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[村に蔓延しているものがとんでもない病だということだけ告げ]
私は―― パパとママの眠る、この村を 後には出来ない、わ。
[そう謂うと、爺は、同意を、示した。]
『娘と義息子がいる村を後には出来ん』
[―――と。 ぐっと胸を圧す何かに耐えるように、唇を噛んだ。]
(29) 2010/07/03(Sat) 02時半頃
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多分。
[そ、とリンダの赤毛を一房、両手で握る]
おじいちゃん、解ってたのかもね。 ……どんな気持ちだったかは、 ―――、今も未だ、解らない。
遠いんだ。 私は未だ、子供、なんだと思う。
でも、きっと。 寂しかったのかもしれない、って。 覚えていて欲しかったのかもしれないって、思うんだ。
[愛おしそうに、赤毛を撫ぜて]
(30) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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― 村中→酒場 ―
本当に家に帰ってんならいいけど…。
[額が薄らと汗ばんできた頃。 粗方探し終えて、そんな事を呟いた。]
――――…ん。
[自宅へ戻るかと踵を返せば、何やら浮かない顔のペラジー>>15の姿。 そしてその先の酒場からは自警団員が足早に出て来た。>>23 何かあったのかと、ペラジーより遅れて酒場へと。 中へ入ろうとしたその折、丁度マスターの声>>27が聞こえて。]
……?
[何処か沈んだ声に、思わず入り口の傍で足を止めた。]
(31) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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>>27
こんばんは、マスター。 牧場の運営にも人が居るから私は残ることにしたの。
誤診だったり、意外と生き残れたりするかもしれないしね。 ああ……昨日の御代、忘れちゃってた。
[ごめんなさいと微苦笑を浮かべる]
お店、やっていないのかな? 飲みたいな。 そんな気分。
[店先に座るマスターの頬に手を添えて優しく撫でる。 笑顔を浮かべて酒をねだった]
(32) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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私が、忘れちゃった時。 誰も、おじいちゃんを覚えて居られなくなったとき。
おじいちゃんは、きっと ――――、初めて本当に、死んじゃうんだと思う。
……リンダ? だから、リンダ。
死なないよ。 居なくならないよ。
リンダは、生きていてね。
[どれだけ言葉を紡いでも足りそうに無い。 未だ枯れぬ涙は、再び目尻を静かに濡らしていく]
(33) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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あれ…? う、 …っと …あれ? ねぇ、三つ編ってどう、するの?
[苦笑した。 今まで三つ編なんてした事も、された事も、無い。]
ごめんね―――。 せめて綺麗にしてあげたいのに。
友達甲斐の無い奴だなぁ。 ………ごめん、ね
[ひた、ひた、と赤毛を雫が濡らして行った]
(34) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 03時頃
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そう、なの。 アイリスさんをサイラスさんが――そう。
私と別れたのも、すこし前の事だから……まだ追いつくとは思うけど――。
でも、もうこんな時刻だから。 そのまま家に向かったのかも知れないわね。
[>>24 ミッシェルの言葉を反芻するように語りつつ。 アイリスの様子を思って、多少心配そうな声で語る。]
(35) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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[帰宅して、料理当番を放り出して家を出て行ったことに対して、父からしこたま怒られた。 普段より一層殊勝な態度で謝罪をして、途中まで作ってくれていた料理を手伝い、不在の兄を待っているところで自警団が家に訪れる]
…………
[応対した父の後ろで話を聞いて、普段なら使いの人間を小馬鹿にしたような言葉もかけようが、今日は話の内容の重大さ故か、別に何かあるのか、おとなしく座ったままだった]
(36) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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>>32 ペラジー …そうか。 しかし、言っちゃなんだが、妙な気分だ。 ガキの頃良く、もし明日死ぬとしたら…なんて話したもんだが。 現実にそうなるとはな。 にわかには信じられん。
お前さんなら、どう答えるね。
[店の事を聞かれると苦笑いした。]
酒が売れそうでな……。 閉めちゃおれんよ。
(37) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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漂白工 ピッパは、リンダの上半身を両腕で抱き寄せると、引き摺るように椅子の上へ。
2010/07/03(Sat) 03時頃
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お酒といってもね、すこし嗜んだ程度なのよ。 途中で倒れる程は飲んでいない、はずだから。
[お酒の色が肌に出やすいのは、体質もあるのだろう。
村はずれだから心配と、眉を寄せて語るミッシェルに。 心配してくれてありがとうと、足元はふらついていないから大丈夫と言うように、柔らかに微笑んで。]
ええ、また今度機会があったら、是非――。 ミッシェルさんに歌を聞いてもらうの、好きなのよ。
[笑顔で手を振り別れるミッシェルに、女も笑顔で手を振り返し。
ミッシェルがアイリスと出会えるか、アイリスの無事を祈りつつ、村外れの小屋を目指して歩み始めた――**]
(38) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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― 回想 ―
[肩を抱かれ、軽く目を見開くも]
――だから、私は…大丈夫ですわ。
[そう、小さく苦笑し…執事とミッシェルのやり取りに小さく笑った。 ミッシェルも努力をしているということが伝わったのだろう。お茶の時間は執事が口を出すことは少なかったし、言うなれば他愛のない雑談をして居れば、すぐに時間は過ぎて行く]
あら、もう、こんな時間…?
