73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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ん〜?どうしたんだろうね、この子。
[答えを返すのは薔薇の精]
随分混乱してるみたいだけど? 君達なんか言ったの?
(*90) 2011/12/24(Sat) 23時頃
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……っ。
[聞こえてくる嗚咽。 エリアスは何を忘れたくて、泣いているのだろう。
近くにエリアスの同室のセレストがいるだけに、複雑な悲鳴が洩れる。]
(*91) 2011/12/24(Sat) 23時頃
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…キミ、誰かしらないけど。 バイトで、とか、言っていなかった?
[モリスが薔薇の精としていたやりとりはおぼろげだったけれど、夢の中できいたのだろうと。 この少年は一体いつこの声の異様さに気付くのだろう]
バイトなら…誰とでも、できる? 忘れさせて、くれる…?
(*92) 2011/12/24(Sat) 23時頃
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……いいんスか。忘れちゃって。
[モリスは少し躊躇を見せると]
オレも忘れたいこと、あるし。 先輩がいいなら、『手伝いますよ』。忘れたいなら。
[セレストが放った自己責任という言葉が重くのしかかる。
それで、きっと、いい。
自分には負い目があるのだから。サイラスには綺麗なままでいてほしい。友達のまま、そのままで過ごせれば。 金で自分を売った、汚い自分にはきっと相応しくないのだから。]
(*93) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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……
お願い……
(*94) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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むにゃ……。
[未だ夢現。2人の会話は聴いているけれど、脳みそには届いていないようで。]
(*95) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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……どこまで行けばいーんすか? さすがに場所は選んだほうがいいと思うんスけど。
[モリスは少し困った様子でエリアスに告げる]
(*96) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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…防音室。あそこなら、聞こえない。
[逢引も、それ以上のことも]
(*97) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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……わかりました。 今、たまたまカギが開いてたんで、中にいます。
(*98) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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キミが…モリス…?
[余りに悲しみすぎてうつろになった眼は 彼を見る。 戸惑うことなくその胸元にほほをよせて]
約束。忘れさせ、て……
(*99) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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オレがモリスですけど、ね。
[来るなりエリアスが胸元に飛び込んでくるのを見れば、その髪を優しく撫でて。]
別に、いいですよ。オレで良ければ。 一緒に、暖まりましょうか。
(*100) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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つーか、何してもらいたいっスか? バイトですから、ご要望とあらば、何でもするっスけど。
[エリアスの耳元でこっそりと囁く。]
(*101) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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…抱いてくれる?
[その声は、エリアスのものではなくて、 薔薇の精のものだとは気付かれまい。 元々枯れそうだった薔薇の木、求めるものは人の精気なのだ、と]
(*102) 2011/12/25(Sun) 00時半頃
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……わかりました。
[モリスは甘いにおいに惑わされたのか、エリアス本人であるかどうかはわからずに。
エリアスの壊れそうな体をぎゅっと抱き寄せる。]
(*103) 2011/12/25(Sun) 00時半頃
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