223 豊葦原の花祭
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それならば、楽しみにしています。
[不貞腐れ、拗ねたような幼い物言い>>70は 先の無理やり象っていた笑みより可愛らしくて。 ついつい喉の奥を鳴らしてしまいますが、 口にすればもっと膨れてしまうのでしょう。 ですから、彼女の意思へ素直に喜びを伝えます。
言葉として、音として紡がれる願いには、頷きを。 片手、泳ぐ小指には、目許を和らげて。 するりと滑らせ、糸を、結びましょう。 ふたりぼっちにしか見えぬ糸を。
ただ、続く“ケチ”という言葉には 流石に私も、笑ってしまいましたでしょうか]
ケチ、ですか。 そんな風に仰るのは、貴女が初めてかもしれませんね。
(74) 2015/04/21(Tue) 02時半頃
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[袖を引く控えめな力に、 みんなで見たいという言葉に、 すこうしだけ、 間を置いて。
今度は頷くことはせず。 それでもゆっくり、歩き始めます]
…貴女ばかりで不満だと言うのなら、 私も一つ、内緒を伝えましょうか。
[かつり。 がつん。 かつり。 相も変わらず不恰好な音が、響き始めます]
私は、淡墨桜へと向かっていました。 それは、行かなくてはと思ったから。 私の探す『どこか』が、其処にあると思ったからで。
[かつり。 がつん。 かつり。 杖のあと、足を土に泥に引き摺る音も微かに聞こえます]
(75) 2015/04/21(Tue) 02時半頃
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…本当は、少し。怖かったんです。 淡墨桜の許へ、ひとりで行く事が。
[足を、――を喪ってから、赴く事のなかった村の象徴。
小さくて、大麦とレタスが他より少し良いばかりの村。 乱れ咲く春も、快活な夏も、実りの秋も、美味の冬も。 きっと別段、全ての者を魅了するほどでもない。
それでも、一つだけ。 住む者も訪れる者も楽しませる、村の誰もが愛する桜。 生まれ育った村に活気と潤いを、元気を、楽しさを、 連れては咲かせ、また一年と繰り返す桜を。
良いものだ良いものだと来訪者に話すばかりで。 最後にこの眼で見たのは、何年前だっただろう]
(76) 2015/04/21(Tue) 02時半頃
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[だから、と。 隣にいる彼女へ、振り向いて]
有難う、御座います。
[其れだけを告げて、微笑んで。 後は向き直り、足を進めます。 半月はもう、もうすぐ、昇りきってしまうから*]
(77) 2015/04/21(Tue) 02時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/04/21(Tue) 02時半頃
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―淡墨桜―
[ようやく、ようやく辿り着いたその場所は やはり多くの者で賑わっていて。 それよりも。月光をその身に浴びる桃色も、神秘さも。 数年前から、何一つ変わってはいなくて。
どくり、 と。
忘れかけていた、掌に鷲掴まれたような冷たさを。 覚えたままだった心臓が、痛いほどに跳ねました]
……此処からでは、人混みで見えにくいでしょう。 もう少し前へ行かれるといい。
[傍らの、若枝の方に、そう告げて。 みんなで見たいと仰っていたのは覚えているのに。 自分もと促されたら、今度こそ首を横に振るでしょう]
あまり、見知った者の目に留まりたくないのです。
(78) 2015/04/21(Tue) 03時半頃
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[代わりにと、もう一つ内緒をお渡しして。 どうにか彼女を送り出せたでしょう。
並ぶ頭が桜の全貌を隔て、それでも少しだけ離れた場所へ。 半分から上なら十分見える場所へ移り、振り向いた時。
半月が、丁度天辺まで昇りました>>#0]
―――っ、
[一斉に開く、柔らかな月光を纏ったかのような桜。 桃から白へ移り変わり染め上がるその瞬間も、 湧き上がる歓声も、何も。変わってなど、いなくて。
心臓を捕えていた手の力がするりと解けるような、 冷たく覆っていた氷が花開くように溶けていくような、 感情が、 熱が、 想いが、 込み上がって、 きて、]
(79) 2015/04/21(Tue) 03時半頃
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[ ぽた。 ぽた。
水滴の落ちる感覚は、今度は汗などではなくて。
滲む視界、からんと杖が落ちた音も気にせずに。 近くの木、桜の樹へと、崩れ落ちるように寄りかかります]
――っ、ふ、 ぅ、
[幾ら離れた場所とはいえ、大勢の方がいらっしゃるのに。 急速に溶かされた氷が、湧き上がった熱が、 とても抑えられるものとは思えなくて。 内から瞬く間に溢れる其れが怖くて、怖くて、怖くて。 ただひたすらに声を押し殺して、蹲ります。
掻き乱される。暴かれる。攫われる。 まやかしで慰めていた本心が、祈りが、願いが。]
(80) 2015/04/21(Tue) 03時半頃
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[村の為に踊っていた舞だった。 村の為に生きていた生だった。
小さくて、大麦とレタスが他より少し良いばかりの村。 乱れ咲く春も、快活な夏も、実りの秋も、美味の冬も。 きっと別段、全ての者を魅了するほどでもない。
それでも。 この村を、愛していた。愛している。今も。
なのに、私は。 もう村の為、神に祈りを捧げる事も出来やしない。
あの日私は、死んだのだ。 この脚と共に、村の為にと舞っていた私は、死んだのだ。
ならば、私は。 私は。]
(81) 2015/04/21(Tue) 03時半頃
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――何故、未だに、生きている…ッ!