[ミッシェルの言葉に、グロリアが視線を向けると、執事は無言で頷くのみ。その様子に、眉尻を下げ]
私は…構わないのだけれど。 やはり、爺は世間体とか。気になるみたい。 悪く、思わないで頂戴? 爺も…お父様の言いつけを守っているだけだから…
[其の言いつけが何なのかは…今は語ることはない]
(39) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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― 回想 ―
――うーん。 でも。何時もよりも、爺は怒ってないわ? 努力は、認められてるんじゃないかしら…
[何時もの口調でこぼすミッシェルに困ったように笑んだ。 ま、良いや、と表情をころりと変えるのにも、今は慣れた物で…]
――。
[しかし。そのように呼んで良いか、と問われたのには目を丸くし]
私は…別に構いませんけれど… ふふ、その様におっしゃられたのは、ミッシェル様が初めてですわ?
[問いには小さく笑むばかり。 執事が戻ってくれば、代金と菓子、言葉のやり取りに口元を隠し、笑いをこらえていた]
― 回想終了 ―
(40) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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>>37
そのときが来るまで信じられない、かな。 まだ誰も死んだわけでもないしね。
人間、そんな逃げ道があれば幾らでも現実逃避できるみたい。
[暗いことを考えるのも嫌になったのかくすくすと明るく笑う]
そうね。確かに。 時間はあるし、酒場娘でもはじめようかな。
(41) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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/* ラルフ、オスカー、ギリアン、セシルの中に2狼かしら? それとも、ステルス中???
ギリアンあたり、狼希望していそうな雰囲気はあると思うのよね。ラルフもちょっとそんな気配かしら。
(-19) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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[病気なんて嘘で。 いつもの日常が続くのならどんなに良いだろう。
だけど、ソフィアの日常の歯車は既に リンダの死、という切欠で 狂い始めていた。]
死ぬなんて、……ない。 明日にも明後日にも終わる命なんて、そんなの、ない。
[現実に突き付けられた、死。]
――ピッパさんは笑ってくれるかしら。 いつか笑ってくれるかしら。 それまでは、それまでは――生きていて欲しい。
私も、生きたい。
(42) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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――――っ!
[ぐぐぐ、と引き摺るようにリンダを椅子へ。 なんとかという具合に座らせると、苦笑い。]
ごめん。 ちょっと痛かった?
……運動不足。 力も無いから、さ。
[あは、と能天気に、笑う。]
(43) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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漂白工 ピッパは、リンダの頭へ手を伸ばしそっと撫ぜた。
2010/07/03(Sat) 03時半頃
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>>41 ペラジー なるほど。 俺の答えは…いつもこうだった。
"いつも通りに過ごす。 ただ…。 違う事をしてみたい。"
何てことはない。 許せない奴を少し許して、嫌いな野郎を少し好きになり、 そして最後に自分を…愛してやれるか、とな。
俺ぁ勿論、笑って死にたいね。 悔いはある。 だが、出来るだけ墓の下には持っていきたく無いモンだ。
[酒場娘を始めると言うペラジーに笑う。]
おいおい、運営に人が居るんじゃあなかったか。
[ふと真面目な顔になって続けた。]
(44) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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少し。 ……少しだけ、此処で待ってて。
誰か、呼んでくるから。
[何時までも此処に置いては、おけない。 そしてリンダの事を誰かに報せなくては、いけない。 身寄りの無い子だったから、少なくとも村長にだけは。]
寒いかもしれないけど。 ……我慢、しててね。
[一瞬、自身の格好を見遣るが 暖を取る為に渡すだけの余剰な衣服は着ていなかった。 言い残し、静かにその場を後にする。]
(45) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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荒れる奴もいるだろう。 当たり前だ。 誰を恨めと言う。 それこそ神か、悪魔か…。
見えないモノを呪ったって仕方がない。 それにな…誰だって死ぬ。 どうしようもない事実だ。 不老不死なんざ、いまどき誰も信じちゃいないだろう。 生きる、ってのは死ぬって事だ。 毎日俺たちは少しずつ死んで行ってるようなモンだ。 そうだろう。 病が無くたって、俺は明日死んでいたかもしれん。 どこかで酔っぱらってひっくり返った…なんて下らない理由でな。
[口元をゆがめて言う。]
だが逆を言えば、人は生きる。 死ぬ寸前までは生きている。 それもまた事実だ。
(46) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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恨みは水へ流し愛を墓標に刻んで……かな。 本当、後悔せず死ぬ為の……死のための準備か。 らしいといえばらしいかな。
手がかかる時間帯が微妙に違うって事。 邪魔かな? ならお酒だけもらっちゃう。
[くすり笑ってマスターの傍を通り過ぎる。 棚なに並ぶボトルに勝手に手を伸ばし始めた]
(47) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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― 酒場 ―
…、……は?
