217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】
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/* 墓下も独り言オンリーなのか。 今日が最終日だと思うと色々やっておかねばと思って。
早目に終わらせてコミット押します。 わぁわぁ!
(-74) 2015/02/18(Wed) 16時頃
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[あれは。そぅ、銅の声。零れた小さな音が届く。>>4:84]
『お前は――主を捜していた?』 『この声が届かずとも、姿は見えずとも。封印される前の命令を忘れず果たそうとは、良い心掛けよ。』
[忠義心が心地好いと笑って見せるものの。黒亥の器は、当の銅に呪があるのではないかと意識を向けている。向けさせている。
配下だった者を身代わりとするために。]
『大義であるな、銅。』
[―――この声も、届くまい。]
(-75) 2015/02/18(Wed) 16時頃
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[眠らせようと、助けようと、巳へ向ける気の多いこと。 黒亥が伸ばす手は、誰かを助けるものでも救いを求めるものでもなく、ただ――奪い取る為に、在る。]
『のぅ、同輩。』 『嘘つきなそなたの事など、もう知らんと言いたいが、な。』 『その怒り、憎しみは、我が引き継ごう。』
[飲み込もう。鱗1枚を剥がし取り、内へ。ごくん。
アァ、美味くて――苦いな。]
(-76) 2015/02/18(Wed) 16時頃
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『―――淋しい?』 『はんっ、そんな下らない感情を持つと?』
[返すのは否定。>>4:*20 ―――置いていくのかと、銅の切なる声と同じだったとは。>>4:102 認めない。認めたくない。
「哀」に囚われるは、水の気故。 ただ、それだけのこと。]
(-77) 2015/02/18(Wed) 16時頃
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[火性陰 螢惑星 八将神 歳殺神 十二天将 凶将 騰蛇 十二月将 凶将 太一
すべからく凶事を示す巳。 故に己は凶事の象徴。それが己の宿命。 そうと知ってからは、凶星の名を持つ己が十二支にいることは当たり前なのかと思っていた。 故にこそ、寂しかった。違うと思いたかった。 神とも崇められる白蛇。其の己が、凶事を招く等と。 巳に相応しい、凶星の名を持つから選ばれた等と。 思いたくなどなかった。]
(-78) 2015/02/18(Wed) 16時頃
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[“念”とでも云えようか。己を責めるにも似た負の感情は、長い年月の内に積もり、澱み、更にまた積もり。 自覚せぬ侭、黒く黒くとぐろを巻いた。
人の想いは計り知れぬ程の強い力を持つ。 其の力は想えば想う程強くなる。善き物も。悪き物も。 其は神とて同じこと。十二支とて同じこと。 もしかするならば、人より強いやもしれぬ。 其の悪し力を、強大な念を、己の内に抱え込んだ。
――そして、邪気の入りし壺は割れた>>1:#5。 邪気が、“念”に呼応するかの如く。]
(-79) 2015/02/18(Wed) 16時頃
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[己が壺を持たなければ。 己がもっと強ければ。
恩を返せずにいた卯を巻き込むような事は。 起こらなかったであろうに……――。]
すまない……
[眠る意識は、黒蛇の思惑の儘に後悔に苛まれる。]
(-80) 2015/02/18(Wed) 18時頃
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/* この時間まで来たら、更新1時の侭になるかな?
現状村負けルート濃厚、か? ふむ、どんなエンディングにしよう?
まぁ勿論流れ次第だけど。
(-81) 2015/02/18(Wed) 19時頃
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[どう足掻いても、邪気に捕らわれた身体は、己の言うことなど聞かぬ。 ならば足掻くだけ無駄である、と早々に諦め、邪気の思考との同化を試みた。 今やるべき事は無駄に足掻くことではなく、邪気の行動を止めること。 存在の在り様をを間違えた、邪気を正道に戻すために。 邪気と成りし、理由を見付けてやろうと。 己の内に邪気が巣くうのであれば、其を見付けるのは己しかおらぬと。 其が己が皆に対してできる、唯一の償いだと。
見聞き、知り、辿り着いた答は『淋しい』ということ。 だが、尋ねても応えは返ってはこなく。 そして、刻も足らず、止めること叶わずに眠りに落ちた。]
(-82) 2015/02/18(Wed) 22時頃
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[己だけが乗るはずだった泥舟に、共に乗った卯はどうしたのだろうか。 己と同じく内に邪気を取り込んだ亥は。 邪気を内に秘めた己を清浄だと言った午は。 己の正体を知り、交渉してきた申は。 申が守ろうとしていた子は。 己に呪を掛けられた寅は。 彼の場で冷静に鎮めようとしていた辰は。
皆、どうなったのであろうか。 だが、それを知る術はなく。邪気を留められる事すらできず。
現れては消え、消えては現れる、繋がらぬ夢幻の中で。 皆を案じ、悔いる男はただ涙を流すのだった。]
(-83) 2015/02/18(Wed) 22時頃
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[黒亥は、辰星は、子と申の2人に 視線を転じる。>>4:81]
『――何を、している?』 『猿真似も此処までくると滑稽よ。』
『先の話を忘れたか。』 『怖かろう。脚が震えているのではないか?』 『何故そこまでして、彼の者を守る?守りたい?』 『―――歯向かうのだ。銀よ。』 『我等の向ける呪から逃れさせて如何する?』 『意味など、ないというに。』
[全てを眠りに落とすことこそ成就の道。 全て。夏日と辰星以外の、全て。]
(-84) 2015/02/18(Wed) 22時半頃
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『あれは契約。自ら破れば――それまで。』 『……守りたかった者を、目の前で守れぬ哀を、与えよう。』
[成されなかった契約。>>4:38 振るう呪気の牙は、確かに子に当たったかのように見えた。
倒れたのは、子の服を着た申。 庇うように前に出た。
睨む瞳が、向きを変えさせたのだ。 強い意志の力で。]
(-85) 2015/02/18(Wed) 22時半頃
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[泡の如く、ぽつり、 浮かび。
小さな音となる。]
(-86) 2015/02/18(Wed) 22時半頃
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[暗闇、祓え。
長鳴鳥の鳴き声響け。
鋼鋳り磨き、鏡と成せ。
勾玉磨け。
神木に勾玉布帛かけ捧げ持て。
祝詞、唱えよ。]
(-87) 2015/02/18(Wed) 22時半頃
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『…………痴れ者が。』
[首を振る。そうして、理解するものではないと切り捨てる。
―――キン
何かが鳴る音。呪が発動した音。 辰星は手を伸ばさなかった。触れなかった。夏の日のような火の気。また失くなるのか、冬にも似た気を伴わせ。ただ、夏日と名を呼んだ。*]
(-88) 2015/02/18(Wed) 22時半頃
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[どうか――常闇晴れる夜明けを]
(-89) 2015/02/18(Wed) 22時半頃
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―悪夢―
…………っ!
