驚きも少し減った。少しだけ。しかし、触れられた箇所から推測するに、額やら手やらではなさそうだ。]
(185) 2018/05/22(Tue) 12時頃
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あの、どうして……
[即断らなかったのは友人との間でのキスは挨拶くらいの物なのだろうか、とピスティオとの先の経験もあったから。
子供の頃、親しくなった友達を独占しようと、距離を縮めすぎて依存するような形になってしまい、嫌われた……なんて失敗をして以来、自分から積極的に人と関わるのは控えていて。
結果、人との適切な距離感が、さらにわからなくなった。 実にむずかしい。数学より。
ただ、はいどうぞとすぐに許可は出せずとも、行為そのものの否定をしない程度にはケヴィンのことは慕っていたのだ。]
…………。
[揺れる茶の瞳を見つめ返せば、反らすことが出来なくなった**]
(186) 2018/05/22(Tue) 12時頃
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[結局理由はわからなかったけど、 わかったってどうにもならなかったかもしれない。
だってそれは、未知の体験で。 同級生と交わした物よりも、ずっと大人の味。 刺激の強さに酔いが回る。
深くまで入り込む柔らかさと温かさに追い詰められて、呼吸もままならない。空気を求めて口を開けても、侵入を容易にさせるだけ。]
(190) 2018/05/22(Tue) 14時半頃
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[見ている者がいるのも忘れて、ただただ翻弄されて。 酸素の代わりに薔薇の香を吸った心地。
自分からは離せなかったキスが終わる頃には、 頭にぼんやり霞がかかって、心なしかくたりとしていた。]
[口をつく言葉もこれでは見つからない。 何も音にならず、は…と溜まった息を吐いたのみ。*]
(191) 2018/05/22(Tue) 14時半頃
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ロビンは、ケヴィンをぼぅっと見つめている。
2018/05/22(Tue) 14時半頃
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/* >>190>>191 身も蓋もなく言うと、「DTには刺激がつよい。」
(-148) 2018/05/22(Tue) 15時頃
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/* この村覗き多いな……ww
(-158) 2018/05/22(Tue) 18時頃
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[薔薇に捕まる。>>2:221 もし自分を不当に捕らえるようなものがあれば、多少の痛みを伴ったって足掻くつもりだった。
だけどこれは、痛みとは真逆の甘さで、逃げようという気が起きなくなる。こんなの、聞いていない。
平常心でいられたならば、もっと違う反応になったかもしれない。>>203
しかし逃げるにはもう遅い。既に薔薇の香りは心を狂わせ、唇から呪いを感染させていた。心も体も乱すそれに、抗う術はなく。]
(218) 2018/05/22(Tue) 18時頃
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……駄目そうです。
薔薇の棘が優しくて、逃げられない。
[熱に浮かされて、夢うつつに呟いた。
今は自分を探す者にも、新しく見ている者にも気づく余裕はなく。>>216
何もかも放り出して、先程のようにケヴィンの大きな手に掌をあわせ、撫でるように握った。*]
(219) 2018/05/22(Tue) 18時頃
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/* >ユージンメモ はれんちなげんば
確かに……
(-160) 2018/05/22(Tue) 19時頃
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[夢と現の間を、ふわふわと彷徨うような心地。その中で、薔薇の声を聞いたように思う。>>223
今は疑問に思うこともなく、謎解きもお休みして、薔薇の下へと誘われる。口止めの相手には最後まで気づかぬまま。>>225]
……あ。
[薔薇の木には、珍しい色の花が咲いていた。特別好きな花でもないけど、素直にきれいだと思った。>>226
花に気を取られたのを引き戻したのは、甘く呼ばれた自分の名前。]
……ケヴィン、先輩。
[おずおずと、躊躇うように近づいたのは、今更やめたくなったわけではなく、未知への不安。それも、腕の中に招かれれば薄らいでいく。]
(254) 2018/05/22(Tue) 22時半頃
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[パン作りの先輩は魔法が使える。 魔法の腕を持っている。 以前、そんなことを言っていた同級生の友人。>>0:226
その時は、何言ってんだこいつ、と少し冷めた目で見ていたけれども。 案外、本当だったのかもしれない。]
…………っ
[晒した素肌に触れてくる指は、擽ったくて、だけどそれだけではなくて、息を飲む。やはり、魔法の腕なんじゃないだろうか。
言葉にならなかった音とは逆に、小さく、意味のない音が声に混ざりだした。*]
(255) 2018/05/22(Tue) 22時半頃
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/* ケヴィン先輩が下(受)なのか、 きじょーいなのか、それが問題だ
(-191) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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[魔法をかけられて、小柄な体は熱い甘さに小さく震えた。>>261]
……僕、は。 ぜんぶ、初めてなので。
なるべくで、いいので……
[優しくしようとしてくれるなら、それで充分と。 甘えるように、先輩の手を指で撫で、遊ばせるように擽った。]
(269) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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おっきくて、力強くって。
先輩の手、好きだな……
[馴れてはいない感覚に、流石に息がつまりそうになったけど、この手に暴かれるなら、構わないと。>>262
体の内側に触れることを許した。*]
(270) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[彼の頭の中に響く声は聞こえない。 何に縛られているのか、知る由もない。]
ケヴィ、せんぱ、……
[そんな声とは関係なく。 子供でもなく、大人でもない声で彼を呼ぶ。
薔薇に煽られたけれど、今、身を許しているのは自分だと。 強請られて、キスを贈った。>>282]
(293) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[──気だるさに負けて、しばらく体を預けていたけれど、手だけは応えるように動いて。
大きな手と、それより小さな手が繋がれて、約束をするように絡んでいる。
薔薇の下の、二人だけの秘めごと。**]
(294) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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