[中から聞こえてくる話に、間抜けな声が出た。
死ぬ。誰が? 現実。何が?
普段ならそんな会話を気にも留めず、目的の事――今の場合、妹が居るかどうかを確認する事――だけを考えただろう。 だが、先程の自警団員の姿に、沈んだ二人の声色。 胸騒ぎに駆られるように、男は酒場の中へと足を進めた。]
…客じゃなくて悪い。 偶々今の話聞いちまったんだけど、…何かあったのか?
[今の会話を聞いてもピンと来ていない男の様子は、例の話が伝わっていないが故だった。]
(48) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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/* 頭がまわらないでござる。
でも止まれない。止まらない。
妹の所へ行けばよかtt
(-20) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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凄く現実的なのか逃避してるのか……。 何か達観してるよね。
私は――其処まで割り切れないな。 やっぱり、怖いし、やりのこしたこともある。
普通に結婚して、子供を生んで、子供達に見送られて逝く。 平凡だけど、そんな未来が待ってると思ってた。
未来なんてないと宣告されて そこまで現実を割り切れるマスターは凄いね。
[白ワインのボトルを抱えながら 呆れとも感嘆ともとれる様子で彼を見る]
(49) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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/* 赤を投下したいけど、も 誰かが挟まるといやなので みんなが落ちるまで待っているというお話。
(-21) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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―― 村・大通り〜村長邸前 ――
はっ、 はっ、 はっ―――!
[森を抜け、大通りを走り 一直線に目指すのは村長の元へ。 とうに息は切れ、ほとんど気持ちだけが足を動かしている。]
……っ
[そして辿り着いた、扉の前。 すぐに手を掛ける事は出来ず、逡巡するのは、 『眠り姫』などと虐げられる現実が憚るから。
―――自分にそんな権利があるだろうか―――
事、此処に至っても、未だ手は、震える。]
(50) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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>>48
ラス? ああ……聞いてないんだ。 私達には明日はないって事かな。
[微苦笑を浮かべ、何処か投げやりな言葉を返した]
(51) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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薬屋 サイラスは、流浪者 ペラジーの言葉に顔を顰める。
2010/07/03(Sat) 03時半頃
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>>47 ペラジー いや、出来れば最期は嫌いな奴を視界に入れずに済ましたいんでな。 良い事を言って、放っておいてほしいだけさ。
まるで俺が手のかかる人間みたいな言い草じゃあないか。 こいつめ、ちゃっかりしてやがる。
[かろうじて笑った所に、サイラスが入ってきた。 苦笑いを向ける。]
痴話でもなし、偶々聞くには向かん話だったな、若いの。 ……聞いてないのか。 聞きたきゃ、聞いていけ。 救われやしないがな。
[自警団員の話を繰り返した。]
お前さんの妹分、何処に居るか分からんが。 探してやった方が良いんじゃあないか。 この時間だ、家に帰ってるかもしれんが。
(52) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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>>49 ペラジー ふん、現実的ね…。 何、ひねくれているだけだ。 俺はもう折り返し始めた所だ、悔いも少なくて済む。
心残りなら、お前さん達若い連中の方が多くて当たり前だろう。 あまりにも早い。 早すぎる。 これから、がなくなっちまうにはな。
[いささか沈痛な顔で言う。]
酒場娘にしろ何にしろ、好きなようにやると良い。 怖くて当たり前だ。 俺だって怖いさ。 あんまり怖いんで、酒に逃げる気にもなれん。
(53) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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飲む? それとも大切な人の傍に居る?
[表情をゆがめるサイラスとは対照的。 何処かからかうように言葉を向けた]
(54) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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[細い、骨張った爺のしわくちゃの手。 ぎゅ、と握って、堪えた。 爺は困ったように、首を捻っていた。]
……。
[もう家族を失うのは、厭だ。 でもそれは爺も同じ。 一体どちらが早いか――だけ]
(55) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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