(82) 2015/04/21(Tue) 03時半頃
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[酷く頼りない、か細い声だった。 奥底から絞り出したような、這うような呪詛だった。
分かっている。分かっているのだ。 私の命があってよかったと喜んでくださる声も。 安易な終末を望むのが只の逃避でしかないことも。 また「どこか」が、「いつか」に希望を見出せることも。 約束を守る為に生きるという選択肢があることも。
全部、全部、分かっているのに。 心の奥底に宿る、若枝の方に言えなかった願い>>42は。 決して消えてくれる事はないと。 それがどれだけ、ずるくて酷い願いだとしても]
――ぅ、 っ、
[そうして、暫くはその場にひとり。 蹲る姿がぽつんと、祝いと感嘆の声が飛び交う賑やかさの影に、鳴りを潜めていたでしょう**]
(83) 2015/04/21(Tue) 03時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/04/21(Tue) 03時半頃
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/* 完走した感が凄いけれど淡墨桜の綺麗さをもっと書きたかったんだとやはりいつだってどれだけ見直しても後悔が残る うなんまむ
(-42) 2015/04/21(Tue) 04時頃
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芯棒?>>46
[こてり、と首をかしげる。]
芯棒になんかあったのかにィ?
[目線を目の前の奇妙な服装の彼女に向ければ、なんだかそれ自体も勘違いのようで。 ―――まあいいや、とおもんは切り替える。]
―――お嬢さんも何か飲んでいきなよォ。
[お題について口ごもる彼女を見てピンときた。外神様だ。]
あァ、お代なら…んじゃお嬢さんの持ってるもので何か一つおくれよォ。
[そう言って甘酒を器に注ぐ。無理なら無理で、外神様だしただでふるまうつもりで。]
(84) 2015/04/21(Tue) 07時頃
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-その少しあと-
……まさか、甘酒で酔うニンゲンがいるとはにゃァ……
[小さくため息をつくおもんの目の前の彼女は奇声を上げながら頭をグリングリンと上機嫌に回している。]
お嬢さん、とりあえずお水あるから飲みにゃァ…ちょ、ちょっとォ!
[そう声をかけようとした瞬間、亀吉につられふらつく足で立ち上がる。>>49 どうやら桜を見に行こうとしているらしいが、えらく蛇行している。]
―――大丈夫かにゃァ、あの外神様。
[心配げに見やるおもんの気持ちをよそに、彼女は人ごみに紛れて行った。]
(85) 2015/04/21(Tue) 07時半頃
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[ふっと雑踏から目をそらし、顔を上げれば。]
今年も咲いたにゃァ―――
[白い花びらがここからでもはっきり揺れているのがわかる。 今年も、この時期だ。]
……祭りは後片付けが勝負なんだよにゃァ。
[屋台商売をしているけれど、自分の本当の生業は]
―――あァ、いらっしゃい。
[屋台に来る人にまた愛想を振りまく。それは外神様か、村のものか。]
(86) 2015/04/21(Tue) 07時半頃
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[猫には9つの命がある。
おもんが喋れるようになったのは3つ目の命の時だった。 周りの猫仲間には、遅いほうだと馬鹿にされた。
尻尾が2本になったのは5つ目の命の時だった。 人に化けられるようになったのは7つ目の命の時。
9つの命が終わって、ようやっと死ねる、とそう思った。 もういろんなニンゲンと別れるのが嫌だった。
でも、死ねなかった。]
(87) 2015/04/21(Tue) 07時半頃
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[気が付けば、地獄の獄卒が説明していた。
火車。 死んだニンゲンが現世で迷っていたら三途の川まで送り届ける仕事。 ニンゲンには忌み嫌われる仕事。
ニンゲンが好きだった。 ニンゲンの周りのなにくれも好きだった。 ニンゲンと一緒に日向で寝ころぶのが好きだった。
この村のこの祭りは、自分の役割など関係なく、ただの猫又として扱ってくれる。 桜は自分を変わらず花びらで包む。 だから、おもんはこの祭りが好きだ。]
(88) 2015/04/21(Tue) 07時半頃
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―――今年もきれいだにゃァ。
[酒を注ぎながら振り仰ぐと、さわさわと桜が揺れた気がした。]
……あい、マタタビ酒の水割りだにィ。 こっちは麦酒だよォ!