[眠る神の傍にあって、眠る仲間の傍にあって。 亥は息苦しさと暗闇に呻いていた。 声を発することも、誰かの気配を感じることも出来ず。閉ざされた冬山に居る感覚。]
『……まるで、封じられていた時のようだ。』『亥よ。次郎よ。この悪夢は選択を誤った結果。』『呪の気配を四つ、眠らせたろう?けれど、事態は収集せず。』『やはり、壷に封じられていたもの全てを眠らせる策が正しいのだ。』
(-90) 2015/02/18(Wed) 22時半頃
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『最後に我等が古の封印式を唱えれば、全て元の通りよ。』 『壷の割れる前に、戻るまでよ……。』
[辰星は先代の亥神と偽り、誑かす。それが善だと囁く。]
『順番が肝要よ。我等が最後でなければならない。神を、仲間を起こすのは主の役目だ。次郎。』
[壷が割れてからの異変を思い出せば、亥は決意に拳を握るのだ。]
(-91) 2015/02/18(Wed) 22時半頃
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[目を覚ませばそこはさらに深い闇の底。 最早、同胞達の気さえ感じられぬ。]
……
[本当に。死んでしまったみたいだ。 死んだことはないけれど、きっと一人ぼっちなんだ。 もしかすると。私の中にいたあの子も同じだったのかもしれない。ようやく外に出れたのかもしれない。]
(-92) 2015/02/18(Wed) 22時半頃
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[思い出すのは干支の一つとして選ばれた時のこと。 私は神気が強いわけでもなく、何か取り柄があるわけでもなかった。
恥ずかしかった。 午の彼や巳の彼のように術が扱えるわけではない。 辰の彼や酉の彼女のような振る舞いもできぬ。
何故私がこんなところにいるのだろう、と。 その場から逃げ出したい気持ちで沢山だった。]
(-93) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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[それでも、主である神は私を選んだ。 拗ねて我儘を言う私でも、優しく頭を撫でてくれた。
象徴。五穀豊穣、家族愛、そして平和。 お前に似合う、素敵な象徴。
嬉しかった。とても。嬉しかった。 嬉しくって、皆と話した。酒の席だったから、一つ二つ棘のある言葉はあったかもしれないが、それがきっかけで今の私がいる。]
(-94) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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[神様。干支の皆。そして……――
もう、会えないのかな。
目頭は熱くならない。感情を出したいのに、枯れ果てたみたいに。なにも湧き上がらない。]
(-95) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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分かった。南方さんは泣きそうな感じがした。苦しそうだった。
櫻ちゃんは助けたがってた。 きっと、それは櫻ちゃん自身の為にもなったんだと思う。
自分が一番しっかりしないとって、気負いがちの二人だから。
もんぺちゃんも苦しかったのかな……。
[呪が混じっていると、同じく言われた身としては。気になるところ。 亥は重い身体を引き摺るようにして、ゆっくりと元の部屋に戻っていく。]
『まず、午に協力を求めよ。アレは銅という。』
(-96) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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―― 大好きだよ。
(-97) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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/* 〆記号を所々つけ忘れた&順番バラバラすぎて気持ち悪いロルになってしまった…… そして何気に今地上2:2だから下手すると神の手発動になるのだろうかと……(震え
(-98) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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……違うな。 皆が、苦しいんだ。誰もがどうにかしたいって思って、手探りだったけど最善だって考えたやり方で、頑張ってきたんだ。
助けてって、叫びたいんだ。
僕達は間違ってしまったけど、まだやり直せるよね。まだ道はあるんだ。
だから、だから――…
(-99) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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[言えなかった言葉が闇の中に響いた。
思わず目を見開けば、ずきり、と胸のあたりが痛む。
そうだ。待っている。きっと、待ってる。
それなのに。私は。なんで、こんなところに居るんだ。]
……ッ
(-100) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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[ぽろり、ぽろり。 頬を伝う滴が闇の中で煌めき消える。
醒めなきゃ。夢なら醒めなければ。 お願い、お願い、今一度。 いや、一生に一度のお願いを聞いてほしい。
どうか、皆と。もう一度、会わせてほしい。 あの日常を、幸せを、そしてそれ以上の喜びを、どうか私に見させてください。]
(-101) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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―――助ける。助けたいんだ。
[助けさせてよ。 僕に出来ることをやらせてよ。
この暗闇を祓って。 光の中で、皆と笑いあって。
その中には、先代の亥も居て……。]
(-102) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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[指先が襖の縁にかかった。 もう少し。あと少し。**]
――ねぇ、聴いて欲しい事があるんだ!
(-103) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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