[客に笑顔で酒を渡しながら、今年も来てよかったと思っていた。]**
(89) 2015/04/21(Tue) 07時半頃
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旅籠 おもんは、メモを貼った。
2015/04/21(Tue) 07時半頃
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[焦って焦って、せかせかせかと小幅であの店主の元へ向かう時、
『……あい、マタタビ酒の水割りだにィ。 こっちは麦酒だよォ!』>>89
思わず振り向かずにはいられないような、興味の惹かれる声とコトバ。声の方向に体を向ければ、なにやらコップのようなものが見えた。そしておそらく自分が今着てるものと同じ種類のものを着てるんだろうが、同じとは到底思えないほど、キレイで艶やかな着方。このヒトが声を発していて、この店の店主らしい。 一気に食べたせいか、そういえば喉も渇いてるんだった。でも買い物がちゃんとできるか不安だ。とりあえず通貨がよく分からない。それでも。]
あ、のココで買い物するの初めてなんですけど、なにか飲み物売ってらっしゃる声が聞こえたので。私にも何かください…!トリイの中に置いてあった通貨、を少しいただいたんですけど、どれか分からなくて…。おねえさんの服とか小物の合わせ方すごくキレイ!!セクシーってゆうか。
[少し緊張して話しかけたものの、話し出したら緊張がほぐれていった。]**
(90) 2015/04/21(Tue) 08時半頃
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/* 亀吉乱舞w かめらぶ…
(-43) 2015/04/21(Tue) 08時半頃
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っ…!
[久し振り。>>62 そう言って、手を広げてくれたその人に、唇罠泣かせ少女は抱きついた。 まるで迷子が母親を見つけたような按配に。 ふぇ、と情けない泣き声が漏れる。 頬を滑る涙が顔をうずめた肩口に染み込んだ。]
ごめ…なさい…
[貴方のこと、覚えていなくて。]
ありがとう…
[私のこと、覚えていてくれて。 狭間の時を超える度、記憶の殆どを白く塗りつぶされてしまう少女には、その人と過去に出会った事があるのかどうかはわからない。 わからないけれど…酷くほっとした。]
(91) 2015/04/21(Tue) 09時半頃
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[貴女は私の願いを叶えてくれたけれど、貴女の願いは誰が叶えてくれるの?
そう私に尋ねたのは、“お母さん”だった。 その時私は何と答えたっけ。
ーー大丈夫だよ。私の願いは、貴女の願い。
その答えに返された、複雑な表情の意味が、その時は分からなかった。 けれど、きっと、本当は…ーー]
(92) 2015/04/21(Tue) 09時半頃
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私、夕顔って言います。 でも、もうすぐ“夕顔”じゃなくなるの。
[そっと抱擁を解き、少女が呟く。 少女の纏う着物から、夕顔の花が消えかけていた。 今や掠れた筆の跡のようになったそれを、少女は寂しげに見やる。 よく見れば、着物の裾の方から紅色が抜け、白くなり始めているのも分かるかもしれなかった。]
また、狭間の時に、ここに来ます。 その時は、姿も名前も違うと思うけれど。
[少女は笑みを見せる。 それは幼い顔立ちに似合わない、妙に達観した大人びたものだったが。]
また、貴方に会いに、来ますから。
[また、久し振りって、言ってくださいね。 そう言って小さく首を傾げた時には、ほんの少し影が薄れたようだった。**]
(93) 2015/04/21(Tue) 10時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/04/21(Tue) 10時頃
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時が流れ、ゆうちゃんはおじいちゃんになった。 小さかった坊やにも、お嫁さんができて、子供が生まれた。 双子ちゃんもそれぞれ家族を持って、なんとお姉ちゃんの方はそろそろ孫もできるんだとか。 ゆうちゃんの家には、家族がいっぱいになった。
縁側に座るゆうちゃんに、奥さんがお茶を持ってくる。 何見てるの、と聞かれたゆうちゃんが指差した先は、蕾の膨らんだ夕顔のツル。 あぁ、精霊が宿るって。 小さく笑う奥さんに、ゆうちゃんは穏やかな笑みを見せた。
(-44) 2015/04/21(Tue) 10時頃
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ーー夕顔が咲いたらな、また会える気がするんだよ。
そう言ったゆうちゃんに、奥さんは、まぁ、と笑った。
夕顔の花、咲いたらゆうちゃんに会えるのかな。 お話できるのかな、手をつなげるのかな。 がんばったね、って、頭撫でてあげられるのかな。
私は夕顔の蕾をそっと撫でた。 がんばれ、がんばれ。 早く、早く咲いておくれ。
(-45) 2015/04/21(Tue) 10時頃
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─薄墨桜─
[蛍を抱いた袋花のように、花弁に柔く光を纏い、半月を吊るした繊細な夜空にしっとりと調和する様に、思わずため息に声が乗る。 時折風に攫われ、千代紙の破片にも見える真白のひとひらが、足元に落ちる。 鮮烈な美しさに、束の間、呼吸さえを忘れてうっとりと見つめた]
…さくらはひとを 狂はせる
[疫病んだ狐の頬の色は、 人の心に収めるに壮絶過ぎる其の美しき灯りにどこか似る] [面の下、潤みし双眸に、どうか全てを刻みたい、どうか総てを吸い尽くされたい、切な願いを色濃く浮かべ、儚き輝きの前、喧騒の端に沈黙を重ねた]
(94) 2015/04/21(Tue) 10時頃
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その3日後、ゆうちゃんは永眠りについた。 ゆうちゃんは、ひ孫さんの顔は見れなかった。 …私の顔も、見れなかった。 季節外れの冷たい風に凍えた蕾は、最期まで開くことがなかった。
「おやすみ、ゆうちゃん。」
もう動くことのない、節の目立つ指をそっと撫でて、私は呟く。 集まった家族が、隣の部屋で賑やかにお話ししている。 おじいちゃん、あんな人だったよね。 こんなこともあったよね。 そんな、楽しい思い出を語り合いながら。
ゆうちゃんは幸せだ。 たくさんの家族に囲まれて、こんなにも、想われて。 そう思うのに、やっぱり私は笑いながら涙が止まらなかった。 そしてやっぱり、落ちた雫は布団に着く前に消えてしまった。
(-46) 2015/04/21(Tue) 10時頃
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[ 笑みの裏側>>74までは察することは出来なかったから、次を彷彿させる言葉に素直に喜ぶことにして。
約束を結ぶ度に巻き付ければ、唇は満足そうに緩んだだろう。 ]
じゃあ、ぼくが一番だ。
[ なんて、何処か誇らしげに胸を張りながら。 ]
(95) 2015/04/21(Tue) 11時頃
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[ ぼくのお願いごとに彼がどう思ったのかどうかは分からない。 でも着いて来てくれる音に肯定だと捉えた。
足を引き摺る音>>75 杖の音。
少しずつ、人通りに出ているのか増える声。聲。こえ。
かつん。
彼の語る ないしょ ]
(96) 2015/04/21(Tue) 11時頃
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[ 行かなくては。
私の探す『どこか』が淡墨桜の元へあるかもしれないから。
でも、一人で向かうのが怖かった。
どうしてきみは行かなくちゃいけないの。 きみの探す『どこか』は、どこ?
尋ねたいことはたくさんあった。
でも、君は振り向く>>77 ぼくの方を見て、ただ。 唇の端を上げて礼を口にしたんだ。]
ぼくは、“君”の隣にいるよ。
[だから、前を向いて歩く彼にそっと、その言葉を押し付ける。
たとえ、気休めでしかなくとも。]*
(97) 2015/04/21(Tue) 11時頃
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―淡墨桜―
[ 人の姿。笑み。賑わい。
先程まで二人で歩いていたからか まるで一気に現実へと引き戻されたような感覚に陥る。
無意識に一歩だけ、彼の方へ歩み寄りながら、月光を浴び、透けるような美しい枝葉に双眸を向ける。
でも此処からじゃ朧気にしか見えない。 だから彼の提案>>78に頷いて、当然のように一緒に、と声をかけたのに。
左右に揺れる月色に輝く髪色。 もうひとつ、彼が口にした内緒>>79に ]
(98) 2015/04/21(Tue) 11時頃
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